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リスト Volume 60 2007.05.26 ゲスト:AZ, ichi & SZ from ムサシノカチューシャナイト

***森山兄***

1 JOHN LEGEND / P.D.A. (We Just Don't Care)
2 LABI SIFFRE / GIMME SOME MORE
3 LILY ALLEN / KNOCK 'EM OUT
4 ソッフェ / がむしゃら凸凹大レース!?
5 ヴィンセント・アトミクス / ジャングル・ブギ
6 ELIZABETH SHEPHERD TRIO / FOUR
7 TOM LELLIS / LUCKY SOUTHERN
8 BEBEL GILBERTO / ENVOLVIDA EM TERNURA (Embraced By Tenderness)
9 マイ・リトル・ラヴァー / 未来ボリビア

<コメント>
1 静かめ、かつグルーヴィに離陸したかったので。って、どっかで聞いたことあるフレーズだな。ともあれ、苗字が「伝説」ってなあ、の最近のニュー・ソウル。

2 マッドネスがカヴァーした「イット・マスト・ビー・ラヴ」でも知られる英国のソウル・フォーキー。パイ時代の初期4作が昨年一括CD化されましたが、話題になっている気配なし。音はアコースティックですがリズムはよくハネていて、まあフリー・ソウルってことでよろしいかと。

3 出てきた瞬間から泡沫感漂いがちという、英国にありがちなパターンの宅録女子。ニューオリンズなピアノをサムプリング。

4 おしゃれヒップホップ。

5 つなぎ成功。踊れる変拍子ジャズ。

6 カナダかどっかの女流ピアニスト/ヴォーカリスト。マイルズ・デイヴィスの曲にジョン・ヘンドリックスが詞をつけたアレを高速で。

7 キース・ジャレットの曲らしい。疾走感あふれるラテン・フュージョン?

8 ソロ・デビューのはるか以前、90年代の初期に日本制作で全曲ユーミンのカヴァーをしたアルバムを作っていて、そこからの曲。「やさしさに包まれたなら」です。2002年に米盤が出ました。『De Tarde, Vendo o Mar: The Sound of Brazil』というタイトル。表ジャケットなどにはベベウの名はないです。黒歴史なのでしょうか。

9 これ、いい曲なんですよ。01年作『トピックス』より。

***森山弟***

1 Os 3 Morais / Freio Aerodinamico
2 Quincy Jones / Boogie Stop Shuffle
3 ベッツィ&クリス / 白い色は恋人の色
4 Fairport Convention / Fotheringay
5 Norah Jones / Creepin' In
6 Bonnie Raitt / Let Me In
7 Dr. John / Mess Around
8 Leon Russell / Roll In My Sweet Baby's Arms

<コメント>
1 ブラジルのランバート・ヘンドリックス&ロスこと、オス・トレス・モラエスによるマルコス・ヴァーリのカヴァーで前半戦スタート。

2 オースティン・パワーズのあれが入ってる名盤「Big Band Bossa Nova」(62年)より。アルバム自体はタイトルほどボサっぽくないけど、非常によくできてます。

3 69年、ハワイから爽やかな風が吹きました。アルバムではサイモン&ガーファンクル、ニルソン、ピート・シーガー、ゴードン・ライトフットなんかを爽やかにカヴァーしていて、案外聴きものです。

4 第二期フェアポーツ(史上最強の布陣)の幕開けとなった、サンディ・デニーのペンによるあまりに美しい作品。時々しか聴かないセカンド(69年)に収録。森山兄弟の間で「パンツの柄」と呼ばれているジャケットはイアン・マシューズが黒板に描いたものらしいです。

5 ノラの小粋なカントリー・ロック。小粋なセカンド(04年)より。

6 ボニー・レイットってすごい人だと思うんですけど、まだ生きてるのがあれなんですかね。エリック・カズの「Cry Like A Rainstorm」収録のサード(73年)より。これだけのスライドを弾いて歌も歌える人、他にいません。

7 「ガンボ」(72年)より。問答無用。21歳で出会ったこのアルバムで世界が一気に広がりました。陳腐なあれですが、これで人生変わった人、結構多いんじゃないでしょうか。

8 レオン・ラッセルってのもすごい人だと思うんですけど、なんだかつかみどころがなくておっかない感じなのがあれなんですかね。底なし沼のような得体の知れなさは、ドクター・ジョンより上かも。

