世界一の映画

d0000025_822626.jpg早稲田松竹で、「スラムドッグ$ミリオネア」を見ました。たしかこれアカデミー賞で最多の何部門だかを受賞した作品で、だから考えようによっては、昨年の世界一の映画とのお墨付きをもらった作品なんだけど、あらためてそう言われると、ええぇーそうなの?と思ってしまうこと確実なので、何も思わずに、いつもどおり、見逃した映画を早稲田松竹に拾いに行くつもりで見に行くとちょうどいいかもしれません。

2本立てのもう1本は「トレインスポッティング」で、これはいちおう封切り館のシネマライズで見た。公開からしばらくたっていてそれでもだいぶ混雑していた記憶がある。これのポスターを部屋に貼ってイキがっていた(元)中学生、世界中に何万人いるだろう。これを読んでいるひとの中にもいるかもしれない。あるいは「時計じかけのオレンジ」「パルプ・フィクション」あたりも定番ですよね。

ところで今回は、むかし全然面白くなかった「トレスポ」を十数年ぶりに見直してみよう、なんてことはまったく考えずに、「スラムドッグ$ミリオネア」だけ見てきたのですが(時間もなかったし)、せっかくだから見てみたらよかったかもしれない、といまさら思った。

で、「スラムドッグ$ミリオネア」、構造は単純で、無学なはずの青年がクイズ番組でどんどん正解を続けていく、それはなぜか? を彼の半生とクイズの進行を並行して見せつつ盛り上げていくもので、まあこう作れば面白くなる、という最低限のラインを照れずにこなしているのはよいところです。逆に言えばそれだけとも言える。

スラムだとか人身売買だとかあるいはその反対にIT景気だとかがふんだんに盛り込まれていて、見ているとごく素直にインドってたいへんだなあとか、あるいはその逆にいくらなんでも誇張しすぎなんじゃないかとか、いろいろ思います。「いろいろ思います。」ってばかみたいな感想だけど、なにかを切り取って2時間程度でとりあえず分かった気にさせてしまう映画の本質的な政治性に比べたら、その中でどんなにショッキングな題材が扱われていようとそれは枝葉にすぎないとも言える。だからここはクールに、「いや、でも昔から、珍しいものと見ればすぐ飛びついてきたのが映画だったよね!」などと知った顔をしているのがよいのであって、「ダージリン急行」との映像表現の比較など始めてもロクなことはありません。

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先月のPPFNPのセットリストがようやく出ました。しかしまだ暫定版です。あいすません。
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by soundofmusic | 2009-10-28 08:02 | 日記 | Comments(0)


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