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ディス・イズ・イングランド

ディス・イズ・イングランド_d0000025_11433622.jpg今週は火・水・木と連休で(そのぶん、土・日に働いてるんだぜ)、3日間でうっかり8本も映画を見てしまったのだけど、いいのが分かっていて再見しに行ったゴダールの「ウィークエンド」以外は、どれも可も不可もなし、という感じで、いささかぐったりした。

たとえば食事だったら、たまたま入った店の定食がまあそれなりの味でしかなかったとしても、とりあえず常識的な値段と量であればだいたい許してしまうだろうし、そもそも、不味かったり高かったりして腹が立った食べ物屋ってあんまり思い出せない。それ以外で腹が立った店といえば、名指しで書いちゃうけど、慶応大学のそばにある日本橋燻とん 慶応通り店で、ここは、オープンしてわりとすぐ、ランチの時間帯に行ったら、厨房の中の、客から見える場所で、料理人が、タバコをすっていたので問題外だと思い、その後2度と行っていない。ただし料理自体は美味しかった。見えないところですってくれればよかったのに。この店はすぐつぶれるかと思ったらまだ存続している。豚肉うまい。

で一昨日は夕方帰ってきて、寝るまでいろいろしながらわりとずっと音楽を聴いていた。音楽についても、つまらないものを聴く時間はない、と思っているのだけど、よっぽどひどくなければ、あらかた許せる。

という話の流れで、シェーン・メドウズ「ディス・イズ・イングランド」を“可も不可もない映画”呼ばわりするのはいささか点が辛すぎる気がするけれど、うーん、これだったらケン・ローチがいるからいいかな、という感じでした。ただし、いまの眼から見た80年代ファッションのかっこよさみたいなものはとてもよく出ていて、ズボン吊りとか、マネしてみたくなる。

あとはやはり、イギリス英語が耳に気持ちいいですね、なに言ってるか分からないけど。ときどき鰤(ぶり)の照り焼きが食べたくなるみたいに、耳がイギリス英語を求めているときがある。

メグ・ベアード『ディア・コンパニオン』、中古で探していたけど見つからないので、あきらめてイギリスのアマゾンから新品で買ってしまった。聴いてみてやっぱりいくらかの物足りなさを覚えてしまうのは、きっとメグさんの英語のアクセントがぜんぜんイギリスらしくないからだ。もっともこれはほんとうにささいな問題に過ぎなくて、全体としては衝撃的なアルバムと呼んで差し支えない。結果的に、森山の兄弟が全面的に推薦するフォーク/ロック系の新作ということになりました。たぶんトラヴィス『12メモリーズ』以来の。

ここに入っている「ウィリー・オ・ウィンズベリー」、なにかに似ている曲だと思ったら、フェアポート・コンヴェンション「フェアウェル、フェアウェル」の原曲だった。英語版Wikepediaの該当項目を見ると、ペンタングルやスウィーニーズ・メンは「ウィリー~」のタイトルで録音しているらしい。今度聴き比べてみよう。

ところでwin~で始まる単語の発音について昔から謎なのは、ジャズ・トロンボーン奏者、Kai Windingの名前。苗字のほうはふつうウィンディングだと思うけどこの間azさんはワインディングと呼んでいた。ファースト・ネームはカイが一般的だけど、森山弟がイギリス時代に住んでいた家のホスト・ファーザー(どっか北欧出身の元ジャズマン)ははっきり「ケイ」と発音していた。

つい先日、どう考えても発音が分からない、というか、可能性がありすぎる固有名詞にぶつかった。イーベイでCDを買ったらニュージャージー州のSewellというとこから送られて来たんだけど、スウェル、シーウェル、ソイル、ソウル(ソウェル)、スィル、どれが正解だろう。調べてみたらどうやら複数の発音があると思われ(ワタベとワタナベみたいなもんか)、でも結局ニュージャージーのここの土地が実際にどう発音されているのかは突き止められませんでした。
by soundofmusic | 2009-04-11 11:45 | 日記


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