法外

先週、ライ・クーダーとニック・ロウのコンサートに行ってきました。オーチャード・ホール。12000円というお値段はそれだけ見れば高いのだけど6000円×2と考えればまったく法外ではないし、そもそもこういったものの値段は高いだの安いだのと言っても仕方がないわけなので要は自分が楽しめればそれでよさそうなもんなんだけど、振り返ってみるに、ホールでやるいわゆるロック系のコンサートで音響的な満足を得られた記憶がここ数年なくって、たぶんPAではなくて自分の耳の問題なんだろう、この日もひどく味気ない印象だけが残り、やはりロックは複製音楽だからCDで聴くのがいちばんだよなー、と思ってしまった。

ニック・ロウは初めて見て以来、たぶん東京でライヴがあるときは毎回行ってると思うのでたぶん4回目か5回目か。(本職の、と言っていいものかいまとなっては迷うけど)電気ベースを弾いているところを初めて見てちょっと感激。スポーティなシャート姿で、「グラン・トリノ」のミスタ・コワルスキーに圧倒的に欠けていたのはこの種のチャームだったんだなと気付いた。まあ、ミスタ・コワルスキーはアメリカ人だからしゃーないか。

で、そのアメリカ人のライ・クーダーは、談志みたいな派手なシャツ+バンダナ姿で、ニクソンが懐かしいかなんか言ってたね。ほっとくとすぐ似非ラテン風のサウンドになっちゃうところは嫌いじゃない、というかむしろ好き。

終わったあと、ピーター・バラカンか宮崎あおいでもいねえかなとあたりを見回してみたものの、ふたりとも見当たらず、逆に、エッジエンドの遠藤さん(後ろの列に座ってた)に発見されました。

帰りにはやたらとコスト・パフォーマンスのよい上海食堂で大量のチャーハンを食べたし、開演前にユニオンで買ったフリート・フォクシーズの中古CDは輸入盤って書いてあったのにいざ見てみたらボーナス・トラック入りの日本盤だったし、なんだかんだで悪くない日だった。CDには、ロッキンオン関係のひとが書いたらしい文章を印刷した紙がついてきていて、そういうものは読まないで捨てればいいわけなんですがやっぱりちょっと読んでしまうと、このバンドは、シアトルから出てきたバンドとしてはニルヴァーナ以来の衝撃、と書いてあるように読める。

はたしてそれほどのものか? ロック雑誌のひとならば、どうしてこれが数十万枚のセールスに至ったのかの分析をしてほしいし、もし音楽の話がしたいのであれば比べるべきはここ数年の英米のフォーク・ロック・リヴァイヴァル(的なもの)の動向であって、ニルヴァーナじゃないだろうと思うよ。
[PR]
by soundofmusic | 2009-11-18 08:30 | 日記 | Comments(0)


<< 墓 ブログをやってる友達 >>