裏山にて

d0000025_17441175.jpgわたしの職場は24時間稼動の3交代制で、勤務時間の関係で、朝からの勤務の日の昼休みは午後のシフトのひとが来てから、13時以降にとることになっている。先日、いろいろな都合があって12時半ころからお昼に行くことになり、お店は混んでいるだろうからと思って近所のコンヴィニで食べるものかなんかを買ってコンヴィニの裏の神社に行くと、座れる場所という場所に全部、サラリーマンやらOLやらがびっしりと密集していた。

そういうところの隙間に無理矢理入り込むなんてのはもっともしたくないことのひとつなので(狭いカウンターで肩寄せ合ってラーメンを食べたりするなんてのも、嫌だ)、すたたたっと階段を駆け上がって神社の裏山にある見晴台みたいなところのベンチに落ち着いた。見晴台みたいといっても別に眺望はよいわけでもなんでもなく、ベンチの正面には神社の林がむっちりと見えて、わたしはなんだかを食べ終わってしばらく、林を見ながらサラウンドの蝉の声を聴いていた。

木々の中にいて、四方八方から注いでくる蝉の声を聴くのはそれはそれで充分に刺激的なオーディオ=ヴィジュアルな体験で、ぼうっとしながら、あ、ストローブ=ユイレがやりたいことって、この感じをそのまま映画にすることなんじゃないか、とふと思いついた。普通はそれだけでは映画にならないと考えてしまうから、真夏の森の中に迷い込んだ男女に死体を発見させたりするわけだけど、ものすごい重層性をもって蝉の声が鳴り響く夏の林の中にただいるだけの時間の豊かさを、ほんとはみんな知ってるはずなんじゃないのか?

とてもすごいことを思いついたような気がしてきたけど、こうしてパソコンの前に来たらひどく凡庸な考えのような気がしてきた。いま、中原昌也の「作業日誌」を読んでいて、あまりにも大量の日々の愚痴の中に(あるいは愚痴の日々といったほうがいいか)ところどころいいことが書いてある。笑ったのは、ペドロ・コスタが、ストローブ=ユイレにクラッシュを聴かせたというエピソード。中原も「いったい何のために?」とか書いてたっけな。まさにそのとおり。いったい何のために?

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あんまりそういうことしたくないけどやむをえず伏字にするけど、いつも愛読しているY崎Mどかさんのブログに紹介されていた動画が面白いので便乗して紹介。ニューヨークの学生さんが作ったという、ウディ・アレンの「マンハッタン」のパロディ「ブルックリン」。よいです。ニューヨーク。1か月くらい滞在したいです。

*"Brooklyn" Trailer

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みなさま土曜日は「黒の試走車」にお越しくださいませ。詳細はこちらの記事など。
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by soundofmusic | 2009-09-03 17:44 | 日記 | Comments(0)


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