音楽について話してください

d0000025_18231875.jpgコルトレーンとインパルス・レーベルを特集した、レコード・コレクターズ11月号を買いました。実はこの間、生まれて初めてミュージック・マガジンを買いまして(もちろん、中村とうよう追悼号)、買ったからにはと思って一応最初から最後まで読んでいたら、あ、やっぱり音楽雑誌って、最初から最後まで音楽のことが載ってて、普通にいいもんだな、と。バウンスはたまにもらってたけど、あれはやっぱり広告だからさぁ。

おっと……そういえば、いちばん最近もらったバウンスの最後のほうの、編集部員のひとことコーナーで、「ミュージシャンも評論家も、音源とライヴを比べてライヴのほうを上に見ることが多いような気がする。CDの販促誌として録音された音源を取り扱っているんだけど」みたいな一文があって、はっとしたんだった。わたしの記憶に基づくこの引用はたぶん正確ではないだろうけれど、いままで聞いたことのない言葉、という気がしたんだった。しかしその驚きは、バウンスの厚みが全盛期?の半分くらいになっていたことに比べたら、たいしたあれではなかったわけなんだけど。

で、わたしは求道的なコルトレーンよりもどこか軽率な感じのロリンズ派なもんで、インパルスのコルトレーンはほんとに数枚しか聴いたことない。それよりもアーチー・シェップ『マジック・オヴ・ジュジュ』『アッティカ・ブルーズ』、アイラー『ニュー・グラス』、そしてガボール・サボの諸作、あるいはライオネル・ハンプトンなんかをよく聴いた。いま、「なんかの」って一言でまとめちゃったけど、みんな音楽的にはバラバラで、でも不思議な統一感がある。それがまあ、レーベル・カラーってことなんだけど。米盤アナログだとどっしりとしたゲートフォールド・スリーヴで、集めがいがあるしね。

掲載されていたインパルスの重要アルバム100選を見ていると、意外にも未CD化の作品がまだあるのだと気付かされる。もう、ほぼ全作品CDになっているくらいの勢いかと思っていた。というか、もうたいていの音楽ファンは、聴くべき音楽はとっくにCDになっていると無意識のうちにおもっているのではないか? やっべーCDはもう時代遅れだよユニオン持ってっても引き取ってくんねー、とか、そういうことを言ってる場合でなく、むしろいまからアナログを集める勢いに方向転換しないと。それは映画において、いまだに35mmフィルムが、ディジタル上映よりもある意味で圧倒的優位にある(それはもう、見てすぐ分かるくらいのレヴェルで)のと似ているかもしれない。

それにしてもこのコルトレーンとインパルス特集、もちろんこれがいつものレココレのやり方だし、たくさんの人数で手分けして書いているとはいえ、これだけの情報の量と密度を誇る音楽雑誌が毎月出てるっていうのはちょっとものすごいことなんじゃないか、とあらためて感じました。そして、インパルスのプロデューサーでもあったボブ・シールが、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」の作者のひとり(変名を使って)であるということは今回初めて知って、たいそう勉強になりました。

この調子で、ヴァーヴとか、パシフィック・ジャズ~ワールド・パシフィックだとかの全貌も特集してほしい。これわたし、何年も前から言ってますからね。ひとつよろしくどうぞ。

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11月12日のPPFNPのご案内が出ました。ご確認のうえ、こぞってお越しくださいませ~。
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by soundofmusic | 2011-10-22 18:24 | 日記 | Comments(0)


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