東京・渋谷で隔月開催されているノンジャンル系うたものDJイヴェント「Pure Pop For Now People」などに関する情報のブログです。今、あなたがご覧になっているところは、最新情報などが載っている、いわゆるトップページ的なものです。 最新記事を読むためには、画面の下の方へとお進みください。 初めての方はカテゴリ「このブログについて」をお読みください。 *最近のおことば*(1/1) ○この世界には遊びしかないので、それを真剣な遊びだの、命掛けの遊びだのと称するのは、遊びということに対する後めたさから無駄口を叩いているに過ぎない。……吉田健一「本の話」 *最近の更新* ○1/27 日記(無芸) ○1/26 黒の試走車イヴェント情報 ○1/13 日記(日曜日の魚釣り) ○1/7 日記(石) ○1/1 日記(ごあいさつ) *PPFNP Vol.89* New! 日時:2012年03月10日(土)18時~22時 会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385) 地図。 料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き) DJ:森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)/ほか *黒の試走車<テストカー> Vol.59* New! 日時:2012年02月04日(土)19時~23時 会場:渋谷メスカリート 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:あずまきょういち/森山兄/チバ ☆毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 *2011年のあなたの生活その他に関するアンケート受付中* 当ブログでは、毎年みなさまに、1年を振り返る文章を書いていただき、それを冊子にまとめることをしています。2011年の振り返りを、現在募集中。要項をご参照の上、こぞってご投稿ください。 *森山がここ10年間くらいに書いた各種文章のベスト的なものを集めた冊子* 完成しました。A5版、約50ページの(ほぼ)森山づくし。内容についてはこちらを。森山の出没するイヴェントには持参しますので、欲しい方はお気軽に声をかけてください。各地への郵送も可能(無料)。入手方法については、こちらのフォームから、森山までご連絡下さい。 *このブログの管理者に連絡するためのメールフォームを別画面で開きますか? →まさか! ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ここから下が最新記事です。 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒
# by soundofmusic | 2012-12-11 13:52
まったく何の芸もない感想ですが、もう1月も終わりか、と思うと、時間のたつのは本当に早い。このあいだ開催されたばっかりだというのに、来週末、2月4日(土)はもう「黒の試走車」の日ですよ。ということで、詳細を掲載しました。ゲストはオカムラくんとせんくんです。遊ぶ金欲しさにバイトの話を受けてしまい、しばらくそちらに時間と気力をとられていました(とはいっても映画見に行ったりCD買ったりはしてた……って、それじゃいつもと一緒じゃん!)が、わたしがそうこうしているあいだにも、恒例の、「2011年のあなたの生活その他に関するアンケート」の回答がみなさまから集まり始めております。ありがたい限りです。要項には1月末〆切りとありますが、実際はもう少し先まで受け付けていますので、みなさまどうぞくじけず、おじけづかず、ご参加くださいませ。 (最終的にいつまでOKかということは、いろいろ編集上の都合がありますので現段階では明確にできませんが、わたしが自分の分にまだほとんど手をつけていないので、しばらくは大丈夫なはずです) それにしてもこの企画も、なんだかんだでもうざっと15年目くらいになります。たしか1回お休みしたけど。このアンケート編集は、自分が好きでやっていることのなかではいちばん嫌いな(というか、めんどくさい)作業なので、とりあえずいままで作ったものをずらっと並べて、やる気を出したいです。ヒッチコックみたいに悦に入りたい。なにはともあれ、みなさんからいただく原稿だけが心の支えです。よろしくどうぞ~。 日時:2012年02月04日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲスト:せん/オカムラ ☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。 2月のゲストは、それぞれ何度かご出場いただき、すっかりおなじみの2名様です。お楽しみに! 過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。 ![]() *タイトルと本文は関係ありません。さて、地味に話題が途切れないニック・ロウですが、ウィルコ、メイヴィス・ステイプルズと一緒にシカゴのどっかの楽屋でザ・バンドの「ザ・ウェイト」をリハーサルしている動画が発表されました。こちら。ロウさんが最初のほう、たまたまそこに居合わせたおっさんみたいにそこにいるのがなんともいえずいいですね。こういう、むしろスクウェアなたたずまいの、白髪のロックンローラーが21世紀の初頭に存在しているというだけでも、ロック音楽の半世紀の歴史はムダではなかったのだなと感じます。 ウィルコとニック・ロウのトゥアーの、客が撮った動画はけっこう出回っているみたい。ウィルコをバックにしてニック・ロウが「恋するふたり」をうたったりしているのもあって、やっぱり生で見てみたいなあとちらっと思う。 それとは関係なく、ロバート・ベントン監督「クレイマー、クレイマー」をひさしぶりに見た。ダスティン・ホフマンが言うまでもなくよいのですが、これ、ほかの役者がやったらどうだったろうなと考えると、たとえばジョン・ウェインとかハンフリー・ボガートでは無理だし、グレゴリー・ペックでもケイリー・グラントでもジェイムズ・ステュアートでもダメでしょう。 もちろん、演じることはできるし映画にはなるだろうけど、彼らはああいう、奥さんに出て行かれて、自分で買い物した荷物をかかえて出勤する男を、真剣さとヒューモアの絶妙の配合でもって体現することはできないと思う。完全なジャンル映画としてのコメディのキャラクターとして演じるか、あるいはまったくのミスキャストになってしまうのか、どちらかではないかな。わたしはアメリカン・ニューシネマ的なものへの思い入れはほとんどないけれど、新しいタイプの俳優が何人かでてきただけでも、充分意味はあったなと思う。 というかそもそも、あの映画自体が、70年代のウーマンリブを背景にして成り立ったものであって、もちろんそれ以前も、女は家を出て行ったりはしていたのだろうけど、あのメリル・ストリープのようにではなかっただろう。新しい題材なんてなくて、そう見えるだけ、なのかもしれないけれど、いろいろなピースがぴたりとはまると、これだけ気持ちいいものができる。 ここで上手にフレンチ・トーストを作れるまでになったダスティン・ホフマンが次に挑んだのが「トッツィー」で、残念ながらこれは見てない。宣伝とかの感じはなんとなく覚えてるけど。 --- さて明日、PPFNPです。今晩がんばっておまけ焼き増ししますので、ぜひともみなさま足をお運びのほどを! ゲストの太田さんは、今後ご登場いただく機会が減りそうな感じですので、グッドタイムミュージックを浴びたい方はお見逃しなく~。 *PPFNP Vol.88* 日時:2012年01月14日(土)18時~22時 会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385) 料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き) DJ:KCQイトウ/太田健一/森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)
働き出してからずっと、年末年始も関係ない職場しか知らないせいか、とくにゆっくりしたいなあと思ったりっていうのもなくて、さらに今年はTVもないので元日の新聞と何通かの年賀状以外には正月気分を味わう手がかりすらなく、とはいえ申し訳程度に部屋の掃除をしてみたり、あるいは半年ぶりくらいにきちんと湯船につかってみたり、なんてことをしているうちに、誕生日を迎え、すっかり世間も平常モードに戻ったところで、今晩はメスカリートで「黒の試走車」です。
☆黒の試走車<テストカー> Vol.58 日時:2012年01月07日(土)19時~23時 会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲスト:stein/アツロー あずまさんは昨年末に活動停止したムーンライダーズの究極の名曲ばかりを持ち時間いっぱい使ってかけるそうです。わたしも1曲くらいかけてみようかな。あとは亡くなった林光もひとつくらいあってもいいし。まあ基本は、最近買った、手の届く範囲にあるCDのなかからの選曲が中心になると思われます。今回はカントゥリー系は少なめか、あるいはナシかも。 みなさまのお越しをお待ちしております☆お正月くらいは会いたいな♪ あけましておめでとうございます。旧年中お世話になったみなさん、イヴェントにお越しくださったみなさん、どうもありがとうございました。今年もよろしくお願いします。1997年夏にスタートして以来、PPFNPは2か月に1回、休まずに開催してきましたが、2011年3月12日の回はさすがに当日休止にしました。そのへんの事情はここに書いてあります。地震だけだったら、開催していた可能性は高かった、と思います。そんな日に渋谷で音楽をまったり流している場所があってもいいんじゃないか、と。音楽には、炊き出しや仮設住居のような即効性はもちろんないけれど、たとえば仮に、家まで2時間歩いて帰らなくちゃいけないっていうときに、途中で焚き火やってたら、足を止めて少し休んでくでしょ。そんなイメージ。 「震災後」うんぬんというよりも1年を通してはるかに気になったのは、CDというメディアの地位の凋落で、それは何度か書いたように、ディスクユニオンの中古盤の価格の定価という形で如実に現れていると思います。とはいうものの、当たり前だけどMP3化はおろか、CD化されていない音楽だって大量にあるわけで、とにかく円盤状の媒体にはまだまだもうひとふんばりしてほしい。 フリーペーパー「サウンド・オヴ・ミュージック」は、アンケートの特大号以外の通常号を出さなかった。このあいだ紹介したキメラブックみたいなものに接すると、なんかこうがんばんなきゃ、と思うのですが、フリーペーパーを作る上での具体的ながんばり方がもう、よく分からなくなってきている。これは明らかにブログやツイッターで発言してガス抜きしているのと、あと、自分がデザイン関係の興味と才能が弱い(というか、ない)のが理由だと思います。 ほぼ「サウンド・オヴ・ミュージック」的なものとして、6月ごろ、いろんなところに書いた自分の文章を集めた冊子を作りました(詳細)。これは数年前からぼんやり考えていたことで、でも恥ずかしいので実行に移さずにいたもの。公平に見て、自分の作品集はそろそろあってもいいと思ったし、内容にはそれなりに満足しているけれども反応はきわめて鈍かった。やはり自分自身が楽しんでいるほどには自分の書いたものは他人にはウケてないのだなと思い知りました。いい勉強になった。ごく小部数しかつくってませんがそれでもまだなお残部あるので、欲しい方はお申し出ください。 とまあ、わたしの振り返りはこんな感じです。みなさんの振り返りをいま、募っております。こちらの要項をご覧の上、お気軽にご参加ください。 --- さて、新年しょっぱなのDJイヴェントのお知らせ。にぎやかにお届けいたしますよ。 ☆黒の試走車<テストカー> Vol.58 日時:2012年01月07日(土)19時~23時 会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲスト:stein/アツロー 詳細はこちら。 さて、あずまさんが、「選曲にジャンル、テーマのないイベントなので毎回告知には困ってる」と困っています。