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最近夢中なもの

世の中の流行りにうとくて、マイペースに自分の流行りだけを守り続けているわけですが、最近はしみせん、ぬれせんにはまっています。あのしけったようなせんべいのことです。偶然食べる機会があって、すごくおいしくて驚いていたら、ずっと前にはやったとのこと。ずっと前っていつ?そんなわけで、コショウせんべいとともに、みかけると買って味比べをしています。
まだ、当分流行り続けそうなのでおいしいぬれせん情報があったらぜひ教えてください。
(たひら)
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by soundofmusic | 2005-10-31 01:11 | たひらの日記 | Comments(3)

革命はTVじゃやってない

金曜日、シネセゾン渋谷で、マリオ・ヴァン・ピーブルズ「バッドアス!」を見る。レイト・ショウの最終日。空いている。メルヴィン・ヴァン・ピーブルズによるブラック・シネマの先駆的作品「スウィート・スウィートバック」の制作をめぐるあれこれを、息子のマリオの監督・主演で再現した作品。

映画を作ることについての映画、しかもそれが、このような逸話まみれ(予算のやりくり、スタッフのやりくり、組合を通さない多国籍のスタッフ、前例のない危険な題材)の作品についてであれば、おもしろくないはずはなく、「バッドアス!」も、その例に漏れず、めっぽうおもしろいのではあるけれど、ただ、期待以上に、というほどではない。

映画作家としてのマリオは凡庸といってもいいが、ともかく、ある革命がこうして記録されて広く(でもないか)世に知らしめられたこと、すべてはこれに尽きる。革命はTVじゃやってない、でも、こうして映画になったのだ。

黒人ヒーロー、スウィートバックが白人の警官を殴り倒す場面での、黒人たちの熱狂。見ているこちら(黄色人種)を拒絶するようなその盛り上がりは、自分たちにとってのはじめてのヒーローが出現する瞬間を、実に腹にストンとくるように、伝えてくれる。

スクリーンの中のぼくのヒーロー。それはたとえば、ウディ・アレンであるとか、トリュフォーの描くアントワーヌ・ドワネルであるとか、そしてなにより、岡本喜八の描く江分利満であるとか。フロベールじゃないが、実際、江分利満なんか、何度も見ているうちに、「これは私だ!」と叫びたくなることがある。

それはさておき。「バッドアス!」の最後に一瞬登場するのは、「スウィート・スウィートバック」で、商業的な成功を得たかわりにハリウッドを追放されたものの、今もなお現役のメルヴィン本人。その不敵で大胆な笑みは、じいさんになっても、ヒーローそのものだった。

* * *

続いて、毎度おなじみのエッジエンドに移動して、原田くんたちのイヴェント「Keep On!」。コンテンポラリーなUKロック中心のイヴェント。ふだんそういうものを聴かないことはバレていて、原田くんには「退屈しちゃうかもしれませんけど」などと言われてしまう。ところが実は、そうでもないのだな。まあ、クラブでかかっている音楽なんてのは最終的にはある程度なんでもいいというか……そういうと語弊があるけど。

クラッシュの「ロンドン・コーリング」。あのイントロのギターのカッティングとドラムのビートが歩調を合わせていく様子、そこにもっさく斬り込んでくるベース。ひさしぶりに、しかも大音量で聴くと、これぞロックの録音! という感じ。なかなかよござんした。

ストーン・ローゼズの「エレファント・ストーン」。天才の基準とは同時代の平均からどのくらい隔絶しているか、だ、などという物言いを思い出した。

新しめのもので要チェックと思った物件は、ザ・ルーツの周辺人物であるらしいコーディ・チェスナットの生音ヒップホップ、オーディナリー・ボーイズのラモーンズ・カヴァー「KKK」、といったところ。

このイヴェント、不定期開催らしいですが、なんだかんだで10回くらいはやっているそう。みなさんもぜひ遊びに行ってみてください。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-30 03:19 | 日記 | Comments(0)

もぬけのから

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月曜日、埼玉のアパートを掃除してきた。なにもないと、こんなにだだっ広かったのだ。
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by soundofmusic | 2005-10-28 17:07 | 日記 | Comments(0)

もしかしたら、忍者?

