音楽が生まれる

d0000025_21505225.jpg5月30日のセットリスト(暫定版)と、7月25日のPPFNP12周年の案内が出ています。12年ですよ、はあー。思わず遠い目になります。

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昨日、武蔵野市文化会館に、ジョアン・ドナートと山中千尋のデュオ・ライヴを見に行きました。武蔵野文化事業団というところの主催で、ここの催し物は内容の割に安いのでときどき利用させてもらっています。

今回も、山中千尋を見聴きしたことがないので、こりゃいい機会だ、と出かけていったわけですが、期待とは違った意味でおもしろかった。というのは、ステージに向き合って設置された2台のピアノの、山中のほうには楽譜がどさっと載せられていて、山中によると、「30分前にほとんど口伝えで曲を教えてもらい、曲順もなにも決まってない状態」だったそうなのです。

たいてい、ジャム・セッションとかでも、最低限の音楽的礼儀というか共通言語みたいなものはあるのが普通だろうけど、この日はなんていうかな……老人ホームの慰問? ジョアンじいさんはピアノを弾いてればご機嫌だから、ちょっとちひろちゃん相手してくんない? みたいな感じでした。

結果、ドナートがいきなり弾き出す曲に山中が手探りで合わせていく展開になることが多くて、山中は「サッカーの試合みたい」と言ってたけど、そんな緊張感ただようもんじゃなかったです。第一、ルールにのっとってないんだから試合になるはずがない。山中が鍵盤につっぷしたりしてしまう瞬間もあったけど、最後のほうでは、「○○はどう?」と打診しつつ彼女が自分で曲を決めて弾き始めて主導権を握り、そこでようやくソロをとるという流れがちょっとだけ見えてきました。ただ、山中が弾き始めたのは「オーヴァー・ザ・レインボウ」だったのに途中からドナートが「ミスティ」に持ってってしまう(打ち合わせ済みだったのかな?)なんてこともあった。

名人のプレイを存分に堪能する、とか、丁々発止のアドリブ合戦、とかというのとはまったく違うレヴェルで、音楽のできる時間につきあった感じ。『ケン・エ・ケン』のライナーだったかで、奇人ドナートをステューディオに閉じ込めてレコーディングさせるのはたいへんだった、とか読んだ気がするけど、納得。山中も、「ドナートをいちどステージから帰してしまうと、どこかに行って戻ってこなくなっちゃうから、ずっとここにいてもらいます」と言ってました。

写真は、帰り道ちょっとへんなところをうろうろしていたら見つけたバス停。
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by soundofmusic | 2009-06-09 21:49 | 日記 | Comments(0)


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