フォーク・ソングの超新星

d0000025_375139.jpg……って、なんか昔の洋楽の日本盤のタイトルでありそうですよね。でも、超新星って、ものすごく光ってすぐ消えちゃうんじゃなかった? 縁起悪くなぁい?

なんてことを書いてみたのは、たまたま、バート・ヤンシュの公式サイトを見ていたら、最近の彼の活動が、まるでポッと出の新人みたいな多忙さなので驚いたから。

もともとは昨年の夏、北米トゥアーをおこなう予定だったのが病気でキャンセルになっていたらしいのだけど、その病み上がりということなのか、先週からニール・ヤングと一緒に米国巡業中です。3週間で14公演。そのあと、ペギ・ヤング(カップ焼きそばみたいな名前だが、ニールの奥さん)のバンドと一緒に短い西海岸トゥアーをおこない、シカゴではエスパーズのメグ・ベアードと対バンで(?)の公演。6月末には、エリック・クラプトン主催のフェスに、クラプトン、バディ・ガイ、B.B.キング、ジェフ・ベックなんかと並んで登場するのだそう。

ヤンシュのことは、96年ごろ、新宿ロフトで、一度だけ見た。その後はたぶん来日していないような気がするから、あれから15年近くたってることになる。ちょっと驚き。当時のロフトはもちろんまだ西新宿にあって、と一応書いておくのは、若いバンドマンの中には、ロフトは最初から歌舞伎町にあったと思っているひともいるそうだからだ。そりゃそうだよなあ。というかこの話題、以前も書いた気がする。

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ヤンシュをもう一度見たい気持ちはもちろん強くないでもないけれど、こっちのほうがより強く見たいな、というフォーク・ソングの(私的)超新星がキャロライナ・チョコレート・ドロップス。先月だったか、珍しくタワレコに行ったときに売られていたのを試聴して存在を知って、立て続けに何枚か買った。一応、21世紀になってから結成された若手(?)3人組のストリング・バンドで、スタイルはめちゃくちゃ古くさいけどドライヴ感はバリバリ現代のもの。

NHK教育でやってる「スコラ」のジャズ篇で、30年代だか40年代だかのボールルームの映像がチラッと映って、そこでは当時の最先端のダンス・ミュージックであるところのジャズで、ひとびとが狂ったように踊っている。ああいうのを見ると、踊りの熱気にあてられると同時に、ああ、自分はこうした音楽をこのひとたちと同じ思いで聴くことはできないんだよなあ、とあきらめに近い気持ちも抱いてしまうわけだけど、CCDのライヴに行ったら、ステップの形こそ違っても、往年のモボ・モガと同じような気分で踊れそうな気がする。

メンバーは、こんなことを言っています。

伝統というのは、ガイドであって看守ではない。わたしたちは伝統にのっとって演奏しているけれども、現代のミュージシャンだ。

公式サイトのこちらで、3曲くらい試聴できます。おすすめ。
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by soundofmusic | 2010-05-25 03:08 | 日記 | Comments(0)


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