そして実際問題、充実した内容のわりにはお客さんがほとんどいなかったりして、「回している我々に対してはともかく、これじゃ音楽に対して失礼だ」と思うことがしばしばなので、ちょっとなにか書いてみますね。 まず大前提として、この場では音楽がかかっているので、音楽が嫌いなひとには不向きかもしれません。しかし、いわゆる「クラブ」と聞いて想像されるかもしれないような、激しい照明の明滅とか、会話できないほどの音量とか、立錐の余地のない空間とか、そういったものは、ないです。むしろ、BGMの音量がやや大きめなバー、くらいにとらえていただいたほうが正解。そして、バーといっても気取った感じやスノッブな雰囲気はなくて、学校の同級生の家に来たようなつもりでくつろいでいただけます。 そしてそこでなにがおこなわれているかというと、わたしは、実態としては、これは「批評」なんだろうと考えています。このあいだ、大谷能生がトーク・イヴェントで、音楽や文学に触れると、現在が現在だけで成立しているわけではなくて、過去も未来もミルフィーユ状の地層になって積み重なっているのが分かる、と言っていてなるほどと思いましたが、要はそういうことです。 いわゆるクラブ・ミュージックのDJたちがおこなっていることも、直接的な肉体反応をいかに効率的に引き出すかというきわめて高度な営為だとおもいますが、「黒の試走車」のレギュラー3人がおこなっているのは、大げさに言うならば、20世紀の音楽の集合的記憶をスウィングさせる試みです(ほかのお二方には、「そんなことしてない!」と言われてしまうかも……)。 どんな音楽も単独で存在しているわけではなくて、必ずほかにつながる回路を持っている。それは、作り手が意識している部分(具体的な引用だとか)と意識してない部分とがあって、よいDJというのは、あるものからほかにつながる回路の見出し方に敏感な聴き手である、と定義できるかもしれません。つなぎかたにはいろいろあって、可能性のヴァリエイションはほとんど無限に近い。「黒の試走車」はその楽しさを知っていて、追求しているイヴェントだといえるでしょう。そういうわたしたちが、わざわざ特定のジャンルやテーマ(特定のミュージシャンの名を冠した「○○ナイト」とか)を設定して、そのキーワードにだけ反応する「熱心な」聴き手にかかずらわる必要があるとはどうしても思えない。 と、ここまで書くと、充分ヒかれてしまうと思いますし、どうだい俺たちセンスがいいだろう、と言ってるみたいに聞こえるかもしれませんが(言ってますが)、単に、音楽の楽しみ方の当たり前の形を提案しようとしているに過ぎません。そして、このDJという批評行為の特徴は、ほかの批評と違って、うまくいけばいくほどとっつきやすい形になるということ。高度な達成になればなるほど、スムースに耳に入り、体にしみこみ、脳を震わせてくれるのです。 ルーシー・ウェインライト・ローチの『ルーシー』を買って、「アメリカ」を10回くらい立て続けに聴いていました。もともとこの曲はポール・サイモンがS&G時代に作ったもので(YouTube)、神がかり的なストーリーテリングにはいつも感服してしまう。なんなら天才と呼んでもいいし、ポール・サイモンがいれば村上春樹はいらないかなとも思う。高校生でも分かる英語であるところがまたすばらしい。ルーシーさんは名前が示すとおり、ラウドン・ウェインライト3世と、3姉妹のグループ、ローチェスのいちばん下であるサジィ・ローチとの間に生まれた娘です。ラウドンの子供としては、彼とケイト・マッギャリグルとのあいだに生まれたルーファス・ウェインライトとマーサ・ウェインライトがいて、このふたりのほうがルーシーより年上。ケイト・マッギャリグルは姉のアンナとデュオで活動していたし、さらに、ラウドンにはスローン・ウェインライトという妹がいて、このひとも歌手。アンナの娘も歌手だそうです。 『ルーシー』は、LWRの初めてのフル・アルバム。その前に少なくとも2枚のEPを出している。この2枚はたしか薄っぺらな紙ケース入りで、インディーズ・レーベルとかですらない完全な自主制作だった気がする。アマゾンでも取り扱いない。とりあえず異母兄姉と比べるとだいぶクセのないうたい方。母のサジィはじめ、ローチ姉妹とステュアート・レーマンが全面的に参加しているので、そのへんの好きな方はチェックする価値ありです。というか、ローチ=ウェインライト=マッギャリグル家のひとたちだけでちょっとしたフェスが開催できそうで、すごい系図。 ルーシーとローチェス(3人のはずだけどふたりしか映ってない。カメラ位置の関係なのかな?)が「アメリカ」をうたっているライヴ映像(YouTube)。うたい始まったところでお客さんが何の曲か気づいて拍手するのがいね。 ところで、何度か書いているけれど、サジィが何枚か出しているソロのうち、『Songs from an Unmarried Housewife and Mother, Greenwich Village, USA』は、タイトルだけで泣けちゃう名盤です。なんというか、存在として、90年代前半の白水社が出してたような、アメリカ文学の短篇集の香りがするのです。 --- 来年1月14日のPPFNPの情報をアップしました。こぞってお越しください。 ■ 2012年01月14日(土)18時~22時 □ 渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385) 地図。 ■ 800円(1ドリンク&おみやげ付き) □ DJ: KCQイトウ 太田健一 森山弟(弟) 森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック) ■ 早いもので、2012年最初のPPFNPのお知らせです。ゲストは、ここ数回連続して人材を送り込んできている某社のロック部から、KCQイトウさんと、もうひとりは、前々回(2011年09月)にライヴ・アクトとしてご登場いただいた太田健一さんです。 おみやげのCDは、毎年年始恒例の干支シリーズ。2012年は辰年ですが、竜関係の曲だけだと数が少なかったため、2013年の干支である蛇も一緒にコンパイルして強引に2イン1にしました。どうぞ長いものに巻かれる気分でお聴きください。たくさんのみなさまのご来場をお待ちしております。 日時:2012年01月07日(土)19時~23時会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲスト:stein/アツロー ☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。 2012年の新年第1回目は、steinさんをゲストにお迎えします(もうひとり、アツローさんが追加されました。12/29)。辰年にちなんで、竜に乗ってご来場の方、あるいは名前に「龍」「竜」「辰」の字が入っている方には森山がワンドリンクごちそういたします(証明書要)。また、これらに該当しなくても、自分の竜っぽいポイントをアピールして森山を納得させた方にもふるまっちゃうかもしれません。なお/ただし、森山は21時ごろで早退する予定ですのでお気をつけください。 過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。 ![]() リトル・プレス、ファンジン、ミニコミ、同人誌、呼び方はなんでもいいんだけど、河波くんと田口さんが一緒になってそういったものを作っていると聞いたのはたしか10月頃に田口さんから東京国際映画祭のチケットを合意の上で売りつけられたときのことで、おーこのタッグで作られるものであればおもしろくないはずがないだろう、と期待して、どんな内容なのかと聞いてみると、「ん? Kポップ」と。あ、ここ、あなたの脳内で沢尻エリカの「別に」の口調に変換していただいても差し支えないです。で、「そっかあ、Kポップかあ」と、あからさまに興味のない様子で返事してから待つこと2か月、28ページフルカラーの冊子「キメラブック」第1号がつい先日、届きました。もっとも、最新情報はありません、と高らかに宣言されているとおり、これはKポップ愛好者の内輪の言説ではなく、わたしの身の周りの1980年代前半生まれのひとたちのなかでもっとも信頼に足る文章家ふたりが、Kポップをどのように自分の心身に反射/透過させたかの記録だから、とりあえずつべこべ言わずに読めばよいと思う(Kポップがお好きな方や、あるいはとくにお嫌いな方はまた別の感慨もあるだろうけど、それはわたしの知ったこっちゃない)。 もちろんそこには従来からのふたりの趣味趣向も反映されていて、河波くんはKARAのメムバーひとりひとりの魅力を語るのにいちいちベンヤミンやブコウスキーやジャック・デリダを引き合いに出さずにはおれないのだし(そこにはわたしがやるようないやみったらしさは皆無)、田口さんの、アイドルとはリアルタイムで更新され続ける時間芸術=独自のアート・フォームである、との論理には目からうろこが落ちますよね。見てくれも中身も、わたしには逆立ちしてもこれは作れないので脱帽するしかない。 同世代としてのイコン云々みたいなことが書いてあったのでわたしの受けた印象をついでに書いておくならば、このふたりには常々、ロッキングオン・ジャパン的な97年世代的なものを感じていて、その用語をわたしが正しく理解しているかは心もとないのだけど(たぶんまちがってる)、要するにフィッシュマンズ、中村一義、くるり、TMGE、ナンバーガール、アジカン、あたりの、あ、わかんないひとたちが出てきた、な感覚ね。なんかおれも馬齢を重ねたなー的な。共通の趣味はキリンジだけみたいな。来年はがんばろっと。 あーそうだ、キメラブック、定価も書いてないしまだお店には置かれてないようですが、そのうち吉祥寺の百年とかでは取り扱われるかもしれません。要確認。とりあえず興味のある方はメールで問い合わせてみてください。 ☆12/28追記 吉祥寺の百年と、中野のタコシェで取り扱いが始まったようです。定価は600円。Lilmagにも売り込んだらいいんじゃないかと河波くんには進言済み。 さてそういえば、PPFNPでは前回11月と前々回9月と、2回続けてライヴ・アクトにご出場いただいていて、こういうことは長く続けてきた中で初めてです、とかなんとか言ってたけど、あれ、間違いでした。以前にもあったわ。昔のセットリスト見ていて気が付いた。--- このブログのネタといえば、2回に1回くらいは、おもにYepRocのメルマガを情報源にした、ニック・ロウにまつわるあれこれなわけで、今週もまた、ひとさまのふんどしで相撲を取るがごとく、新しいネタをご紹介。SPINのサイトに掲載された、インタヴュー。英語。 ざっとしか読んでませんが、なかなか興味深い内容。ニック・ロウ程度の売れ方でも、心身をおかしくしてしまうのだなとか、なぜかR.E.M.の解散の話題になって、ニック・ロウはマイケル・スタイプ以外のメムバーとは顔見知りで、去年、ロンドン公演を見に行ったとか、そんな話が出てくる。全体の調子は悲観的とも楽観的ともひとことではまとめづらい感じで、なかなか食えない輩なのかも、と思わせるもの。 たとえばこんなことを言っています。超訳: 曲作りっていうのは、屋根の葺き方だとか、あとはあれ、田舎に行くとよくあるような、セメントを使わないで石だけで組み立てた塀ね、ああいうのをどうやって作るのかっていうのを知ってるようなもんだよ。(Songwriting is a bit like knowing how to thatch a roof or make one of these stone walls you see in the country that are just made of stones without any cement holding 'em up.) 思うんだけど、どの世代にもそれぞれ、自分たちヴァージョンの何かがあってさ、それは昔からあるもんなんだけど、これは新しいみたいに言ってみたいわけよ。でもほんとはそんなに新しくもなくて、新しいフットペダルがちょこっとついてて少し違ったように聞こえるとか、その程度。でも昔からあるのと同じなんだよ。(I think that each generation has it's own version of something that went before and they call it new, but it ain't really, it's the same old stuff with a few new foot pedals to make it sound a little bit different, but it's the same old guff.) 結局のところ、今年のアルバム『ジ・オールド・マジック』は、“ニック・ロウ1作おきにいいアルバムを出す”の法則を裏切らない佳作でしたし、外見的なことを言えば、いまがいちばんかっこいいんじゃないかという気さえしているのです。 このブログのほぼすべての文章同様、これもまた、どうしても書いておかねばならぬというほどのものでもないのだけど、やはり少し気になるので書き留めておく。というのは、柔道の内柴正人のことなので、と書き始めるとすでに、なにを書いても地雷を踏む結果になりそうなのですが、わたしはデヴィ夫人のように彼の行為を擁護しようとはおもわないものの、しかしまあ、あれに類したことはわりあい珍しくないのではないか、と推測しているし、それよりも、調べるならきちんと調べてほしい、とも思う。
