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業務連絡

日曜日に集まってくれた皆さん、DJの方々ありがとうございました。
今回は大変なことが起きてしまい、イベントをお休みしてしまいました。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。(特に森山さん)
あやまりついでにというわけでもないんですが、イベントの企画を辞めることになりました。これからは、私のかわりに、森山くんの弟さんがやってくれることになり、PPFNPは森山兄弟イベントになります。
これからもお楽しみに。
そして私ですが、結局ゲストDJとして、またはお客さんとして遊びに行くことになると思うので、あまり変わらないかもしれないです。
でも、とりあえずは卒業ということです。
皆さんいろいろとありがとうございました。
では、また。
(たひら)
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by soundofmusic | 2005-11-29 20:50 | たひらの日記 | Comments(0)

月曜の夜に始まるとるに足らない夢

日曜日、お越し下さったみなさん、どうもありがとう。今年のPPFNPはこれで最後で、次回は来年1月29日(日)になります。ゲストDJの顔ぶれ、ライヴの有無などなど、もろもろこれから調整予定。決まったら、お知らせします。

わたしどものイヴェントの場合、専門ジャンルがないし新譜がかかるわけでもないので、DJ同士で曲がバッティングすることってほとんどないのですが、ぼくと弟くんでカニエ・ウェストのまったく同じ曲をかけてしまった。まあ、PPFNP一押しってことでカンベンしてもらおう。

そのほか、マジックさんとぼくとでニコラ・コンテがぶつかりそうになったり、オレがスタイル・カウルスィルをかけたら、弟くんが「これ、かけるつもりだった」と近づいて来たり。そういう日もあるやね。

セットリストは、出揃い次第発表します。

---

来月の松本、喫茶クラクラへの出張を控えて、あそこでどんな音が流れたら気持ちいいか、そんなことを毎日ぼんやり考えている。ちょっとだけふだんと違った感じにするつもりではいるのだけど、きっと出かける直前にそこらに出ているやつをあわててカバンに突っ込むことになるんだろう。松本では、ボンゴさんが蕎麦屋を案内してくれるらしい。楽しみでならない。

昨日、段ボールから引っ張り出して聴いていたのが、のっこの『ベランダの岸辺』というアルバム。ユーミンの「ベルベット・イースター」が入っているからということを抜きにしても、なかなかセンチメンタルで良いアルバム。途中で失速するから、名盤とも思わないけど、誰も褒めていない様子だから、応援してやることにしている。クラクラの空気にハマりそうな曲が、いくつかある。

そして昨日、ひとを訪ねたら先客がまだいたので、荷物を置かせてもらってそこいらをひと回り。で、中古盤とか本とかカメラとか古着とかを置いている店で、バンバンバザールを3枚まとめ買いした。先客のおかげで寒空の下に放り出されて、いい買い物ができた。

今日は昼に鰻丼を食べた。1週間くらい、ずっと鰻が食べたかったのだ。そのあと、あゆみブックスでユリイカ12月号の野坂昭如特集を。今年は2冊もユリイカを買った。珍しいかもしれない。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-29 17:03 | 日記 | Comments(0)

リストVolume51 2005.11.27. ゲスト:高嶋里美、マジック、板橋泰明&森山弟

***森山兄***
1 ISOBEL CAMPBELL / TIME IS JUST THE SAME
2 TRIO ESPERANCA / ENSINANDO A BOSSA NOVA (Blame It On The Bossa Nova)
3 SHELLY MANNE / HAVA NAGILA
4 THE DAVE BRUBECK QUARTET / TOKI'S THEME
5 THE DITTY BOPS / SISTER KATE
6 RYAN ADMAS / SHAKEDOWN ON 9th STREET
7 BOB DYLAN / HIGHWAY 61 REVISITED
8 BOB THIELE AND HIS NEW HAPPY TIMES ORCHESTRA / RAINY DAY WOMAN #12&35
9 ハリー&マック / ポン・ポン・ジョーキ
10 THE NEW EARL HINES TRIO / FRANKIE AND JOHNNIE
11 江利チエミ / サイド・バイ・サイド
12 PAUL ANKA / SMELLS LIKE TEEN SPIRIT
13 GABOR SZABO AND THE CALIFORNIA DREAMERS / A DAY IN THE LIFE
14 スケッチ・ショウ / ターン・ダウン・デイ
15 KYLIE MINOGUE / OBSESSION
16 KANYE WEST / TOUCH THE SKY
17 BOOKER T. & THE MG'S / IT'S YOUR THING
18 ARETHA FRANKLIN / THINGS GO BETTER WITH COCA-COLA
19 SHUGGIE OTIS / STRAWBERRY LETTER 23
20 HERBIE FLOWERS / THE CHASE

