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ドライヤーとテストカー

d0000025_13541363.jpg今朝、TVを見ていたら、スケートの織田くんの飲酒運転記念の記者会見の様子が報じられていた。まったく個人的なある事情から、彼はわたしにとって気になる人物であり続けているので、その会見もつけっぱなしにしていたのだけど、ことこうした問題については、TVというのは、とてもさもしい(ふだんはさもしくないのかとの疑問も湧くけれど、まあそれはとりあえず考えない)。

成人式の際のインタヴューでお酒のことを語っている織田くんの映像が紹介されたり、取材者が「いままでも飲酒運転したことがあったのではないか」と聞いてみたり。そりゃ、そういう質問をせざるをえないだろうが、「はいしてました」なんて答えるはずもないのだから、意味がない。

別段わたしは、前途ある若者を処罰するな、といっているのではなくて、純粋にTVのさもしさに苛立っているだけなので、誤解なきよう。1日中家にいてTVばかりを見ていると思考がどういう風に誘導されていくのか、考えるだけでおそろしい。

とまあ、これは前置きみたいなもので、新聞に載っていた織田くんの写真。新聞としては、なかなか冒険的な構図ではないだろうか? ちょっと、ドライヤーのジャンヌ・ダルクを思い出してしまう(わたしだけか)。

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次回のクロテス、来週の土曜日に開催されます。

*黒の試走車<テストカー> Vol.6* New!
日時:2007年08月04日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az、ichi、マジック、チバ、わたし

先月のセットリストが出揃ったので貼っておきます。だんだん、楽しみながら勉強できるポピュラー音楽ゼミみたいになりつつあります。聴講歓迎。

●森山兄
01.MEDLEY: NEGA MALUCA~BILLIE JEAN~ELENOR RIGBY/CAETANO VELOSO
02.SINGIN' IN THE RAIN/JOHN MARTYN
03.THE SONG IS ENDED/GERRY MULLIGAN
04.MOOD INDIGO/THELONIOUS MONK
05.DOCTOR JAZZ/JERRY-ROLL MORTON'S RED HOT PEPPERS
06.DON'T WAIT TOO LONG/MADELEINE PEYROUX
07.ツバメのように/松任谷由実
08.東京戦争戦後秘話/武満徹
09.あしたてんきになあれ/はっぴいえんど
10.LOUISIANA FLOOD/RONNIE BARRON
11.SPLAT/NUCLEUS
12.MUSHROOM DANCE/THE CHITINOUS ENSEMBLE
13.CORTEGE DU SAGE from LE SACRE DU PRINTEMPS/BERLINER PHILHARMONIKER cond. by H.v.KARAJAN
14.HOLIDAY FOR HEROES/ORNETTE COLEMAN
15.RIVER DEEP-MOUNTAIN HIGH/HARRY NILSSON
16.卒業/ムーンライダーズ

●マジック
01.Irene/Caetano Veloso
02.Love is Here to Stay/Chungking
03.Young Folks/Peter Bjorn and John
04.Where are We Going/Ernst Schoemaker feat. Jana
05.Another Day/Kings of Tomorrow
06.Evil Vibrations/The Rebirth
07.One Sweet Love 2 Remember/Roy Ayers
08.Luv n' Haight/Sly & the Family Stone
09.Forever Free (Sooz'n Shoes remix)/Ernst Schoemaker

●チバ
01.LAY DOWN BESIDE/WHIPPED CREAM
02.HOW CAN I THANK YOU/GARY LEWIS & THE PLAYBOYS
03.I’M WAITING FOR THE DAY/BRIAN WILSON PRESENTS PET SOUNDS LIVE
04.DANCE/JUSTICE
05.SUGAR LOAF/LUIZ BONFA & MARIA TOLEDO
06.CANDEIAS/CAETANO VELOSO & GAL COSTA
07.GAZELA/LUIZ ECA, BEBETO, HELCIO MILTO
08.UNTITLED/SQUAREPUSHER
09.REAL GIRL/MUTYA BUENA
10.TIDE OF STARS/DE DE MOUSE
11.RAZAO DE VIVER/OS GATOS

●AZ
01.Floating Away/Miss Abrams and the Strawberry Point 4th Grade Class
02.稲妻の少女/松任谷由実
03.白虎野の娘/平沢進
04.Big Chief/Professor Longhair
05.Chattanooga Choo Choo/細野晴臣
06.Blight/The Millenium
07.I Wanna Be Loved By You/Rose Murphy
08.Lookie, Lookie, Lookie Here Comes Cookie/Cleo Brown
09.君のことだよ/キリンジ
10.Magic/PILOT
11.気球にのって/yanokami
12.My Little Town/Simon & Garfunkel
13.思い出してくれたら/寺田十三夫
14.走れラビット/鈴木茂
15.Happy Birthday to You/naomi & goro

●SZ
01.Tema Di Londra/Francesco De Masi
02.まなざし/比屋定篤子
03.All Cried Out/Dusty Springfield
04.Sugar Water (Remix)/Cibo Matto
05.Woo-Sha-Sha/The Chang
06.Sky (Crystal Clear Ver.)/RAVOLTA
07.Quiet Riot/Buddy Rich
08.My Trumpets/EGGSTONE
09.Pipeline/Dick Dale with Stevie Ray Vaughan
10.Les Cactus (Live Ver.)/Vanessa Paradis
11.Sylvie/Sonicberry Favour
12.Driving/metro trip
13.Navy/winnie
14.Through The Dark/Bonnie Pink
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by soundofmusic | 2007-07-28 13:54 | 日記 | Comments(0)

火星から来た男

シネマヴェーラ渋谷で開催中の清水宏特集、未見のものはなるたけ見たいなあと思っていたものの、さすがに今月は忙しくてそれはムリであることが判明したので、可能な範囲でぽちぽち見ていたら、すべての清水作品が抜群のクォリティなわけではないと分かったけれども、短期間に集中してまとめ見することで初めてつかめる作家の全貌というものはやはり、あるのだ。

で、毎度のことながら、シネマヴェーラには敬意を表したい。東京の名画座シーンにおけるこの映画館の重要度は、いまや揺るぎない段階に達しているから、もしかすると、何年後かには、伝説の映画館(そう、いまの時点から振り返った六本木のシネヴィヴァンなんかにも似た)という位置づけになるかもしれない。映画をスクリーンで見る楽しみをここで知った、なんて若いひとたちがどんどん出てくるといい。……なんて、気分はすっかり好々爺。でもぼくが行くときに混んでるのは、非常に困るので、よろしく。

