カレー味のカレー

仕事中、昼、ごはんを買いに1階のコンヴィニまでおりていって、パンの棚を物色していると、キーマカレーのナン、というのが目に入ったので、買ってみるかと手にとって、レジで会計をする段になってようやく、すでにわたしはカレーパンも持っていたことに気付いたのだけど、いまさらやめるのもヘンだから、そのままお金を払って店を出た。

2階の食堂でそれらをもぐもぐ食べながら思い出したのは、そういや今日、朝もカレーだったなということで、それはココナッツ・ミルクかなんかで味をつけた、スープ状のタイカレーだった。

同年代の中産階級の日本人の平均くらいにはカレーを食べているであろうわたしは、つまりいままでに1000食以上、10000食未満のカレーを食べてきたはずだけど、はていつからわたしは、カレー色じゃないカレー、とろみのついてないカレーを食べるようになったのか。少なくとも実家にいたころは、母親が作ったり、あるいはボーイスカウトのキャムプで作ったりしたカレーは、バーモントカレーか、そうでなければレトルトのカレーで、そしてインド料理店やタイ料理店で本格的な and/or エスニックなカレーを食べた記憶もない。そういう店が宇都宮に1軒もなかったとは思えないので、結局わたしは、親の食うものを一緒に食ってきただけだったのだろう。

1990年代の前半に上京してきたわたしは、その年かあるいは翌年あたりに、中央線の国分寺駅の北口にあったカレー屋で、タイカレーを食べた。色は黄色か赤か緑か忘れた。当時のわたしの口にはほとんど受け付けないくらい辛く、おまけに異常に辛い葉っぱも入っていたので食べるのに難儀したものの、美味しくはあったし、500円という値段にも惹かれて、ときどき通った。

店の名前も忘れていたが、ここまで書いて調べたらすぐ分かった。タラ。まだあるみたいで、グリーンカレーをいまだに525円で出しているそうだ。

この日記はオチを持たないまま、そろそろ終わりになると思われるが、たとえば高校生の頃の自分に、ココナッツ・ミルクで味を付けたカレーは美味いんだぞと説いて聞かせても、信用されないかもしれないなあと、今日ふと思った。そんな気持ちの悪そうなもの、と。しかしそもそも子供のころ、固まったカレーを温めなおすとき、牛乳を足したりすることはあって、鍋の中で、旱魃中の土地みたいにひび割れたカレーの大地に牛乳が吸い込まれていくのは、よく目にしていた。
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by soundofmusic | 2011-02-09 02:30 | 日記 | Comments(0)


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