私の部屋の10倍くらい物が多くて散らかってたのに。
森山くんの引越しをそばで見守っていたのは、今回で二回目。手伝いを嫌う人なので、結局何もしないで時々部屋をのぞきにいっては、絶対に終らないに違いないと思っていた。
森山くんは時々うそをつくので、やっぱりうそかもな、とも思った。
でも、消えた。
引越しの準備の間も、普通に映画に行き、聴かなくなったCDを売りに出し、ネットオークションをに出し、自炊をして、多分睡眠時間だけ少し減らしたくらいで、さささっと忍者のように。
そして、さみしがるすきをあたえず、引越しの当日、新しい家から電話をかけてきた。
「日記を書きなさい」(命令)
うざい。森山くんのうざさは、おかんのうざさに似ている。そういえば、おかんから、二日続けて留守電が入っていた。なぜ、携帯にかけてこないのか?なぜ用件を言わず、文句だけ入っているのか?つまり、うちのおかんと森山くんは似ている。
あーっ、おかんに電話しないと。
(たひら)
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by soundofmusic | 2005-10-22 13:49 | たひらの日記 | Comments(1)

A Moving Story

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と、いうことで、引越しました。やはり準備不足で、前日、というか、当日の朝、2時間ほど仮眠しただけだったのでひどく疲れた。

8時半過ぎに引越し屋さんが来る。アーク引越センター。我が家のものすごいハウスダストに、入ったとたん咳き込んだりしている作業員もいた。ゴメンね。うちくらいの規模だと2人でやるのがふつうだと思うが、荷物が多いので5人がかり。なんと40分で全部運び出し、積み終えてしまう。バカでかい段ボールに本をギッシリ詰めるなどというとんでもないことをしたのだが、バイトくんたち、リーダーに怒声を飛ばされながらがんばってくれた。

ただ、威勢が良すぎて少々心配。車を送りだし、残された大量のゴミとホコリにしばし呆然としてから、こちらは電車にて移動。蕨駅で電車を待っているとき、電車の中、そして、電車を下りてから新居までの道のり、得体の知れない強烈な不安で居ても立ってもいられなくなる。

それがなにに対するものなのかは、よく分からない。最初、(親の金で)ひとりぐらししはじめたときは、嬉しかったという以上に、ごく当然のことをしているという意識のほうが強かったように思う。だから、不安もさびしさもなかった。ともあれ、18歳のときと今とでは、ひとりぐらしの意味はまったく違う。死ぬまで18、というわけにはいかない(ブライアン・アダムズではないので)。

今度の部屋は6Fで、エレヴェイターはない。引越し屋さんにはほんとうに過酷な作業をお願いしてしまった。それでも、途中15分ほどの休憩をはさんで、正味1時間とちょっとで全部搬入し終える。すごい!

まだ段ボール類を全部確認できていないが、これでレコード類が無事だったら、なかなかいい仕事ということになる。帰り際、疲弊しきっているリーダーに心づけを少々。「これで冷たいものでも飲んでください」。午後の便もあるだろうしね。

まるまるひと部屋、段ボールで埋まってしまっていて圧巻。しかし、片付けるのは自分だ。

入浴。夏からずっと、風呂は沸かさずにホースから冷水を浴びる方式だった。暑がりなのと、シャワーがないのとで。さすがに10月初めくらいから冷水浴では苦しくなってきたものの、引越し準備でゆっくり風呂に入っている時間もなかった。

昨晩はひさしぶりに暑い風呂に入って、これもやはりしばらくぶりに、布団をまっすぐ全部伸ばして敷くことができた。頭の部分が、廊下にはみだしてはいたけれども。

こんな具合に、新しい生活が始まっています。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-21 13:47 | 日記 | Comments(0)

8人(くらい)の女たち

この夏に出たキャロル・キングの新作2枚組ライヴ盤『ザ・リヴィング・ルーム・トゥアー』、みなさん、お聴きになったでしょうか。

聴いてない? そんなん、出てたのも知らない? それもそうでしょう。失礼な話、2005年において、現在のキャロル・キングを熱心にフォローしているひとがそんなに多いとも思えない。

しかし、これねぇ、良いですよ。カーネギーホールのライヴ盤、聴いてませんが、たぶんこっちの新作のほうが良いと思う。と断定するのは差し控えたいけれども、おそらく、みなさんが、現在のキャロル・キングのライヴ盤、と聞いて期待するものより、10倍、100倍のものを与えてくれることだけは間違いない。