***AZ***

1 Hicksville / 週末のスピード
2 YOUR SONG IS GOOD / 週末はストラット
3 高橋幸宏 / BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL
4 東京スカパラダイスオーケストラ / アブソリュート・エゴ・ダンス
5 Berryz工房 / ピリリと行こう!
6 hector rivera / I Want A Chance For Romance
7 mutantes / quem tem medo de brincar de amor
8 サケロックオールスターズ / PomPom蒸気
9 duran duran / Girls On Film
10 岡村靖幸 / ラブ タンバリン
11 Scoobie Do / 名もない朝
12 高橋幸宏 / BACK STREET MIDNIGHT QUEEN

<コメント>
1 とても軽快なスキッフル調の曲。ちょっとほろ苦い気持ちを抱えながら疾走するという内容で、気持ちを前に押し出してくれます。それからHicksvilleはニューアルバムのレコーディングに入ったらしいです。うれしい!

2 「週末のスピード」と「BIJIN-KYOSHI~」をうまくつないでくれます。これも気持ちいい。

3 この曲は江口寿史の『すすめ!!パイレーツ』で知ったのかな? 女性キャラがこの曲にのって登場するシーンがありました。というか、漫画なのに適切なBGMを指定する(しかも、それで気になってすぐレコードを買ったので、以降はちゃんと音も聴こえるという)というのはすごい発明ですね。思えばムーンライダーズの『カメラ=万年筆』も江口寿史に教えてもらったし、『ひのまる劇場』の第1話で部屋に散らばってたレコードもけっこう買ったし、江口寿史はまさに小中学生時代の恩師です。

4 『細野晴臣トリビュート・アルバム』より。これも前後の曲と合うので。

5 初めてテレビで聴いたときに「BIJIN-KYOSHI~」+「I-KASU!」な感じに驚いて、急いでシングル買いました。

6 ブーガルー再発ブーム(10年ちょっと前?)で出会って衝撃を受けた曲。買った当時は爆音でかけて家で踊ってました。

7 ムタンチスはどうしても好きです。ヒタ・リーの声とか、たまらない。

8 細野さんのカバー。このボーカルはどういう仕組みなんだろう?

9 なぜかここまでの曲としっくりつながるので。ベースラインが柔らかい感じなのがいい。シンセドラムをティンバレス的に使ってる(?)間奏もいいです。

10 「Girls On Film」が間に入ってくれたのでめちゃくちゃEpicサウンドなこの曲にもスムーズに(自己申告)移行。

11 ここからは前の曲とのつながりとかナシで、1曲ずつ独立して楽しめるような感じでかけました。Scoobie Doの地味なスカ曲。好きなんです。このまろやかなベースもいいなあ。

12 ユキヒロの1stアルバム『サラヴァ!』より。隠れ名曲!(←陳腐なフレーズ! でもぴったり)

***ichi***

1 Dirty Pretty Things / Bang Bang You're Dead
2 Solveig / DETECTIVE
3 RAY WONDER / I LOVE BUT YOU
4 girlfriendo / cat heaven
5 Shriekback / mercy dash
6 DOCTER&THE MEDICS / Miracle Of The Age
7 GHOSTS / Stay The Night
8 ARCTIC MONKEYS / Teddy Picker
9 Blonde Redhead / TOP RANKING
10 SCISSOR SISTERS / LAURA
11 thurman / English Tea
12 SIOUXSIE AND THE BANSHEES / this wheel's on fire

<コメント>
1 UKロックです。
2~4 みんな大好き、スウェディッシュ・ポップ3連発。
5 バリー・アンドリュース(元・XTC)のバンドです。
6 XTC繋がりで、アンディ・パートリッジ先生プロデュース曲。
7 アルバム早く出ないかな。
8 詞の一部でDURAN DURANの曲を引用しています。格好いい。そういや、AZさんがGIRLS ON FILMかけて、嬉しかったなあ。
9 最新アルバムが本当に素敵です。
10 大好きなバンドの大好きな曲。
11 大好き。「LUX」、良いアルバムです。
12 ボブ・ディランのカバーですが、不届きながら原曲は聴いた事ありません。スジバン、格好いい!