そもそも、未成年が正常な判断力を失うほどに泥酔することは、実際問題としてよくあることとはいえ、いくら飲酒経験の少ない未成年者とて、飲み始める前はおそらくシラフであったろうし、また、泥酔に至るまでにグラデーション的な酩酊段階をたどったに違いない。そしてその段階のどこかで離脱することができなかったのには、相当な同調圧力ないしはヒエラルキー的抑圧があったと考えられるだろう。そうしたいびつな力関係が長期間にわたって存在し続けていたとしたらそっちのほうが問題で、今回「事件」とされていたのはそのごく一部に過ぎないのではないか、そして、そもそもわたしたちが普段「合意」として認識されているものはどういう風に成り立っているのか、などなど。今回は、金メダリストと女子学生、という具合に力関係が一見明確(=お互いキャラが立っていた)だったから大騒ぎになったのであって、合法的に結婚している夫婦の間にも、仲のよいカップルにも、同じような力学構造がもしかしたら存在してやしまいか。ゴダールに訊いてみよう。 ところで内柴正人が柔道界でどの程度価値のある存在なのかについてはわたしは判断を下せない。とはいえ今回のニュースを聞いて思い出したのは、昔ときどき考えていた、個人の価値についての逸話というか、仮定のこと。 ある日、万能の宇宙人(神様でも可)が自分の家にやって来て、こう言うとする。「わたしは、地球上からジョン・フォードのすべての作品のプリント、ネガ、DVD、その他のすべてのソフトおよびディジタル・データを消滅させることに決定した」。わたしは答えるだろう、「それは困る。どうにかならないか」。宇宙人「あんたが生贄になって死ぬんだったら、勘弁してやるよ」。さて、そうした場合に自分は死ぬかどうかだ……あきらかに、ジョン・フォードの全作品と自分ひとりとをはかりにかけたらわたしなどひょいと吹っ飛んでしまうのであり、一秒たりとも躊躇せずに死ぬべきなのだろう。 それでも、そういう場合に死を強いるべきではない、というのが戦後民主主義であり(違うか)、内柴正人氏は、もし強姦をしたのだったらしかるべき裁きを受けて、必要に応じて服役して、その後、柔道指導者として並外れた能力があるのだったらその力を生かせることができればいいと思う。男子学生だけを指導させるとかして、今回と同じ事件が物理的に起こりようがない環境を作ることはさほど難しくないはずなので。 (もう一度繰り返しますが、内柴正人を擁護しているとかでは毛頭なくて、言いたいのは、可能性としてはよくあることだということと、よく調べなさいよということ) 細川周平「レコードの美学」(勁草書房)を図書館で借りて読んでいるけれど、難しくって適当に読み進めているのにぜんぜんはかどらない。難しい本をガンガン読んでいた(と思っていた)ころは遠くなった。そんな奴が言うのもなんだが、たぶんこれ、タイトルが誤解を招くんだと思う。もちろんここでの美学は学問の名前としてのそれなわけだけど、どうしたってほれ、たとえば「モッズの美学」みたいな感じのものを想像してしまう。だいぶうろ覚えだけどずっと昔、哲学を勉強しているひとから聞いた話で、実家とかに帰って親戚と話をしていると「哲学=人生訓」みたいに認識されている、と。実際は、やってることは文献解釈(哲学学?)なのに、とかそんなことを聞いた気がするけど、例によってまたいい感じで記憶を捏造しているだけかもしれない。土曜日の「黒の試走車」、結局ゲストなしだったので、わたしとチバさんとアズさんが75分ずつくらい1セットずつ回しました。これもまた個人差があるでしょうけど、1曲3~4分のうたものでやる場合、やはり1セットは40~45分くらいがいちばん組み立てやすいかなあ。30分だと物足りないし、1時間だと長いから構成を考えなくちゃならない。で、それより長くなると、気張ってもしゃーないか、となる。 「黒の試走車」はわりといつも、DJ陣の選曲と店の壁の反響とがいい感じの相乗効果をかもし出していると自画自賛しているのですけど、それにしてはご来場者様が少なくてもったいない。わたしの関わっているイヴェントはだいたいそうですけど、「黒の試走車」も、“何々系”というのは、ないです。Domani1月号の中吊り広告で見かけて度肝を抜かれたフレーズ「30歳過ぎてもキレイな人は“自前力”がすごい!」を引用するならば、毎月毎月、DJの自前力がダダ漏れになっている、稀有なイヴェントと言えます。次回は新年、1月7日に開催予定。またおいおい告知します。圧倒的におすすめ。 まずはお知らせ関係から。12日のPPFNPセットリストが、完全版に更新されています。ご覧くださいませ。そして、ああもうそういう季節になったか、と軽くみなさんをげんなりさせてしまうかもしれない季節の風物詩、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケートの要項も出ましたよ。どうぞどしどしご参加ください。 --- 先々週くらいの日記に書いた『ザ・ハウリン・ウルフ・アルバム』、届いて、聴いてますが、これはおっかないアルバムだなあ。耽美的だったり、頽廃的だったりするとされるロック(広義の)を聴いても、もうたいていはなにも思わなくなっておりますが、これは心底怖い。大蛇のようにのたうち回るギターに、ごろりと投げ出された切り株みたいな声。歌というかほとんどこれはあれだね、呪文に近いね。それでいて全体のアンサンブルは、60年代後半のヒップな黒人音楽と泥くさいロックのちょうど中間をいく感じで、聴いているとだんだん、これなんだか微妙にオシャレなんじゃないかという気さえしてくる。つまり最高ってことだよね。 このアルバムは1100円とかそのくらいで、向こう数年は軽く聴き飽きないと思えばほとんどタダみたいなもんだ。CDの価格破壊はかなり進んでいて、フィル・スペクターの7枚組ボックスは約2700円、サム・クックの8枚組が約2500円(ともに送料込み)、となると、いつ聴くかわからないのにやっぱり買ってしまう。ジョン・フェイヒィの5枚組が8000円とか言われると、なんだか高いなおい、と思ってしまう。 たくさん買っても愛聴するのはごく一部で、ただしそれを悲観しているわけでもない。仕入れが大量になれば、当たりの枚数も、率は低くても、確実に増えることはわかっているので。とにかく時間を作ってなるべくたくさんユニオンに返却、じゃなかった、売却して、部屋を狭くなくしたい。昨今、買い取り価格が相当お寒くなっていることが予想されるので、どうも気合が入らないのだけど。 --- 今週末です! 黒の試走車! ハウリン・ウルフとか、あとはなんだ、森山が最近買ったもろもろのCDの中から楽しい音楽を再生します。そうだ、12月だからクリスマス・ソングもかけるよ。シー&ヒムの新譜とか。<誰向けのアピールだ ☆黒の試走車 Vol.57 日時:2011年12月03日(土)19時~23時 会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 かぎりなく欠席:マジック イヴェントの詳細はこちら。 日時:2011年12月03日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 かぎりなく欠席:マジック ☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。 過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。 ![]() みなさんこんにちは。わたしが「サウンド・オヴ・ミュージック」です。
年の瀬も押し迫り、と言うにはまだ少し早い時期ですが、今年も「あなたの生活その他に関するアンケート」(通称:アンケート)の季節がやってまいりました。毎年、この要項を読んでやる気をなくしたり怖気づいたりして参加しないことを決意するひとがいるようですが、それはこの要項の読み方として、間違っています。とりあえず一読して、書式を守りたくない部分はある程度まで無視してくださってけっこうです。みなさんどしどしご執筆ください。 また、書こうと思ってはいるのに書くからにはきちんとしなくては、という自意識が肥大して結局参加できなくなっているひとも何人かはいらっしゃるようですが、そういうのはバカバカしいし、無意味です。書ける範囲で最善を尽くしてください。あとからの、参加できなかったことについての言い訳は受け付けません。 ふだんはとくに書こうと思っていなかった方の中にも、今年はなにか思いの丈のようなものをぶちまけたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、とくにそうも思っていなかったけど、思ってないのかと訊かれたら、思ってないこともない、そんな方もいらっしゃるかもしれません。そういうみなさまが、一生に一回だけ一年を振り返るとしたら、それはいま、ここで、でしかありえないでしょう。 □ □ □ □ 質問項目 □ □ □ □ 以下の各項目について、なるべく詳しく、できるだけ完全にご記入ください。注意書きを守らないひとが毎年増えてきています。編集する身にもなってください。記入前に、最低5回はこの要項を音読し、記入中も、適宜参照してください。ただし、必要以上に萎縮してはいけません。AからDは必須項目、E以降は自由参加。 ☆A:回答者(あなた)の、 ①氏名とふりがな(ペンネーム、偽名も可) ②誕生日(西暦で。公表したくない場合は無回答にしたりせず、ウソだと分かるように書いてください) ③職業、肩書き ④連絡先(住所、電話番号、メールアドレスなど。公表してよい範囲で) ☆B:2011年のまとめ、および2012年への展望 音楽やレコードに関係あってもなくても可。個人的なことでも、社会的なことでも可。311関係のことでなにか言いたいことがある場合は、ここに盛り込むのがよろしいかと思われます。 ☆C:なんでもランキング ここがこのアンケートの事実上の本題です。その名の通り、なんでも勝手にランキングしてください。「わたしの好きなキャロルの曲ベスト5」「コンヴィニでついつい買ってしまうものベスト10」「嫌いな食べ物ベスト3」「人生の痛恨事100」「好きな鳥12種」などなど、なんでもOK。 なにを採り上げるかからしてすでに、あなたの創意工夫の見せ所です。なにも思いつかないというひとはパスしてもいいですが、あなたの想像力の欠如を世間にさらすことになりますから恥ずかしいです。どうしても書くことがない場合、必死で言い訳を書いてください。 ☆D:あなたは神様や仏様についてどう思っていますか あなた個人の宗教的立場についてでも、宗教一般に対しての考え方でも、なんでもいいです。ただし、「無宗教。」とか、「関心ない。」とか、ひとことで済ますのは面白くないのでなるべく避けてください。初詣に行っておみくじを引いたときの思い出くらいはあるでしょう。 ・・・・・・以上は必須項目です。以下は任意参加項目ですが、なるべくなら書いてください。・・・・・・ ☆E:2011年の入手枚数 このアンケートはもともと、1年間に買ったCDなどの音楽ソフトについて書いてもらうものとしてスタートしました。EとFはその名残りです。 なるべく、詳しい内訳つきで。ただ「100枚」と書くより、「新品10枚、中古20枚」や「CD100枚、LP30枚」のほうが良い。また、既存の分類に従わなくても可(例:「壺のようなもの2枚、もらいもの227枚」)。配信とかはどうするのかについても、各自適当に考えて書いてください。 ☆F:そのうちで印象に残ったものについてのコメント 常識的な枚数でお願いします。アーティスト名、タイトルあたりは必須ですが、それだけだと読んでいてもなんのことだか分からないですから、的確なコメント、レーベル、発表年、などを適宜つけてください。