<コメント>
1 元ベルセバのひとらしい。いかにも森山にふさわしい、ジェントルでドリーミィなウィスパー・ヴォイス。
2 ブラジルの赤い鳥とかそんな感じのコーラス・グループ。イーディ・ゴーメのヒットで有名な北米産のニセ・ボサのカヴァー。
3 最も偉大なユダヤ人ジャズ・ドラマーのひとり。ユダヤ曲集『ステップス・トゥ・ザ・デザート』から。これはCDのボーナス・トラックとして入っているシングル・エディット。
4 最も偉大な白人ジャズ・アルト・サクソフォニスト、ポール・デスモンドを擁したコンボ。オリエンタルなロックンロール風のこの曲は、アルバム『日本の印象』に収録。
5 アメリカーナなハルカリといった風情の脱力系年齢不祥女性デュオ。ミッチェル・フルームがプロデュース。
6 ブギー。
7 ブギー。同名アルバムより。
8 インパルスなどで活躍した名プロデューサーの自己名義のイージーリスニング・ジャズ・オーケストラ。ディランのカヴァー。ギターはガボール・サボ。
9 細野晴臣+久保田真琴。
10 ブギ・ウギ・ピアノ。
11 ジャッキー&ロイやジョージィ・フェイムでおなじみの曲。もともとは1920年代のヒットだと思う。
12 「ダイアナ」で知られるロックンロール時代の人気者。80~90年代のヒットをビッグ・バンド・アレンジで歌った05年度最新作『ロック・スウィングス』より。ニルヴァーナのカヴァー。
13 そのガボール・サボのリーダー・アルバムより。たぶんメンツ的には8とほぼ同じと思われる。ビートルズのカヴァー。
14 細野晴臣+高橋幸宏。ザ・サークルのカヴァー。
15 ぼくだってカイリー・ミノーグくらい聴きます。
16 こういうのがバカ売れしているのだから、良い時代。カーティス・メイフィールドを大胆に使用。
17 ブッカーTって黒くないからあまり好きじゃないが、アイズリー・ブラザーズのカヴァーであるこれはゴリゴリしていて良い。
18 60年代のコカコーラのCMのジングル(実にいろんな人たちが歌っている)を集めたアルバム『コカコーラ・コマーシァルズ』より。これこそまさに『コマーシャル・アルバム』。
19 メロウで内省的なソウル。肌触りとしてはニック・ドレイクのソウル版……というのともちと違うか。
20 なんだかイギリスでいろいろセッション・マンとして活躍したひとのソロ・アルバムより。人間として生きていく上でとくに知っている必要はない。

***板橋泰明***
1 Prefab Sprout / Cowboy Dreams
2 Todd Rundgren / All The Children Sing
3 スピッツ / ありふれた人生
4 Clingon / 百恋
5 Grateful Dead / Friend of The Devil
6 moo-Chies / ぼくたちの祈り
7 空気公団 / 優しさ
8 Sugarbomb / Hello
9 Spanova / Surfing
10 The Chang / 君の恋人によろしく
11 Pennebaker / Behind The Rules

<コメント>
1 最新アルバム。と言っても既に4年の歳月が流れていますが…カウボーイについてのコンセプトアルバム。その世界と彼の声がとてもよくマッチしてます。
2 トッドの中では一番好きなアルバムの一番目の曲です。
3 シングルカットしてもおかしくない曲調なのに、「ありふれた人生」ってタイトルなのが良いです。
4 彼らはもっと評価されて(売れて)もいいと思うんですが…アルバム「9」は捨て曲無しの名盤です。
5 「American Beauty」を農作業の帰りに聴くと、何だかちょっと幸せな気持ちになります。
6 去年惜しくも解散してしまった、ピアノトリオバンドの数少ない音源の中から。歌声とジャケットの可愛らしさに気を取られてしまうけど、結構モッコモコしてます。
7 荒井良二つながりで。空気公団を聴く度になんてことない日常風景が浮かんでくるのですが、このミニアルバムだけは別の方角を向いているような印象です。かなり思い入れのある一枚。
8 もう活動してないのかな?テキサス出身のパワーポップバンド。アルバムのジャケットがたまらんです。
9  兄弟二人ユニット。最近は裏方仕事が多いみたいで。こういうのが聴きたいんだけどね、普通に歌って演奏してってのが。
10 これはもう、我が青春の音ですな。って言いながら未だに聴き続けてますが。
11 スウェーデンのダンディーなおじさんトリオ。こうゆう音なら眠るまでずっと聴いていられそうな気がします。