***SZ***

1 The Miceteeth / 恋はメレンゲ
2 YOUR SONG IS GOOD / CALYPeeeeee! SO
3 Pizzicato Five / スキヤキ・ソング
4 shakabone / shakabone
5 カーネーション / Edo River(Dandelion Mix)
6 キリンジ / 太陽とヴィーナス
7 中塚武+五十嵐はるみ / Moon River
8 東京リズムシフト+hiro:n / Tokyo A Netsu-Tight Night
9 東京スカパラダイスオーケストラ / Ska Me Crazy
10 VOLA & The Oriental Machine / mexico pub
11 Doping Panda / MIRACLE

<コメント>
1 大滝詠一のカヴァーです。米国南部から中南米らへんのニュアンス(漠然としてるのは知識がないからです)を、冒頭に2曲置きました。

2 ホイッスルの刷り込みが、セット後半部と脳内で繋がってくれたらイイなぁと願いつつ。「新作から1曲掛けるなら」のチョイスが、AZと割れて助かりました。

3 ここでファンキィ方面に。Vo.はCKB横山氏。間奏のお喋りは前田武彦氏でしょうか? ベース・ラインが腰に来ます。「肉喰って即SEX」的なヴァイタリティが欲しいのです。

4 ラテンだかアラブだかバングラだかレゲトンだかよく判らない(漠然としてるのは以下略)短いインスト。前曲と繋ぎやすかったもので。

5 TAGちゃん欠席による追加曲その1。充分ファンキィなんですが、ほんのり端正さを残してる点が好みです。松戸在住のメリットなんて、この曲にアイデンティファイ出来る事くらい。

6 その2。ブルージィなAORでしょうか。自分でもちょっと盲点だった曲です。文系的なやさぐれ感がイイですね。泰行氏の名唱が聴けます。後半に備え、ノリながら休める曲として。

7 H・マンシーニ作曲によるスタンダードのカヴァーです。キリンジの「Drifter」にMoon Riverが出て来ますので(こじつけ)。ボッサ/ジャズ/サンバを乗っけて進むクロスオーヴァー・ハウス。

8 確かcapsule中田氏の別ユニットだった筈。前曲のテイストにファンクを加味した打ち込みラテン歌謡。中塚/中田の鉄板シフトは、逆に自分的にはレア・ケースですね。俺が使うと、全然鉄板じゃなくなる所が我ながらスゴイですが。

9 ここから裏打ちリズムを3曲。ロックな8ビートに乗れない時でも、SKAなら身体が動きます。幕引きが次曲と繋ぎやすいのもポイント。

10 ダンス・パンク・ラティーナその1。今回のセットは、この曲をラス前に置く事から逆算して組み立てて行きました。新譜ですが、早くもネオ・ニューウェイヴのクラシックと化してる気がします。

11 その2。メヒコ出したらミラコで締める以外に思い至りませんでした。全体としてはPPFNPのテイストを汲みつつも、要所で自分なりの筋を通せた気がします。お招き下さり有難うございました。

***森山弟***

1 Keziah Jones / Million Miles From Home
2 コーネリアス / ホワット・ユー・ウォント
3 Jeevas / You Got My Number
4 Pentangle / Bells
5 Pirates / Happy Birthday Rock 'N' Roll
6 Nick Lowe / Heart Of The City
7 奥田民生 / サウンド・オブ・ミュージック
8 Brinsley Schwarz / (What's So Funny 'bout) Peace, Love and Understanding

<コメント>
1 今や誰も聴いていない感じのブルー・ファンク男で後半戦スタート。

2 初期コーネリアスの結構パンチの効いた隠れ名曲。元X Japanの故Hide(元とか故とかややこしい)が当時絶賛しててやや受けした記憶が。

3 森山兄の約2週間後に誕生したクリスピアン・ミルズ率いるロケンロー・バンド。60年代に敬意を表する若者には無条件に好感を持つので、ジーヴァスも好きです。でもクリスピアンももうそれほど若くないんだよね。

4 第一期ペンタングル(史上最強の布陣)の、現在に至るまで世界に類を見ない音楽が凝縮されたファースト(68年)より。アナログ盤は度肝を抜く迫力で、アホみたいに高いオーディオで聴いてみたい誘惑に駆られるのでなるべくCDで聴くようにしています。誇張とかではなく、このラインナップはビートルズより上です。

5 ロックンロールの権化。

6 当イヴェントの精神的生みの親、ニック・ロウの「Pure Pop For Now People」(78年/素晴らしいタイトル)より。10年間の感謝を込めて。

7 曲もいいし、なによりタイトルが素晴らしいです。

8 神様ニック・ロウ再降臨。個人的ロックンロール・ソングのベスト10を作ったらかなり上位に入るであろう名曲。18歳で出会ったこの曲で、だいたいのことが決まったんだろうと思います。