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よく、オリジナリティなどという言葉があって、オリジナルだって言われて見てみるとそうたいしたものでもない、てなことがしばしばあるけれど、清水宏の映画は、まったく笑っちゃうくらい、独自だ。

作品によって清水濃度は違っていて、たとえば有名な「花形選手」などは特濃の清水宏だから、初めて見るとたぶん、面食らう。大半の時間は学生が軍事演習で田舎道をえんえんと歩いている描写に費やされていて、ある意味、前衛。ただし、世界一のどかなアヴァンギャルド。

残念ながら「花形選手」の上映は終わっているけれど、週末や、平日の夜の回に足を運べば、「有りがたうさん」「簪」「暁の合唱」といった傑作を体験することができる。もしかすると、ふだん映画なんて見もしないようなあなたにこそ、清水宏の世界は開かれているのかもしれない。

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戦前の清水が、当時の松竹ならではの都市のモダンな空気をいっぱいに吸ってきていたことがわかるのも今回の収穫だけど、それでもやはり、清水の大きな魅力のひとつは、子供のたくさん出てくる映画だ。

戦後、清水は、戦災孤児たちを引き取って共同生活し、その子供たちに芝居を教えて映画を作った。「蜂の巣の子供たち」と「その後の蜂の巣の子供たち」の2本。こうしてあらためて書いてみると、いい話のようでもあるが、反面、サーカスで動物に芸を仕込むのがイメージされたりもして、ちょっと複雑。

この2本は、子供も大人も役者はほとんど全員素人で、ほぼ本人そのものと思われる役柄でスクリーンに登場する。なもので、「その後~」では、すでに前作があることが前提となっている次のような場面もある。「蜂の巣」と呼ばれる共同生活のための農園に取材にやってきた雑誌記者と、子供との会話。

記者「前の映画の最後であなたが本当に死んじゃったのかと思ったわ」
子供「目をつぶってじっとしてろっていわれて、できた映画を見たら死んだことになっていたんだよ」

これはまずもって笑いを誘うのだけど、メタフィクショナルな知的操作の興奮とはまた違って、なんだか得体の知れない迫力なのだ。

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「その後~」には、子供に風力階級について教えに来る、原田三夫なる人物が登場する。煙突の煙が垂直に立ち上る「平穏」から、徐々に強くなっていくさまとそれぞれの呼び名は、擬人化された蝶が登場するなまめかしいアニメーションで説明されて、なかなか見応えがある。

で、この原田氏、在野の科学ジャーナリストとして有名であったらしく、宇宙ブームの頃には火星の土地の分譲予約などもおこなっていたそうだ。検索していて引っかかったこちらは、大嶋拓の「火星のわが家」という映画のために書かれた文章。この映画、堺雅人のたぶん映画初出演作だったんじゃないかと思う。見たけど、全然覚えてないや。

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先週のPPFNPのセットリスト、暫定版が出ています。ご覧ください。
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by soundofmusic | 2007-07-27 07:47 | 日記 | Comments(0)

10/100

d0000025_014537.jpg土曜日はPPFNPの10周年でした。いつになくたくさんのお客様にお越しいただくことができました。どうもありがとうございました。写真はライヴをやってくれたTwinkle Twinkle Little Batのみなさんです。

何度か書いたり言ったりしていることを繰り返すならば、このイヴェントを続けているうちに、バンドが解散する理由というものが分かる気がするようになって来ました。音楽的な方向性の不一致や、それに名を借りた人間関係の問題ももちろんあるでしょう。同じくらい、売れなくなって気落ちして、というケースも多いのではないか、と。

具体的な数字は意味がないし、数え方もよく分かりませんが、2回か3回に一度は遊びに来てくれる、いわゆる固定客の方が10人くらいいれば、やめずに気持ちよく続けられます。まあ、思い出したらときどきは足を運んでください。

もしこのイヴェントが終わりになったとき、「もう何年も行ってなかったけど、いいイヴェントだったよね。なんで終わりにしちゃったんだろうね」などと言うやつがいたら、わたしはそのひとを許しません。ジャッキー・マクリーンは、トリビュートはその対象が生きているうちにおこなうべし、と言っていて、まったくもっともな話だと思います。

ということで、次回は9月22日(土)の開催です。集客は通常に戻るはずなので、ごゆっくりすごしていただけることでしょう。またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

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セットリストは揃ったら発表します。

お越しいただけなかったみなさんに、ひとつおまけを。今回は、おまけCDのブックレットに、10周年の付録みたいなものをつけました。森山兄弟が選ぶ、「名盤ガイドにあまり載らないB級名盤100枚」のリストです。選び抜いた“100選”ではなく、適当に目に付いて拾い上げた100枚。

せっかくなので、ここにも載せておくことにします。

そもそも、名盤ガイドというのはもう旧世代的な教養ですが、それがまったく失われて、拡散しまくった荒野にぽつんぽつんと細分化した部落が微妙な繁栄を見せている状況はやはりさびしい。本当は、全方位的な教養を持った誰かが、“最新発見の旧譜”も含めてアップデイトされたディスクガイド(たとえば、ビートルズとザ・グッバイとカルメン・ミランダとニノ・フェレールとベニー・シングスと中村八大が全部載ってるような)を作るべきでしょう。今回の100枚は、その本の脚注としては機能するかもしれません。

アーティスト名、タイトル、録音(発表)年、だいたいの原産国、の順です。解説は、まったくなしではそっけないので、各1行以内ということにしました。選と文は、★が森山兄、☆が森山弟です。