***マジック(セツナイト)***
1 Piotre Kiwignon / Twisting(In my mind)
2 Data 80 / Love was made for two
3 Blue 6 / Sweeter love
4 Nicola Conte / Forma 2000
5 Jeremy Ellis / Take your time
6 Ray Barbee / In full view
7 Natalie Gardiner / Trouble in mind
8 The five corners quintet / Before we say goodbye
9 Inell Young / The next ball game
10 Paul McCartney & wings / Wonderful Christmastime

<コメント>
1 あるインターネットレコードショップ「Tunes.co.uk」(http://www.tunes.co.uk/)の試聴をしていて見つけました。ここのレコ屋は、アマゾンよりも長い時間試聴できていいですよ。この曲は、ドイツのテクノ系コンピからのナンバーですが、作りが綿密でポップミュージックとしても素晴らしい作品です。おそらく日本では10人も知らないのではないかと思いますが、個人的には05年最高の曲。
2 Daft Punkよりポップで下世話なヴォコーダーダンスミュージック!
3 これはハウス系のアメリカか何かのインターネットラジオで知りました。ダンスミュージックって、128Kbps程度のReal Player(MP3)のラジオ放送で聴くほうがCDより良かったりしますよね(誰か~、共感してください)。
4 Jazz系の大御所の1曲。小難しいことがないので結構いまだに聴いています。
5 デトロイトからの新星(デトロイトテクノの第三世代というらしい)の作品。
6 アメリカ西海岸の宅録系インスト。本人はプロのスケーターという話であるが、これほどの音楽的な情熱と才能を聞き取ると、スケートの方が実は片手間なのではないかと予想されます。ネオアコ的ともいえるメジャーセブンコードと自由で快活さを感じるバッキングの融合が素晴らしい。
7 ノルウェーのジャズ系黒人女性ミュージシャンの作品。打ち込みのドラムや音の隙間のとり方がこれ以上ないというぐらいに洗練された音作りです。シャーデーが20年かけても出来なかった音楽を、北欧の片田舎でいともあっさりやってのけてしまったといったところでしょうか。
8 最近、Remix誌の表紙にもなった北欧のジャズ系グループの作品。
9 ニューオリンズの重鎮プロデューサー、エディ・ボーが絶好調だったころのファンキーで、かつモータウン的なポップな味付けが施された女性シンガーの作品。
10 実は、今回はこの曲が一番かけたかったのです。それまでの曲は、この曲をかけるための言い訳だと思ってください。でも、予想通りこの曲だけは選曲に問題があったとある友人に評価されました。

***高嶋里美***
1 KLAATU / MAGENTALANE
2 THE LEFT BANKE / I'VE GOT SOMETHING ON MY MIND
3 EDISON LIGHTHOUSE / LOVE GROWS
4 THE GREENBERRY WOODS/ THAT'S WHAT SHE SAID
5 WILLIE WISELY / FLOWERS FOR LADIES
6 A.J.CROCE / HUNG UP(ON YOU)
7 BEN TAYLOR / ALWAYS
8 THE WALLFLOWERS / BACK TO CALIFORNIA
9 LUCERO / WATCH IT BURN
10 SON VOLT/ AFTERGROW61
11 CLEM SNIDE / SOMETHING BEAUTIFUL
12 CAKE / WHEELS
13 FIONA APPLE / OH WELL
14 AIMEE MANN / GOODBYE CAROLINE

***森山弟***
1 Nick Cave & The Bad Seeds/I Feel So Good
2 Guru/Loungin'
3 Bud Powell/Cleopatra's Dream
4 Mo' Music/Into Somethin'
5 Toots & The Maytals/Monkey Man
6 スパイラル・ライフ/Game Over (魅惑のモンキーマジック)
7 久保田早紀/異邦人
8 真島昌利/アンダルシアに憧れて
9 Kanye West/Touch The Sky
10 Black Eyed Peas/Pump It