***森山兄***

1 沖山優司 / ネオン・ライツ
2 ザ・グッバイ / 昨日まではFunny Boy
3 TRAVIS / SELFISH JEAN
4 江利チエミ / 相馬盆歌
5 HIS / パープル・ヘイズ音頭
6 YUKI / ワゴン
7 PRIMAL SCREAM / HELL'S COMIN' DOWN
8 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ / 150~300
9 JOE TURNER accompanied by PETE JOHNSON / ROLL 'EM PETE
10 DUKE ELLINGTON / CARAVAN
11 ザ・チャン / 今日の雨はいい雨だ

<コメント>
1 元ジューシィフルーツのベーシストが、クラフトワークを、日本語で、ガレージポップ風に、カヴァー。ネオGSの名オムニバス『アタック・オブ・マッシュルームピープル』に収録。

2 野村義男のバンド。イントロがちょいショボいですが、モータウン・ビートをうまく使った佳曲。

3 なんつーかもう、信頼のブランドですよね、トラヴィス。新作より、モータウン調つながりで。

4 つなぎ失敗。58年作『チエミの民謡集』(シリーズ1作目)より。民謡をロックンロール調のマンボにアレンジ。気持ちいいです。

5 細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美によるユニット。ジミヘンのアレをアコースティックな音頭風にカヴァー。もしかすると彼らこそが、本当の意味での、最初の日本語のロックだったのかもしれない、と最近思っています。

6 アルバム『ジョイ』より。ロックンロール。

7 アルバム『ライオット・シティ・ブルース』より。ストーンズがカントリーをやったときみたいな感じ。

8 本日(5/26)、クアトロでライヴをやっていたようです。見に行けなかったウサを晴らしました。ジャンプ。

9 8枚組ボックス『Golden Years of Jazz 1917-1939』より、1938年の録音。ブギウギ・ピアノだけをバックに歌われるのですが、SZさん曰く「これ、ジャズっていうかロックンロールですよね」。わたしの選曲意図もまさにそこ。

10 昔、スカパラがこの曲を、「スキャラヴァン」と改題してカヴァーしていたかと思いますが、本家エリントン楽団の、この1945年の録音が、すでにかなりスカなのでした。ドラムとピアノ、かなり異様でエキゾなオーケストレイション。

11 現在TICAで活動する石井マサユキのやっていたバンド。細かいことにこだわらなそうな、いい意味で適当なグルーヴのあるバンドでした。

***おまけCD「Don't Put All Your Dreams in One Disc」曲目***

1. TRISTE JANERO / A BEGINNING DREAM
2. フリッパーズ・ギター / ラヴ・アンド・ドリームふたたび
3. AL ANDERSON / IN MY DREAMS
4. サニーデイサービス / 夢見るようなくちびるに
5. WILCO / DREAMER IN MY DREAMS
6. THUNDERCLAP NEWMAN / HOLLYWOOD DREAM
7. TRAVIS / PIPE DREAMS
8. AJICO / すてきなあたしの夢
9. カーネーション / ア・ドリーム・ゴーズ・オン・フォーエヴァー
10. DONAVON FRANKENREITER / DAY DREAMER
11. THE SCAFFOLD / BUS DREAMS (BUS SEDUCTRESS)
12. オリジナル・ラヴ / 夢を見る人
13. DUSTY SPRINGFIELD / DON'T LET ME LOSE THIS DREAM
14. KENNY DORHAM / BASHEER'S DREAM
15. VAN DYKE PARKS / ANOTHER DREAM
16. CATERINA VALENTE / YOU STEPPED OUT OF A DREAM
17. DEBBIE REYNOLDS AND THE M-G-M STUDIO CHORUS / ALL I DO IS DREAM OF YOU
18. 矢野顕子 / 夢のヒヨコ
19. DR. JOHN / DREAM
20. STAN GETZ / NICA'S DREAM
21. HELEN MERRIL / 夢は夜ひらく
22. BOB DOROUGH / I HAD THE CRAZIEST DREAM
23. ハナレグミ / 夢で逢いましょう
by soundofmusic | 2007-06-03 23:04 | PPFNPセットリスト


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