ゴジ+マニ

d0000025_124577.jpgサーヴィス・デイに新作の「ゴジラ」と「思い出のマーニー」を鑑賞。それぞれ単体の感想としては、「ゴジラ」は長すぎたしいちいち文句をつけたくなるような作品で、それとは対照的に「マーニー」はいろいろ欠陥はありつつもけっこう気に入った、というところなんだけど、ほんの10分のインターヴァルを置いただけの状態でこの2本を見たもんで、どうしても、異文化の翻案とはなにか、ということについて考えてしまった。

「ゴジラ」にはいくつか惚れ惚れするようなショットがあったし、決して全面的に否定しようとは思わないんだけど、どう考えても日本語とは思えない「ジャンジラ」などという地名を出してこられると、それだけでかなり萎えてしまう。封鎖された日本の街並みは相当がんばって作られてはいたけれども、日本人が見れば「なんかヘンだな」と直感的に思うはず(たとえば民家の屋根のツノ状の飾りとか)。単に日本を舞台にしたハリウッド映画ならば、こちらもそう目くじら立てずに見ますけどね。

(ところでここ数年のアメリカ映画の日本描写で感心したのは「ウルヴァリン:SAMURAI」で、映画全体の印象に引っ張られたのか、日本の描写がトンデモだといった感想をよく見た気がするけど、荒唐無稽なのはそこでおこなわれている行動であって、屋内・屋外のセット自体にはほとんど違和感を覚えなかった)

関係者のゴジラ文化へのリスペクトとか、諸事情とかがなんだかんだごっちゃになっていることまではなんとなく推測できるんだけど、それ以上の判断はいたしかねる。とくにゴジラに思い入れがあるわけでもない身としては、もっとゴジラ自身に歌舞伎役者感がほしかったとだけ言っておきます。1954年のホワスト・ゴジラの見事な大見得をちょっと前に見たばかりなので、余計そう感じる。

ということはですね……「マーニー」も、たとえばイギリス人が見たら、いやいやここの景色とか屋敷とかは本当はこういうんじゃなくてさあ! と言いたくなるに違いないんだけど、なるほどイギリスの高緯度地帯っぽい風景を日本に移植するとしたらこれがベストだろうと思ったし(北海道、行ったことないけど)、と同時に、湿地と屋敷の組み合わせには、アメリカ南部っぽいスワンプ感、ゴシック風味があって、話の内容も怪談っぽいと言えなくもないし、そうしたものが夏休みの大作日本映画として普通に公開されていることは、もしかすると「アナ雪」以上の事件なのかもしれないなと、ちらっと思いました。

ここから、日本(語)のロックへと話題を展開させていくのはめんどくさいし、読まされるみなさんも鬱陶しいでしょうからやめにしておきますけど、たとえばハンバートハンバートをイギリス人に聴かせたらどんな反応をするかとか、パイレーツ・カヌーや中村まりがアメリカのルーツ系フェスでヘッドライナーを務める日は来るのだろうかとか、そういったことも考えちゃいますよね。よね、って言われても困ると思いますが。

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正式に情報が出たらまたお知らせしますが、08月22日(金)に、森山兄弟そろってお呼ばれDJすることになりました。PPFNP以外での兄弟そろい踏みのDJはもしかしたら史上初かも。チャージ無料で飲食代のみのイヴェントなので、お気軽にお越しいただければと思います。夜早めから終電前の時間帯です。
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by soundofmusic | 2014-08-04 12:07 | 日記 | Comments(0)


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