瞬間現代

d0000025_759436.jpgこのブログに出てくるレコード屋の名前というと、ディスクユニオンとアマゾン、あとはイーベイ(レコ屋じゃねぇ)で、読んでくれているみなさんは、ああ、森山はタワレコってのがこの世にあるのを知らないんだな、と思っているかもしれませんが、知ってますよ、あれでしょ、渋谷のハンズのもすこし奥の2階にある、黄色い店。CDが縦長の紙箱に入って売ってる……って、それ何年前の話だよって感じですね。すいません。

タワレコっていうといまだにその当時の、アメリカから大量仕入れで西海岸の香りをお届けします、みたいなダサい店、というイメージのまま自分内であんまり更新されてなくて、だもんで音楽文化の担い手です的な顔してうちわとかゴミ袋とか配ってると、けっ、て印象なんですが、ついでに言えば90年代の初頭くらいまで、アメリカ盤のCDって紙が独自の匂い、つまりはっきり言って臭かったんですけど、とにかく、日曜日、渋谷のタワレコに行ってきました。

わたしの会社の同僚でもあるジャズ・ベーシストの鉄井さんが参加している、新進トラムペット奏者の類家心平のバンドのインストア・ライヴがおこなわれたからです。アルバム『ディストーテッド・グレイス』発売記念。整理券を持っていないと入場できないタイプのものではなくて、店舗のフロアにステージが設けられてそこで演奏するというもの。だから当日その場に行けば見ることができます。

せいぜい30分くらいかと思ったら、たっぷり45分もやってくれて、途中からステージの脇に、タワレコのひとだかマネージャーだかが現れてなにやらサインを送っていたような。マキが入っていたのでしょう。内容は超大雑把に言って電化し始めのマイルスでしょうか。『ネフェルティティ』とかあのへんかしら。スピード感があって、イケメンで、モーダルで、思索的で、濃厚で、硬派なジャズ。大いに楽しみましたが、鬱を抱えずに現代的であるってことはやっぱり難しいのかなあとの疑問も浮かびました。

ジャズって軽く興味あるんですけど、くらいのひとが、CDでも買おうかーってたまたまあの日あそこに来て、ラジオやTVではかからなそうな類家氏の音楽に触れて、なんじゃこりゃあって衝撃を受けてそれをきっかけに音楽の趣味が、ってことは人生が、ちょっとでも変わったりしたらおもしろいよなあと思いました。そういう出会いの可能性の場として、常時大量のCD陳列+ときどきイヴェント開催、ということのできるあの規模の実店舗にはまだまだ能力があるなあと実感。

わたしもいくつか試聴して情報を仕入れ(あとでヨソで安く買うつもり)、さらには3枚買って帰ってきました。もっとも、合計でも2990円(1000円、1000円、990円)。タニア・マリアがかっこよかった。
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by soundofmusic | 2009-06-26 08:02 | 日記 | Comments(0)


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