クライテリオン

d0000025_17172839.jpgご存知の方は先刻ご承知の通り、アメリカにクライテリオンという会社があって、世界各国の古典映画や近年の良作のDVD、ブルーレイなんかを発売しているのですが、そこが来年、成瀬巳喜男のサイレント映画のボックスセット(DVD3枚組、5作品収録)を出すので、詳細確認がてら、ついでにぐるりとサイトを見て回ってみた。DVDを買って手元に置いておきたいという欲求が比較的薄いわたしのような者でも、ああ、これが家にあったら気分がいいだろうなあと思うような内容、デザインのものがいろいろあって、きわめて目に毒なので、怒りをこめて、とりあえずジャケット写真だけいくつか貼っておく。

上から順に、チャップリン「モダン・タイムス」、大林宣彦「ハウス」、今村昌平のボックス「Pigs, Pimps & Prostitutes」。

チャップリンはまるで「時計じかけのオレンジ」みたいだし、「ハウス」は日本版DVDよりも化け猫映画感が増していて好ましい。今村ボックスは「豚と軍艦」「日本昆虫記」「赤い殺意」の3作品収録されていて、タイトルも、たくさんの豚をあしらったデザインも、その上の書き文字も、完璧としか言いようがない。こちらで、でかい画像を見ることができます。

逆に、日本のメーカーが出している旧作日本映画のDVDで、パッケージのデザインを見てうわっ、欲しい、となるものってあんまりない気がする。松竹の清水宏ボックスは、紙の質感をよく生かしていてなごめるものだったけど、あとは、目がちかちかしそうなくらいサイケデリックな「太陽を盗んだ男」とか、それくらいかなあ。

最初に話を戻すと、そもそも成瀬のサイレント時代の作品は日本版のDVDは出ていないように思うし、中国とかの廉価版も見た記憶がない。もしかすると世界初DVD化でしょうか。こうしたことを日本のメーカーがやらない、できないのはどうなんだと思わないでもないけれど、もしかすると、90年代にしきりにあった、古い洋楽が日本でのみCD化されまくった現象の逆転ヴァージョンなのかもしれません。当時は、アメリカ人やイギリス人が、なんで読めもしない日本語のライナーノーツがついている高い輸入盤(日本からの)を買わなくちゃいけないんだ、とぶつくさ言ってたのかもしれないですね。

ここから経済と文化の話を始めることもできそうだけど、めんどくさいので省略します。
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by soundofmusic | 2010-12-18 17:32 | 日記 | Comments(0)


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