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リスト Volume 62 2007.09.22 ゲスト:高嶋里美&アツロー LIVE:ちちぼうろ

***森山兄***

1 Steven King / Birdland
2 Barry Dransfield / Be My Friend
3 岡林信康 / 君の胸で
4 Pentangle / Lord Franklin
5 小室等 / うたうだけ
6 Mose Allison / Do Nothing Till You Haer From Me
7 高田漣 / Chanson Pour Les Enfants L'Hiver(冬の夜の子供の為の子守唄)
8 湯川潮音 / 最後の列車
9 Woody Herman / Bijou
10 Raymond Scott / Powerhouse
11 Duke Ellington / Didjerido
12 Mongo Santamaria / The Windjammer
13 Hirth Martinez / The Mothman Samba
14 加川良 / かかしのブルース

<コメント>
ちちぼうろジョーさん向けのフォーキー・セット。のつもりでしたが、持ち時間が急遽のびたせいで、後半、違った要素が混入。

1 ギター1本あらゆる曲を手際よく活け造りにする職人。ジョー・ザヴィヌルがウェザー・リポートに書いた曲。サヴィヌル追悼。

2 英国フォークの超レア盤。CD化されて手軽に聴けるようになりました。

3 松本隆がドラムとプロデュースを担当したフォーク・ロック作『金色のライオン』より。先日、岡林の主演映画「きつね」を見た記念としてプレイ。

4 北極かどっかで遭難したひとの歌。途中の優美なファズ・ギターはバート・ヤンシュ? ジョン・レンボーン? いずれにしても神。

5 武満徹の曲だけを歌ったアルバムより。日本人がブルーズ音階を使って書いた曲のベスト10に入るんじゃないでしょうか。

6 現人神パート2。エリントンのカヴァー。

7 高田渡の息子。スチール・ギターのインスト。この曲は渡の曲とクレジットされていますが外国曲との説もあり。なんじゃそりゃ。

8 湯川トーベンの娘。初期ユーミンに通じるものすごい才能な感じがします。

9 1946年、カーネギー・ホールでのライヴ。録音は悪いがなんだかアブストラクトな音像ですごい。

10 30~40年代にワーナー・ブラザーズのアニメの音楽とかをやっていたひとだと思う。

11 御大の70年ごろのアルバム『アフロ=ユーレイジアン・エクリプス』より。ブレイク・ビーツ。

12 御大の70年ごろのアルバム『モンゴ'70』より。ラテン・ファンク。

13 もしかしたらファーストと同じくらいいいかもしれないセカンドより。フォーキー・ラテン。

14 フォーキー・ファンク。バックはハックルバック。ギターソロは鈴木茂とすぐ分かる。

***森山弟***

1 A Tribe Called Quest / Buggin' Out
2 Skatalites / Guns Of Navarone
3 Jr. Walker & The All Stars / Shotgun
4 Sharon Jones & The Dap-Kings / Genuine
5 Ike & Tina Turner / Honky Tonk Women
6 Ben Harper / Strawberry Fields Forever
7 Terry Hall / Forever J

<コメント>
1 トライブを聴かずしてヒップ・ホップの賛否を語るべからず、ですね。

2 オーセンティック・スカの神様。中学からのお気に入りです。

3 銃声つながりで。

4 素性はよくわからないのですが、ウータン・クランのRZAとケブ・ダージによるディープ・ソウルのコンピに入ってました。「知らない人のいい曲がいっぱい入っている」という、コンピのお手本のような一枚。見習いたいもんです。

5 ストーンズのカバー。もちろんくどいです。

6 ビートルズのカバー。10年くらい前にリバプールのストロベリー・フィールズ(孤児院)に行きましたが、落書きとかされてて全然フォーエバーじゃなかったです。そういうことはやめましょう。

7 フォーエバーつながりで。こちらはフォーエバーというよりエバーグリーンなセツナイ名曲。

***アツロー(NITRO JENIC)***

1 東京中低域 / ロスタイム切腹
2 ADVENTURE TIME / kappabashi
3 The Books / TOKYO
4 渚ゆう子 / 京都慕情
5 小泉今日子 / 丘をこえて
6 J.Rowls / The Black Brigade of Cincinatti Ohio
7 J.Rowls / A Tribute to Troy
8 大貫妙子 / くすりをたくさん
9 鈴木茂&ハックルバック / 砂の女
10 GREAT3 / Sampedoro Gold
11 ヤノカミ / 終りの季節
12 山口百恵 / 乙女座宮