***0000~1969

★ Ornette Coleman / Change of the Century(59年/米)
 21世紀のロック名盤本に載るべき1枚。あなたが聴いてないのは惜しい。
★ Sabu Martinez / Jazz Espagnole(61年/米)
 血沸き肉踊るハードコア・ラテン・ジャズ史上最高峰の1枚。全人類必携盤。
★ Henry Mancini / Hatari!(62年/米)
 アフリカンなのにウェスタン。ハワード・ホークス映画のサントラ。
☆ Skatalites / Foundation Ska (64~65年/ジャマイカ)
 オーセンティック・スカの極上決定盤。「これだけでいい」一枚。
☆ Animals / Animal Tracks (65年/英)
 当時のミックを震え上がらせたセカンド。その理由は聴けば納得。
★ Ed Thigpen / Out of the Storm(66年/米)
 元オスカー・ピーターソン・トリオ。ドラムに何ができるかの研究発表。
★ George Braith / Laughing Soul(66年/米)
 B級なローランド・カークといってもいい。漫才系の駄菓子/雑貨ジャズ。
☆ Monkees / Head (68年/米)
 モンキーズのくせに本格的サイケ・アルバム。上質なのが意外。
☆ Nilsson / Aerial Ballet (68年/米)
 いとおしすぎる小作品。チワワ好きにオススメ(イメージ)。
☆ Nirvana / All Of Us (68年/英)
 ソフト・サイケの金字塔。粗悪な類似品に惑わされる前に是非。
☆ Pete Ham / 7 Park Avenue (60年代後半~70年代前半頃/英)
 元バッドフィンガー。自殺後見つかった儚すぎる宅録未発表曲集。
★ Freddie Hubbard / A Soul Experiment(69年/米)
 ジャケも音も、ブラック・ムーヴィーのサントラかと見まがうほど。
★ Cher / 3614 Jackson Highway(69年/米)
 顔長怪女がマッスル・ショールズでファンキーな南部ロックに挑戦。

***1970~1979

☆ Donovan / Open Road (70年/英)
 有名どころを押さえた後は70年代のケルトなドノヴァンをどうぞ。
☆ Traffic / John Barleycorn Must Die (70年/英)
 ウィンウッド当時22歳。天才以外の形容が見つからない激渋名盤。
★ Som Tres / Toboga(70年/ブラジル)
 宇宙サウンドから未来派ファンク、小粋なジャズ・ボサまで満漢全席。
★ Wilson Simonal / Simona(70年/ブラジル)
 JB選手権の仏代表がニノ・フェレールなら、ブラジルからはこの男。
★ Serge Gainsbourg / Histoire de Melody Nelson(71年/仏)
 B級でもなんでもない。21世紀初頭における“ロックの名盤”はこれ。
☆ Byrds / Farther Along (71年/米)
 紆余曲折の末にたどり着いたバーズの白鳥の歌。感慨深い一枚。
☆ Cat Stevens / Teaser And The Firecat (71年/英)
 英国SSWの名作。ここに入れるのはちょっと失礼かも。
☆ Ernie Graham / Ernie Graham (71年/英)
 ブリンズリーとヘルプ・ユアセルフがバックで文句なしの滋味。
☆ Kinks / Muswell Hillbillies (71年/英)
 B級じゃないですが。キンクスの裏最高作を未体験の人は是非。
☆ Marc Ellington / Rains/Reins Of Changes (71年/米)
 どう聴いても英国産スワンプ。バックを固めるのはフェアポート。
☆ Tim Hardin / Bird On A Wire (71年/米)
 哀愁の男、妻子に逃げられ渾身の独白完成。奥さん、グッジョブ!
★ Labi Siffre / The Singer And The Song(71年/英)
 ゲイのソウル・フォーキー。昨年CD化された1~4作目はどれも好盤。
★ Ronnie Barron / Reverend Ether(71年/米)
 ドクター・ジョンになりそこねた男。その事実だけでいうことなし。
★ Archie Shepp / Attica Blues(72年/米)
 米国黒人音楽史において72年がいかに重要な年であったかを認識せよ。
★ Les McCann / Talk to the People(72年/米)
 ジャンルの壁を破壊するレッキング・クルー、あるいは黒の説教師。
★ Grant Green / Live at the Lighthouse(72年/米)
 尋常ではない出来事が進行中だと感じさせるライヴ盤はそう多くはない。
☆ Grateful Dead / Europe '72 (72年/米)
 デッド初渡欧時のライブ盤。柄にもなくかしこまってて、好感触。
☆ Paul Simon / Paul Simon (72年/米)
 S&G解散後の初ソロ。才能大爆発の名盤。軽んじないよう注意。
☆ Stephen Stills Manassas / Manassas (72年/米)
 スティルスやりたい放題のごった煮カントリー・ロック。荒馬系。
☆ 西岡恭蔵 / ディランにて (72年/日本)
 「プカプカ」「サーカスにはピエロが」を一枚で聴く贅沢な幸福。
★ Don Ellis / Connection(72年/米)
 黙殺されすぎている変態/変拍子エレクトリック・ビッグ・バンド。
★ Michel Legrand / Brian's Song: Themes and Variations(72年/仏)
 70年代前半の冴えはおそろしいほど。はじけまくる弦とリズムに酔う。
☆ Ellen McIlwaine / Up From The Skies: Polydor Years (72~73年/米)
 ジャニス+キャロル・キング+ジミヘン÷3=エレン。
☆ Hound Dog Taylor & The HouseRockers / Natural Boogie (73年/米)
 ギンギンに歪ませたブギーで唸るスライドの猟犬。まさにご機嫌!
☆ Chilli Willi & The Red Hot Peppers / Bongos Over Balahm (74年/英)
 B級名盤の巣窟パブ・ロック界の裏名盤。レッチリの由来はここ。
★ Brian Protheroe / Pinball(74年/英)
 大半の“ひねくれポップ”はこのひとと比べたら何のひねりもないシロモノ。
★ Ben Sidran / Don't Let Go(74年/米)
 学級肌の白人にしか作ることのできない黒人音楽なのかと思ったりもする。
☆ Elvin Bishop / Let It Flow (74年/米)
 ナイスな釣りジャケ、のんびりサザン・ロック。おやじの週末系。
☆ Jack The Lad / The Old Straight Track (74年/英)
 ご陽気おっさんフォーク。すっとんきょうな英国の真骨頂。
☆ Dr. Feelgood / Down By The Jetty (75年/英)
 ゴリゴリ・パブ・ロックの定番。ウィルコのギターはノコギリ製。
☆ Roy Harper / HQ (75年/英)
 孤高のアシッド・フォーキーのマスターピース。これこそ必聴。
☆ Ronnie Lane's Slim Chance / One For The Road (76年/英)
 このしみったれ具合が心に染みる。英国の哀愁(ブルーズ)です。
★ Fool's Gold / Fool's Gold(76年/米)
 モロB級な、イーグルスのパチモン。あ、フォロワーっていうのか。
★ Clover / Unavailable(77年/米)
 H・ルイス在籍。コステロの1枚目で演奏した楽団の清涼感ある佳作。
☆ Pirates / Out Of Their Skulls (77年/英)
 ロッケンロール最終形。これ以上ピュアなR&Rはこの世になし。
★ Alain Souchon / Toto 30 ans, rien que du malheur...(78年/仏)
 フランスの加藤和彦。トリュフォー「逃げ去る恋」の主題歌入り。