順位をつける/つけない、2011年リリースである/でない、は自由。 ☆G:あなた自身によって追加された項目 A~Fに入らないが書いておきたいことがある場合、あらたに項目を設置することが可能です。ムリに設置しなくてもよいです。 □ □ □ □ 回答上の注意 □ □ □ □ *回答を読むのはあくまで他人で、あなたではありません。内容はともかく、自分にしか通用しない表現になっていないか、よく注意しましょう。いちばんよい方法は、書き上げてすぐに提出せず、誰かに読んでもらうことです。それがムリなら、数日置いてから読み直しましょう。単純な誤記の防止にも役立ちます。 *去年、今年、来年といった表現は使用禁止。何年だか分からず、混乱します。西暦で統一してね。 *このアンケート執筆には、時間がかかります。新年になってから始めたのでは、絶対に間に合いません。今のうちに暇な時間を使って書き始めてください。 *特殊な書式の指定には応じられない場合があります。また、編集の都合上、文章のレイアウトや体裁を多少変更する場合があります。譲れない部分があれば、個別に指定してください。 *外国語の表記はなるべくカタカナで願います。プログレ、ギター・ポップと書けばいいのであって、日本語文でわざわざprogre、guitar popと書くと頭が悪く見えますよ。固有名詞についても同様。ただし、難読で、一般的でない人名などは原語のつづりを付してください。また、欧文での無秩序な大文字・小文字混在(例:swedish GUITAR Pop)もキモいです。 *ナカグロの不使用も見苦しいです。New Yorkを「ニュー・ヨーク」と書くのはかえって煩雑ですが、Elvis Costello and the Attractionsをエルビスコステロアンドジアトラクションズと書かれるとげんなりします。また、ナカグロのかわりにハイフンを使うひともいますが、これも意味が分からない。 □ □ □ □ 〆切りと提出方法 □ □ □ □ 提出は基本的にはメールでお願いします。〆切りは2012年1月31日。ただし、〆切りに間に合わせるためにつまらないものを書くよりは、数日遅らせても納得いくものを出してください。〆切り後、2週間以上の遅れは問題外です。毎年やってることなんですから、学習してください。冊子送付の都合上、回答には郵便番号と住所を付すこと(付したくない場合は応相談)。 ○メール:あなたがご存知の森山のアドレス(推奨)もしくは、PurePopForNowPeople@hotmail.com ワード、テキスト、メール本文など、Windows環境で読めるものならなんでもいいです。メールでの提出者には、確認メールを返信します。しばらくしても届かない場合、再送してください。 ○FAX:受け付けていません ○郵便や手渡し:受け付けています。念のため、手元にコピーを残してください。 □ □ □ □ 結果発表 □ □ □ □ 届いた回答は、原則として到着順、無添削で冊子にまとめ、2012年3月に発行します。参加者には1冊ずつ進呈。複数冊ご希望の方は、申し出てください。なお、この冊子には、ある程度の誤植が予想されます。 □ □ □ □ その他 □ □ □ □ 本当はみなさんにCDのことを書いてもらいたいのですが、もはやそういう冊子ではないので、書かなくてもいいことになっています。好き勝手に1年を振り返ってください。森山と知り合いじゃないとか、直接頼まれてないなどと言わず、何らかの形でこれを見た方は、気が向いたら参加してみてください。自分で参加すると、できあがった冊子を読むのもぐんと楽しくなります。 2011年3月に発行した、前回の冊子(2010-2011年度版)の在庫が若干ございます。ご希望の方はご連絡ください。また、過去のアンケート冊子の内容はこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかで参照できます。すべてのご質問その他は、上記アドレスにて受け付けます。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています! 2011年11月吉日 「サウンド・オヴ・ミュージック」 森山政崇 12日のPPFNPのセットリストが出ました。暫定版です。--- 半年くらい前に、レコード・ストア・デイのことについて書きまして、毎年4月の第3土曜日がレコ屋の日と定められているようなのですが、それとは別に、アナログ盤の魅力を顕彰するための「ブラック・フライデイ」というのがあるらしく、いつだかよく分からないのですがいずれにしても金曜日には違いないと思うんですが、ともかくそれが近づいてきているようです。 その日にあわせて、いろんなひとたちが、たぶんエクスクルーシヴだったりするのであろう音源を、ヴァイナルのみでリリースしたりするらしく、我らがニック・ロウも、&ヒズ・バンド名義で、どうやら新録の、7インチと10インチ(同内容っぽい)を出すとのこと。発売元のイェップ・ロックによるCM映像はこれ。「ゴー・ウェイ・ハウンド・ドッグ」と「アイヴ・チェインジド・マイ・ワイルド・マインド」、どちらも古いロカビリーのカヴァーのようです。とだけ言ってく。調べるのがめんどくさいので。これとこれが、それぞれオリジナルなのかしら。ディスクユニオンの新宿本店では扱っているようなので、早いとこ買いに行かねば……。 その他のブラック・フライデイの詳細はこちら。 先週の土曜日はPPFNPでした。まずまずの盛況でした。どうもありがとうございます。セットリストなど、出揃い始めたらアップいたしますが、自分について言うと、いつもだったら「一応いろんなジャンルの曲を入れとくか……」とか気をつかって(誰に?)選曲するのですが、今回はどうでもよくなって、最近聴いているものでなにも考えずに固めたら、アメリカ音楽ばっかりになってしまいました。その余勢を受けて、というわけでもないのですが、昨日は、『ザ・ハウリン・ウルフ・アルバム』を注文! わたしの日記を注意して読んでいるみなさんなら、ふだん、ブルーズに関する言及がほぼないことにお気づきかもしれませんが、それは、あえて書くのを避けているとか、アンビヴァレントな思いがあるとか、そういったことではまったくなくて、単にぜんぜん聴いてないからに過ぎないのですが、まあ、詳しい感想は届いてから、聴いてから。それにしても、ハウリン・ウルフってすごい芸名ですよね。わたしじゃ絶対思いつかないし、よしんば思いついても、使えない。 お客さんで来てくれた早川くんが、飛騨高山のお土産の朴葉味噌をくれまして(どうもありがとうございます)、その早川くんがiPhoneに入れていたアプリというのが、iPhoneに曲を聴かせるとそれがなんの曲だか当ててくれる、というもの。別にiPhoneが考えて当ててるわけじゃなくて、iTunesかなんかのデータベースに照合しに行って……だとおもうんだけど、ゲストのいなもとさんのかける曲かける曲、ことごとく「わかりません」って出てたのが面白かった。途中からiPhoneもがんばりだして、いくつか当てられるようになっていたけど。 なんかこう、曲名を調べるためにiPhoneに曲を聞かせる行為(というか正確には、それを「iPhoneに曲を聞かせる」と形容する心象が、かもしれない)に、なぜかそこはかとないおかしみを感じてしまう。おもしろがって何度かいろんなひとに話しているのであるいはここに書いたこともあるかもですけど、昔、知り合いの野中くんが、家で飼ってた座敷犬にビートルズのなんだかのアルバムの、犬にしか聞こえない周波数で収録されている部分を聞かせてみたという故事(?)を思い出しますね。というか、誰だったか忘れたけど、わたしの別の知り合いで、あの、犬にしか聞こえないはずの部分が聞こえるというひとがいた気もする。 ***森山兄***
01 Charlie Haden/Hank Jones / I've Got A Robe, You Got A Robe 02 Ry Cooder / Face to Face That I Shall Meet Him 03 Geoff Muldaur's Futuristic Ensemble / There Ain't No Sweet Man That's Worth the Salt Of My Tears 04 Bobby Hackett and His Jazz Band / Muskrat Ramble 05 Roger Kellaway / Lazysippi Steamer Goin' Home 06 南佳孝 / 眠れぬ夜の小夜曲 07 Nick Lowe / Til' the Real Thing Comes Along 08 Robert Ellis / Two Cans of Paint 09 Ben Sidran / The Glory of Love 10 Dirty Dozen Brass Band / Bongo Beep 11 O.S.T.「月曜日のユカ」 / T-9 12 Bill Smith / A-Roving <コメント> ♪01 ベースとピアノのデュオによる、スピリチュアル集『スティール・アウェイ』(Amazon)より。 ♪02 アルバム『ジャズ』より。初めてこのアルバムを聴いたときは、わたしの耳は(ある時代までの日本のジャズ・ファンの少なからぬ割合の人数がそうであったように)モダン・ジャズ信仰に毒されていましたから、「これがジャズなんて、ライ・クーダーは冗談を言っているのか?」と思いました。わたしは間違っていました。(YouTube) ♪03 米・ジャズ界の山中貞雄とでも言うべき夭折のコルネット奏者、ビックス・バイダーベックを顕彰/検証した『プライヴェイト・アストロノミー』(Amazon)より。ヴォーカルはマーサ・ウェインライト。ビックスのオリジナル・ヴァージョンはこちら(YouTube)。初出時はポール・ホワイトマン名義だったかも。 ♪04 1950年代半ば、突発的に現れたディキシーランド・ジャズの名盤。らしいです。EMIの999円シリーズで出ている『コースト・コンサート』(Amazon)より。この曲はキッド・オリーの作で、ルイ・アームストロングのグループの演奏によって有名になったもの。とのこと。 ♪05 EMIの999円シリーズで出ている『ストライド!』(Amazon)より。ルイ・アームストロングの曲らしいです。 ♪06 『摩天楼のヒロイン』より。レゲエのリズムを取り入れた音楽としては日本では最初期のもの?(YouTube) ♪07 本年度新作『ジ・オールド・マジック』より。たぶん今回かけた中で唯一の英国音楽。(YouTube) ♪08 今年出たアルバム『フォトグラフス』(Amazon)より。 ライヴ・ヴァージョン(YouTube)。 ♪09 『ミスター・Pズ・シャッフル』(Amazon)より。わたしはこの曲を、ジャッキー&ロイのヴァージョンで知りました。その後、ウィズ・ジョーンズのライヴに行ったらこれがうたわれて、意外だったので驚きましたが、ジョン・マーティンのヴァージョンともども、ビッグ・ビル・ブルーンズィーからの流れでしょうか。ほかにはオーティス・レディングのカヴァーも有名。もとは1930年代のポピュラー・ソングで、最初にヒットさせたのはたしかベニー・グッドマン。シドラン版は都会的な仕上がり。 ♪10 デビュー・アルバム『マイ・フィート・キャント・フェイル・ミー・ナウ』(Amazon)より。オリジナルはモダン・ジャズの巨人、チャーリー・パーカー。レコード・デビュー前のライヴでの同曲の演奏。客が踊ってる(YouTube)。 ♪11 中平康監督のおしゃれ映画「月曜日のユカ」のサントラ(Amazon)だいっ!(←イカ天の相原勇の口調で) 音楽は黛敏郎。この曲は、小西康陽が「『カミン・ホーム・ベイビー』のよう」と評したことで知られる、ナイト・クラブのダンス・シーンの音楽。 ♪12 ジャズ・クラリネット奏者が、モダンかつジェントルな味付けでフォークやスピリチュアルを演奏した『フォーク・ジャズ』より。誰にも注目されてないようですが、個人的には今年最大の発見(CD化自体はずっと昔)。単体のCD(Amazon)のほか、(サイドマンとして参加した)ジム・ホール名義の4オン2(Amazon)にも収録。 ***森山弟*** 01 レイハラカミ / joy 02 Calexico / Gypsy’s Curse 03 Innocence Mission / Where Does the Time Go? 04 múm / green grass of tunnel 05 Tunng / Hustle 06 トクマルシューゴ / LANTERN ON THE WATER 07 Minotaur Shock / Local Violin Shop 08 フィッシュマンズ / シーズン <コメント> ♪01 今年の夏に40歳の若さで亡くなったジャパニーズ・エレクトロニカのパイオニア。本名が原神玲ってかっこよすぎで反則だと思います。矢野顕子が世界遺産に認定した「lust」(2005年)より。 ♪02 アメリカ以外の国では生まれようがない音楽を奏で続けるキャレキシコ。2006年の「The Black Light」より。ヴェンダース映画のサントラでもやればいいなぁと思ってたら「パレルモ・シューティング」ですでに使用されてました。まあそうだよね。 ♪03 おそろしく澄み切ったアコースティック・フォーク。普段は個人の好みとは関係ない(大きなパズルの一片としてとか、考え事の種としてとか、DJで使えそうだなとかいう)不謹慎な理由で音楽を聴くことが多い中、イノセンス・ミッションは純粋に自分の好きな音楽の究極に近いです。とても美しい「Birds of My Neighborhood」(99年)より。 ♪04 ムームはご存じアイスランドのかわらしいエレクトロニカ・バンド。おとぎ話のような音楽で、夜中に聴いているとうっとりとどこかに吸い込まれそうになるのでおすすめ。「Finally We Are No One」(2002年)収録。 ♪05 英国のフォークトロニカ。古き良き英国の陰影をエレクトロニカに持ち込んでます。「...and Then We Saw Land」(2010年)より。 ♪06 精密かつ繊細な音楽ですね。隅々まで計算され尽くされているはずなのに温かみや懐かしさを感じさせる手腕はさすが。「Night Piece」(2004年)より。 ♪07 ミノタウロ・ショックは英国ブリストル(治安があんまりよくないので車で通る時はなるべく早く通過したい感じの街)を拠点にするデヴィッド・エドワーズによるフォークトロニカ・プロジェクト。静かできれいな音を出します。「Chiff-Chaffs & Willow Warblers」(2008年)より。 ♪08 音楽に限らずなんとも思わないものを無限にスルーし続ける毎日の中で、フィッシュマンズに出会って今に至るまでずっと聴き続けることができていることはほんとに得したなとしか言いようがないです。 ***いなもと*** 01 Dirty Bourbon River Show / Ain't No Place (Like New Orleans) 02 Féloche / Darwin Avait Raison 03 Trey Brown / Careful What I'm Leavin' Behind 04 Murder By Death / Ball & Chain 05 The California Honeydrops / Same Ol', Same Ol' 06 Hot Tuna / Smokerise Journey 07 Movits! / Med två dollar på fickan 08 Pussywarmers / La Nen la Bambele 09 James Bond Theme / Boban Markovic Orkestar & Fanfare Ciocarlia 10 Turnpike Troubadours / Kansas City Southern 11 King Automatic / Coffee And Speed 12 Howe Gelb / Brand New Swamp Thing <コメント> ♪01 ニューオーリンズのヴォードヴィル系バンド。若干のB級臭さが可愛らしい。 ♪02 エレクトロケイジャン。フランスの人なので本場と言えば本場ですが、どこか歪んだ逆輸入感。 ♪03 オースティンのインディーバンド。サーフっぽい曲も交えたアルバムは、薄暗さと良心的な部分のバランスが大変良い。 ♪04 チェロ奏者含む5ピースのロックバンド。ワイルドウエスタン×退廃ゴシックの世界観が魅力的なベテラン。 ♪05 ブルーグラスからソウル、スウィングまでごた混ぜの愉快なアメリカーナ。ウォッシュボード等も用いたザディコ風の一曲。 ♪06 まさかの復活でさらにまさかの名盤だったHot Tunaの2011年の新譜から。大人の余裕溢れまくり。 ♪07 スウェーデンのスウィング-ラップ。多くは語りません… ♪08 胡散臭い20's大衆ジャズを演るイタリアのバンド。名門Voodoo Rhythmらしいヒネた雰囲気。 ♪09 セルビアのトランぺッター率いるロマブラス。暑苦しくもカッコいいバルカンサウンド。 ♪10 オクラホマのブルーグラス/カントリー。気取ったところがない若手ブルーグラスって実は結構貴重。 ♪11 フランスのガレージ/スラッシュブルース。ワンマンバンド界の超重鎮。Voodoo Rhythm所属の安定感。 ♪12 Giant Sandとソロの曲を、ミニマルな音作りでセルフカバーした昨年のアルバムより。 ***バターけんしろう*** 01 Yellow Magic Orchestra / COMPUTER GAME "Theme From The Circus" from『Yellow Magic Orchestra』 02 Yellow Magic Orchestra / MAD PIERROT from『Yellow Magic Orchestra』 03 Cupsule / Hello from『PLAYER』 04 坂本龍一 / Merry Christmas Mr.Lawrence from『Merry Christmas Mr.Lawrence』 05 電気グルーヴ / 富士山 - Fuji-san from『VITAMINE』 06 Yellow Magic Orchestra / Ballet from『BGM』 07 Yoshinori Sunahara / 747 dub from『THE SOUND OF '70s』 08 やくしまるえつこ / ジェニーはご機嫌ななめ from「おやすみパラドックス」のカップリング 09 石野卓球 / Stereo Nights from『KARAOKE JACK』 10 矢野顕子 / ひとつだけ from『ごはんができたよ』 <コメント> ♪01&02 Yellow Magic Orchestra(YMO)のデビューアルバムの「Yellow Magic Orchestra」から2曲、COMPUTER GAME “Theme From The Circusはアーケードゲーム「サーカス」の音をシンセサイザーで表現。シーソーの音、風船が割れる音、失敗時の葬送行進曲などが再現されている。曲後半からドラムの音が挿入され、ゲーム音がリズムに合わさり、次の曲へと連結される。ほとんどを細野晴臣が自宅で設計し、YMOの3人による手弾きで録音している。使用しているシンセサイザーはPS-3100のみで、松武秀樹はまったく関与していない。MAD PIEROTのタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の映画『気狂いピエロ』から取られており、YMOのごく初期のライブではこの楽曲が演奏されていたが難易度が高く、演奏されなくなった。なおCOMPUTER GAME “Theme From The Circus“は通常版、MAD PIEROTはUS版より。 ♪03 Pefumeのプロデューサーである中田ヤスタカのユニット capsuleの11枚目のアルバムから。CM「iida PRISMOID」挿入歌なので結構お茶の間にも流れた印象がある曲。 ♪04 何も書く必要が無い、坂本教授の一番メジャーな作品。個人的にはこの映画の撮影の際の大島渚の色々なエピソード(撮影に使ったトカゲが演出意図どおりに動かないことに腹を立て「お前はどこの事務所だ!」と怒鳴りつけたこととか)を思い出して少し笑ってしまう。 ♪05 電気グルーヴの4thアルバム、石野卓球が、ロンドンに渡り経験したアシッド・リヴァイヴァルの影響が表れたアルバムである。全編にTB-303がフィーチャーされている。富士山 - Fuji-sanは作詞はともかく、作曲もピエール瀧。うしろの掛け声はメンバー+ソニー信濃町スタジオのレコーディングエンジニアの面々、私の知り合いの声も入っているので選曲。 ♪06 YMOの5thアルバム、収録曲全体がおとなしく暗めのイメージを持つため、爆発的セールスこそなかったが、リーダーの細野晴臣自ら「たくさん売れた後だからこそやりたいことができたアルバム」と言わしめた問題作品。きらびやかなテクノポップから一転し、イギリスのニューウェーブや現代音楽との強い共振関係が認められる。BALLET はこのアルバムの方向性を示した曲で、暗い中にも甘い雰囲気を醸し出している。イントロのピアノは坂本による演奏。歌詞はタマラ・ド・レンピッカについて霧の中にあるワルシャワの雰囲気を高橋が表現。SE的な音色は細野による機関車をイメージしたもの。 ♪07 元電気グルーヴのまりんこと、砂原良徳の3thアルバム、素材をいかにコーティングして面白く聴かせるかというコンセプトをとことん追いつめているらしい。ステレオ左右チャンネルの音の振り分け、逆相成分の使用、サンプリング・レートの設定、生楽器のサンプルとカット・アップの細かさなど私だとわからない世界のこだわりがある為、オーディオマニアの方にオススメしたい。 ♪08 相対性理論のボーカル兼プロデューサー、やくしまるえつこの1stシングル、原曲はニューウェイブをコンセプトにしたジューシーフルーツの大ヒット曲、他にPerfumeとかもカバーしている。今回は御大近田春夫が制作に関わった上、アレンジャーがユキヒロ氏というソレ系の人にとっては涙が止まらない位の豪華作成陣。なお、レコーディングエンジニアによると、やくしまるえつこの声は小さな声で話しても遠くまでよく聴こえるほど、倍音成分が非常に多い特殊な声質の持ち主だそうである。 ♪09 電気グルーヴ石野卓球のソロ4thアルバム、またstereo nights自身は先行でシングルにてリリースされていた。このアルバムの中では一番テクノポップ寄りの曲。ジャケットの写真は石野卓球自身の女装。 ♪10 矢野顕子の4thアルバム、坂本龍一との共同プロデュースが行われているほか、高橋幸宏(ドラムス)、細野晴臣(ベース)、大村憲司(ギター)、松武秀樹(ローランド MC-8シーケンサープログラミング)といったYMOのメンバー、スタッフが制作に参加しており、矢野自身がYMOのワールドツアーに参加するなど、矢野がYMOとのコラボレーション関係にあった時期の状況を色濃く反映した作品である。もっともアルバムのクレジットにはYMO名義は現れておらず、彼らはあくまでそれぞれ個人参加という位置づけである。ひとつだけ、は元はアグネス・チャンのアルバム「美しい日々」(1979年)に提供された楽曲で、娘の坂本美雨もカバーしている名曲。ライブでも見たがこの方程楽しそうにピアノを弾く方は他にいません。 ***森山弟*** 01 佐野元春 / アンジェリーナ 02 Heavy Trash / Crazy Pritty Baby 03 Mac Rebennack / Storm Warning 04 Small Faces / Sha-La-La-La-Lee 05 Kinks / All Day and All of the Night 06 Dave Clark Five / Do You Love Me 07 Sonics / Psycho 08 L⇔R / LAZY GIRL 09 スピッツ / 魔法のコトバ 10 ハンバートハンバート / 1時間 11 中森明菜 / 悪女 12 Stone Roses / Begging You <コメント> ♪01 完全にブルース・スプリングスティーンのパクリのデビュー曲。今の耳で聴いて輝きが失われていないのはこっちですね。ゲストのバターけんしろうさんが80年代邦楽で固めてくると予想して1曲目にこれを選びました。 ♪01 ジョン・スペンサー(ブルース・エクスプロージョン)のソロ・プロジェクト。内容はいいんだけど聴くのがしんどいJSBEと違って、ルーズなブルースやロカビリーなどのルーツ音楽を楽しそうにやってて好印象。こういうのをずっとやってほしいです。 ♪01 ドクター・ジョンを名乗り始める前の、本名での活動時期の曲(58年)。クランプスがカヴァーした曲を集めたコンピの第三弾「Song the Cramps Taught Us Vol. 3」より。50年代から60年代にかけての原始的な(トラッシュな)ロックンロール31曲を76分収録。 ♪04~♪07 ブリティッシュ・インヴェイジョンをガレージ・パンクの源流としての観点から再考察する試み。 ♪08 ファースト・シングル(92年)。黒沢健一本人も回想している通り、ブレイク前の方が好きなことをやれてる感があって楽しい曲が多いです。50年代のラジオから流れてきそうなごきげんなロックンロールにビーチ・ボーイズ風のコーラス等、L⇔Rのエッセンスが詰まった佳作。 ♪09 「さざなみCD」(2007年)より。近年のスピッツではかなりの名曲だと思います。 ♪10 「道はつづく」(2006年)より。現在活動中の日本のグループとしては全アルバム買う価値のある希少な存在。 ♪11 中島みゆきさんのカヴァー。やっぱりいい曲ですね。 ♪12 再結成を祝して、各方面で散々な言われようだったセカンド・アルバムより。ファーストにそこまで衝撃を受けなかった派なので、このバンドはヴォーカルがイアン・ブラウンじゃなければ最高なのにと思ってました。歌が引っ込んでバンド・サウンドが前に出てるセカンドの方が好きです。 ***森山兄*** 01 Jose Feliciano / She Came in Through the Bathroom Window 02 O.S.T.「Emperor of the North」 / Terror Chase 03 Emil Richards / Jimmy 04 The Quebe Sisters Band / Tumbling Tumbleweeds 05 ロンサム・ストリングス&中村まり / アイ・アム・ア・マン・オヴ・コンスタント・ソロウ 06 Madeleine Peyroux / Wild Card in the Hole 07 Sonny Greer & His Rextet / Kansas City Caboose (alt.) 08 Lawrence Brown's All-Stars with Johnny Hodges / Ruint 09 O.S.T.「The Yellow Canary」 / Deserted Canary 10 Pokey Lafarge & The River City Three / Ain't the Same 11 ラストショウ / 髭とルージュとバルコニー 12 佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド / マナサス <コメント> ♪01 アッパーなフェリシアーノ。ビートルズのカヴァー。『ファイアワークス』に収録。このアルバムは単体では未CD化で、『10 to 23』とのカップリングの2イン1が輸入盤で出てます(Amazon)。ストーンズ「サティスファクション」のカヴァーもよい。 ♪02 ロバート・アルドリッチ監督「北国の帝王」のサントラ(タワレコのサイト)より。映画の原題は最初は「Emperor of the North Pole」だったものが、再公開時に(?)ポールがとれ、そっちのタイトルのほうで知られることが多くなったとのこと。音楽はフランク・デヴォル。CDは「おしゃれスパイ危機連発(Caprice)」のサントラとの2イン1。映画の時代設定になっている1930年代のムードが横溢。 ♪03 スタジオ仕事も多数ある(ジャズ・)ヴィブラフォン奏者。当時のヒット曲をことごとく変拍子で調理した『ニュー・タイム・エレメント』(Amazon)より。 ♪04 カントゥリー版のアンドリュース・シスターズと言っておけば当たらずといえども遠からず、なグループ。アルバム『タイムレス』(Amazon)より。ちなみにグループ名のQuebeの読み方はクウェイビーだそうです。(YouTube) ♪05 我が家における本年度の日本人の新譜では群を抜いている『フォークロア・セッション』(Amazon)より。 ♪06 オムニバス『ノート・オヴ・ホープ』(Amazon)より。ウディ・ガスリーが遺した歌詞に、いろんなひとたちが曲をつけたもの。ジャクソン・ブラウン、ネリー・マッカイ、ルー・リード、ジャクソン・ブラウンなんかが参加。「仕事!」で有名なスタッズ・ターケルが、ジャズィなトラックをバックしにしてポエトリー・リーディングしているのもあって、これも非常にかっこよいです。 ♪07 1940年代、勃興してきたジャンプ、ジャイヴといった泥臭系音楽に触発された、エリントン楽団の面々やアール・ハインズが遺した録音をまとめた『Earl Hines and the Duke's Men』(邦題は『アポロ・セッションズ1945~47』)(AllMusic)より。ここでのリーダーのグリアーは、四半世紀にわたってエリントン楽団のドラマーを務めた人物。 ♪08 ローレンス・ブラウンは、↑07にも参加している、エリントン楽団のトロンボーン奏者。エリントン抜きでエリントンゆかりのナムバーを中心に演奏したアルバム『Inspired Abandon』より。このアルバムは未CD化で、レコード・コレクターズのインパルス特集で存在を知って買ってみました。 ♪09 ケニオン・ホプキンスはTVや映画の音楽、およびイージーリスニング的なものなど、たくさんのアルバムを出していますがCD化されているものはごくわずかです。これは1963年の映画(邦題:誘拐犯を逃がすな)のサントラで、ラロ・シフリン(p)、ケニー・バレル(g)、ズート・シムズ(ts)などが録音に参加しております。シネ・ジャズ。 ♪10 今回のゲストのいなもとさんが言及していたので試聴してみたら気に入って買った、ミズーリ州セント・ルイスのオールド・タイミー。まだ20代後半らしいです。今後とも期待したいところです。本年度新譜『ミドル・オヴ・エヴリウェア』(Amazon)より。 ♪11 和製エリア・コード615的なカントリー・ロック集団。ベスト盤より。オリジナルは鈴木慶一とムーンライダース。(YouTube) ♪12 ジョン・サイモンをプロデューサーに迎えたアメリカン・ロック・アルバム『ザ・バーン』(Amazon)より。なんだかんだ言って、かなり好きです。 ***おまけCD『Saturday Night Prayer Meeting』曲目*** 01 Labi Siffre / Prayer 02 ハンバートハンバート / 願い 03 Brasilia Modern Six / I Say a Little Prayer 04 Charles Mingus / Wednesday Night Prayer Meeting 05 The Heliocentrics / Second Chance (K2's Prayer) 06 冨田ラボ / Prayer on the Air 07 Asleep At The Wheel / Maiden's Prayer 08 The Jayhawks / Pray for Me 09 Jacqui Naylor / Dreamin' Prayin' Wishin' 10 スクーデリア・エレクトロ / My Pray 11 Brian Wilson / Our Prayer/Gee 12 John Martyn / May You Never 13 Susan Pillsbury / Praying for Rain 14 矢野顕子 / Prayer 15 Charlie Haden / It's Me, O Lord (Standin' in the Need of Prayer) 16 Loreena McKennitt / Dante's Prayer 17 宇多田ヒカル / 誰かの願いが叶うころ 18 Cyrus Chestnut / Sweet Hour of Prayer 19 Alison Krauss / Down to the River to Pray *曲の出典* 01 『For the Children』(1973年) 02 『道はつづく』(2006年) 03 『Estreia』(1969年) ☆バート・バカラックの曲。 04 『Blues & Roots』(1959年) 05 『Out There』(2007年) 06 『シップランチング』(2006年) 07 『Ride with Bob』(1999年) 08 『Tomorrow the Green Grass』(1995年) 09 『Lucky Girl』(2011年) 10 『フラミンゴ』(1999年) 11 『Smile』(2004年) 12 『Solid Air』(1973年) 13 オリジナル・アルバム未収録。CD『Susan Pillsbury』(2010年リリース)のボーナス・トラック 14 『スーパーフォークソング』(1992年) 15 『Steal Away: Spirituals, Hymns and Folk Songs』(1995年) ☆アルバムの邦題は『スピリチュアル』。 16 『The Book of Secrets』(1997年) 17 『ULTRA BLUE』(2006年) 18 『You are My Sunshine』(2003年) 19 サントラ『O Brother, Where art Thou?』(2000年) *祈りっぽい曲を集めてみました。 阿佐ヶ谷の南口のライヴハウス、ネクストサンデーが6周年を迎えるとかで、6日連続でその記念的なライヴが立て続けにあって、そのうち1日に、ジョー長岡や阪本正義が出るというので、行ってきました。ちなみにほかの出演者は歳星、Tenko、BLUEHOUR。遅れて行ったらしょっぱなの歳星は見逃し、2番手のジョー長岡の途中から見ることになった。Tenkoも以前、たしかこの店で、轟渚の対バンで見た気がするので(そのときより今回のほうがよいとおもった)、まったく知らない出演者はBLUEHOURだけだったんだけど、これがなんかまあ、ひさしぶりに驚いた。一般的な言い方をすればギターを弾き語るシンガー・ソングライターということになるのだろうけど、歌声はときに聞こえないほどにぼそぼそと地面を這い、ときに細く長く天井に向かって延びていく。ギターも、1本の弦だけをぼん、ぼんとひっかくような、隙間だらけの音だったりする。ジャコメッティの彫刻のようにミニマルで、それでいて同時になまめかしさもある音楽。たとえば小田和正とニック・ドレイクがひとりの人間の中に同居したらこういう音楽になるのではないか? などと書いてはみるものの、音楽を説明するのは難しいし、ちょっとむなしい。と同時に楽しくもある。 せっかくなので動画でも軽~く貼り付けてみたいところなんだけど、どうやら存在していないっぽい。そして、公式サイトに有用な情報が少ないということも特筆に価するかもしれない。 帰り際、ジョーさんと少し話したら、彼も若干衝撃を受けていたみたいだった。そして彼は阪本さんにわたしのことを、「アメリカに対する愛と憎が渦巻いてるひと」と紹介していた。うん……たしかにまあ、そのとおりなんだけどね……。それ以外にどうやってアメリカと付き合ったらいいのか、いまだによくわからない。 写真は、スタンリー・タレンタインとスリー・サウンズの共演アルバム『ブルー・アワー』。ここから名前をとったんだろうか? --- 今度の土曜日のお知らせです。DJ一同、はりきって回しますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。 *PPFNP Vol.87* 日時:2011年11月12日(土)18時~22時 会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385) 地図。 料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き) DJ:森山弟(弟)/森山兄(兄)/バターけんしろう/いなもと 青山一丁目から、閑散とした外苑東通りを歩いてミッドタウンに赴き、ビルボード・ライヴでダーティ・ダズン・ブラス・バンドを見ました。当イヴェントの旧ホームページ(現在は消滅)から、現在のこのブログに移行しての初めての記事もやはりDDBBのライヴの感想だったわけで、感慨深いですね(と、一応言ってみる)。ずいぶん経った気がするけど、まだ6年半かあ。その間、DDBBは何度か来日していたみたいだけどなぜかスルーしていて、見るのは今回が2度目。