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きつね

d0000025_0251810.jpg映画を何本かパスして、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート作成の追い込みにかかっていました。正確には、自分の回答をずっと書いていました。提出がビリッケツになったの、何年ぶりだろう。

とりあえず書き上がったので、金曜日印刷、土曜日にお会いするみなさんにはたぶんお渡しできるはず。あとは、回答をいただいた順に少しずつ発送していきますので、4月上旬にはお手元に届き始めるのではないかと思います。もうちょっとだけ、お待ちください。

折り悪く、小西康陽の10年ぶりのエッセイ集「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」(朝日新聞社)を読み始めてしまっている。折り悪く、という意味がお分かりかな。この本を仕事帰りの電車の中で読んで、家に帰ってきてから自分でなにか書くってのは、こりゃ酷だよ。

まあ、わたしの書いたものはどうでもいい。今回も、楽しみにしていた何人かに断わられ、そのかわり、新たに参加してくれたひとがいるので、参加人数自体は例年とあまり変わらない。10年これをやってて、ひとが入れ替わるだけで輪の大きさが広がらないところを見ると、これが森山の人徳の限界なんでしょう。

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2時間睡眠で自分の回答を仕上げてから、神保町シアターに駆けつけ、丸根賛太郎「狐の呉れた赤ん坊」を見る。すごくのびのびとした映画。敗戦の年の作とは思えない抜けのよい画面、石本秀雄のカメラには貧乏くささはまるでない。1000円DVDで買おうかどうか迷っていたのだけど、買わなくてよかった。

昔の日本映画が暗いっていうイメージがあるのは、撮影技術的に画面の抜けが悪いとか、フィルムが劣化してるとか、イデオロギー臭がとか、まあさまざまな理由(もっともだと思えるものと言いがかりな気がするものと)があるんだろうけど、これはGHQの過度の指導も特に感じられないし(チャンバラはないが)、抜けのよさは書いたとおりだし、なんといっても映画自体、風通しがよい。無理に時代の雰囲気を読み取る必要は全然ないわけだけど、たとえば「安城家の舞踏会」とかああいうしょーもないものより、よっぽど戦後すぐならではのすがすがしさが感じられる気がしました。

阪妻が見ていて楽しいのは言わずもがな。相手役の橘公子も現代的な顔立ちで、かわいい。おすすめ。
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by soundofmusic | 2008-03-28 00:25 | 日記 | Comments(0)

自分を表現できる場所

d0000025_19254916.jpg土曜日のPPFNP、無事終了しました。お越しくださったみなさん、ゲストで回してくれたA-scaさんとマア・チャンさん、どうもありがとう。自分で満足いくようにできることがあんまりないのがアレなんですが、この日もやはり、自分以外の3人がすばらしすぎました。セットリストは出揃ったらアップします。

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これは自分だけなのか、それともインターネットがそもそもそういうものなのか分からないけれど、なにか調べ物をしているうちにすぐに脱線して、いつの間にか、そもそも何を調べようとしていたのか思い出せないくらい遠くまで来てしまう。

ゆうべうろうろしていて発見したのが、コラボカフェなるもの。たとえばPPFNPは、時間貸しでエッジエンドを借りているわけだけど、これは時間貸しのカフェ。カフェをやってみたいけど、開業するとなるといろいろたいへんそう(当たり前だ)、と二の足を踏んでいるひとが、1日だけとか、気軽にカフェを開けるのだそう。

現代とは(おおげさだなオイ)みんなが自分のセンスを発揮できる機会を虎視眈々とうかがっている時代であるからして、これ、なかなか狙いとしては悪くないのかも。店によってはCDJ完備で、たとえば、お菓子作りしたいひととDJイヴェントのコラボとかもできる。なんだか痛いカフェっぽくなりそうでもあるな……。

というか、こういうのって、模擬店っていうんじゃないのか。

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毎度おなじみ「黒の試走車」、4月からは毎月第1土曜日に移動です! 移動記念でゲストが2名登場。アイドル愛があふれちゃう有馬さん、最近DJデビューしたばかりとは思えぬ堂に入った組み立てが見事なssotaさん、ふたりとも聴き応え充分です。4時間で何人出るんだよって話ですが、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子も配りますので、ご都合ついたらいらしてください。