***1980~1989

☆ Specials / More Specials (80年/英)
 ファーストだけが有名ですが、意表を突いてこっちのがいいです。
★ Joe Jackson / Jumpin' Jive(81年/英)
 近頃好きな音楽はここにすでにある。ロック好きのためのジャイヴ入門。
☆ Monochrome Set / Eligible Bachelors (82年/英)
 変態ギター・ポップの金字塔。この企画に最もふさわしい怪作。
☆ Ben Watt / North Marine Drive (83年/英)
 冷たく澄んだネオアコ・サウンドは、押し付けがましさゼロ。
☆ ビートニクス / EXITENTIALIST A GO GO ~ビートで行こう~ (87年/日)
 高橋幸宏&鈴木慶一。「ちょっとツラインダ」が泣かせる切ない一枚。
★ V.A. / アタック・オブ・ザ・マッシュルーム・ピープル(87年/日)
 20年前の音楽状況を考えると、この方向性と品質は奇跡そのもの。
☆ 真島昌利 / 夏のぬけがら(89年/日)
 「アンダルシアに憧れて」収録。20代に失くしたものの確認に。
★ V.A. / アンファン~21世紀の子供達に捧げるスタンダード集(89年/日)
 題名どおりの洋楽インストカヴァー集。吾妻光良のクリムゾンに爆笑。

***1990~1999

★ HIS / 日本の人(91年/日)
 誰もが色物だと思った本作、実は史上初の“日本のロック”のアルバム。
★ Kirsty MacColl / Electric Landlady(91年/英)
 英国の広沢虎造、ユアン・マッコールの娘。頑固なポップス、遺伝する歌力。
★ 巻上公一 / 殺しのブルース(92年/日)
 ヒカシューのひと。ジョン・ゾーンのプロデュースによる異色の昭和歌謡集。
★ キャッシュ / ベッドフィンガー(92年/日)
 日本版ラトルズとの形容も納得。その後ブレイクには至らず。不思議。
★ John Cale / Fragments of a Rainy Season(92年/英)
 ケイルがまずもってすぐれたSSWであることはもっと知られてよい。
★ V.A. / Beat Generation(92年/米・Rhino)
 朗読、音楽、ラジオのニュースまで、ビートのすべてを網羅した宝箱。
☆ Jonathan Richman / I, Jonathan (92年/米)
 メリーに首ったけでも有名な(?)ジョナサン。世界一軽い重鎮。
☆ Arrested Development / 3 Years, 5 Months & 2 Days In The Life Of... (93年/米)
 元祖オーガニック・ヒップホップ。テネシーも今の耳にはジャズ。
☆ Paul Weller / Wild Wood (93年/英)
 数あるソロの中でも聴きやすさとコンパクトさは随一。最高作?
☆ Beck / One Foot In The Grave (94年/米)
 ベックによるルーツ音楽の礼賛。一流のフォーク・ブルーズ。
☆ Bjork / Gling-Glo (94年/アイスランド)
 ビョークがアイスランド語で軽快にスウィングする愉快な作品。
☆ Idha / Melody Inn (94年/英)
 英米フォークのおいしいところだけを爽やかに包み込んだ一枚。
★ Betty Boo / Grrr! It's Betty Boo(94年/英)
 B級名盤選ならこのひとははずせない。無視されがちな2作目を。
★ Carlene Carter / Little Acts of Treason(95年/米)
 90年代のC.C.は意外にも高品質。本作にはアル・アンダーソン参加。
★ Slim Gaillard / The Best of Slim Gaillard: Laughin' in Rhythm(95年/米・Verve)
 異能の音楽漫談家の40~50年代を回顧する、解説漫画つきベスト盤。
★ V.A. / For the Love of Harry: Everybody Sings Nilsson(95年/米)
 ニルソンはひととおり聴くべき。ついでにこのトリビュート盤もどうぞ。
☆ Arto Lindsay / The Subtle Body (95年/米)
 不穏なアンビエント・ボサ。気持ちのいい気持ち悪さが快感です。
★ Van Morrison, Georgie Fame, Mose Allison, Ben Sidran / Tell Me Something: The Songs of Mose Allison (96年/アイルランド=英=米)
 モーズを聴かない人間には英国ロックの史的発展を語る資格なし。
☆ ザ・チャン / アクトン (96年/日)
 何ひとつやる気が起こらない休日の午後を全肯定してくれる好盤。
★ 小室等 / 武満徹ソングブック(97年/日)
 ポップス系の武満徹集は石川セリとこれだけだと思う。どちらも必聴。
☆ Prefab Sprout / Andromeda Heights (97年/英)
 美しすぎる満天の星空ポップ。大人のための優しく切ない万華鏡。
★ のっこ / ベランダの岸辺(98年/日)
 いい感じにくたびれた歌の数々。白井良明のプロデュースも見事。
☆ 田辺マモル / 田辺マモルのヤング・アメリカン (98年/日)
 忌々しい世界のマッチョイズムに対する徹底的な宣戦布告。偉い。
★ Hirth Martinez / ミスター・ドリームズヴィル~夢の旅人(98年/米)
 日本制作による21年ぶりのアルバム。下手すると1枚目よりいい。
★ Billy Bremner / A Good Week's Work(98年/英)
 元ロックパイル。1週間ですべてを仕上げたというB級パブ・ロックの鑑。
★ John Wesley Harding / Trad Arr Jones(99年/英)
 何人かでも本作の元ネタのニック・ジョーンズに辿りついてほしい。
★ benzo / DAYS(99年/日)
 ザ・チャン好きにおすすめ。微熱青年たちによるシティ・ソウル。
☆ ハリーとマック / ロード・トゥ・ルイジアナ (99年/日)
 細野晴臣&久保田麻琴。素敵な大人が余裕かました和製南部サウンド。

