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健脚一代

最近さすがに少し(いや、かなり)ぐったりしていて、なんとかかんとか新文芸坐のマキノ特集にときどき通っているところなのだけど、前回も書いたように、マキノの映画は批評がほぼ不可能なのがなによりの特徴で、だから、新文芸坐にも、映画の勉強してます風の若いひとたちは、あまり来ていないみたい、もったいない。

今週は任侠編。金曜日まで高倉健ほかがスクリーンで大活躍してますから、お時間あるひとはぜひ、劇場でお会いしましょう。

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そんなわけでCDやなんかもあんまり買ってない。のだけど、初めて行った、学芸大学のハイサウンズで何枚かおもしろいものを買った。

ディック・ウィリアムズ・キッズ『シング・フォー・ビッグ・ピープル』、ハーモニーキャッツ『セレクテッド・フェイヴァリッツ』など。

ディック・ウィリアムズは、アンディ・ウィリアムズ(クロディーヌ・ロンジェと結婚していた男)の兄弟か何かで、彼が子役6人くらいを集めて、ビッグ・バンドをバックにジャズ・スタンダードを歌わせたのがこのアルバム。

“キッズもの”とか言われてへんに持ち上げられそうだけど、いいですよ、これ。ときにムーディ、ときにスウィンギー。子供にしてはね。フリーソウルとかカフェ・アプレミディ系の再発ものって、結局は1、2曲しか良くなかったり、すぐに聴き飽きたりするんだけど、これはわりと長く聴けそう。

ハーモニーキャッツには驚いた。ドラムなんかが入る曲もあるものの、ほとんどはハーモニカ3本のアンサンブル。ハーモニカがかくも表現力豊かな、異常なグルーヴを生み出す楽器であること、今まで気づかなかった。

なんというか、ハーモニカが3本集まれば、世の中のたいていの問題は片が付く、といわんばかりの音楽。いかにもスペースエイジ風にエコーをきかせた録音もたいへん味わい深い。意外な拾い物です。

もう1枚、グレアム・コリアー・セクステット『ダウン・アナザー・ロード』も買った。いかにもな英国人のジャズで、よろしゅうございました。

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「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート、まだまだ受け付け中です。未提出者のみなさん、お急ぎください。

あと、私事ですが、書き物の仕事を始めることにしました。ここをお読みのみなさんにはあまり関係ないことかもしれませんが、心当たりのある方、ぜひお気軽にご連絡ください。

(森山)
by soundofmusic | 2006-02-14 16:27 | 日記


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