<コメント>
1 製作総指揮マーティン・スコセッシ、監督ヴィム・ヴェンダースによる映画「ソウル・オヴ・マン」(03年)のサントラより。J.B.ルノアーのカバー。映画は必見。
2 ギャング・スターのMCグールーによるヒップ・ホップとジャズの見事な融合「Jazzmatazz
Volume 1」(邦題「ヒップ・ホップ・ジャズ革命」←なんだそれ)より。ドナルド・バードを大々的にフィーチャー。
3 アザラシのごとくうめきながら鍵盤をたたきつける姿はモダン・ジャズ界のプロフェッサー・ロングヘア。インタープレイくそくらえなワンマン振りはむしろジャイアン(剛田武)か。
4 猿に変身直前の小山田圭吾がアシッド・ジャズ(死語)のブーム真っ只中にリリースした「UNO」のCF曲。今や微笑ましさすら漂うコンピ「Jazz Jersey」より。
5 68年に「レゲエ」という言葉を発明した男、トゥーツ。スペシャルズでおなじみのこの曲をNo Doubtをフィーチャーしてセルフ・カバー。とにかくゲストが超豪華な「トゥルー・ラブ」より。
6 僕の青春を支えたポップ・スター2人組。不当な過小評価を受けているので今後もちょこちょこかけます。
7 ナツメロ。なにげに本人の作詞作曲、ピアノは羽田健太郎。
8 ナツメロ?ハイロウズ活動休止が決定した今こそマーシーのソロ活動再開を強力に希望!
9 2005年アメリカ音楽界最大の収穫、蟹江ウェスト。とにかく聴いてびっくりしましょう。
10 ディック・デイル(パルプ・フィクションのあの曲)を大胆に引用した生音ヒップ・ホップ。

***森山兄***
1 THE STYLE COUNCIL / MICK'S BLESSINGS
2 JAMIE CULLUM / OUR DAY WILL COME
3 ピチカート・ファイヴ / 皆笑った
4 夏木マリ / いいじゃないの幸せならば
5 KAREL RUZICKA / ZIVOHRATKY
6 プラスチックス / パーク~エイト・デイズ・ア・ウィーク

<コメント>
1 意外といい。ごきげんなピアノ。
2 メジャー第2弾アルバムより。オリジナルはたぶんルビー&ザ・ロマンティックス。クリス・モンテスでも有名。イントロのオルガンの音がレトロ。高嶋さんいわく「顔が好み」とのこと。
3 ♪もう若くないのに、自分でもおかしいのさ。『月面軟着陸』収録のゴージャスなアレンジのほう。
4 小西康陽プロデュースのアルバム『パロール』より。作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく。オリジナルは佐良直美。69年度レコード大賞受賞曲。
5 チェコのジャズ。スピード感あふれるピアノ。
6 日本でいちばんかっこいいバンドのひとつ。後半はビートルズのカヴァー。

***おまけCD「LIVING, DINING & KITCHEN」曲目***
1 CAROLE KING / WELCOME TO MY LIVING ROOM
2 荒井由実 / 生まれた街で
3 THE THORNS / I CAN'T REMEMBER
4 IAN BROUDIE / HE SAILS TONIGHT
5 SQUEEZE / A MOVING STORY
6 土岐麻子 / セプテンバー
7 THE DITTY BOPS / WISHFUL THINKING
8 CLAUDETTE SOARES / SUPERBACANA
9 GEORGIE FAME / HAPPINESS
10 KEVIN SPACEY with JOHN WILSON & THE ORCHESTRA / FABULOUS PLACES
11 GILBERTO GIL / CELEBRO ELETRONICO
12 CAL TJADER / MANBLUES
13 GRANT GREEN / SOUL FOOD - AFRICAN SHOP
14 スケッチ・ショウ / スプリーム・シークレット
15 THE POSTAL SERVICE / SUCH GREAT HEIGHTS
16 UNITED STATES OF ELECTRONICA / EMERALD CITY
17 NEW ORDER / KRAFTY
18 レディオ・シャンハイ / レディ・オヴ・ジ・アフタヌーン
19 LITTLE BARRIE / GREENER PASTURES
20 KEANE / THIS IS THE LAST TIME
21 PAUL ANKA / WONDERWALL
22 美空ひばり / 上海
23 ムーンライダーズ / スペースエイジのバラッド

*森山の引っ越し準備にともない、どこにどんなCDがあるのか分からない状態になったため、今回のおまけはテーマなし、適当にそのへんにあった曲を集めてみました。つまり、ごく一般的なイヴェントでおまけとして配られているものと同じ方式です。手抜きした割りには、意外とよくできています。
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by soundofmusic | 2005-11-28 17:40 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

明晩お会いしましょう

d0000025_23102356.jpgいよいよ、明日に迫ってきました。写真のとおり、おみやげも出来上がってきております。鋭意、焼き増し、紙折り、ホチキスどめの最中ですので、どうぞ、お楽しみに。

さて、残念なお知らせがひとつ。明日は、諸事情により、たひらさんは欠席となります。あしからずご了承ください。ピンチヒッターとして、森山の弟君が登板します。あー、そこ、ヒッターなのに登板はおかしい、とか言わないように。

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準備そっちのけで映画を見に行っておりまして、昨日はシネスイッチ銀座の松竹110周年祭で清水宏の「有りがたうさん」を、今日は新文芸坐で川島雄三の「幕末太陽傳」を。