<コメント>
1 曲タイトルが格好いいのでかけました。曲もかっこいいです。
以前、友達にきかせたら「頭がガンガンする」って言われました。さすがバリトンサックス11人。音の重さが違う。エッジ・エンドで味わっていただけたかな…

2 どうやら欧州のグループらしいHIPHOPなのかアブストラクトなのかわからん人たち。この曲では日本で録音された子供たちの声と豆腐屋の笛の音が響きます。その音に一目ぼれで購入しました。

3 これも、東京のいろんなところで録音されたとおぼしき日常音が彩る音楽。それにしても、僕らの暮らしてる日常の音をスピーカーを通して聴くと何で良く聞こえるのか。母国語って落ち着くんだよなあ。

4 前曲が「東京」なのに「そうだ…」と思い立ったかのように京都へひとっとび。京都を舞台にしたムード歌謡です。しかも作曲は日本にロックを紹介した超有名なバンド、ザ・ベンチャーズ!!デンデケデケデケッ

5 ゆるーいサウンドが酔わせます。今回の一押し。

6,7 僕の聞く限りアメリカのHIPHOPジャンルにいながら一番心地よい音を届けてくれてます。出たら買ってるミュージシャンの一人。選ぶ音が土の匂いを感じさせるのに、洗練されたトラックを作るんだよなあ。

8 夏を過ぎると聞きたくなる鬱ソングです。

9 ここらへんからやっとギターの音が。
前曲とこの曲はコンピレーションでも繋がっているぐらい相性がいいのでかけました。

10 この曲をかけるときに事前にszさんに予想されてました。くぅ・・・
秋の夜に聴いたら気持ちいいかなあと思ってかけました。というか気持ちの沈む歌ですね。おセンチなココロに響きます。

11 レイ・ハラカミの電子音ってどんな空間にも合う!と思っております。
そのなかで細野さんの唄が溶け込んだらゆったりすること間違いなしでしょう

12 前曲の電子音に混じってかけたらいいかなあと。でもこの曲グルーヴィーというかディスコというか…予想外に揺さぶられる一曲でした。
でも僕が乙女座だからかけたくてかけました。

***高嶋里美(Super Seder)***

1 Clem Snide / End of Love
2 Jason Falkner/ The Neighbor
3 Frog Holler / One Last Time
4 Sondre Lerche / (I wanna) call it Love
5 Willie Wisely / Party Dress
6 The Orion Experience / The Queen of White Lies
7 Scissor Sisters / Lights
8 MIKA / My Interpretation
9 Taylor Hicks / Soul Thing
10 Mark Olson / Poor Micheal's Boat
11 Traveling Wilburys / New Blue Moon
12 Rufus Wainwright / Vicious World

<コメント>
2 来日ライブ素晴らしかったです
6 超少量生産の隠れたポップ名盤。今日本盤出せば売れるのに!もったいない!
8 フレディ・マーキュリーみたいな声で、ちゃんとうまいのですが、ちょっと笑っちゃいます。
9 全米視聴率1位の怪物オーディション番組「American Idol」2006年優勝者ですが泥臭いソウル好きのオッサンなので日本ではほぼ無名。日米音楽嗜好の温度差が見えます。
11 Box set記念。

***ライヴ:ちちぼうろ(ジョー長岡&湯治直樹)***
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1 波止場
2 キャラメル
3 わたしは海女
4 ぼくとキミ
5 春のれこおど
6 恋は桃色
7 鯰

*5は、ポール・モーリア「恋はみずいろ」に日本語詞をつけたもの。6は、細野晴臣のカヴァー。(森山記)

***森山弟***

1 Judee Sill / Crayon Angels
2 Prelude / Here Comes The Sun
3 Jeevas / Have You Ever Seen The Rain
4 Rod Stewart / Maggie May
5 真島昌利 / ガソリンアレイ
6 Jimi Hendrix / Room Full Of Mirrors

<コメント>
1 ニック・ドレイクが女性だったらきっとこんな音楽を作っただろうなと思わせる、ジュディ・シル。あまりに美しいです。

2 英国フォークの森に咲く一輪の花、プレリュードによるビートルズのカバー。ニール・ヤングの「After The Gold Rush」の可憐なアカペラ・カバーも感涙モノ。両方ともこちらで聴けます。って廃盤かい。

