前からあったものらしいのですが、
渋谷系年表なるものが話題になっているとのことで、さっそく見てみました。1968年の、小沢健二誕生と三浦光紀(のちにベルウッドを手がける)のキングレコード入社で始まり、2013年のNegicco「アイドルばかり聴かないで」(小西康陽プロデュース)リリースまで、よく数えてないけど1000項目くらい? 誤記もありますがとにかく労作。リアルタイムで聴いたもの、目撃したひと、体験したことも少なからずあるけど、なんか自分の中では処理済みになっていて、心が動かされるとかは思いのほかなかった。「渋谷さんには一時期ずいぶんお世話になりました。いまでも元気そうでなによりです。(談)」とか、そういう感じ。
弊イヴェント、PPFNPは1997年に始まっているのですが、この年のトピックとしては、市川崑「黒い十人の女」のリヴァイヴァル、クッキーシーンとリトルモアの創刊、中村一義メジャーデビュー、ウェイヴ渋谷クアトロ店閉店、大滝詠一13年ぶりの新曲「幸せな結末」の発表、といったところでしょうかね。さすがにもう「つい最近」とは思わないけど、感覚としては6~7年前とかそのくらいな印象。
1997年の欄の真ん中あたりにYさんというひとの名前がある。たしか弊イヴェントにも遊びに来てくれたことがあるはず。一般的にどの程度の知名度があるのかは存じ上げませんが、アマゾンで名前を検索するとかなりの数の単著があって、でもそのほとんどが生活/整理整頓系で、音楽好き(だった)要素はこれといって見出せない。別にみんないつまでも音楽好きを前面に打ち出したりしなくてもいいわけで、地味に、ゆるゆると音楽を聴き続けることもできるし、なんだったらやめちゃったりしてもいい。みんな(っていうのが誰のことなのか、自分でもよくわかってないけど)、どこでなにしてるのかな。
画像は、もうひとりのYさんの発言。頑固オヤジの料理屋みたいだ。「うちはいちばんいいネタはランチやら試食やらには使わないからね、夜来てちゃんとした値段で食べてね」。いや、それはそれですごく正しいんだけど、なんか微妙な違和感を覚えるのは、後半で、食材よりもシェフの腕が肝心、みたいな話をしちゃってるからかな? そこはほんとは、いちいち言わなくてもいい部分のはずなんだけど、やはり情報入手能力に自信があるってことなんだろう(それは事実だと思うし)。
ただ、こういうのを読むと、よし、だったら、誰でも知ってる情報だけで、おもしろおかしくなにか書いてやれ、という考えがむくむくと浮かぶんだけど、まあ実行に移しはしないんである。