***2000~

★ Suzzy Roche / Songs From an Unmarried Housewife and Mother, Greenwich Village, USA(00年/米)
 タイトルからして泣けちゃうこの傑作に言及したのは伊藤銀次だけ。
★ オータムストーン / グッドバイ・ラムズ・ヒル(00年/日)
 ざっくり童貞ロック。たいしたアレじゃないが、名曲「中央特快」を聴け。
★ Steven King / Acoustic Swing(01年/米)
 アコ・ギ1本であらゆる音楽を手際よく活け造りにする敏腕職人。
★ Robbie Williams / Swing When You're Winning(01年/英)
 元テイク・ザットが急激に/マジにラウンジ/シナトラ化。企画ものの見本。
☆ Dirty Dozen Brass Band / Medicated Magic (02年/米)
 ニューオリンズの大御所。ゲストのノラ・ジョーンズが最高の声。
☆ ナチュラル・カラミティ / Gathering - Best of Natural Calamity 95-99 (03年/日)
 無音より静かなチルアウト番長。夏の夜はこれで鬼リラックス!
☆ Ben Harper & The Blind Boys Of Alabama / There Will Be A Light (04年/米)
 大御所を迎えてのコラボ作。他では聴けない力の抜け具合が◎。
☆ Kings Of Convenience / Riot On An Empty Street (04年/ノルウェイ)
 冷たい雨の日に聴くための、北欧からの便り。衝撃的な静けさ。
☆ Feist / Let It Die (04年/カナダ)
 ジェーン・バーキン+ロン・セクスミス÷2=ファイスト。
★ O.S.T. / Beyond the Sea(04年/米)
 K・スペイシーが監督、主演、いい気で歌もうたうオレ映画のサントラ。
★ Elizabeth McQueen and the Firebrands / Happy Doing What We're Doing(05年/米)
 テキサスのバンドによる英国パブ・ロックのカヴァー集。趣味の世界。
☆ Carole King / The Living Room Tour (05年/米)
 35年の時を軽々と超えてしまった驚きの一枚。優しく、力強い。
☆ Primal Scream / Riot City Blues (06年/英)
 原点回帰のR&Rアルバム。腰で聴くローライズ・ロック。
★ Elizabeth Shepherd Trio / Start to Move(06年/カナダ)
 オシャレすぎて気恥ずかしい、歌えて踊れる女流ピアノ・トリオ。
★ V.A. / The Sandinista! Project(07年/?)
 クラッシュの大作『サンディニスタ!』を全曲カヴァーした感動的珍盤。
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by soundofmusic | 2007-07-22 23:59 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 61 2007.07.21 ゲスト:宇内智太郎&岡村義秋 LIVE: Twinkle Twinkle Little Bat

***森山兄***

1 John Legend / Maxine's Interlude
2 Moondog / Voices of Spring
3 Lalo Schifrin / Beneath a Weeping Willow Shade
4 Swingle Singers / Saints Fugue
5 Nilsson / Ten Little Indians
6 Christina Aguilera / Candyman
7 ミホミホマコト / アイ・ウォナ・ビー・ラヴド
8 The Puppini Sisters / Boogie Woogie Bugle Boy
9 Kirsty MacColl / A New England
10 Caterina Valente / Feelin' Groovy
11 Katrina Leskanich / Hitsville U.K.
12 The Feelies / Doin' It Again
13 Richard Thompson / Mr. Stupid

<コメント>
1 最近もののニューソウル。この曲は『ペット・サウンズ』のタイトル曲を意識していると思いますがいかが。と思ったら、このひと、ブライアン・ウィルソンのトリビュート盤で「駄目な僕」を歌っているらしい。

2 路上の現代音楽家、もしくは狂気のラウンジ。

3 「燃えよドラゴン」「スパイ大作戦」などで有名なひとの中世っぽいアルバムから。バロックなコーラスとブルーズィーなフルートが混在。

4 ダバダバ・コーラスの大御所グループによるアメリカ民謡集より。後半、テンションが上がりすぎてオシャレを通り越しています。

5 10周年記念につき、ひとつくらいは「10」のついた曲があってもいいだろうと。後半の執拗なビートが強烈。

6 アギレラがこんなにオールド・タイミーな音楽をやっているとは知りませんでした。

7 朝日美穂+もりばやしみほ+川本真琴。ルース・ブラウンのカヴァーらしいです。日本語ヴァージョンでお届け。

8 21世紀のアンドリュー・シスターズ。本家アンドリューズのカヴァー。

9 英国の広沢虎造、ユアン・マッコールの娘。ビリー・ブラッグのカヴァー。疾走感&清涼感あふれるピュア・ポップ。

10 歌う通訳。S&Gのあの曲を英仏語をまじえてカヴァー。このひと、ロイ・バッドの奥さんらしいですね。

11 クラッシュの大作『サンディニスタ!』を全曲カヴァーしたオムニバス『サンディニスタ・プロジェクト』より。カトリーナ&ザ・ウェイヴスのひとらしいです。しかし、気付くと5曲連続でカヴァーをかけていた。

12 森山兄のフリーペーパーは「サウンド・オヴ・ミュージック」という名前になるまでの1年くらい、毎号名前を変えていたのですが、初めて自分で作ったフリーペーパーは「あひるが生活」というタイトルで、特集はフィーリーズでした。持ってるひと、話がしたいので連絡ください。

13 あんまり聴き込んでないですがよさげな新譜より。

***森山弟***

1 Pirates / Peter Gunn
2 Ocean Colour Scene / The Riverboat Song
3 Jeevas / Once Upon A Time In America
4 Dave Pell Singers / Honky Tonk Women
5 Manfred Mann / (I Can't Get No) Satisfaction
6 Animals / Roadrunner
7 Hound Dog Taylor & The HouseRockers / Take Five
8 Elvis Costello / No Action
9 奥田民生 / サーキットの娘
10 Ronnie Lane & Slim Chance / How Come
11 Marc Ellington / Oh No It Can't Be So
12 ハリーとマック / クレージー・ラヴ
13 Professor Longhair / Meet Me Tomorrow Night

<コメント>
1 巨人ヘンリー・マンシーニを髑髏で包んだロケンロール。

2 90年代英国ロックを代表する名曲ですね。いつまでも残っていくでしょう。

3 クーラ・シェイカーが再解散したら再結成してほしい。

4 ストーンズ。ラウンジ?

5 ストーンズ。モッド!

6 ボ・ディドリーのカヴァー。エリック・バートンの野太いシャウト付き。

7 クレイジーなスライドの猟犬。デイヴ・ブルーベックのピンク・パンサーとは無関係です。

8 僕が考えるPPFNPクラシックの一曲。エヴァーグリーン!