3 CCRのカバー。「雨を見たかい」って直訳だけど、なかなか素敵な邦題だと思います。

4 「起きてくれよマギー、話したいことがあるんだ」という”歌い出しの歌詞がいかしてる曲ランキング”上位の、ロッドとロニーの蜜月時代に生まれた永遠のクラシック。フェイセス~ソロ初期のロッドはかっこよかったなぁ。なんで今はあんな風になってしまったんでしょうか…

5 現クロマニヨンズのマーシーによる、浅川マキの訳詞も素敵なロッド・スチュワートの日本語カバー。

6 鬼籍入りのため未完となったラスト・アルバムより。余りある才能をレコードに刻み込むことに無頓着だった気がするジミですが、天才エディ・クレイマーがええ仕事してます。ファンク、ソウル色が濃くてスタジオ盤ではこれがいちばんいいと思います。

***森山兄***

1 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ / やっぱり肉を喰おう
2 Big Jay McNeely / 3-D
3 ザ・ストライクス / リトル・シミー・ブラウン
4 Jerry Lee Lewis / What'd I Say
5 Art Tatum / Begin The Beguine
6 Glenn Gould / Var. 27 from Goldberg Variations by J. S. Bach
7 大瀧詠一 / 論寒牛男
8 Professor Longhair / You're Driving Me Crazy
9 Meade Lux Lewis / Bush Street Boogie
10 口石アキラと近頃なぜかチャールストン / 不眠症マイウェイ

<コメント>
ジャンプ/ブギウギ/R&Rセット。

1 日本随一のジャンプ・バンド。肉を食おうと主張しています。

2 ホンカー。この下品さがたまらない。

3 この曲でichiさんに踊ってほしかった。踊っていただけて感激。日本語をR&Rに乗せることの模範解答のひとつ。

4 レイ・チャールスのカヴァー。オリジナルほどはよくないのですが、ピアノものってことで。

5 ピアノ・ソロって基本的につまんないから聴かないのですが、これは、ピアノ1台で全部やってしまっている。超絶技巧だからすごい、というのではなく、ピアノの持つ潜在能力をきちんと引き出せているからすごいのです。ベースもドラムも要らない。

6 最高にイカすロックンロールなんですが、クラシックの棚で売っていますし、ロックの名盤ガイドにも載ってないのが不思議。55年録音のほう。

7 鈴木茂も神だが林立夫のドラムも神。

8 教授だけど神。ニューオリンズ・ピアノ。

9 ブギ・ウギ・ピアニスト。ブルーノート・レコードの設立をアルフレッド・ライオンに思い立たせることになった原因のひとりでもあるらしく、また、ヴォネガットの「猫のゆりかご」にも登場しているらしいです。この曲はルイ・ベルスンとのデュオ。なんというか、ただピアノ弾いてるだけ。

10 センスのよい映画ファンとしても知られる、口石くんのバンド。ダイナミックな録音がナイスなライヴ盤『LIVE 特攻大作戦』より。

***おまけCD「The Ultra Far East Suite」曲目***

1 ピチカート・ファイヴ / 君が代
2 越路吹雪 / 東雲節(ストライキ節)
3 HIS / パープル・ヘイズ音頭
4 The Band / Move to Japan
5 The Beach Boys / Little Honda
6 Peggy March / いつでも夢を
7 Orlann Divo / Samba No Japao
8 Tom & Joyce / Vai Minha Tristeza
9 砂原良徳 / ウェルカム・トゥ・ジャパン
10 Blur / Yuko & Hiro
11 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド / ジャパニーズ・ルンバ
12 Slim Gaillard / Gomen Nasai
13 O.S.T. "M*A*S*H" / The Operating Theater
14 George Braith / Coolodge
15 ナイアガラ・フォーリン・スターズ / レッツ・オンド・アゲイン
16 白木秀雄クインテット / サヨナラ・ブルース
17 Cal Tjader / Tokyo Blues
18 David Bowie / It's No Game Pt.1
19 Tom Waits / Big in Japan
20 Eartha Kitt / C'mon A My House!
21 日本ビクター・サロン・オーケストラ / 証城寺の狸ばやし
22 Cab Calloway & His Orchestra / Nagasaki
23 雪村いづみ / フジヤマ・ママ
24 Ben Folds Five / 金返せ