1曲目はギター、ドラムス、そしてスーザフォンのトリオでの演奏。このバンドにはベースはいないので、スーザフォンが低音部分を受け持つことになるんだけど、エフェクターを踏み踏み、ズブズブと輪郭のぼやけた、沼のような響きを送り出してくる。ここですでにただものではない感じなところに、ホーンが加わってくると、彼ら本来の(?)セカンド・ラインよりも、スライやJBのカヴァー、ラテン・リズムで奏でられる「キャラヴァン」、客席との掛け合いで進むカリプソ、バイヨー風の(?)深いエコーのかかったバリトン・サックスによるムード歌謡、とドス黒いのにカラフルなごった煮サウンドが次々に繰り出されて、とにかく楽しい。 以前見たときも思ったことだけど、なぜか全体的にはダラダラとしたヒップホップ・アクトのように見えるところが興味深くて、それは彼らが若い連中を意識してみたとかではなくて、自分たちならではのやり方でストリート・ミュージックをやってたら、結果的に似てきてしまったってことなんだろう。ジョン・レジェンドとザ・ルーツが四つに組んだみたいに、誰かアトランタあたりのヒップホップ・アクトが、DDBBと組んで完全生音のヒップホップ・アルバムを作ったらおもしろいとおもう。具体的に誰が起用されるべきなのかはわたしにはわからないけど。そしてもしかしたら、そんなアイディアは現地のアメリカ人にとってはあまりにも凡庸すぎて採用するに値しないのかもしれないけど。 最後の曲はまるで葬式みたいな、「セント・ジェームズ病院」。ほとんどまったく聞き取れないMCも含めて、南部文化の幅/奥行き/深み、つまり立体的な広がりを否応なく突きつけられた。今度はスタンディングで見てみたい、いや、できうることならニューオリンズあたりで。 写真はたぶん1982年ごろの彼ら。 --- 今週末のお知らせです。どんな感じの選曲にするかはまだ考え中です。今月はオカムラくんをゲストにお迎えします。どうぞお気軽に遊びに来てください~。 *黒の試走車<テストカー> Vol.56* 日時:2011年11月05日(土)19時~23時 会場:渋谷メスカリート(地図) 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:あずまきょういち/森山兄/チバ ゲスト:オカムラ --- そして、あまりおおっぴらにしないでほしいとの本人の意向により、若干薄い文字で記しますが、9月のPPFNPでの太田さんのライヴが、こちらに全篇アップされています。録音は早川くんのiPhone。驚くほどきれいに録れています。アップロードも早川くんがやってくれました。どうもありがとうございます。 当日をしのぶよすがに、ぜひともお聴きくださいませ。 日時:2011年11月05日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲストDJ:オカムラ かぎりなく欠席:マジック ☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。 11月のゲストは、何回か登場していただいているオカムラくん。お楽しみに。どうでもいいですが、開催日にあたる11月5日は、森山の両親の結婚記念日(何回目かは不明)です。 過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。 ![]() さていよいよ勤め先の会社の引っ越しがおこなわれることになり、現在の場所からするとわたしにとっては不便な場所になる。具体的には、平日の仕事帰りにフィルムセンターに行くことは時間的にできなくなり、神保町の最終回はなんとかOKか?という僻地で、ちなみにエリアとしては森山弟くんの居住地にほど近い。移転を知らされてから半年くらいだろうか、とにかくいやでいやで仕方がなかったのだけど、新しい土地の様子(古本屋だとか、中古CDのありそうな店)を調べていると、それなりに賑わっていそうな感じだし、しばらくは駅の周りをうろうろするだけでも楽しそうだ。この件は追って報告するかもしれないし、しないかもしれない。
いよいよ、といえば、とどまるところを知らない円高の影響で、我が家にやってくるCD、いまや半分くらいが輸入ものになっている気がする。輸入盤という意味じゃないよ。いやもちろん、そうでもあるんだけど、イーベイ経由なり、英米のアマゾンなりから直接買うなりしたもの、という意味。送料を入れてもそっちのほうが安いって相当なもんだという気がする。よく分からないけど、たいへんなことが起こってるんだろう。 せっかくこういう機会なので、海外旅行に行ってみたい。と当然思うわけなんですが、航空券の代金はそれとは別の原理で動いているのか、バカみたいなサーチャージが加わっていて、なかなかこれがまた、気軽に出かけられるような値段にはなっていないのがなんとも。 コルトレーンとインパルス・レーベルを特集した、レコード・コレクターズ11月号を買いました。実はこの間、生まれて初めてミュージック・マガジンを買いまして(もちろん、中村とうよう追悼号)、買ったからにはと思って一応最初から最後まで読んでいたら、あ、やっぱり音楽雑誌って、最初から最後まで音楽のことが載ってて、普通にいいもんだな、と。バウンスはたまにもらってたけど、あれはやっぱり広告だからさぁ。おっと……そういえば、いちばん最近もらったバウンスの最後のほうの、編集部員のひとことコーナーで、「ミュージシャンも評論家も、音源とライヴを比べてライヴのほうを上に見ることが多いような気がする。CDの販促誌として録音された音源を取り扱っているんだけど」みたいな一文があって、はっとしたんだった。わたしの記憶に基づくこの引用はたぶん正確ではないだろうけれど、いままで聞いたことのない言葉、という気がしたんだった。しかしその驚きは、バウンスの厚みが全盛期?の半分くらいになっていたことに比べたら、たいしたあれではなかったわけなんだけど。 で、わたしは求道的なコルトレーンよりもどこか軽率な感じのロリンズ派なもんで、インパルスのコルトレーンはほんとに数枚しか聴いたことない。それよりもアーチー・シェップ『マジック・オヴ・ジュジュ』『アッティカ・ブルーズ』、アイラー『ニュー・グラス』、そしてガボール・サボの諸作、あるいはライオネル・ハンプトンなんかをよく聴いた。いま、「なんかの」って一言でまとめちゃったけど、みんな音楽的にはバラバラで、でも不思議な統一感がある。それがまあ、レーベル・カラーってことなんだけど。米盤アナログだとどっしりとしたゲートフォールド・スリーヴで、集めがいがあるしね。 掲載されていたインパルスの重要アルバム100選を見ていると、意外にも未CD化の作品がまだあるのだと気付かされる。もう、ほぼ全作品CDになっているくらいの勢いかと思っていた。というか、もうたいていの音楽ファンは、聴くべき音楽はとっくにCDになっていると無意識のうちにおもっているのではないか? やっべーCDはもう時代遅れだよユニオン持ってっても引き取ってくんねー、とか、そういうことを言ってる場合でなく、むしろいまからアナログを集める勢いに方向転換しないと。それは映画において、いまだに35mmフィルムが、ディジタル上映よりもある意味で圧倒的優位にある(それはもう、見てすぐ分かるくらいのレヴェルで)のと似ているかもしれない。 それにしてもこのコルトレーンとインパルス特集、もちろんこれがいつものレココレのやり方だし、たくさんの人数で手分けして書いているとはいえ、これだけの情報の量と密度を誇る音楽雑誌が毎月出てるっていうのはちょっとものすごいことなんじゃないか、とあらためて感じました。そして、インパルスのプロデューサーでもあったボブ・シールが、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」の作者のひとり(変名を使って)であるということは今回初めて知って、たいそう勉強になりました。 この調子で、ヴァーヴとか、パシフィック・ジャズ~ワールド・パシフィックだとかの全貌も特集してほしい。これわたし、何年も前から言ってますからね。ひとつよろしくどうぞ。 --- 11月12日のPPFNPのご案内が出ました。ご確認のうえ、こぞってお越しくださいませ~。 ■ 2011年11月12日(土)18時~22時 □ 渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385) 地図。 ■ 800円(1ドリンク&おみやげ付き) □ DJ: バターけんしろう いなもと 森山弟(弟) 森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック) ■ 早いもので、2011年最後のPPFNPのお知らせです。ゲストは、ここ数回連続して人材を送り込んできている某社のロック部から、バターけんしろうさんと、もうひとりは、早川(sendai)くんに「めちゃくちゃアメリカーナに詳しいひとがいます!」とご紹介いただいた、いなもとさんです。しかしご本人はアメリカン・ゴシックという言い方のほうを好まれるかもしれない。というわけで、画像はアメリカン・ゴシックで出てきたよく分からない写真。 おみやげもいつもながらいい感じのものができあがりそうです。たくさんのみなさまのご来場をお待ちしております。 行こうかどうしようかちょっぴり考えていたところ、前座で中村まりが出ると聞いて速攻で予約するっていうのもどうなんだと自問しつつ、クラブ・クアトロのスタンリー・スミス公演に行ってきました。しかしそもそも、アサイラム・ストリート・スパンカーズの(元?)メムバーであり、57歳にしてソロ・デビューしたこのひとのことを知ったのが、HMVのサイトで中村まりが挙げていた無人島レコード10枚の中に、名前があったからなので、願ったりかなったりというか。さて、中村は、ロンサム・ストリングスのうちの3人を従えて、30分ほど軽くさらっと歌っていきましたが、とにかく客席から寄せられる拍手の本気度が尋常じゃなかった。また、ロンサムとの相性もいまさらいうまでもなくぴったりで、すでにライヴや録音で何度も共同作業をおこなっているとはいえ、もともとは年齢も性別も違う別々の人間たちであったはずなのに、こんなに一体化するなんてことがありえるのかと。 ノンシャランな音楽性の印象から、80分くらいで終わるかなと思っていたスミスのステージは、それだけで丸々2時間続き、とはいえ、あっさり味なので疲れることはない。アルバムの曲だけでは時間が余るのでカヴァーもふんだんにはさみこまれていて、ディランの「くよくよなよ」「アイ・シャル・ビー・リリースト」(どちらも中村をフィーチュア)、ヴァン・モリソン「クレイジー・ラヴ」、ウィリー・ディクソン「アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・リヴ」なんかがあったのかな。ディクソンの曲の前にはMCで、「これはウィリー・ディクソンの曲だけれども、わたしのヒーローであるところのモーズ・アリスンのヴァージョンで覚えた」みたいなことを言ってらした。たしかに、スミスのアルバムを聴いていて、炭酸の抜けたサイダーみたいな歌声にモーズを思う瞬間はあった。そして、この「アイ・ラヴ~」は、猫をなでるようなギター・プレイともども、まさにモーズがギターを弾くSSWだったらこんな感じなんじゃないかと思わせるサウンドだった。と、青山陽一も言ってました。 ジャズ、フォーク、ブルースを、とくに批評的にというのでもなく、少しずつつまみ食いしていくような音楽。何曲かで聴くことができた中村とのデュエットでは、彼女の堂々たる歌いっぷりと比べて、スミスの存在感はあまりにも薄味で押しが弱いけれど、それが即座に優劣に結びつくわけじゃないから音楽はおもしろい。 本篇ラストとアンコールでは、中村やロンサムの面々も入り乱れ、「聖者の行進」や「セント・ジェームズ病院」なんかのセッション。スミスはクラリネットを吹く。延々と続くロングトーン。ほっぺたがほおずきみたいに丸くふくらんでいた。赤く色づいていたかどうかは、見忘れた。 ![]() なんか最近、ネットを見ていると「森山くんのダンス最高!」だとか「森山くんかっこいい」だとかの字面を目にすることが多く、なんぼのもんじゃいっ、と思いつつ大根仁「モテキ」、見てきました。平日の日中、若い男女でかなり混雑している映画館っていうのも、少なくともわたしはひさしぶりで、映画の内容ともども、なにかと勉強にはなりました。ちなみに原作の漫画、TV版ともまったくノータッチです。 