9 パフィーのあの曲。セルフ・カバーですね。

10 元スモール・フェイセズ。英国の極み。スリム・チャンスってかっこいいバンド名だといつも思うんです。

11 米国人による最高の英国スワンプ。そうそうたるメンツ(リチャード・トンプソン、イアン・マシューズ、サンディ・デニー)がバックアップ。

12 細野晴臣と久保田麻琴による大人のニューオリンズ三昧ユニット。ヴァン・モリスンのクラシックをしっとりカヴァー。

13 本物のニューオリンズの首領、長髪教授。この人なしには何も始まらなかったでしょうね。

***宇内***

1 KONONO Nº1 / LUFUALA NDONGA
2 TEXAS TORNADOS / (HEY BABY) QUE PASO
3 THE POINTER SISTERS / YES WE CAN CAN
4 THE CHIMES / HEAVEN
5 PRINCE / LOVE SEXY
6 D’INFLUENCE / ROCK WITH YOU
7 MISTY OLDLAND / GOT ME A FEELING (7”)
8 LOGIC / THE DIFFERENCE (VOCAL MIX)
9 LINTON KWESI JOHNSON / DI GOOD LIFE

<全体コメント>
いろんなタイプの、ダンスミュージックだと思うものを流しました。

<個別コメント>
5 操作ミスにより、かけるつもりのない曲が流れました。ほんとうは“DANCE ON”という大好きな曲を流したかったのですが。

***LIVE:Twinkle Twinkle Little Bat***

1 as tears go by
2 アデュー
3 青いスタスィオン
4 La parade
5 さらばシベリア鉄道
6 恋のB級アクション

*1はマリアンヌ・フェイスフルのカヴァー(ジャガー/リチャーズ作)。3は河合その子のカヴァー。5は太田裕美のカヴァー(大瀧詠一作)。6はアニメ「さすがの猿飛」エンディング曲のカヴァー。2と5はオリジナル曲。(森山)

***岡村***

思えば僕のDJデビューはこのPPFNP、場所はもちろんエッジエンドということで、この日は岡村の約10年の集大成と成長を聴いていただきました。

1 BREAKfAST – BREAKfAST STRUT
2 Locksley – Don’t Make Me Wait
3 Burgundy Cherry – Once Dear Day
4 Tokyo Skunx – ズンドコ・ラスティック2・近畿版
5 The Toasters - Social Security
6 Calypso Rose – Rocking Carnaval
7 Ralph MacDonald – Discalypso
8 Ry Cooder – Get Rhythm
9 久保田早紀 – 異邦人
10 Gato Barbieri – Fiesta
11 Airto – Toque De Cuica
12 Trio Mocoto – Vem Ca, Meu Bem, Vem Ca
13 Le Trio Camara – Berimbau
14 David Benoit – Life Is Like Samba
15 山下達郎 – Loveland, Island
16 吉田美奈子 – Let’s do It

<コメント>
1 日本が誇るスケーター・ハードコア・バンド、とてもファンキー。

2 今回唯一の新譜。「ニューヨークのビートルズ」みたいなキャッチコピーのあるバンド。ネットで検索してみたら英語よりも日本語のページ結果が多いのは音を聴いてもらえば納得します。
http://www.myspace.com/locksley

3 青春の疾走感と歌謡曲の哀愁が漂うジャパニーズ・ロカビリーの名曲。

4 僕が知るラスティックの中(注:かなり狭い範囲)では、一番強力な音。森山(兄)さんに「若いね」って言われちゃいました(笑)。

5 アメリカのベテラン・スカバンドによるカリプソ・ナンバー。ジャマイカ産にはないカッチリした仕上がりはいぶし銀の風格。

6 こちらはご当地もの。こっちのカリプソはレゲエ以前のまったりしたものではなく、ノリノリなディスコ仕上げ。聴けば聴くほど陽気というかマヌケなメロディで…(そこが魅力なんですが)。

7 このセット一番の聴かせどころ。タイトルからしてズバリのディスコとカリプソの融合曲。この大胆な曲名に負けてない楽曲の素晴らしさはやはり「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」(グローヴァー・ワシントン.Jr&ビル・ウィザース)や「ウェア・イズ・ザ・ラヴ」(ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ)の作者、ラルフ・マクドナルドだからこそ。パーカッション奏者ならではのタイトなリズムに乗せて、この上ない幸せな気持ちにさせてくれるメロディにはなかなか出会えません。それに加えて「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」でもお馴染みのスティールパンのソロを入れてくる構成も心憎い。

8 トロピカルな雰囲気からいきなりアメリカ南部へ着地。まさか自分がDJなんてやるとは思わない中学生の頃から大好きだった曲。このウキウキするメロディ&リズムがたまらない。

9 日本が誇る異国情緒ポップスの1つ。メロディの良さはもちろん、イントロ&アウトロのたたみかけるようなストリングスがヤバいのなんのって。ピッチ+4の高速ヴァージョンでお届けしました。

10 南米のベタベタな哀愁を振りまくテナーサックスマン、ガトー・バリビエリのキラーチューン。フラメンコ・タッチの曲のモチーフをアル・ディ・オメラのようなテクニックを聴かせる演奏ではなく、クールなフラメンコ・ギターと、それに絡む情熱的なサックスとの対比を見事に構築した楽曲。

11 EW&Fの「ブラジリアン・ライム」(ミルトン・ナシメント作曲)のブラジリアン・フュージョン側からの疾走感をこめた返答曲だと勝手に解釈しています。

12 疾走サンバに乗せて見事な音痴歌唱&ダイナミックなピアノでグイグイ押す、ブラジリアン・レア・グルーヴの中でも異質な曲。

13 ピエール・バルー主催のサラヴァから発表されていたフランスのピアノトリオによる「ビリンバウ」のカヴァー。聴いていてウズウズしてくるような鬼気迫る演奏(特にベースが)。

14 優雅な疾走感が心地よい、アメリカ発ブラジリアン・フュージョンの名曲。

15 説明不要の名曲。この曲が収録されている「FOR YOU」は常にレコードバッグに入れています。

16 セルフリメイク版。タイトにファンキーなアレンジでカッチリとノリノリです(やたらカタカナが多い文章)。

***森山弟***

1 コーネリアス / Tender
2 ハナレグミ / 家族の風景
3 Elvin Bishop / Sunshine Special
4 Primal Scream / Nitty Gritty
5 ミッシェル・ガン・エレファント / 裸の太陽