☆ヘンな日本な感じの曲を集めました。
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by soundofmusic | 2007-09-24 08:50 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

恩返し

d0000025_4562545.jpgさて、何から話そうか。

ともあれ、土曜日のPPFNPにお越しくださったみなさん、どうもありがとう。ゲストの高嶋さん、アツローくんのプレイも素晴らしかったのはもちろんなんだけど、とにかくちちぼうろのライヴが絶品でした。頼んで本当によかった。

以前、ちちぼうろについて書いたコメント、意外にもたくさんのひとに読んで/賛同してもらえていたみたいで、嬉しい。音楽から日々なんらかの恩を受けている身としては、少しずつ音楽に恩返しができればなあと思っていて、いいと感じたものはなるべく必死でほめているわけですが、すげーいいんだよめちゃくちゃいいんだよ、とバカみたいに書いてもそれでは宣伝効果は期待できないので、やっぱりこっちも本気で立ち向かわないとなあ、とあらためて痛感しました。

活動停止は惜しい、と言っているヒマがあったら、10月6日、新高円寺スタックス・フレッドでのラスト・ライヴを、すぐ予約だ! 土曜日に見逃したキミもすぐさま予約だ! 日本語のフォーク、ロックに対して何らかの思いを持つひと、そして、そんなもの、けっ、とバカにしているひと、いますぐ予約だ! 公式サイト内のメール・フォームからどうぞ。残席僅少らしいよ。ほんとに。

次回のPPFNPは11月24日(土)の開催。ライヴ・ゲストは現在調整中。実現したらこれも見逃し厳禁な感じです。要チェック。

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んで、日曜日は死ぬほどぐったりしていて、夕方まで起きられず、のそのそ起き出して新文芸坐へ。「舞妓Haaaan!!」と「ラブソングができるまで」の2本立てで、申し訳ない、前者はパスして、後者のみ鑑賞。

実は前者のタイトルを家で何度も独語しては楽しい気分になる、という遊びをこないだやっていて、実際やってもらうとよく分かりますが、「まいこはーーーーん!」「まいこはーーーーん!」って語尾上がり気味で言ってると、気分が高揚してきます。ところが新文芸坐の場内アナウンスは、「まいこはん」って普通にフラットに発音してて、なんだよなあ、って感じでした。

「ラブソング~」は、一瞬、少女マンガかよ、と思い、考えてみたら、昔もいまも、いくらなんでもこんな少女マンガはなかったんじゃないのか、と思い直しましたが、ちちぼうろのライヴでセンチになった翌日に見ると、「No Music, No Life」とか、思ってもいないことを口にしそうになるくらいには、いい映画でした。

80年代の元スター役のヒュー・グラントの、人気者当時のPVのむずがゆさ(でもいい曲)とか、ドリュー・バリモアのキョドルっぷりとか、東洋趣味のアイドルの微妙な実在っぽさとか、よかったよぉー。バイモアちゃんのアゴがね、こう、ちょっと出てて、こちょこちょ、ってしたくなるんです。

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9月8日の「黒の試走車」のセットリストが出ました。毎回全員いい、ってのがこのイヴェントの特徴ですが、今回はチバさんとSZさんがとくによかったかな。

次回は10月13日(土)。たぶん今月同様、夕方からどこかのジャズ喫茶に行ってから会場入り、という形になります。ジャズ喫茶に興味あるけどひとりじゃちょっと……という方、ぜひご連絡を。ご一緒しましょう。

●マジック
01.Riot on 103rd Street/Mother Earth
02.Funk from my Trunk/Digital Minds
03.Johnick Fire/Johnny D & Nicky P
04.Forever Free/Ernst Schoemaker
05.Focus/Jon Cutler feat. Vanessa Freeman
06.Garden of Four Trees/The Explosions
07.Protection/Ben Mono
08.Night fever/Bee Gees
09.Daquui Pro Meiler/Ed Motta
10.Where are We Going/Ernst Schoemaker feat. Jana
11.Nur Getraumt/Nena
12.Anna/Trio