聴いていて、ふとビョークを思い出す瞬間があったりして、やっぱり、才能のほとばしる女はいくつかのパターンに収斂されるのかしらん、といかにも凡人なことを考えたりもした。ディスク1のラストのメドレーの前に、これらの曲はみんな、“my first husband, my fisrt lyricist, and still a dear friend” のジェリー・ゴフィンと一緒に書いた、と紹介するくだりも、なんだか、いいんだな。

例によって、このアルバムのことはボンゴさんから教えてもらった。毎度毎度、たいへんありがたいこと。なにかお返しをしなくてはいけない。ボンゴさんは、いやオレも中川五郎経由で知ったのだ、と言っていたけれど。せめてのもアレとして、ここでこうしてこの名盤を紹介する次第。みなさん、聴いてね。

以下は、ボンゴ先生によるこのアルバム評からの抜粋。

『ナチュラル・ウーマン』=キャロル・キングとは、こんなにも美しい女性なのだ。女性の美しさとは何か、世の男たちはそろそろ気がつかねばならない時が来ている。

* * *

ここ1週間くらいの間に身辺に起こったこと、そして、起こりつつあること。これらによって気持ちがたかぶっているのが感じられる。CDはほぼ99%が段ボール箱に入ってしまって、手元にひと山だけ残っている状態。

たまたま残っていたキャロル・キングの『ライムズ&リーズンズ』や、こちらはまだ箱に入れずにおいたユーミンの『ミスリム』なんかを聴きつつ、江藤淳の「一族再会」(講談社文芸文庫)を読む。

内容が良いのはもちろんとして、聴くものも読むものも、どれもこれもが体にすんなり染み込んでくるみたいな、秋。

江藤淳が、国際ペンクラブの出した反核声明に反対したときの逸話が解説に載っていて、心を打たれる。いわく、その声明はペン憲章に反する政治的行動であって、平和維持には核による抑止力が不可欠であるという意見も、核の有無は文学者の営為に何の関係もないとする立場も、すべて切り捨てるものだ、と。

文学者は本質的には“おひとりさま”であるべきなのかもしれない。でも、そうできているひとは、とても少ない。

* * *

その他の(今、手の届くところにいる)女たち。

☆美空ひばり『ジャズ&スタンダード

タイトルどおり。(たぶんSPからの)盤起こしの「上海」にしても、エリントンの「A列車」にしても、日本語がいつのまにか英語になる(あるいはその逆)スムースさに舌を巻く。誰でも言うことだけど、英語ができないとはとても思えない。楽譜が読めないけどスキャットができる、というのは分かる。しかし、英語ができないでどうやって英語でフェイクするのだ。どこかに元ネタがあるのかしらん。

☆ザ・ディティ・バップス『ザ・ディティ・バップス

たしかプラネッツのブログで見かけて、アマゾンで試聴して、カナダかどっかから取り寄せて、届いたの聴いて、こりゃたひらさんが喜ぶだろうって「えっへん」って持っていったら、タワーかどっかで買ったみたいで、もう持ってた。ということで、ひそかなヒット作なのかもしれない。なごみます。

☆ペギー・リー『ミンク・ジャズ

いわゆる60年代前半(ブリティッシュ・インヴェイジョン以前)の米・キャピトルの音、というと、こんなイメージ。人生は変わらないだろうけど、安定感があって気持ちいいレコード。

* * *

あと数日は、ここにあげたものを含む、1ダースくらいのCDだけをとっかえひっかえ聴かざるを得ない生活。もちろん、それが原因で死ぬということはない。

ここんとこいちばん刺激を受けた音楽は、昨日、新文芸坐で見た、大島渚「東京占戈争戦後秘話」の、武満徹によるスコア。ガボール・サボみたいなぺらぺらのギター(弾いているのは誰だろう)が心地よいラーガ~ジャズ~ロック、意外にもメロウなエレピ、そして、いかにもタケミツな、逆上する弦。

木曜日に引っ越しなので、暗闇の中で現実逃避している場合ではない。部屋の片づけをしなくてはね。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-17 20:07 | 日記 | Comments(0)