*黒の試走車 Vol.14*
2008/04/05(土)19:00~23:00
@メスカリート
(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション)
地図
チャージ:500円+1オーダー(500円)
DJ:マジック、チバ、SZ、az、森山兄
ゲストDJ:有馬ゆえ 、ssota
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by soundofmusic | 2008-03-24 19:23 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 65 2008.03.22 ゲスト:A-sca(In The Pacific)&マア・チャン

***森山兄***

1 O.S.T."All That Jazz" / Everything Old is New Again
2 Blue Mitchell / Alone Again (Naturally)
3 シングアウト / コカコーラの歌
4 Caterina Valente / Moon River
5 Oscar Peterson / Ode to Billy Joe
6 Louis Prima / Oh Marie
7 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ / 最後まで楽しもう
8 Paul Simon / Kodachrome
9 Nick Lowe / Nutted by Reality
10 Gege & The Boparazzi / Walk Between Raindrops
11 Kenny Rankin / Up on the Roof
12 Jackie & Roy / Side by Side
13 Sonny Stitt / For Once in My Life

<コメント>

1 映画はちょっとくどいですが傑作。サントラもムダにヴァラエティ豊かで当イヴェント向きです。

2 ギルバート・オサリヴァンのカヴァー。ミッチェル同様にやはりトランペッターであるドン・エリスがやったヴァージョンと大差ないような。

3 和製フィフス・ディメンションなノリの曲。何年か前に再評価されたピコがいたグループだと思います。

4 マア・チャンがかけてくれたヴァージョンの「ムーン・リヴァー」もよいですがこちらもなかなかです。

5 いまアマゾンで新品680円とかで売ってるアルバム『モーションズ&エモーションズ』の曲。いい感じにいなたくハネるリズムが気持ちいいです。このひとのバカみたいに弾きまくるピアノはあんまり好みではないのですが……

6 ロックンロールなのかトゥイストなのかジャイヴなのかよく分からぬ音楽。A-scaさんが好きだろうと思って持参したら、この曲の入っているLPをばっちり持って来ていました。わたしはベスト盤のCDからプレイ。

7 この曲は前にもかけました。ほんとはルイ・プリマみたいに、バカでかい会場でみんなを楽しませてしかるべきバンドなのでは。音楽性も似ているし。

8 アルバム『ひとりごと』収録のスカっぽい曲。ここ2週間、このアルバムを日本でいちばんヘヴィー・ローテーションしているのはわたしかもしれません。

9 『ジーザス・オヴ・クール』再発記念。この曲も後半スカっぽい。

10 ベン・シドランのゴー・ジャズから90年代前半に出ていたイタリア人。ドナルド・フェイゲンのカヴァー。

11 『ファミリー』より。キャロル・キングの書いた曲です。

12 お金はないけれども楽しくやっていきましょうよという曲。大恐慌時代に書かれたものだと思います。アメリカ版「東京の屋根の下」ですね。

13 60年代半ば以降、食えなくなったジャズ・ミュージシャンがロック/ポップス系のヒット曲を軟弱にカヴァーしたものってのはかなりの確率で好きです。これはスティーヴィー・ワンダーでおなじみの曲。軽快なボサ・ノヴァ風にやっています。ソリッド・ステイト盤『カム・ハイザー』より。

***森山弟***

1 Art Tatum / Just One Of Those Things
2 Kentucky Colonels / Clinch Mountain Backstep
3 Gordon Giltrap / Ives Horizon
4 Ralph McTell / Streets Of London
5 Prelude / Amsterdam
6 元ちとせ / ワダツミの木
7 レピッシュ / 腹踊り
8 中村一義 / 冷たい頬
9 Eddie Roberts / Roughneck