●チバ
01.EAST END GIRL/De De Mouse
02.BANKERS BOX/Cherryboy Function
03.CONCETO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.1 In B Flat Minor,Op.23/Peter Ilyich Tchaikovsky ※Svjatoslav Richter(piano) Herbert von Karahan(Vienna Philharmonic Orchestra)
04.BODY AND SOUL/Benny Goodman
05.ORNITHOROGY/Charlie Parker
06.MY LOVE WAITS(O MEU AMOR ESPERA)/Duke Pearson
07.BAIAOZINHO/Deodato
08.CHORA TUA TRISTEZA/Caetano Veloso
09.INUTILLL PAISAGEM/Antonio Carlos Jobim and Elis regina
10.Samba Do Aviao/Agustin Pereyra Lucena
11.ろっかばいまいべいびい/細野晴臣
12.EN MELODY/Serge Gainsbourg
13.HIS MAJESTY KING RAAM/Lemon Jelly

●口石アキラ(LIVE)
01.てんとうむし
02.ラジオ
03.新曲(タイトル未定)
04.文字のない手紙(新曲)
05.アルバイト
06.君は自爆
07.夜のガソリンスタンド

●SZ
01.海は女の涙/石川セリ
02.モンローウォーク 2004/南佳孝
03.Beep Beep Be オーライ/moonriders
04.ベリー・スペシャル・モーメント/笠井紀美子
05.夏の終りに -Demo-/SUGAR BABE
06.Hello,Hello/Carnation
07.夜をぶっとばせ/秦基博
08.嫉妬/キリンジ
09.北京ダック -Single Ver.-/細野晴臣
10.ムーンライト・サーファー -7" English Ver.-/桑名晴子
11.サブタレニアン二人ぼっち/佐藤奈々子
12.ペイパー・ムーン/大橋純子
13.VOLARE (NEL BLU DIPINTO DI BLU)/高橋ユキヒロ
14.ムーヴィング/サーカス

●森山兄
01.We've Gotta Find a Way Back to Love/Freda Payne
02.My Affair/Kirsty MacColl
03.曇り空/荒井由実
04.アフリカの月/アン・サリー
05.うたうだけ/石川セリ
06.けむり/轟渚と夕映えカルテット
07.California Rain/Madeleine Peyroux
08.And The Angels Sing/Beverly Kenny
09.It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)/Annie Ross
10.ロッキン・イン・リズム/大西順子トリオ
11.One Was Johnny/Carole King
12.Dear Mary/Linda Thompson
13.Cold Hard Wind/Suzzy Roche
14.Lola/Jacqui Naylor
15.my best of love/中谷美紀

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今週の土曜日、お時間がある方は、下北沢に遊びに来てみてはいかが。タダ同然(ドリンク代のみ必要)で映画の話がいろいろ聞ける、そんなイヴェントがありますよ。詳しくはこちら
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by soundofmusic | 2007-09-24 04:56 | 日記 | Comments(0)

技術論

法事で実家に帰っていました。

夜、弟の運転でがらくた鑑定団と宇都宮鑑定団を巡回している途中、弟が訊いてきた。以下採録。

弟「最近シロートの書いた映画のレヴューなどを読むことがあり、そういったものの中によく、これは現代の目からするとチープに見えるかもしれないが当時は衝撃的で、とか書いてあるがそれって音楽の場合、往々にして逆だよね」

兄「ああ、おもに特撮/CG/SFX系の場合、そう言われることが多い気がする。このあいだタランティーノの『デス・プルーフ』を見て、ちょうどその問題について考えていたんだ。あのカー・アクションはほんとにすごい……。しかしたとえばロックだったら、現代のロックのギターがいかにクリアに、いい感じの音圧で録られていたとしても、やっぱりジミヘンのほうがすげぇや、ってなる」

弟「あれはどうしてなんだろう」

兄「それについても考えていたんだ。とにかくいつも考えてばかりいるんだ。だからときどきインテリだと思われたりもするんだがそれは違うんだ。考えているうちにいつのまにか眠っていたりするんだ。窓を開けたままで寝ていると朝方になって冷え込んできて、寒さで目が覚めるんだ。それなのに、シャツにはべったり寝汗をかいているんだ。不思議だとは思わないかい」

弟「質問に答えろよ」

兄「それはたぶん、映画と音楽とで、製作過程における個人の役割の重要度が異なることに由来するんじゃないかな。どんな芸術も、いや、工業製品の製造でも科学的な発明でも同じことだけど、飛びぬけた才能を持つある個人に帰せられる部分と、集団創造的な部分とがある。でさ、映画の場合、完全に個人の作品ということはありえない。たとえば、『サージェント・ペパーズ』に近いポテンシャルを持つ音楽を完全に宅録でひとりで作って、流通させることは原理的にはほぼ可能だけど……」