最近のたひらさん

本人が日記を書かないので、私がかわって報告します。

その1:すごい脳

先週、たひらさんの携帯に次のようなメールが届きました(ほぼ原文ママ)。

Subject: 【おめでとうございます】ギャラガー兄弟とのアフタヌーンティー☆当選しました☆

たひらあつこ様
おめでとうございます!
先日ホームページよりお申し込みいただきました、「オアシスコンサートチケット+ギャラガー兄弟とのアフタヌーンティー」に当選されました。
つきましては、以下のいずれかの日程のうち、ご都合の良いほうをご指定ください。
10月9日(日)15時
10月10日(祝)15時
当日は12時に、弊社指定業者のリムジンが、ご自宅までお迎えに参ります。ぜひ、ドレスアップしてお待ちください。
ご自宅住所は、埼玉県川口市××××××でよろしいでしょうか。
ノエル、リアムともども、たひら様にお会いできるのを楽しみにしております。
株式会社クリエイティブマン 一同


これを本気にするひともいないと思うんですが……会社で大騒ぎになって、バンドマンの男の子など、「オレがかわりに行きますよ!」と興奮していたらしい。

夜、たひらさんが血相変えて森山の家に来ました。「アレ、どうすんのよ!」
森山「あぁ、何着てくの? ドレスアップしてくんでしょ」
たひら「行かないよ、こんなの! メール来たとき、あー当たっちゃったんだ、って」
森山「???」

たひらさんいわく、数週間前に、森山が、こういうプレゼント企画があって、と話していたそうです。森山がそれに応募して、見事当選したものだと思い込んでいたらしい。しかしこれは、森山が当日ふと思い立って送ったイタズラのメールなので、それ以前に話していたということはないし、こんな企画、そもそも存在しないはずなのに……第一、今回の来日はスマッシュだし、日程は11月だしぃ。

きっと、メールが来て気が動転して、ありもしない記憶を瞬間的に捏造、定着させてしまったんでしょうね。すごい脳!

その2:お湯が熱い

ゆうべは遅くまで部屋の片づけをしていて3時ころ寝たのですが、7時、たひらさんからの電話で起こされました。

たひら「昨日、うちの風呂に入った?」
森山「入らないよ!(うちにも風呂あるし)」
たひら「昨日の朝入って、今入ろうとしたら、お湯が熱いのよ!」
森山「種火をつけたままにしておいたんじゃないの?」
たひら「そんなことない! どうすればいいと思う?」
森山「今日も仕事なんでしょ。風呂入って出かけるのがいいんじゃないの。お湯が熱いんなら、沸かさなくていいじゃん」
たひら「それはそうなんだけど」
森山「帰ってきてから、警察に行ったら? 『うちの風呂が熱いままなんです!』って。ただ、言い方に気をつけな、ね? 頭おかしいひとだと思われちゃうから」

またしても、すごい脳。この件については、今晩、帰ってきてから、詳しい事情聴取をとりおこなう予定です。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-15 11:45 | 日記 | Comments(5)

怖い蟹

NHK-FMの番組「ライブビート」の公開録音で、ロビン・ヒッチコックとオヴ・モントリオールを見てきた。開演前のスタッフ氏の前説にいわく。「よく、こんなライヴをタダで見られてありがとうございます!という感想をいただくンですが、みなさまの受信料で成り立っておりますんで。なにかと黒い噂がただようNHKではございますが、うんぬん」。

この公録に来るの、たぶん8年ぶりくらい。昔とおんなじこと言ってるなぁ。あ、黒い噂とは言ってなかったか、昔は。

* * *

「蟹は月からやって来た。人間は蜘蛛から進化した。だから、人と蟹とは仲良くなれないんだ」

(ハミングしながらギターをチューニングしつつ)「エアコンはGのキーだね。で、これからやる曲はG#。うん、すばらしい」

「これは私のお母んについての歌。お母んは蟹でもなければ、月でもない。列車、それも16両編成の列車だ」

曲間、大マジメな顔でこんなトーク(意訳です)を繰り広げ、一部の笑いをとっていたロビン・ヒッチコック。アコギの弾き語り、意外にもブリティッシュ・フォーク風。若いころはロックでつっぱっていても歳とると演歌に回帰、などというのとは、意味合いが違うだろう。なにしろギターは本来、ファシストをも殺せる機械なのだから。

