ふたりのニューヨーカー

d0000025_3544119.jpgこのことは以前にも、それも複数回、書いたことがあるかもしれないしないかもしれないことなんだけど、ルー・リードっていうとどうしてもポール・サイモンと比べてみたい欲求があって、だってふたりともニューヨークのユダヤ人で、野球とロックンロールが好きで、10代のころからレコード出してる(売れたのは後年だけど)早熟な少年だった。おそらくクウィーンズかブルックリンあたりには、ふたりの共通の友人がいただろうし、どこかのライヴ・ハウスか練習スタジオか、あるいはドジャーズの試合の日のエベッツ・フィールドで、若いころのふたりがすれ違っていたことがあったかもしれない(Wikipediaを見ると、サイモンは阪神タイガースのファンだそうだけど)。

音楽的には、というかパブリック・イメージ的には、むしろ別々の部類のひと、と思われてるこのふたりをなんとかつなげてみたくて、両方と仕事したことのある重要なセッションマンとかいないもんかと考えたりもしていたのだけど、なんのことはない、直接共演したことがあった。音盤でではなく、映画で。サイモンが企画・主演した「ワン・トリック・ポニー」に、ルー・リードはレコード・プロデューサー役で出演している。

この映画自体は未見なんだけど、ルー・リードの出演部分の映像を見ると、サイモンのやっているバンドの音楽にストリングスとかサックスとかを入れて売れ線っぽく加工する役。リード自身、そういうことをされそうになった経験がまったくないとはおもえないので、どことなく興味深い。ふたりとも芝居がすごいうまいっていうんじゃなさそうだけど。

比べるとしたら、

○Paul Simon - Old
○Lou Reed - NYC Man

このふたつでどうだろう。サイモンのは、『ユーアー・ザ・ワン』(2000年)の曲。たった2分半で、冷戦時代の子供のころの思い出から宇宙の成り立ちにまで飛躍する歌詞! リズム・パターンの元ネタは、歌詞にも出てくるバディ・ホリーの「ペギー・スー」だろうけど、トーキング・ヘッズとか、ワールド・ミュージック期のサイモンを連想させる。これをルー・リードが歌ったら……歌わないか。

一方の「NYCマン」は、1996年の『セット・ザ・トワイライト・リーリング』の曲で、まろやかなホーン・アンサンブルが気持ちいい。♪I'm a New York City man, blink your eyes and I'll be gone.♪っていうフレーズがかっこいいって思った。この曲をサイモンがうたうのはアリな気がする。別にニューヨーク・シティ・マンじゃなくても、人間はまばたきしてるあいだにいなくなる。

ところでこのふたりのツーショットは、こちらのページからもらってきました。「Hey guy, if you cover my songs you will become big problems okay!」とキャプションがついてるんだけど、どっちがどっちに言ったセリフって設定なんだろう?

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明日、11月02日(土)は、19時から、メスカリートにて「黒の試走車」です。10月度、諸事情で中止になってしまったため、予定されていたゲスト様方はそのままご登場。そこにもってきて、もともとお願いしていたゲスト様方が加わるため、DJがいっぱいです。それでありながら全体のイヴェント時間は据え置き! お得なんだかなんなんだかわかりゃしませんがとにかくにぎやかであることはお約束いたします。お時間作って遊びにいらしてくださいね。

イヴェントの詳細はこちら
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by soundofmusic | 2013-11-01 03:55 | 日記 | Comments(0)


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