弟「映画は、まだそうはなっていない?」

兄「そう。それとおそらく関係して、技術的な進歩によって乗り越え可能な部分が多いってことじゃないのか。ただ、話はそれほど単純じゃない。実は音楽も技術的な進歩によって乗り越えられているのかもしれない。ただし、音楽の場合、個人の才能に対する幻想を、聴き手が持っちゃってるんじゃないか。作り手にしてみたら、また違った意見もあるんだろうけど。ただ、この期に及んで映画だとか、ロックだとかをやろうっていうのなら、先人たちへの敬意と覚悟は必要だと思うけど。それと、技術をアップデイトするのであれば、その技術が発明されたとき、ひとびとがどんなふうにそれに興奮したのか、に思いをめぐらせなかったら意味がない」

弟「そういえば、前から訊きたいと思っていたことがあるんだけど……」

とここで、車はがらくた鑑定団に到着。キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』(315円)と、花柄のシャツ(またしても!)を買いました。

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あさってはこれね。よろしくね。

*Pure Pop For Now People Vol.62*
日時:2007年09月22日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:高嶋里美(Super Seeder)/アツロー(NITRO JENIC)/森山弟(弟)/森山兄(兄、ダイエット中)
LIVE:ちちぼうろ

なるべくたくさんの方にちちぼうろを聴いてほしいと思っています。なになにに似てる、と言ってもほんとは意味がないんだけど、宣伝効果を考えてあえてざっくり申し上げれば、ハナレグミのファンのみなさん、必聴。ハナレグミになんの興味もないひと(わたしだ)も、ついでに必聴。

イヴェントの詳細はこちら
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by soundofmusic | 2007-09-20 13:03 | 日記 | Comments(0)

戦時生活

今日は戦争なので、新文芸坐のことは書きません。

ラピュタ阿佐ヶ谷で、大規模な松林宗恵特集が始まった。いまはなき中野武蔵野ホールで小特集があったとき、こんな特集をやる映画館はほかにあるまい、と思ったのだけど、世の中、捨てたもんじゃない。いくつか見た中から、「潜水艦イ-57降伏せず」に触れておきます。前に見たときに書いた気がしていたけど、書いてなかったようなので。

敗戦間近の6月(あ、断わりなき場合、このブログでは戦争というのは太平洋戦争のことです)、沖縄作戦に従事していた潜水艦が、特命を受けてマレー半島の司令部に呼びつけられる。いつもにもまして生硬な演技の藤田進から池部良艦長が受けた指令とは、和平工作のため、某国外交官父娘をアフリカ西岸のキャナリー諸島まで送り届けること。

血気盛んな海軍軍人たちのあいだに白人父娘が放り込まれ、昨日まで敵艦に魚雷を撃ちまくっていた潜水艦が一転、和平工作の重要任務につく。この急展開がキャッチーだし、日本映画離れしたスケール感がある。ここでいうスケール感とは、単に豪華な役者が勢ぞろいしているとか、特撮に金がかかっているとかということではない。人間観の問題。

父の親日ぶりを、理解できない、と言い放ち、日本の軍人と死ぬのはイヤだ、とダダをこねていた白人娘が、軍医の平田昭彦なんかの人間性に触れて改心していく様子と、潜水艦内の生活とを小気味よく描いていて、“ありきたりな傑作”とでも呼びたい好篇。当たり前のことがきちんとできることの大切さはもちろん否定すべきではないのですが、松林宗恵のような大人物を“職人”というような微妙なほめ方しかできないのだとしたら、もったいない。

画面作りはとくに凝ってはいないようだけれど、さりげなく楽しませてくれる。父娘が乗り込んでくる場面、艦内からの目線で、いきなりハイヒールとふくらはぎが視界に入ってくるところなど、トリュフォーも狂喜したに違いないし、潜水艦の形状を生かして艦内を画面の奥、遠くまで見通す構図も、嬉しい。

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しかしなんといっても、敵艦隊に包囲された潜水艦から、ボートで敵艦に送り届けられる父娘が池部良に叫ぶセリフが泣かせる。

娘「Don't try to die! Live!」
父「We'll meet again when it's over! We'll meet again when it's over!」

