先輩はなかなかいない

d0000025_111163.jpg土曜日の「黒の試走車」のとき、あずさんと話していてなにかのはずみで川勝正幸の話になった。あずさんは、とっくに川勝を乗り越えたように見えるひとたちが彼の突然の死に際してみんなこぞって回顧モードに入ってしまったのが意外だったといい、それに対してわたしは、まあ死ぬっていうのはそういうもんでしょう、と、渋谷のHMVの閉店時の盛り上がりを思い出しつつ答えたのだった。

わたしの発言はいつも言っていることですし、自分で言ったことでもあるからたいして目新しさはないのはそのとおりで、あずさんの「川勝乗り越えた」発言にはなんか奇妙な感慨があった。わたしも、言い方は違うけれども川勝について結局は似たようなことを考えていたんだ。あずさんは小西康陽も乗り越えたのだそうだ。わたしは最終的にはそのひとの文章を読んで面白いと思うかどうかを判断基準にしてしまうから、その点において、川勝よりも小西康陽と安田謙一を選ぶ。

あずさんはまた、映画を見るにあたっての指針になるような先輩はどこかにいないだろうかとも言った。それはそんなにおおげさではなくてもっと軽い意味、たとえば、新作をまめにチェックして的確な感想を書いているひと、程度のことなのかもしれない。とにかく40歳前後になると誰かにどっぷり心酔するのは難しい。先輩はなかなかいない。カモン先輩。

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轟渚のセカンド・アルバム『名もなきあなた』のリリースが7月10日に決まった様子。関係者へのサムプル盤の配布も始まっているようです。楽しみです(ね)。
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by soundofmusic | 2012-06-08 11:11 | 日記 | Comments(0)


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