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大阪に行きたい

すいません。あわただしく告知をいくつか。

書いてなかったような気がしますが、「サウンド・オヴ・ミュージック」の晩秋号ができています。森山の出没するイヴェントには持参いたします。また、各方面へもぼちぼち発送しています。送ってほしい方、自分のところに届くかどうか不明な方、ご連絡ください。

なお、最近取り扱い品が大増量中、充実のオンラインショップ、Lilmag STOREにも、置いてもらっています(商品紹介ページはこちら)。有料のもの無料のもの、どちらも面白そうな品揃え。きっと興味に引っかかってくるものがあるはず。なにか買うついでに、「サウンド~」も、というのが正しい利用法。わたしもこないだ買い物しましたので、それらの紹介もおいおい。

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11月のPPFNPのセットリスト、現在まだ暫定版ですが、公開されています。ご覧ください。

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今週の土曜日、ってことはもう明日か。毎月おなじみのアレです。口石くんの書く曲は少し異常で、それでいてポップ。聴いてくださいね。超強力なDJ陣については、とくに言うべきことなし!

*黒の試走車<テストカー> Vol.10* New!
日時:2007年12月8日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az/SZ/チバ/マジック/森山兄
ライヴ:口石アキラ

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いま、渡辺裕の「日本文化―モダン・ラプソディ」(春秋社)を読んでいますが、いやー、これは驚く本。

明治の開国以来、日本人が「日本文化」をどうやって規定していったかを、レコード会社の勢力分布とか、宝塚の動向とか、邦楽(Jポップのことじゃなくて)がどうやって西洋の音楽に接していったかとか、芸者と音楽文化とか、を素材に分析していくのだけど、いまわたしたちが考えている日本文化のあり方は、明治~戦前期のすったもんだの末に成立したいわば「勝者の歴史観」ではないのかという指摘、スリリングきわまりない。

「へん、歴史なんてみんな勝者の言葉だよ」と言ってのけるのはたやすいが、これだけの本を書くのに、資料集めだけでも容易じゃないだろう。それが敗者の言葉ならば、なおさら。

これを読んで、日本語のロック論争について考えてしまった。またかよ、と言わないでほしいんだけど。いまからしてみると、日本語でロックができるなんて当たり前、というか、英語でなければ、とわざわざ主張していたひとがいたことすら、信じにくい。でも、当時は一定の支持もあったんだろう。でなければ、論争にならない。

それを、いまから振り返って「あれは日本のロックの黎明期、混乱の中ならではの出来事だった」と片付けると、つまんない。もしかしたら、なにかの拍子で、英語で歌われるロックと、日本語のポップスが2大勢力として拮抗する状況が続いていたかもしれない。そんな可能性を考えてみること。

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「日本文化―モダン・ラプソディ」を読むと、現在の東京中心の文化状況からは考えられないくらい、大阪の力が強かった時代があったと分かる。ちょうど、HNK教育で、「映画王国・京都」という続き物が始まって、うらやましく第1回を見たところ。なにしろ、関西に行ったのは、2度の修学旅行だけ。あちらの文化に、まったくなじみがない。何年か、住んでみるのもおもしろいかも、なんて思ったりもする。
by soundofmusic | 2007-12-07 01:28 | 日記


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