清水宏の映画はほかの誰の映画ともツラガマエが違っていて、つまり、清水宏でしか味わえない感覚ってのが歴然としてあるってこと。今回の特集、「信子」と「簪」と、未見の清水作品があと2本もある。嬉しい。

「幕末太陽傳」は3度目だけど、何度見ても楽しい。泣けるのに笑える。まあ私なんぞがあれこれいう必要もない、問答無用の傑作ですね。ほんと、洋画なんか見てるやつの気が知れない。ちなみに、黛敏郎によるオープニング・テーマ曲は、9月に配った当イヴェントの2枚組に収録されております。お聴きください。

それじゃあ、明晩お会いしましょう。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-26 23:08 | 日記 | Comments(3)

ここのところまたボブ・ディランがおもしろくなってきた

ここんとこボブ・ディランがおもしろくって、またちょぼちょぼ聴き直しているのだが、それは、中川五郎による全訳詞集が出た(買ってはいない。余談だけど、リンク先の、11月4日付けのカスタマーレビューはおもしろい)のに触発された面も少なからず、ある。

ロック史上の名曲(うーむ)ということになっている「ライク・ア・ローリング・ストーン」など、しかし、現代の標準的な、ロートル的なロック史の刷りこみのない、若いリスナーの耳には、ずいぶんとぼんやりした演奏にきこえるのではないのかね? 『追憶のハイウェイ61』からだったら、むしろタイトル曲のほうが演奏は好きだったりするのだ。歌詞がスゴイ? そうかもしれないが、英語だから本当のところはよく分からない。

なもので、実際にそれを曲にのせて歌うことが可能な、日本語の訳詞は可能だろうか? なんてことを考えながら、聴き直したり、昔読んだCDの付属の訳詞を思い出したりしている。20歳のころに勉強したことは、意外と覚えているものだ。

で、いくつかの曲に共通する特徴としては、わりと最初はふつうに(?)始まるのだが、途中で短剣を持った騎士だとか、家来を連れた外交官だとか、謎の貴婦人だとかが現れて、なにがなんだか分からなくなる。あ、あんまりマジメに読まないように。また、具体的にどの曲のことだよ、と言われても困りますので。

こういうの、ディランの幻視的ななんちゃらとか言われたり、あるいはそのカーニヴァル的な想像力において、フェ、フェリーニあたりを引き合いに出されたりもするのかもしれないが、ぶっちゃけ、単に石井輝男じゃねえの? と思ったりもする。フェ、フェ、フェリーニよりも石井輝男のほうがバカバカしくて偉いに決まっているのだから、それでいいのだ。

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先日訪れた、山梨の花枝ばあちゃんの法事は真言宗式でおこなわれ、浄土真宗しかなじみのないぼくにはいろいろと物珍しいものだった。浄土真宗だと、仏壇にある、あの、チーンと鳴らす、鑰(りん)は使用しないのだけど、真言宗だと、読経をしながら、また、焼香の際、みんな盛大に鳴らす。なんだか音楽的でおもしろかった。

で、帰り際、それを思い出して弟くんとニューオリンズ式の葬式の話なんかをしていたのだが、ああいう楽しい習俗は日本にはないものだと決めてかかっていたのは間違いなのかもしれない。

今、フィルムセンターはフィルメックスとのコラボレーション企画の中川信夫特集の最中。いつもは500円の入場料が800円とやや高めなので、ふだん席を埋め尽くしている、ひまつぶしに来ているだけの、たぶん映画が好きなわけでもなんでもない、老人たちがほぼ一掃されていて、けっこう空いている。快適。

石坂洋次郎原作の「思春の泉」を見た。石坂センセお得意の、東北の農村もので、まぁー出てくるひとたちみんな、生活が楽しそうなんだわ、これが。冒頭、馬車を連ねてバカ騒ぎしながらの移動のシーン、それこそ、ライフ・イズ・ア・カーニヴァルという感じ(あ、これは、ディランじゃなくってザ・バンド)。東北の農村なんていうと滅々たるイメージがあるので(失礼な話だけど)、そのおおらかさにワクワクする。

センセについては何度か書いている気がするので割愛するけど、ラディカルなのかリベラルなのかコンサヴァなのか、見ているうちに分からなくなってくる。とにかく若い者どもはいっぱい飯食ってよく働いて恋愛して結婚して子供産め! みたいな感じで、重要なのは、ぼくはその石坂イズムを気持ちいいと思っているということ。

石坂洋次郎とニューオリンズとボブ・ディランとは、お互いの関係はたぶんないのだけど、話の流れだからそれでよしとする。ついでに言うと、どうやら、こうして好き放題を書き散らしながら、ぼくはどうやらいつも、自分が書くようなことは、誰でも知っている基本的な了解事項だろう、と思っているらしい。ずいぶん勝手な話だけど、それにしたってねえ、ともかく、マニアックな話を得意げにするヤツなんてさあ、つまんないもんね。

