あまく危険な香り

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田端義夫のドキュメンタリー映画「オース!バタヤン」を見ました。のっけから、ザ・ノース・フェイスのシャツを着用した立川談志が「オース!」とあいさつして始まり、続いて白木みのる、そして寺内タケシがコメントするという振れ幅の大きさが特徴的。ほかにも内田勘太郎、中川敬、北中正和、小室等、瀬川昌久、千昌夫、佐高信などなどが続々登場。

バタヤンが第二の故郷と呼ぶ、大阪・鶴橋(彼の発音によると、巻き舌でトゥルルッハシ)の小学校でのコンサートの様子に、上に挙げたようないろんなひとのコメントやら、過去の映像やらが混じる構成はまあ、オーソドックスなんだけど、1時間半見てると、芸能人と一般人の境目が厳然として存在していた時代のひとなんだなとはっきり分かる。素人がうっかり近づいちゃいけない。でも甘いにおいがして、どうしようもなく惹きつけられてしまう。要するに危険なんです。そこらのロックのひとよりよっぽど。

内田勘太郎は、バタヤンの電気ギターのスタイルを、エルモア・ジェイムズやハウリン・ウルフを引き合いに出して語ってて、なるほど大げさとも思えない。病気で片目を悪くしたこともあって、親しみやすくもドスの利いたルックスも、なんとなく日本人離れしてる。しばしば水平と称されるギターのかまえは、よく見ると、むしろ水平以上っていうか以下っていうか、とにかくネックのほうが下がってる。

鶴橋のコンサートでは、浜村淳が出てきて、バタヤンの登場前に客をあっためたり、曲前にナレーションしたり、曲間にはバタヤンに話を振ったりして、場を進めていく。さすがにお歳なので、わたしが子供のころTVで聞いてたのと比べると声のハリは明らかに衰えているけれど、メロウなグルーヴはそのまんま。司会がいてこそ成立する音楽のスタイルがあるんだなあと感慨を受けた。

バタヤン、女好きで有名なひとだけあって、そのへんの話題もふんだんに出てくる。おもしろかったのは寺内タケシの証言。バタヤンがしかけてくる女の話を拒絶して、ギターの話に持ってこうとすると、「なんであなたはすぐ音楽の話ばっかりするんだ」とあきれられたそう。でもあるとき、ハブの粉をもらったとも言ってた。

バタヤンの奥さんと長女もインタヴューに応じてて、やっぱりまとっている空気が一般人のソレではない。奥さんもバタヤンよりだいぶ若いとおもうけど、ヘタしたらわたしより若いんじゃないかとおもわれる長女さんの謎の美女っぷりに、一目惚れした。なんかの活動をしているひとに違いないがジャンルが分からない。

わからないと言えばこの映画の監督もそうで、名前が田村孟太雲。どういうひとなのか、そして今後ずっとこの名前でやっていくつもりなんだろうか。
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by soundofmusic | 2013-05-31 08:36 | 日記 | Comments(0)


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