この映画に対して、ツイッターやりながら音楽フェスに行くような、あまりに特定の世代および趣味層に向けられている、要するに内輪向けである、という批判は当然ありうるんだろうと思いましたが、そのへんについてはとくに気にならなくて、というのは、わたしもそうした「サブカル」趣味だからということではなくて、結局、何かを内輪だと指摘することは、じゃあお前のしゃべっている言葉はどうなんだ、と打ち返される可能性を常にはらんでいるものだからということで、高橋源一郎のエッセイ「内輪の言葉を喋る者は誰か」(『文学がこんなにわかっていいかしら』所収)を思い出したりしていたのでした。 たしかこの件で高橋とやりあっていたのはおもに富岡多恵子だと思うんだけど、高橋に対する批判のなかには、かなり理不尽なものもあったと記憶している。具体的には、荻窪だとか国立だとかいちいち細かく書かれてもそんなのわからないとか言われてた、たしか。そういう批判は批判で昔からずっとあって、ただしわたしが気にしているのはちょうど逆方向のことなんだよね。マンガなんかで、あきらかにマクドナルドを模したロゴのハンバーガー屋が出てきて、店名がマタドナルゾとかだったりするじゃない。ああいうことを無自覚に続けるうちに、確実になにかが死んでいく、とわたしは思う。もちろん、そのマンガが載っている雑誌の会社にしたら、マクドナルドと無用なトラブルを起こしたくはないだろうけど、ふだんわたしたちがマクドナルドに行ってマクドナルドの話をしてマクドナルドを食っているとしたら、それがタブーになるのはなぜなんだ? 訴えられたら困るって? そんなんで訴えるのがダサい、という世の中になってないのがおかしい。ディズニーランドでもいい。ディズニーランドでスリにあった話を誰もかけないとしたら。「モテキ」でよかったと思うのは実名主義で、森山未來はナタリーのライターで長澤まさみはEYESCREAMの編集者?だ。まあ、お互いメリットがあるから名前を使わせるんだろうし、わたしは、ただ実名を出してほしいというよりは、本当にかわされているような会話が聞きたいというだけではあるんだけど。 それにしても、外国の音楽とか映画なんてまったく存在しないかのようなこの世界はいっそ気持ちいい。レコード、CDの映っている量だけでいうならば、近年のメジャー・プロダクションの日本映画のなかではおそらく群を抜いているだろうに、いわゆる洋楽は、目立つものとしてはジャクソン・ブラウンだけ(一緒にドゥービーズも映ってたかな?)。出てくる日本人ミュージシャン(楽曲のみ/本人様ご出演とも)も、ほぼすべてわたしでも知ってるようなものばかりだったから、ま、ヴィレバン(劇中の表記)的なサブカルで、自分とはあまり関係ないやっておもったってのもある。10年前だったらきっともっともやもやしたり感慨があったりしただろうな。 予告篇で受けた印象だと、森山が長澤、麻生、仲、真木にモテまくるみたいだけどぜんぜんそうじゃない。「婚前特急」でも5人の彼氏のバランスはめちゃくちゃだったし、たぶんそれって脚本作るのが難しいんだろうな。とはいえ、この映画だったら、長澤まさみを見られる時間がいちばん長いほうがいいに決まってるので、そこには文句言わないよっ。 ウィルコの新譜のことも書こうと思ってたけど、マジメなこと書いて〆るのもなんだから、とりあえず長澤まさみを見とけと言っとく。「コクリコ坂から」に続いて、まさみさんグッジョブです。 EMIミュージックが、ジャズの名盤とかを999円でリリースするっていうシリーズをやっていて、毎回50タイトル、いままでに第4期まで出てる。いままでにCD化されて持ってるのもあるし、持ってないからって全部買うわけにも行かず、それでも毎シリーズだいたい10枚ちょっとくらいずつ買ってて、あんまりちゃんと聴くでもなく部屋のどこかで行方不明っぽくなってたりするんだけど、それでもやっぱりこのシリーズは好評なんだなと感じるのは、毎回20日前後に発売されたこのシリーズ、渋谷のタワーレコードに発売数日後に買いに行ったりすると、必ず1枚か2枚、すでに欠品になっている(初回入荷分を売り切ってしまったのだろう)からです。
今回も、13枚買うつもりでメモっていったら、やっぱり1枚売り切れてた。レイ・ブライアントのベイズン・ストリート・イーストのライヴ盤。これはあとでアマゾンで注文した。で、でかくて黄色い袋をかかえて二子玉川に向かい、駅近くのバー、ライラで、轟渚と、ニューデイのライヴを見る。 轟渚はライヴの本数があまり多くないのと、なんだかんだで機会を逃しているのとで、ずいぶんひさしぶりに見たのかな。ベースとドラムを従えて、自身でピアノとギターを弾く。手数の多くないピアノ、独自の隙間が気持ちいい。彼女が鍵盤に触れていない瞬間の積み重ねがジャズなのだ、とでも言っておくか。ギターは、最近弾き始めたそうで、慎重に、そっとなぜるように弾く。いろんなひとのギターの弾き方を見るのは、たのしい。ひとによって弾き方がぜんぜんちがうから。アズさんは、彼女のプレイをナルシソ・イエペスにたとえていた。人前でギターを弾くこと二度目にして、イエペスにたとえられるひともそうそういないだろう。今後のライヴその他の告知は一切なかったけど、セカンド・アルバムが出る予定はあるらしい(これから録音?)。 ニューデイは初めて見る。ついでにサケロックも見たことない。いやー、いいバンドだったわ。浜野謙太のトロンボーン、橋本剛秀のサックス、中尾勘二のドラムス、シリアスとコミカルの加減がちょうどいい。うたものとの共演だと、コード楽器のないインスト・バンドということで、「これでも音楽なんですか?」みたいな目で見られることがあったとかいった発言があったけど、本当だとしたらかわいそうすぎる。曲中、浜野がトロンボーンをおろし、吹きまくる橋本を横目に、悠然とタバコをふかし始めるというソロ(?)があったけど、これなんかかなり笑えた。浜野は今年、映画「婚前特急」でほぼ主役に近い大活躍を見せていたけど、そこでも喜劇的なタイミングが絶妙だったものなあ。しかしこの日の浜野は、映画で見たときよりも痩せていてオシャレな感じですらあり、そこは残念だった。 ライラは店の構造上、入口のドアを背にして演者たちが立ち、客は店の中~奥からそれを見る形。たまたまなんの気なしにカウンターに座ったら、そこはいちばん入口に近い席であり、なもので、演奏途中に入ってきてすでにいる客たちの注目を浴びまくるひとだとか、あるいは、店の入口までやってきたものの、いざ店主に迎えられると怖気づいて(?)いいですいいです言いながら帰っていく客だとかをも特等席で見ることができた。たのしかった。 --- 毎月第1土曜日に開催される「黒の試走車」は、たいてい月がかわってすぐの開催なので、告知がついつい遅れてしまうのですが、次回は10月の第1土曜日なので、ということはつまり、今度の土曜日です。お時間作ってぜひぜひ遊びにいらしてください~。 詳しい情報はこちら。
日時:2011年10月01日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり) 地図。 料金:500円+1オーダー(500円~) DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄 ゲストDJ:ヒジカタ(スランキーサイド)、yumei(BOY☆MEETS☆GIRL、CLUB LOTION) かぎりなく欠席:マジック ☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。 会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割り増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。 過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。 ![]()
遅くなりましたが、先日のPPFNPにお越しくださったみなさん、ゲストDJのデストロイさん、緊張しながらもライヴをやってくださった太田さん、どうもありがとうございました。セットリストの暫定版が出ています。
次回は11月12日(土)に開催です。ゲストDJは引き続き某社のロック部からおひとりと、あと、早川くんが「異常にアメリカーナに詳しい人がいますよ!」と推薦してくれた、いなもとさん。ネットラジオやったり、ツイッターでいろいろ書いてなさったりしていなさります。詳しい告知はまたいずれ。 --- 昨日は恵比寿のリキッドルームに、イヴェント「エターナル・セプテンバー」を見に行ってきました。恵比寿の、ってわざわざつける必要ないか。移転してからはわたしは初めてだった。出演はブラウンノーズ(初めて)、面影ラッキーホール(10年ぶりくらい)、カーネーション(8年ぶりくらい)。スタンディングで、ロックっぽい(ルーツ音楽っぽくない)ライヴに行くのもおそろしくひさしぶりな気がしたし、そもそも、ロック・バンドの生演奏を見に行くの自体、ヘタしたら2006年のローリング・ストーンズの東京ドーム以来なんじゃないか?(違ってたらご指摘ください) ブラウンノーズは、椅子に座って、ギター、バンジョー、マンドリンなどをとっかえひっかえ弾きながら、バスドラを蹴飛ばしながらうたう、福島県南相馬市出身(現在も在住?)の兄弟。亜米利加田舎音楽をどろりと煮詰めた悪い汁が、偏西風にさからって日本まで飛んできて、福島の放射能で突然変異してから東京まで流れ着いて恵比寿の片隅に吹きだまったような音楽。わたしの大好物であるところの、世界各地で拡大解釈/誤解/曲解された、アメリカ。大瀧詠一の高速テューン「論寒牛男」のカヴァーあり。「論寒」ではなくて「貧寒(ひんさむ?)」とうたっていたように聞こえたが。 面影ラッキーホール、2000年前後?に、法政大学の学生会館で開催されてたフジミ・ロック・フェスティヴァルで見て以来。そんときは、名前から勝手に、関西系のアヴァンギャルドなうたものバンドだとばかり思い込んでいたため、たいそう驚いた。今回は、気持ちよい演奏+ひどい歌詞+ムダに切々とした歌、という食べ合わせの悪さを存分に楽しむ。素肌に直接、ピンクのテカテカしたスーツを着るアッキーを見て、自分もテロテロした素材のシャツとかが欲しくなる。ファンのみなさんの振り付けがウザかったので、勝手に踊らせてもらいました。 「俺のせいで甲子園に行けなかった」では、カーネーションの直枝が登場し、まさかの振りつきでヴォーカルをとる。ちなみにバックでギターを弾いていたのはグランドファーザーズの西村哲也で(面影の正式メンバーなのかどうかは不明)、自分の中ではまったく想像もしていなかった構図。 で、カーネーションを前回見たのはたぶん、「エンジェル」がまだリリースされる前で、直枝が「すごい曲が書けた!」って興奮してたころだと思う。高田馬場で、オネスティーと一緒にやったときだったかなあ。ということで、ひさしぶりに見たら、直枝の外見が激しくジミー・ペイジ化していたことに時の流れを感じつつ、相変わらずの、というか、昔よりしぶとくなった気さえするグルーヴに、胸が熱くなった。 ブラウンノーズと面影に対する、直枝と太田のコメントも聞き応えがあって、ブラウンノーズについては、「世界に直接行ってほしい、フランスかオランダあたりでどうか」と。面影については、フランク・ザッパを感じる、本物のソウルであり、ああいう世界を歌うのはありだと思う、リスペクトする、と。面影のアッキーがMCで、カーネーションの客は上品、みたいに言っていたことに触れて、面影みたいにはストレートには歌えないが、そのかわり何層にもなっている、と言っていたのが印象的。たぶん直枝は面影のことを相当うらやましく思っているのだろうなと感じる。でも知性が邪魔をして、面影のような音楽はできないのだ。ただしもちろん、面影が知性がないと言っているのではない。知性の種類が違うというだけの話。もう今後見ることはできないであろう、90年代半ばの、ソウル期のカーネーションを懐かしく思い出した。たしかそのころ、新宿のリキッドルームで見たときの、「エド・リヴァー」のイントロの直枝のジャズマスターの音色に心が沸き立ったことの記憶。 いい演奏だったからというのがもちろん大きいのだけど、若い時分よりも音に対してダイレクトに反応できるようになっている自分自身を発見したのも収穫だった。延々と続いた、屈託との戦いについに勝利したのだろうか? だとしたらめでたい。とはいえ、まだ自分のことを完全に信用してはいない。
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