平等論

d0000025_16445991.jpg岩波書店が、新入社員の募集にあたっての応募条件のひとつとして、同社の社員か、あるいは同社から本を出したことのある著者の紹介状を必須にした、という話題。若い頃は、いろいろ怒る対象があって、こういったやり方はわたしの怒りを最もかきたてるもののひとつだったろうと思うのだけど、いまではまあ、驚くほど平静な気持ちだ。

このニュースに対する何種類かの反応のひとつとして、「どうせどこの会社でもやってることだから」という意見があると思われ、わたしも事実としてはそう思っているけれど、ほかもやっているからよしとする、ということではない。もし、いろいろ手を回して社員の紹介状を取り付けることができれば、それだけで競争倍率をぐんと下げることができる。また別の可能性として、そうした、ないコネを無理やり作り出すほどの世渡りの才覚はないが出版社員としては有能、という人物を岩波書店はとりこぼすことにはなるけれど、それほど有能だったら、ほかのどこかの出版社には合格するでしょう。

たとえばふたりにひとりの合格率だったりするなにかの場合は、コネは排除されるべきだろうけど、岩波書店は毎回、数人の枠に千数百人が応募してくるそうで、これほどの倍率だと、機会の平等うんぬんはもはやどうでもよくなってくると思われる。むしろ、とりあえず門戸を開いていることによって、あきらかにどうでもいい連中が押し寄せて、岩波書店の業務を圧迫することのほうが社会的文化的害悪でしょう。

別に関連してはいない話題。防衛庁沖縄防衛局の局長の、選挙誘導を目的としたのではないかと疑われている(っていうか、そうに決まってる)講話についても、どのみち、たいした影響力はないのだからほうっておけばよい。ワイロが横行するどこかの国の選挙について、民主派のリーダーが、ワイロはもらっておけ、だからといってワイロをくれた相手の意に従う必要はなく、好き勝手に投票すればよい、と訴えた話(うろ覚え)を思い出す。

ただしもちろん、立場のあるひとが、今回のように投票行動を誘導する圧力をかけることはやってはいけないので、マスコミはしつこく糾弾し続けるべきだけど。それはそれ、これはこれで、こういった圧力は、受けたとしても相手にしなければいい。効果がないと分かればそのうち絶滅するでしょう。

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わたしが毎年やっております、「2011年のあなたの生活その他に関するアンケート」ですが、第一次〆切は過ぎたものの、現在もなお依然として受付中です。参加するつもりが少しでもおありのみなさん、まだあきらめる必要はまったくありませんので、ぜひともご健筆を奮っていただけますよう。ちなみに要項はこちら

楽しみにお待ちしております。

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明日のDeeeeJayのおしらせです。 音楽で愉快になりましょう。

黒の試走車<テストカー> Vol.59

日時:2012年02月04日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:せん/オカムラ
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by soundofmusic | 2012-02-03 16:47 | 日記 | Comments(0)


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