途中から、オヴ・モントリオールのひとがドラムで加わる。ロビンはピアノ、エレキ・ギターへと楽器を替えていく。おそらく当日突然指名を受けたらしきオヴ・モンのひと、曲ごとに指示を受けながらおそるおそるドラムを叩く。

けっして演奏能力が高いとは思えぬ彼、最初は緊張しつつ、後半はややうんざりしたように、どうにかこうにかロビンに食らいついていく。なんともいえない生々しさにドキドキ。よくいわれる、「ライヴならではのなんたらかんたら」なるものを、ほぼまったく信用していなかったのだが、こういうことか! こんなもん毎日見せられたら、死んでしまう。

* * *

それに先立つ、オヴ・モントリオール。以前聴いたアルバムでは、それこそロビン・ヒッチコックとの共演もうなづけるひねくれポップだった記憶があるが、この日は、トーキング・ヘッズ~B-52's~プラスチックス系のトンガリ・ディスコ。

新しいニューウェイヴの波(なんだよそれ)が本格的に訪れているのだなあ、と実感しましたね。

* * *

今回の公開録音のことは、岡村くんから教えてもらった。初期PPFNPのよき理解者であった彼と、ザリガニ・カフェ(甲殻類!)で食事しながらいろいろ話す。ほぼどんな話題にも難なく食らいついてくる身体能力の高さ、とても貴重な存在。

9月末ごろにはげしく聴き込んでいた、カニエ・ウェスト(また蟹が出た!)の新作についてお伺いを立てる。「あれは良いですよ。宮井くんも良いって言ってましたよ」とのことで、ひと安心(?)。

岡村くんからは、彼が「PPFNPに通じるセンス」と絶賛していたサイプレス上野のミックスCDをもらう。曲目はこちらのウェブサイトをご覧ください。もらった当日は、うちに帰って、カーリン・クローグのベスト盤を聴きつつ「これヤバい」「マジでヤバい」とぶつぶつ言っていたのだが、翌日、聴いてみると、これいいわー。ていうか、ひとりPPFNPだわー。ということで、「おことば」、更新しました。このミックスCDにも入っている、YUKIの「JOY」からです。 ……イエス/ノー どちらでもないこともあるでしょう

* * *

土曜日、京橋のフィルムセンターに行ったとき、時間が余ったので7階の展示室を初めて覗いてみた。少なく見積もってももう150回以上は映画を見に来ているはずなのに、展示室は初めて。これはおもしろい。日本映画の歴史に少しでも興味があれば、つまらないはずがない。晩年の田中絹代の愛らしさ! 

初期の映画興行主たちの山っ気とでもいうか、そういったものも興味深い。映画はしょせんは絵が動く見世物の側面から離れられないから、人気俳優がただ映っているだけの映画、変わった景色が映っている映画、女の裸、流血、暴力、そういったものを、そういったものであるというだけで低俗と片付けることは、すべきではない。映画の低俗さは、むしろそうしたものを忘れたところから始まる(のかも)。

山っ気といえば、日活の母体のひとつとなった福宝堂についての逸話には激しく興味をそそられてしまった。この会社は、「映画会社がスタジオ建設用にとほしがりそうな土地をあらかじめ入手して、転売しようともくろんでいたが、買い手が現れなかったので仕方なく自分で映画製作に乗り出すという変わった経歴を持つ」(要旨)のだそうだ。

誰か福宝堂について詳しくご存じの方、読むべき本を教えて下さい。いや、自分で読むのは億劫だから、おもしろいところだけ、つまんで話して下さい。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-09 16:38 | 日記 | Comments(0)