We'll meet againと聞いてキューブリックを思い出すひとも多いだろうが、「博士の異常な愛情」よりもこの映画のほうが先に作られている。とまあ、そんなことはどうでもいいとして、あの曲のそもそもの由来は、ウィキペディアによれば、こんな感じ

ここで感極まってちょっと泣いてしまったのは、ちょうど高見順の「敗戦日記」(文春文庫)を読んでいるのもあってのこと。昭和20年の正月から収録されているこの文庫本、いかにも「文学者」らしい苦悩や煩悶も記されているのだけれど、そういうところはたいして胸には迫ってこない。

そのかわり、新聞の抜き書きだとか、街の様子だとか(鎌倉に住んでいた高見は、なんだかんだで2日に1回くらい上京して、焼け跡を見物したり酒を呑んだりしている)、要するに、生活のディテールに胸がつぶされそうになる。と同時に、とてつもなく興味深い。物価高騰で、軽井沢では卵が1個12円。いまと同じ値段じゃないか。

いままでけっこうな本数、日本の戦争映画を見てきたけれど、戦時下、生活がどのようにおこなわれていたのかだけを描いた映画にはまだお目にかかっていない気がする。普通の生活を維持するのに苦心しなければいけない状況というのがどんなにしんどいのか、この本をそのまま映画にして見せるだけでよく分かるはず。誰かやって。映画にはまだ手付かずの領域がいくらでもあるんだから。

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来週の土曜日は、DJイヴェント、PPFNPです。という具合にいつも宣伝しておりますが、もしかすると、どういうことをしているのか伝わっていないかもしれないなと思いました。ということで、以下、steinさん作成のテンプレを勝手に流用。

よく分からない方に説明しますと「小さめのライブハウスみたいなところで邦楽とか洋楽とかを適音でかけるので踊ったり音楽や映画について話したり各人ご自由にお楽しみ下さい」というイヴェントです。お酒もあります。ちちぼうろというひとたちのライヴもあります。「DJをやる」というのはわたしが前に出て自分の選曲をかけるということです。ふだんフィルムセンターとかラピュタ阿佐ヶ谷とか新文芸坐とかシネマヴェーラとかに行っているけれど音楽も好きってひとは来ると楽しいと思うな。では告知です。

PPFNP Vol.62
日時:2007年09月22日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:高嶋里美(Super Seeder)/アツロー(NITRO JENIC)/森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)
LIVE:ちちぼうろ

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その次の週、29日(土)は、下北沢・気流舎でトーク・イヴェントがスタート。こっちも楽しいので、ご都合つく方はぜひ。詳細はこちら
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by soundofmusic | 2007-09-15 16:51 | 日記 | Comments(0)

ブログやめませんか

素敵なオンライン・ショップ、Lilmag STOREで「サウンド・オヴ・ミュージック」の最新号を取り扱っていただくようになったことは先日書きましたが、同店のブログでも紹介されていますので、ご一読ください。いっつも何かを紹介するばかりで、紹介されることってほとんどないもんだから、たまにはいいでしょう。

文中に出てくる『everything cool』は知らないのですが、現カヌー犬ブックスの方が出していた『Pastel Paper』は、見つけるたびに楽しみに読んでいました。その前だったか後だったかに、『ひねもす』という誌名だったこともあったと思う。

いま、フリーペーパーというと、R25とかを指す言葉として使っているひとのほうが多いと思うけれど、いうまでもなくわたしはそんなものを読みたくはないし(偏見)、初対面のひとからつまらないブログのURLを教わるよりは、同じつまらないものをくれるのだったら、コピーした紙を4つ折りした手製フリーペーパーをくれたほうが100倍嬉しい。

みんなやめちゃいなよ、ブログなんか。

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土曜日は「黒の試走車」でした。お越しくださったみなさん、どうもありがとう。今回、新機軸として口石アキラくんの完全アンプラグド・ライヴを途中に入れてみましたが、メスカリートの絶妙な音響効果で、なかなかいい感じになりました。ときどきライヴを入れてみようかと考えています。

メスカリートに行く前、エッジエンドのそばにあるジャズ喫茶、JBSに寄りました。濃くて美味しいコーヒーを飲みながら、心地よい大音量のジャズが味わえます。大推薦。こことかこことかにお店の情報が載っているので、ご参照ください。

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タランティーノの新作「デス・プルーフinグラインドハウス」を見ました。あざとさに拒否反応を示すひとがいるのは納得として、個人的には傑作だと思います。

