d0000025_4541630.jpgなんかお前、同時代性とか一顧だにしてないだろって言われるかもしれないですけど、やはりポピュラー音楽を愛好する者としては、コンテンポラリーな熱狂の渦にリアルタイムで巻き込まれたいっていう願望がまったくないとは言い切れないんですよ。CDを中古でばっか買ってるのも単に2500円とか3000円とかのものをそうそうしょっちゅうは買えないからっていう話で。

ということで、一部で話題沸騰の大型新人、森は生きているのレコ発ライヴに行ってきました。わたしの場合はライヴ見て心からよかったなあと思うことってせいぜい年に2、3度で、あとの残りは、気になっていたところを確認できてよかったなとか、そういう意味での「よい」っていうのはありますけど、ご感想は、と訊かれたらならば、「うん……」とかなんとか言いながら、まるで不祥事を起こした会社の社員が退勤時にTVクルーにつかまったときみたいに足早にその場を立ち去るのが常でありまして、だもんでこの日のライヴの感想も、「首と腰が痛かった」といったところにおさまりそうなんですが、わたしにはこの日の森の演奏はうるさすぎて、彼らの音楽はCDでじっくり楽しみたい、と思いました。これは批判でもなんでもなく、出会い方か、もしくはわたしの体調が悪かったんでしょう。お互い生きてて、音楽に関わってれば、またどこかでライヴを見る機会はあると思うので、そんときに、またね。

ほかに、ノアルイズ・マーロン・タイツ。CDは持ってて、しかしちゃんと聴くに至りませんでしたが初めて拝見。たぶん自分がバンドをやるとしたらこういうふうなものになるだろう、と思うので路線としては好みなはずなのに、あまり心が躍らないまま終了。一緒に見に行ったひとが、子供のころハワイかどっかのそこそこ高級なホテルの朝食で、卵料理を頼むときに調理方法を指定するとコックがその場で料理してくれたことを思い出した、みたいなことを言ってて、そういう感想が聞けたのは楽しかったです。

結果的に、いちばん好みだったのは、トップバッターの王舟。ふだんはソロでやったりしてるひとなのかな。この日はバンド編成。ギター/バンジョーほか、ウッドベース、ドラムス、トランペット、を加えた5人編成。最近、わたしがおしゃれフォーキーと呼んでよく聴いている、ダニエル・マーティン・ムーアとか、ルーク・ウィンスロウ=キングあたりに通じる、いい具合のナード/草食男子感があって、気に入りました。3曲やったカヴァーが、「500マイル」、ナット・キング・コールなどでおなじみの「アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ」、そして戦前のカントリー/ブルースなのかな(違うかも)「リメンバー・ミー」。こちらは自分から積極的に機会を作ってまた見てみたい。

音楽そのものとは別の話として、ライヴ・ハウスで丸3時間ずっと立っているっていうのが、もう、無理だなと思い知ったんですが、立ってたところの近くに、河童がいて、そのひとと話したりして気を紛らわせたりもしました。写真を撮らせてもらったので、無許可で載せてみます。顔わかんないからいいよね。っていうか、電気グルーヴのアー写でこういうのあるよね。

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ルー・リードのライヴは一度だけ見た。そのあとも来日してたけど、チケット代が高かったから行かなかった。行っときゃよかったかなと思わないでもないけど、それもいまだから、の話で、そのときどきの興味関心とか経済状態で人間は行動するもんだから、しかたない。

ルー・リードとかジョン・ケイルのことはこのブログでも折に触れて断片的に言及してきたけれど、まとまって、っていうのはないみたい。ここでついでみたいに書いた自分のルー・リード観は、いまでもほとんどかわっていない。

あと、ルー・リードほぼ関係ないけど、こちらの記事。ここに書き忘れてるけど、英国のポップ・バンド、スクイーズの名前は、このヴェルヴェッツのアルバムに由来しているそうです。
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by soundofmusic | 2013-10-29 04:54 | 日記 | Comments(0)


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