よくある質問 Frequently Assumed Questions

Q. そもそも、クラブに行ったことがないので、どんな場所か想像がつきません。治安や換気が悪かったりしませんか?
A. お店の場所は渋谷のマークシティの出口から歩いて1分くらいです。もし何かあったらすぐにマークシティに逃げ込めますので、治安の問題はないと思います。また、お店は、踊るスペースはありますが、クラブといわずDJバーと称しているようです。当イヴェントについて言えば、みんな座ってまったりと呑んだりおしゃべりしている場合のほうが多いです。極端に薄暗くもないですし、音もバカでかいわけではないです。

Q. ずっと音楽がかかっているのですよね。どんな音楽が流れていますか? なんでもかかると豪語していましたが本当ですか?
A. なんでもかかるはさすがに言い過ぎだと思いますが、1930年代から2010年代までのすべてのディケイドの音源がかかったことがありますから、ある程度のヴァラエティには富んでいると思います。ただし国籍はせいぜい20か国に満たないので、英語圏のポピュラー音楽のイデオロギーにある程度支配されていることは否定しません。極度にジャンル内完結性が高いと思われる、ヘヴィメタル、四つ打ちのダンス・ミュージック、レゲエ、ヒップホップなんかも、アクセント的に使われる以上の役割を占めてはいない気がします。

Q. アニソンやボカロはかかりますか?
A. ゲストDJがかけることはあると思いますが、主催者の趣味としてはほとんどかかりません。

Q. それはなぜですか?
A. なんででしょうね。偏見があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。

Q. Kポップはどうですか?
A. 同上です。理由ともども。

Q. 要するにどんな音楽が主にかかっているのですか?
A. パンク革命以前のロック、フュージョン革命以前のジャズ、ディスコ革命以前のソウル、AOR革命以前のシンガー・ソングライター、その他、時代問わずラテン、カントリーなどです。

Q. では、回顧/懐古的な選曲なのですか?
A. 必ずしもそうは思っていません。実際はこれらに、現代のもの、日本のものが適宜織り込まれるので、全体としてはほどよく折衷的で趣味の良い感じになっています。古い、古くないの話をするのであれば、どこかの雑誌がポール・ウェラーを呼ぶのに使った、retrogressiveという形容をそのまま盗用したいですね。たしかネイティヴ・アメリカンのどこかの部族の時間に対する考え方で、こんなものがあるそうです。いわく、人間は後ろを向きながら未来へと進んでいく。過去は経験済みの事象だから、正面から向き合って見ることができる。未来は肩越しに振り返って、ちらちらと部分的に見ることしかできない。

Q. そもそも古い、古くないの話をするのであれば、複製音楽をこのようにして楽しむやり方自体がもう古いのではないですか?
A. もちろんその危惧は常に持っています。とくに21世紀に入ってから、録音された音楽の価値の低下は著しいですよね。対して、ライヴの体験が、かけがえのない一回性を持ったものであるという幻想がはびこってきました。

Q. ちょっと待って下さい、いま、幻想とおっしゃいましたか?
A. はい、言いました。CDとライヴを単純な対立概念としてしかとらえることができず、固定された音楽を並べ替えることのダイナミズムを知らない聴き手は、いずれ音楽から離れていくのだと思います。

Q. イヴェントがスタートしたのは1997年だそうですが、最初からそんな小難しいことを考えていたのですか?
A. とくに小難しいとも思ってないのですが……当初は、いわゆるクラブ・イヴェントにまつわる約束事を疑問に思っていたのは確かです。踊れなくちゃいけないのか、毎回決まった曲を盛り上がる時間帯に持ってこなくちゃいけないのか、お客さんの知っている曲でないといけないのか、などなど。しばらく続けているうちに、音楽自体が好きで好きでたまらないひとはそんなには多くなくて、まあ嫌いだってひともそんなにいないのは確かですが、どちらかというと社交の一要素だったり。そうした状況に腹を立てたりしていた時期も正直あって、一緒にやっていたひとに不快な思いをさせたりしていたかもしれません。

Q. そうしたことは乗り越えた、と言いたいのですか?
A. 音楽の興味にはひとによって、また、同じ人間でもそのときの気分によって、濃淡があることがわかりましたから。音楽っていうのは実害もないかわりに、効率もよくないので、たとえば渾身の選曲をしたとしても10人中ひとりに意図が伝われば上々の部類なのです。

Q. 悲観的なのですか?
A. 毎回毎回赤字を出し続けていると悲観的にもなります。とはいえ、このイヴェントは年に6回開催しているわけですけど、1年にひとりくらいは、おもわぬ出会いがあったり、新しい友だちができたり、していると思うので、そう考えたら悪くはないでしょう。

Q. 長く続けている割にはあまり存在が知られていないようですが?
A. 音楽的な社交の場にほぼ顔を出さないからでしょう。もしPPFNPと同じようなイヴェントがあれば、喜んで遊びに行くのになーとはずっと思っていますよ。あったらぜひ教えて下さい。あと、よそのイヴェントから、ゲストで回してくれというオファーがないのもずっと不思議だと思っていますが、そもそもそこにいること自体知られていませんから、無理もないでしょうね。

Q. 今度の週末、14日(土)が満15年目の回だそうですが、どんな感じになるのですか?
A. ここ何年か、毎年7月の回に出てもらっているジョー長岡が、DJの選曲にまじって弾き語りをしてくれます。

Q. さきほど、ライヴに対する否定的な発言があったようですが?
A. ジョー長岡はまだソロの音源がないので、仕方ないです。というのは冗談ですが、いまもしジョー長岡が車に轢かれて死んだら、音楽的な損失です。すべての音楽家は、車に轢かれて死ぬ前に、録音を残しておいてください。ライヴはなるほどあなたの本質をダイレクトに伝えてくれるかもしれませんが、録音物の地理的・時間的伝播力をナメてはいけません。

Q. ジョー長岡をいいように客寄せに使おうという魂胆なのですか?
A. ジョーさん目当てで来てくれたお客さんが、次回以降も来てくれたらそれにこしたことはないです。ただそれよりも、ジョー長岡のうたをたくさんのひとに聴いてほしいという思いのほうが強いのです。お互いの人脈が交流できたらそれがベストでしょうね。

Q. どんな曲をかけるつもりですか?
A. おもに、最近買ったCDから選曲します。
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by soundofmusic | 2012-07-10 03:09 | 日記 | Comments(0)


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