遺伝子

d0000025_1213765.jpg編著者のおひとりである岡俊彦さんと知り合いになってしまった関係で、年貢を納めるみたいにして「ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」を(消費税ぶんおまけで)買わされるハメになり、このたび無事読了したので感想を書いとくよ。きちんと最後まで読めよ。(←時節柄、こころなしか「日本国憲法を口語訳してみた」風で。軍服コスプレで靖国参拝! 英霊に黙祷!)

というのはまあ一応、ビートルズのミリタリー・ルックを意識してみたギャグなんですがたいしておもしろくないのでそれはそれとして、この本、「ビートルズの遺伝子」をキーワードに、現代から過去にさかのぼっていく構成の400枚くらいの(しばしばこじつけ気味の)ディスク・ガイド、機材やスタジオの話、映画の話題なんかもおりまぜて、多角的にビートルズを眺めることができる仕組み。なかなか興味深く、意義深い本です。

とはいえ、個人的な音楽の趣味が、ビートルズ以降のギター・オリエンテッドなポップ/ロックからだいぶ離れてしまっているのと、それと、職業的ディスク・レヴュー文体のひとが(わたしの感じるところでは)多かったのとで、残念ながら十全には楽しめなかったなあ。10年前だったら夢中になって読んだかもしれない。いまだったら、ジャズとかラテンとかイージーリスニングとかの、安直でときどきヘンなビートルズ・カヴァーについて読みたい/それを聴きたい、と思うのだけど、それは「遺伝子」じゃあないよってことなんでしょうかね。

遺伝子っていえば、現代日本でいちばんビートルズの遺伝子を受け継いでヴィジュアル的に具現化してるはずの、バナナマン(この名前の由来はヴェルヴェッツだよね?)の日村についての言及が一切ないのも不思議っちゃあ不思議。ではありますが、こういう本を読むと、これがない、あれが入ってないと言いたくなるのが常でして、この本を読みながらたまたまiPodで聴いてたディティ・バップスの『サマー・レインズ』が、そんなこといままで感じたことなかったけどビートルズの遺伝子が確実に聴き取れるアルバムで、おおっ、と思った。なんかの曲のアウトロのギターの音がそうだったし(うろ覚え恐縮&試聴だと分からない)、あと、最後の曲のハーモニーの感覚なんか、ジョンっぽくないですか?

ワーナーから出した2枚のアルバムはふつうに流通してたし、ちょっと話題にもなってた気がするけど、そこを離れて自分たちでリリースするようになってからはあんまり彼女たちについての話を聞くこともなくなった。たしか自転車で全米トゥアーとかしてた気がする、なんて話題を以前ブログで書いた気がするけど、いま検索してみたら見つからなかった。気のせいかもしれない。ちなみにPPFNPで彼女たちの曲をかけたときの、自分で書いたコメントを読んだら「アメリカーナなハルカリといった風情の脱力系年齢不祥女性デュオ」ってなってた。適当すぎ。

それで今回ひさしぶりに彼女たちのことを思い出して調べてみたら、ディランのクリスマス・アルバム(持ってない……)にふたり揃って参加してたり、自分たちの作品をなんだかんだで毎年1枚くらい出してる。『ラヴ・レターズ』の1曲目や、2曲目(ポールの「ラム・オン」を想起)なんか聴くと、まさにこの本に載るべきなんじゃないか、と。アマゾンだとお高めだけど、彼女たちの公式サイトで直販するとアルバム1枚10ドル。ちなみに日本への送料は1枚だと7ドル、2枚だと10ドルです。

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んで、まだ告知記事はアップしてませんが、次回、09月07日の「黒の試走車」は、その岡俊彦さんをゲストにお迎えします! ということでわたしも礼儀上、ひさしぶりにビートルズ・フォロワー的な音源を中心にかけるかもしれないですけど、そういうこと言っててかけたためしがないので、いまの発言はすっぱり忘れていただいてけっこうです。
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by soundofmusic | 2013-08-16 12:15 | 日記 | Comments(2)
Commented by cyubaki3 at 2013-08-23 02:04 x
日村の髪型リンゴですね。
Commented by soundofmusic at 2013-08-23 09:12
この写真は衣装も若干ビートルズっぽいかなあと。


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