またしても風邪みたい

もう、季節のかわる時期には毎回具合を悪くしています。
今日は朝から病院に行きました。
ちょっと診察をしてもらって、後は薬をもらえばそのうちなんとなく元気になって、また冬の忙しいのが終わる頃にぐったりするのだろうという予想です。それにしても、どうにかならないかなぁ。ほんとにテンション下がります。
というわけで、近所でちまちま遊んでいるだけなのに、どうしてお金がかかるのでしょう?不思議です。お金は貯めるのは大変なのになくなるのは、ほんとにはやい。当たり前のことだけど、なんだかほんとにあっという間なのでおかしな気持ちになります。
ところで、病院の話に戻すと、病院というところは待ち時間が多い。今日は富岡多恵子の本を読んでいたのだけど、そこに深沢七郎の話が出てきて、ちょうど深沢氏が東京から埼玉に引越しをして、牧場をやるという話がでていて、とにかくそれはほぼ自給自足みたいで、すごくシンプルな生活で。
私の生活も、もっとシンプルにしたらお金がかからないのかしら?と反省しました。
と言っても、深沢七郎と較べるのは、極端過ぎかもしれませんが。
(たひら)
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by soundofmusic | 2005-10-09 00:22 | たひらの日記 | Comments(0)

思わぬ方向に進ぬ!

気がつくと引っ越しまであと半月しかなくって、とにかく本とCDとレコードの整理にうなされているような具合。売らないで新居に運んでいく分も当然あるので、それを入れるためにも、と思って、ディスクユニオンやらに段ボールを送るように頼んでいるのだが、レコードを売りたい、と言うと、やたらと警戒されてしまう。

いわく、「最近の買い取りはコーティング・ジャケのヨーロッパものなどに移行しており」「ロックに関しては60~80年代の国内盤は帯つきでもないかぎり値段がつきません」。あれれ、今、そういう風になっちゃってるの? もちろん、「ジャズやロックの英米盤が中心です」って言って、段ボール箱、送ってくれるよう頼んでますけどね。ユニオンのひと、許してね☆

現在の住まいを解約しに行ったら、その場で半自動的に引っ越しの見積もりをさせられた。出された紙に家具の種類や個数を書いて、その後、業者のひとと電話でちょっと会話。「あのー、森山さん。この、段ボールの数が“ひゃく”ってなってるんですけど……」

いろいろ合計したら、そのぐらい行くんじゃない? 現に今、売り飛ばす予定のCDを詰めた箱が、台所に、背の高さくらいまで積み上げてあるけれど、それでたった10箱、1000枚だし。

* * *

いちいち聴き直しているヒマがないので、1枚あたり2、3秒で、ぱっと眺めて、いるものといらないものとを分別していく。今回の「おことば」は、そんな作業の中で発掘された、3・ムスタファズ・3のCD『ショッピング』で掲げられていた、彼らのキャッチ・フレーズ。

3・ムスタファズ・3っていっても、知ってるひとには懐かしく、知らないひとにはなんのこっちゃな名前のはず。80年代末期の、パリ発のワールド・ミュージック・ブームなるもの、90年代的なロックのリスナーには非常にうさんくさいものに感じられたのだったが、むしろ今では、そのコンセプトも音楽も、なじみやすいという段階を一気に通り越して、陳腐なものに見えるかもしれない。

今でこそ知られるようになったけれども、90年代の半ば、初めてパリに行ったときは、黒人が多いのにとにかくびっくりして(誰もそんなこと教えてくれなかったから)、で、ああなるほど、と、ワールド・ミュージックがパリを発火点にして広がったことに合点が行ったのだったか、行かなかったのだったか。

バルカン半島のシェゲレリ村出身という触れ込みの3・ムスタファズ・3は、実はイギリスのプログレ・バンド、キャメルのメンバーが関わっていたりして、由緒正しくうさんくさい来歴。ぼくが初めて見た外タレのライヴは彼らで、たしか88年か89年の夏、場所は渋谷のクアトロ。お盆のころだったが、すぐ近くで、トレンチ・コートのようなものを着た女のひとが激しく踊り狂っていたのに圧倒されたことを今でも覚えている。

そのときのクアトロはたしか2デイズで、ぼくが見たのは2日目。初日には細野晴臣やあがた森魚が来た、とあとで雑誌(「オン・ステージ」!)で読んで、少し悔しく思ったのだった。細野晴臣の『オムニ・サイトシーイング』とか、あがた森魚のバンド、雷蔵(すごい名前)とかも、そのうち、また脚光を浴びることがあるのかなとも思う。

そんなこんなで思い出にひたっていると部屋の片付けは遅々として進まないけれど、それにしても、「あらゆる方向に進め!」とは、いい言葉。PPFNPのキャッチ・フレーズとして、半永久的に借用したいくらいだ。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-10-03 03:01 | 日記 | Comments(0)