いわゆる前座

d0000025_1553084.jpg最近読んだ本。野地秩嘉「TOKYOオリンピック物語」(小学館)(Amazon)

前にも書いたかどうか忘れたけど、ぽつぽつ図書館を利用するようになっていて、とはいえ新しい本だと、ベストセラー以外でもたいていは予約が複数件入っているから(印象です)、予約だけして、いったん忘れてしばらく待っているとそのうち順番が回ってきましたよって連絡が来る。

これはまあタイトルどおりの本で、ただし選手とか運営委員会とかではなくて、選手村で提供される料理のあれこれを引き受けた帝国ホテルのシェフだとか、ピクトグラムをはじめデザイン関係のことをまかされたひとだとか、警備もろもろを担当した民間の警備保障会社だとか、記録映画をつくったひとたち(市川崑など)なんかを取材した、いわば裏話集。

市川崑が総監督を務めた映画「東京オリンピック」が好きで好きで、あのオリンピックはそれ以前の東京をすっかりぶっ壊したものということになっているわけだけどそれはそれとして、この本は、前代未聞の国民的イヴェントに向けて日本全体がグルーヴしていく感じがよく描かれていて、楽しく読めました。もっとも、前例のない仕事を現場でやっていたひとたちは当然、徹夜、激務、疲労、困憊の連続だったわけで、自分がその中に入りたいとはぜんぜん思わないわけですが。

ひとつ残念なのが図版の少なさかな。そもそもピクトグラムが普及し始めたのが東京オリンピックのときだったそうで、おもしろいエピソードがいろいろ載っているのに、その当のピクトグラムがあまりにも申し訳程度にしか掲載されていない。定価が500円上がっても、図版を増やすべきだったんじゃないかなあ。図書館で借りた奴に言われたかないだろうが。

この著者は、飯倉の伝説的(とはいっても現存している)レストラン「キャンティ」についての本も出しているそうです。(Amazon)

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このあいだ、ニック・ロウの新譜のことを書きましたが、ロウさん、ウィルコと一緒に北米トゥアーをおこなうそうです。英語の記事なので流し読みしただけだけど、ウィルコのトゥアーに帯同するような書き方がしてあり、ということは、いわゆるなんだ、その、前座なのか?

ウィルコの、バンド用のセッティングの前にちょこんと出てきて弾き語りで5~6曲うたうところとか、あまりにも容易に想像できて悲しくなっちゃうよね。というかあれか、ウィルコの新曲のカップリングってニック・ロウのカヴァーなんだったわ。こちらでA面、B面とも試聴可能です。

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今週末のおしらせです!

*PPFNP Vol.85*
日時:2011年07月09日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)/部長
ライヴ:ジョー長岡(ブログ)

毎年恒例、夏とともに登場するジョー長岡さんが今年も現れますよ。今回は森山兄がふっかけた難題(≒いちゃもん)に応じて、ふだんめったにしないシャウト系のパフォーマンスを見せてくれるそうです。ほんとにやってくれるのか、半信半疑なんですが……。

ジョーさんは、震災と原発事故のまっただなかにそのやわらかな体をみずから運んで、現地を視察したり無人の駅のホームでギターを弾いてきたりしたそうです。ブログにはそのあたりの話も綴られ始めています。ぜひともお読みください。そのへんの話は当日にも聞けることでしょう。
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by soundofmusic | 2011-07-05 01:57 | 日記 | Comments(0)


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