いつごろからか、いかなる種類の専門家にもなってやるもんか、とぼくは固く誓いを立てているのだ。そもそもそういう熱心さは持ちあわせていないし。そのかわり、いつまでだってダラダラ続けられそうな気だけはしている。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-21 16:03 | 日記 | Comments(0)

律動と憂鬱を教えた学校

先週からずっと、ということは松本でも山梨でも、少しずつ、菊地成孔+大谷能生「憂鬱と官能を教えた学校」(河出書房新社)を読んでいて、ようやく読み終えたところ。

同じコンビの「東京大学のアルバート・アイラー」(メディア総合研究所)のほうが、なにしろ安いし、ジャズ史に特化しているから、そっちのほうがとっつきやすい気がするものの、こっちはこっちで、ハードコアかつエンタテインニングで、よろしいものでした。

読みながら思っていたのは、「ポストモダン、ポストモダンなんて言うけど、ちゃんと近代を通過してからにしろよなあ」ということだったのだけど、読み進めると、ほぼ同じフレーズが出てきて驚いた。こういうの、眼光紙背に徹するというのか。違うか。

ところで、あまりになまめかしいこの書名は、やはりバークリー音楽院のことを指していると考えるのが普通なのだろうが、なんとなく、恋愛とかセックスを想起させもして、そういえばぼくも今、ある学校に通って憂鬱と官能を学んでいるのだった。

- - -

ここで教わることは、あまりにも多い。

過日、学校に行く途中の古本屋Aで、荒川洋治を何冊か買い、すぐそばの古本屋Bでは、保坂和志「小説の自由」(新潮社)を買った。

菊地+大谷の批評同様、保坂の批評も、実作者でなくてはなしえないもので、両者とも、あと3~5年でかなり一般レヴェルにおいて咀嚼されるだろう(と、ぼくが考える)ところで共通している。

菊地+大谷の本の次に読むのに、この本はあまりにもうってつけだと思い、タイミングのよさにびっくりしたものだったが、あろうことか、買った本を全部教室に忘れてきた。

で、今はと言うと、学校で先生に借りてきた有吉佐和子「悪女について」(新潮文庫)なんぞを読んでいる。たしかにおもしろい、おもしろいのだが、保坂和志なら「単なるお話」と片付けてしまいそうだ。まあこうしたものも、おもしろく読めたほうがなにかと楽しい。

その「小説の自由」、先生が勝手に読んでいろいろ刺激を受けているみたいだ。先に読まれると、なんだか悔しい。

- - -

さて、いちばん上のところでは告知しておりますが、さっそくの松本再訪が決まりました。で、12月16日(金)、喫茶クラクラにて開催の「クラブクラクラ」にてゲストで回します。

長野県あたりで万が一これを読んでいる方、おられましたら、ぜひ遊びに来て下さいませ。また、来年あたり、PPFNP@クラクラの開催も考えています。

日時:12月16日(金)19時~23時
会場:喫茶クラクラ(松本市大手2-2-4・2階/TEL・FAX:0263-34-5024) →地図
入場料:500円(1ドリンク付き)
主催:企画集団ヒポセンター

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-18 05:35 | 日記 | Comments(0)

カメムシ、カメムシ、エヴリホウェア

d0000025_2312029.jpgさて、おひさしぶりでした。週末、ちょいと東京を離れて、松本と山梨に1泊ずつしてきました。

松本を訪れるのはたぶん16年ぶりくらい。今年はウン年ぶりに何かをする、ということが本当に多くて、その大半は、直接間接に誰かに引っ張られての結果。まあ要するに、いろいろ人任せにしていたらおもしろい話が向こうから飛び込んでくることがいつになく重なったというわけ。

おっと、こういうのは「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート(そういう季節なんだよなぁ)にでも書くとしよう。

松本に喫茶クラクラというスペースがあって、ボンゴさんなんかがそこを使ってなにやらおもしろい企画をしばしばやっている話は聞いていた(前回書いたJJの、松本公演もココ)。

関連して、別の方ともなんとなくつながりができ、そのへんの流れで、PPFNPがここに出張していってやれたらいい、だなんて、計画というか妄想が膨らんでいたので、喫茶クラクラ、いつかは見に行ってやらなくては、と思っていた。もっとも、それも今日明日の話ではなかったはずなのに、ひょんなことから、訪問が実現。