<コメント>
1 ブラーの名曲を見事に料理してます。「CM2」より。

2 今月素敵な式を挙げた親愛なるAに捧げます。いつまでもお幸せに。おめでとう。

3 元ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンド(最高)。超レイドバック。

4 温故知新な音楽ファンのマスト・アイテム「Riot City Blues」(06年作)より。ロックが死んだんならそりゃロックの勝手だろ的名盤です。

5 あまり言及されていませんが、彼らのスタジオ盤最高作「カサノヴァ・スネイク」より。

***森山兄***

1 Talking Heads / Warning Sign
2 ザ・ギャザーズ / 涙の贈り物
3 ribbon / ディープ・ブレス
4 市井由理 / 優しいトーン
5 O.S.T. "Dreamgirls" / Patience
6 Rose Murphy feat. Slam Stewart / All of Me
7 The Langley Schools Music Project / God Only Knows
8 口ロロ / シヴィル・ウォー
9 O.S.T. "M*A*S*H" / M*A*S*H (Suicide is Painless)
10 Steeleye Span / Rave On

<コメント>
1 このバンドのリズム・セクションはわりと最強だと思っています。セカンドより。踊れるニューウェイヴ。

2 ネオGSの金字塔的オムニバス『アタック・オヴ・マッシュルーム・ピープル』より。名曲。

3 永作博美がいたアイドル・トリオの名曲。作者は日本のポール・ベヴォワ、久保田洋司。

4 元・東京パフォーマンスドール。作詞小泉今日子、作曲は朝本浩文。イントロで「ラジオスターの悲劇」をサムプリングしています。

5 そこそこおもしろい映画のサントラより。ソウル音楽の変遷をそれとなく辿ることもできる映画で、この曲はかなりよくできたニューソウルです。

6 ちょっとくらいレアなものがかかるのもいいでしょう。黒いブロッサム・ディアリーなロリ声ヴォーカリストと、30年代から活躍する芸能系ジャズ・ベーシストのデュオ・アルバムより。

7 カナダの子供たち60人くらいが(たぶん)体育館でロック・クラシックを合唱したアルバムから、ビーチ・ボーイズのカヴァー。

8 「くちろろ」と読みます。散漫すぎてとらえどころがないとか文句をいわれそうな感もあるふたり組。よく聴き込んでません。

9 渋谷で開催中のアルトマン特集に敬意を表して。10数年ぶりで見直して大変おもしろかった映画のサントラより。有名なテーマ曲を、アーマッド・ジャマルがメロウなエレピで弾いたヴァージョン。映画では使われておらず、サントラにのみ収録です。

10 英国フォークの3大巨頭のうち、いちばんもっさい(ということは、いちばん英国的な?)グループ。バディ・ホリーをなんとア・カペラでカヴァー。

***おまけCD「Pure Pop at the Speed of Sound of Music」曲目***

1. The Bonzo Dog Band / The Sound of Music
2. 水森亜土 / クラリネットをこわしちゃった
3. ヴィンセント・アトミクス / ジャングル・ブギ
4. The Puppini Sisters / Boogie Woogie Bugle Boy(From Company B)
5. Wynder K. Frog / Harpsichord Shuffle
6. Delaney & Bonnie / They Call It Rock & Roll Music
7. 奥田民生 / サウンド・オブ・ミュージック
8. NRBQ / Get Rhythm
9. Lindisfarne / Jackhammer Blues
10. Chilli Willi & The Red Hot Peppers / Choo Choo Ch'Boogie
11. 布谷文夫 / 深南部牛追唄
12. The Dave Pell Singers / Honky Tonk Women
13. Ry Cooder / Do Re Mi
14. ブランキー・ジェット・シティ / 小さな恋のメロディ
15. Tom Waits / San Diego Serenade
16. 佐藤奈々子 / 真夜中のロックンロール・ダンス
17. Jonathan Richman / This Kind of Music
18. Paul Smith / Do Re Mi
19. 梓みちよ / ボッサ・ノバでキッス(エッソ・ベッソ)
20. The RAH Band / Sam the Samba Man
21. 石川セリ / ○と△の歌
22. Suzzy Roche / G Chord Song
23. ディランⅡ / プカプカ(みなみの不演不唱)
24. Mose Allison / The Song is Ended

☆音楽自体にちなんだ感じの曲名の曲を集めました。
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by soundofmusic | 2007-07-22 21:05 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

今晩は

d0000025_1037846.jpg準備に追われていてお知らせが遅くなりましたが、PPFNP10周年、今晩です。こぞってお越しください。20時過ぎからはライヴもあります。

今回のおまけは豪華! 「サウンド・オヴ・ミュージック」は40ページの特大号。14名様が原稿を寄せてくれました。CDのブックレットには、森山兄弟が選ぶ、「名盤ガイドにあまり載らないB級名盤100枚」のリストつき。思いつきでやってみただけですが、意外と興味深いかもしれません。

基本、ご来場の方にのみ進呈ですよー。

---

昨日は準備に追われていて、シネマヴェーラの清水宏には行けず、無念。夜、青山真治「AA」の最終章を見てきました。

前回も書いたとおりこの映画は7時間半の長編で、それが今回は6回に分けられての上映。長い映画は苦手だしトイレが近いのでその点では助かるのだけど、いかんせん、もどかしい。一気見はしんどいにしても、2分割くらいにしてほしかった気もする。

とはいえ結果的に、この3週間というもの、断続的にこの映画のことを考えていて、映画自体の力もさることながら、この上映形態にも感じ入るところはおおいにあった。

実際、7時間半かけた意味はある。たとえば、言葉を探して長時間沈黙する人物というものをこれだけ執拗に見せる映画は、そうそうないのではないか。普通なら、もろもろの効率と効果を考えて、そこは“必要ないもの”とされるところだろう。

長さにおじけづいて敬遠するのは、まあある意味当然の態度であって、それでも、もし将来DVDにでもなったときには、見てみてほしい。第1章だけ見れば、これが自分に必要な映画かそうでないかはわかるはずだから。

とまあ、ちゃんとここで勧めたからね。あとんなって、「何で教えてくれなかった!」とか言わないように。

では今晩、渋谷でお会いしましょう。
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by soundofmusic | 2007-07-21 10:38 | 日記 | Comments(0)

限定または手がかりなし

いま、TVを見ていたら「西遊記」の宣伝で香取慎吾が出てきていて、それに対して河合(ヴァレーボールやってたひと)が、「明日公開なんですね、もう公開しているような気がしていました」とつい口を滑らせていて、実際、生きていて、映画の宣伝に接しているとそう感じることは多いわけだけど、あれって、プロモーション的には有効なのか、どうなのか。

---

混み混みのフィルムセンターの川島雄三にはあまり熱心に通わず、おもに新文芸坐の植木等に通い、ぽつりぽつりとシネマヴェーラのトリュフォーを拾う、というのが最近の生態ですが、その隙を見てシネマロサに青山真治「AA」の分割上映に足を運んでいます。