女の子たちが終始だらだらしゃべってるのに、それによって物語が1ミリたりとも前進したりはしないのが潔い。かったるいだけ、という批判を論破するのには時間がかかりそうなので、またそのうち、気が向いたら考えます。

興味あるひとはとにかく必見、ね。
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by soundofmusic | 2007-09-10 19:45 | 日記 | Comments(0)

目印

d0000025_15342267.jpgまずは告知から。Yeah!
とか、生まれて初めてのことばづかいをしてみる。

*黒の試走車<テストカー> Vol.7*
日時:2007年09月08日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:SZ、マジック、チバ、森山兄
ライヴ:口石アキラ

あさっての土曜日です。今回は口石さんによる完全アンプラグドライヴ(平たく言えば、弾き語り)もあります。お楽しみに。

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というわけで、ここから日記になりますが、いま読んでいるのは、保坂和志の「小説の誕生」(新潮社)。前作「小説の自由」もそうだったけれど、これは衝撃的な本。内容それ自体が衝撃的というより、世間に流通している小説観、芸術観とのズレがあまりにも大きすぎる。保坂の論は、保坂が考えているようなことを考えていない人間を完全にバカ扱いする傾向がなきにしもあらずで、そこがちょっと気になるが、言っていることは完全に正しい。

というか、小説を書く人間も読む人間も、映画を撮る人間も見る人間も、音楽を作る人間も聴く人間も、こうした立場から無縁でいられるはずはないのだけど、実際は、保坂の考えている考えなんてこの世には存在しないかのようなことになっている。それが何よりおそろしい。

どうも話が抽象的になっていけない。自由意志とか、自由な発想ということについては、断続的に何年間も考えていて(あ、この文章の主語はというか主体は、わたしが、ですが)、たとえば、よくそこらに、昔ロックが好きだったおっさん、というのがいるね。

いい歳をして、ジーンズ+革ジャン、落ち武者のような長髪。当人はそれを反抗のシンボル、社会体制に迎合しない印、のような意味合いとしているのかもしれないが、それはもう、記号でしかないから、はたから見たら、スーツを着ているのと一緒なのだ。当人にとっては違うんだろうけど。

そこらのおっさんがどんないでたちをしていようがかまわないけれど、実は広く出回っている小説や音楽や映画も、同じなのではないか。……という問いが存在して、その問いを常に問いながら書かれているのが純文学で、そうした問い(というか、問い方)があることにすら気付かないのがエンタテインメント、とまあ、保坂の分類ではたぶんそうなる。わたしが分類しても、まあ、そうなる。

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ここから先は単なる推測になる。

保坂は、一般的な意味でのストーリーの面白さに対して必要以上に冷淡だ。わたしが考えていたのは、誰でも最初は物語の筋の面白さに引き付けられ、いろいろ読んでいくうちにそこから脱却するのが普通の読者の“進歩”なのではないか、ということ。もちろんそういうひとも多いんだろうが、もしかすると、生まれつき、ストーリーの面白さに興味がある(それが分かる)ひとと、そうでないひとがいるのではないか。

若いとき、何かの拍子で知り合って、このひとはすごい、と感じられたひとなんかと話していて、もしそのひとが小説を読んでいなかったりするとがっかりしてしまい、そこで話をやめたりしていた。いまならむしろ、そういうひとが面白いと感じるのはどんな本なのか、それを話し合ってみたい気がする。

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「小説の誕生」という本を、一部分抜書きしてみたとて、それでうまく伝わるとはとても思えないので、ぜひ現物に当たってみてほしい。読んでなんとも思わなかったとしたらあなたは(言っちゃ悪いが)バカだから、それを心にとどめておくといい。

本屋に行ったり図書館に行ったりアマゾンに行ったりするのがめんどくさいとか金がないとかいうひとは、「初心者でもわかる小説の読み方」という、たいへんすぐれたブログを読んでみてください。納得したりしなかったりしながら、いつも読んでいる。書いているのは大学生とのことだが、本当だろうか? 

このブログのひとはちょっと小説を好きでありすぎる気がして(わたしと比べて)、だから直接役に立つことはあまりないのだけど、こういうひとは、どこからでも見える目印として存在していることが重要。その目印を見失わずにいることで、自分がどっちの方向に、どれくらい離れているかを確認することができる。
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by soundofmusic | 2007-09-06 15:34 | 日記 | Comments(0)