夜、松本に着く。クラクラに乗り込む前に、ボンゴさん、Nさんと待ち合わせて、3人で飲食。目下の個人的な気がかりについて相談というか、報告。誰かに何かを話してそれだけで気が楽になる、という古典的な心のしくみ、案外と効果がある。バカにしたもんでもない。おふたりに感謝する。

小雨の中たどりついたクラクラは、大きな遊び場というか、シンプルな分、いくらでもいじりがいがありそうな空間。三点倒立もでんぐり返しも、好きなだけできそうだ。いるだけでワクワクするような場所。ここで何かできたら、たしかに楽しいだろうな。

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翌日、そこいらをぶらぶら。空気は澄んで涼しく、街は散歩するのにちょうどいいサイズ。通りがかりに見つけた中古盤屋で、デイヴ・ブルーベックや夏木マリを買ったり、古本屋を冷やかしたり。夏に行った金沢でも思ったけど、宇都宮なんてつまんないところじゃなくて、こういう街で育っていたら、人間の出来が多少は違っていたんじゃなかろうか。

お昼ごはんを食べながら、買ったCDを見る。夏木マリの『パロール』。「決められた以外のせりふ」なる曲が入っている。ん? この曲名って、さっき寄った古本屋に売っていた、芥川比呂志のエッセイ集のタイトルと同じだな。こういうのって、毎度のことながら、ちょっと得した気分。なんてことのない日本海庄やのみそカツ定食も美味しく感じられる。

中央線の各駅停車で読書したり眠ったりしながら、1時間ちょっとで小淵沢に到着。乗り換えた小海線、出発するときは、進行方向に向かって右側の車窓に八ヶ岳が見える。発車して数分、線路は大きく半円を描き、列車は180度向きがかわる。当然、景色も。この官能的というほかないカーヴ、今まで10回以上は経験しているはずだけど、ごくひさびさに乗ってみると、やっぱりいいもんだった。

ふたつめの甲斐大泉で下車。母の妹が、そのだんなさんとここでペンションを経営している。つまり、私のおじとおば。そのおじのご母堂の13回忌が営まれたので、訪れたわけ。直接の血縁はないので、不思議といえば不思議ではあるけれど、チャーミングなおばあちゃんだったので、呼ばれることに異存はなく、むしろ、のぞむところ。

今回、こっちの話が先にあった。これがなかったら、松本にこんなに急に行くこともなかっただろうから、万事、タイミングだ。

おいしい料理とコーヒー。紅葉はもう盛りを過ぎていたけれど、それでも目にまぶしいほど。館内では、数日来、大量発生しているらしきカメムシが、あらゆる場所に見受けられた。こんなにたくさんのカメムシをいちどきに見たことは、今まで一度もなかったし、これからも、きっとないことだろう。

*写真は、喫茶クラクラでのイヴェント「クラブクラクラ」の様子。誰も踊っておらず、それどころか、誰も音楽を聴いていないらしい。まるでどこぞのイヴェントみたいじゃないか。(フリーペーパー「日和」より)

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-14 23:08 | 日記 | Comments(0)

イニシァルJ.J.(植草甚一でなく)

昨日、下北沢のラ・カーニャで見てきた、ジェニファー・ジャクソンについての雑感。

そう広くはない店だが、それにしても大入り満員。チケットの手配がギリギリになってしまったぼくは、「どうぞ、あのステージ横の席へ」と案内される。……ていうか、ここ、ステージの上っていうんじゃないの、ふつう? ということで、ステージ上から、ギターを弾くジェニファーの背中を1時間半じっと見つめるという、とてもレアな経験。

ぱっと聴く感じだと、非常にありがちな、甘酸っぱい、雰囲気先行の、わりとすぐ飽きてしまうニセ・ボサ(そういうのもわりと好きなのだけど)みたいだけど、実はそうではない。たしかにボサ・ノヴァに強く影響されているけれど、もっと普遍的なポップスの力に満ち溢れているし、ざっくりとしたギター・プレイは、ボンゴさんをして「むしろロックンローラー」と言わしめる。それでいて、やっぱりかわいらしい。

途中から、サポートで良原リエが登場。ピアノ、アコーディオンなどで、つかず離れずジェニファーを支える。もはや空気のような名演、といってよろしいかと思う。

今回の来日の公式サイトは、高嶋里美さんによるもの。どうでもいいんですが、公演中、階段の陰や階段の脇の隙間からそっとジェニファーを見つめる高嶋さん、まるで「巨人の星」で星飛雄馬を見守る姉ちゃんのようだったなあ。

公演前にご紹介できれば良かったのだが、ま、今回の初来日、見たひとはみな、も一回、と思ったはずだから、そう遠くないうちに再来日があるでしょう。それまでに、みなさんぜひ、CDなどで、このすばらしいSSWに触れてみてください。なお、彼女の名前はJenifer Jacksonとつづるので、検索の際などはご注意のほどを。

