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アンケート2005-2006 25

 
①太田健一(おおた けんいち) 
②1968年7月17日 
③会社員


2005年は非常に個人的レベルで人生屈指のターニングポイントの年となるはずでしたが、実際に過ぎてみると相変わらず同じ時間に目を覚まし、飯を喰い、風呂に入り、仕事中よく眠くなり、外見的にもドラスティックな変化はみられませんでした。状況に逆らってでも自分の意思に忠実な行動にこだわったものの、それほどの達成感が得られなかったのは、やはりそのようなことはエライことでもなんでもなく人間としての進歩とはあまり関係がないためであると、考えてみれば当然の結論に至るのでした。そういう意味ではむしろ2005年は今後の自分を発展させていくための布石の年であったと考える方がよほどしっくりきますし、前向きな総括となるような気がします。というわけで2006年はその布石を如何に活用するかが課題となるわけですが、まずはそのために必要な体力作りと適正なカロリー摂取に努めていきたいと思います。


CDとアナログあわせて50枚くらいか・・・よく覚えてません。若干アナログの方が多いかも。


①「Careless Love」Madeleine Peyroux(2005年)
アメリカの音楽の根深さというか、しぶとさというか、アメリカという国はまだまだこういうアーティストが出てくるんだなあ、と改めて。巷ではノスタルジックな面ばかりが取沙汰されていたようですが、リアルタイムな音楽に疎い自分には音色がとてもモダンに響きました。心地好いです。

②「Life Is A Miracle」Emir Kusturica & The No Smoking Orchestra(2005年)
同名映画のサウンドトラック。映画も素晴らしかったけど、映像とともに頭にこびりついて離れない強烈なサウンドは、自分の中でこの先ずっと2005年夏の記憶とともに残っていく気がします。伝統的な楽器を使った音楽でありながら、個人的にはここ数年聴いたものの中で最も勢いを感じた音楽。

③「GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA」山下達郎(1982年)
当然いいに決まっている、と当たり前すぎてそれ故にあえて聴かずいた山下達郎ですが、たまたま近所のリサイクルショップで見つけたので購入してみたら、思っていた以上にとんでもなく良いのでびっくり。こういう良質な音楽が当たり前のように売れて、当たり前のように手に入るということは本当に幸せなことだと思います。


好きな言葉ベスト3

3位 人間万事塞翁が馬
どんなときでも言い訳に使える便利な言葉だから。

2位 蓼食う虫も好き好き
どんな価値観も認めてしまう寛大な言葉だから。

1位 毒を食らわば皿まで
人間、やっぱりこう生きたいものです。


悲しいくらい凡庸な人生を送っているので特に語るべきこともありませんが、大学~就職の時期にかけてバブル景気の真っ只中に身を晒したお陰で、骨の髄まで滲みこんだ楽観主義が未だに発育の妨げになっている気がします。きらびやかなものよりも、その裏側にある、暗くて薄汚れた部分につい関心がいってしまうのもそんな時代を過ごした反動なのかもしれません。


長年の間にすっかり増えてしまったCDやレコードを見ていると、時々気恥ずかしくなります。これだけたくさんの音楽を聴いてきても、まだ音楽の事が何も分かっていない自分というのは相当頭の悪い人間のようですが、もしかしたらそのお陰で未だに「たかが音楽」にこれだけ興味を持つ事ができるのかもしれません。結局、いくら知識を集めたところで、分からないものは死ぬまで分からないのでしょう。そろそろ潔くあきらめ、書は捨てて街へ出ようかとも思う今日この頃です。
by soundofmusic | 2006-01-01 02:52 | アンケート2005-2006


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