同時代の日本の映画監督についてはほとんど無知で、黒沢清も青山真治も是枝も、みんなおんなじような映画を撮っているんだろうくらいの認識しかない、と言えば、ちょっと誇張しすぎだけど、誇張しすぎではない。

「AA」は、森達也の「A」「A2」と混同されそうだけど、こちらはオウム真理教とは関係なく、夭折した音楽批評家、間章(あいだ・あきら)のドキュメンタリー。12人の語り部が、間のこと、音楽のこと、時代状況のこと、などなどを縦横に語りつくす7時間半。全6章からなるこの超長編が、各日1章ごと、それぞれ3、4日ずつ上映される。わたしは近所なのでスケジュールのやりくりをする以外の困難はまあさほどないけれど、遠方から来るひとはさぞめんどくさいだろう。しかしこれはそのめんどくささをものともせずに通う価値がある。

12人の語り部の名前が、画面に字幕で示されることはない。わたしが名前を知っていたのは7人だが、顔を知っているのはゼロ人だった。語られる内容は、ついていける部分とついていけない部分が混在しているけれど(そりゃそうか)、全体的にはかなりハイ・ブラウの部類だろう。話に登場する固有名詞や事件についても、字幕による説明はほぼ皆無。

つまりこれは、とても不自然なドキュメンタリーであるのだけれど、通常の劇映画だったら、登場人物の性格や職業や来歴が字幕で示されることはまれだろう。というよりもむしろ、それは端的に、脚本や演出の力不足を示すものである場合がほとんどだから、画面に映っているものとそこで語られる内容だけを手がかりに世界を読み解いていかなくてはいけない「AA」は、なによりもまずもって、映画である。

見ているとほぼすべてをいちいちメモにとりたくなり、実際、暗闇の中でメモをとりもする。自宅に帰ってから書き起こしても正確な再現はもとより困難で、これは自宅でDVDで見るのにふさわしい映画なのではないか、との疑念も頭をよぎる。でもたぶん、それだと、緊張感はいちじるしく失われるだろう。ありがたみ、なんてバカなことは言わないとしても。

大友良英の意外にもひとなつっこい語り口、湯浅学のナチュラルな論客ぶり、佐々木敦のいかにも生真面目な態度、バンカラでインテリな近藤等則、などなど。人の話を聞くことの面白さがぎっしりつまっているし、音楽批評ということについて一度でも、ちらっとでも考えたことがあるのなら、避けては通れまい。

前半の3章はすでに上映終了。第4章は本日13日までで、明日14日からは第5章。いまからでもまだ、見ないよりはマシだから、池袋にかけつけるべし! もしくは関西の方は、15日(日)に第七藝術劇場で全6章の一挙上映がある。東京でもそのうち再映の機会はあると思うので、ぜひ。

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明日の晩は、予定を空けておいてください。

道玄坂を上りきった先にあるバー、メスカリートで毎月第2土曜日に開催される完全ノンジャンルイヴェント「黒の試走車<テストカー>」は、いよいよ明日。のんびりと飲みながら、新しい音楽と出会ったり、古い音楽と意外な再会を果たしたりできます。ぜひ、お気軽にお越しください。

2007/07/14(土)19:00~23:00
@メスカリート
地図
チャージ:500円+1オーダー(500円)
DJ:マジック、チバ、SZ、az、森山兄
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by soundofmusic | 2007-07-13 11:23 | 日記 | Comments(0)

幸福な再会

このごろ忙しく遊んでいて、おまけに仕事もたてこんできて就業中にいろいろすることが困難になりつつありまして、なもので更新が滞りましたが、とりあえず、7月21日、PPFNP10周年記念回の詳細が出ています。ライヴもあって盛りだくさん。おまけも10周年にふさわしい自信作です。

10年の感慨とかは、まあたいしてあるわけでもないのですが、またそのうちに。

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映画はいくつかおもしろいものがありました。まずは、どちらもTV録画でしか見たことがなく、そしてあまりおもしろいと思ったことがなかった2作、トリュフォーの「柔らかい肌」とゴダールの「アルファヴィル」とスクリーンで幸福な再会をはたして、どちらも強い印象を受けました。

どちらも撮影はラウル・クタールで、3倍録画したものをちっちゃなTVで見たのでは、彼のカメラに失礼だ、と反省。「柔らかい肌」の中年男の情けなさとフランソワーズ・ドルレアックの美しさ。「アルファヴィル」は、形而上的なメロドラマなんだけど、これがSFだ、文句あるか、と開き直るゴダールがかわいらしい。

大好きなゴダール作品がまた1本増えました。

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いろいろと話題になっている渡辺文樹、やはり足を運ばねばなるまい、と代々木八幡の区民会館でおこなわれた上映会に行ってきました。

渡辺監督の、作風と上映システムの両方における独自のスタイルについては、検索してもらうとぼろぼろ出てくると思うのでここでは省略します。少なくともわたしの見た7月4日13時の回の「ザザンボ」についていうと、始まって1分もしないうちにフィルムが切れるという事故があったものの、監督の口上もまあ普通だったし、映画もかなりの起爆力はあるものの、なにか映画以外のおどろおどろしいものを期待していったわりにはやや肩透かしだったかな、と。

ただ、この監督の存在について考えさせられるところは多い。映画史をわざわざ振り返ってみるまでもなく、現代でも映画興行なんてハッタリとインチキとうさんくささが横行しているわけだし、それを思うと渡辺監督はむしろまっとうなのではないか、とか。たとえ映画以外のものを期待させてしまうとしても。

あなたの街にやって来たら、ぜひ会いに行ってやってほしい。
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by soundofmusic | 2007-07-05 11:13 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume61

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2007年07月21日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
宇内智太郎
岡村義秋
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

LIVE:
Twinkle Twinkle Little Bat

1997年夏にスタートしたPPFNPは、おかげさまで7月で満10年を迎えます。これからも楽しい音楽をお届けするつもりですが、それも聴きに来てくれるみなさんがいればの話。

初めてのみなさん、いつも来てくれるみなさん、昔よく来てたけど来なくなってしまったみなさん、いろいろなひとに会えるといいなと思います。

ライヴはTwinkle Twinkle Little Bat。目黒系フレンチ歌謡ポップスユニット(自由が丘経由)の、渋谷初お目見え。温かく見守ってあげてください。

*間違えて14日と書いてましたが、正しくは21日です。よろしく。
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by soundofmusic | 2007-07-01 09:11 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)