* * *

帰りの山手線、水の入った大きなペットボトルを持った娘さんが乗り込んできた。ふと見ると、中には金魚が数匹。キャップは閉められていて、なんだか気になる。よっぽど声をかけようかと思っていたら、じきにキャップを外してくれて、ぼくもひと息ついた。

* * *

もうひとりのジェニファー。シカゴでPPFNPをやっていたジェニファーから自作のコンピが届いた。全部スコットランドのミュージシャンでまとめた1枚。トラッシュ・キャン・シナトラズのファーストの1曲目(良い)とか、イザベル・キャンベル(ぜんぜん知らなかったけど、良い)とか、bis(笑)とかを収録。物珍しいので、けっこう聴いている。

オレンジ・ジュースやジョセフKなんかも入っていて、ごくひさしぶりに耳にする。なんでこれが“ネオアコ”扱いなんだろう? サウンドとしてはとくに好みってわけじゃないが、ポスト・パンクな心意気には(不覚にも)大いに打たれてしまった。

物事が発生するにはしかるべき理由があって、起こったことだけ見たのでは本質を理解するのが難しい場合もあるという好例。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-07 19:16 | 日記 | Comments(4)

リハーサルズ・フォー・ディパーチャー

ヤフー・オークションで坪内祐三の9冊セットを落札し、それがこないだ届いたので、あと何日かは坪内祐三ばかりを読むことになる予定。昨日は、夕方、閉店、じゃなかった、閉館、もとい、閉庁ぎりぎりに川口市役所にすべりこんで転出届をもらってから、京浜東北線で南下して有楽町に出てフィルムセンターで斎藤寅次郎の「東京五人男」を見て、夜、またもや北上してたひらさんのところに行ったのだが、そのあいまに「新書百冊」(新潮新書)、読み終えてしまった。

これ、借りて一度読んでいるのだけど、再読してみて、しみるのは、やっぱり次のような一節。

もし私が大学を出たあとにサラリーマンになったとしても、(中略)毎月新書本の新刊を三冊ずつ買って読もう。三冊買っても千円でおつりがくるし、毎月コンスタントにそういう読書を続けたら、それだけでもかなりの知識が身につくだろう。ただのつまらないサラリーマンにはならないだろう。

「新書百冊」には、渡部昇一の「知的生活の方法」(講談社現代新書)も紹介されている。76年の発表当時、一大ベストセラーになったらしいこの本、ぼくが知ったのは、95年ころのこと。当時よくつるんでいた渡辺浩二くんに教えてもらった。渡辺くんと、うちの弟くんと、現在渋谷のタワレコにいるTさんと、たひらさんとぼくとで月に1回くらい会合をもっていて、それはやがてこの5人で結成されるはずのバンドの構想を練るという名目だった。

おそらく、実際に音を出したら、昨今話題のニューウェイヴの再来みたいな感じになっていたはずだったけれども、水は低きに流れるもので、楽器を覚える気などさらさらなかったぼくたちは、集まってはCDを聴き、バカ話をしたりして、それが発展したものがPPFNPになったともいえる。渡辺くんはイヴェントの始動にあたって、「ロック・フォー・ビギナーズ」という名前はどうだろう、と提案してくれたが、いくらなんでもそれはひどすぎる。

「知的生活の方法」には、ビールは知的生活には向かないからワインを飲め、などとも書いてあり(本当に書いてあるんだってば)、それを真に受けてみんなでワインを飲んだりもし(て気持ち悪くなったりし)たっけなあ。また、高温多湿の日本で知的生活を送るにはクーラーは必需品、ともあり、当時、クーラーなんて贅沢品だ、と思っていたぼくはびっくりした記憶がある。そんなぼくの部屋にも、2005年、ようやくクーラーがついた。そもそも、もう、贅沢品なんて言葉、死語の部類だよね。

相当に影響されたぼくは、その後、宇都宮の古本屋で、渡部昇一がネタ元にしたハマトンの「知的生活」のハードカヴァーをたった200円で入手した、なんてそれこそ坪内祐三みたいな話もあるのだが、それはまあどうでもいい。

講談社現代新書っていうとラクダ色の表紙が懐かしく、最近のあのペカペカした装丁はどうしても本屋で見てなじめずにいる。しかし「知的生活の方法」も版を重ねて、今ではもう、ラクダ色ではなくなってしまっている

昨日はひさしぶりに、たひらさんと、そういった懐かしい話を少しだけしてきました。

(森山)
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by soundofmusic | 2005-11-03 19:34 | 日記 | Comments(0)