<コメント>

1. すべての肝は、まずボス猿を押さえること。ジャズ・ピアノの歴史はこの人から始まったのではないでしょうか。来年生誕100周年。

2. 後にバーズの天才ギタリストとして60年代ロックに偉大な足跡を残す、クラレンス・ホワイトを輩出した伝説のブルーグラス・グループ。とんでもないスウィング感。

3. 英国フォークのアコースティック12弦早弾き男。電気増幅なしで見事にサイケデリック。

4. いわずと知れた英国フォーク永遠のクラシック。そこはかとない切なさというのは普遍なんでしょうか。

5. 英国フォークの良心。この季節にぴったりの陽だまり混声ハーモニー。

6. 孤高の鬼才、上田現を偲んで。

7. 上田現追悼第二弾。

8. スピッツのトリビュート盤より。

9. 英国ジャズ・ファンク・バンドのリーダーによる、21世紀型ジャズ・ギター。ジャズの未来は意外なところにあるのかもしれません。

***A-sca***

1 Hey Boy! Hey Girl!/LOUIS PRIMA and KEELY SMITH
2 Ooh My Love/THE ROWANS
3 Baby It's Me/PETULA CLARK
4 Love Is・・・/SUMMER
5 Slim's Cee/SLIM GAILLARD TRIO
6 I Must Know/JACK JONES
7 Boogie Woogie Bugle Boy/BETTE MIDLER
8 Mr.Twister・・・/CONNIE FRANCIS
9 I'm A Brass Band/SAMMY DAVIS JR.
10 You Are The Sunshine Of My Life/LIZA MINNELLI
11 Sandy/JORGE SANTANA
12 The Best Years Of My Life/FARAGHER BROTHERS
13 Sock It To 'Em J.B./REX GARVIN&THE MIGHTY CRAVERS
14 Shake A Tail Feather/IKE&TINA TURNER
15 One Fine Day/THE CHIFFONS

***マア・チャン***

1 アルファfeat ハナレグミ / 宇宙ハワイ
2 エヴァ / ムーン・リヴァー
3 THE BOOM / 風になりたい
4 アルシーオ&エミリオ・サンチアーゴ / ユリの花
5 ミニー・リパートン / LOVIN' YOU
6 リンダ・ルイス / Reach For The Truth
7 イタリア民謡(歌:アルベルト・クピード/テノール) / 帰れソレントへ
8 MAROON5 / SUNDAY MORNING
9 Dragon Ash / WHERE WHERE WHERE
10 Dragon Ash / EL ALMA feat SHINJI TAKEDA
11 Elliott Smith / baby britain
12 maa・chan / 春のひだまり

***森山弟***

1 Herbie Mann / Hold On, I'm Comin'
2 Baker Brothers / Ready...Aim...
3 New Mastersounds / Nervous
4 Boogaloo Joe Jones / Light My Fire
5 Isaac Hayes / Theme From Shaft
6 Curtis Mayfield / Superfly
7 Bobby Womack / Across 110th Street
8 Roy Ayers / Coffy Is The Color
9 Herbie Mann / Philly Dog

<コメント>

1. 1968年の定理:ハービー・マン+ロイ・エアーズ=最強。サム&デイブのあれです。もやはジャズでもなんでもなくなってます。

2. 英国ディープ・ファンク。

3. 英国ジャズ・ファンク。かつてのアシッド・ジャズ・ムーブメントしかり、イギリスにおける黒人音楽へのアプローチというのは、同じ島国の日本人にも共感できる部分が多い気がします。

4. サイケデリック・ソウル・ジャズ・ギター・シリーズより、ドアーズのカバー。

5. ~ 8. 70年代ブラック・エクスプロイテーション・ムービーのテーマ曲4連発。

9. ひとつ確実に思うのは、ハービー・マンを軽視するような「音楽ファン」には決してなりたくない、ということ。

***森山兄***

1 Flora Purim / Dr. Jive (Part 1)
2 Ben Sidran / The Foolkiller
3 Georgie Fame / Ask Me Nice
4 The Clash / Look Here
5 Van Morrison / News Nightclub
6 比屋定篤子 / 128ポンドのオルガン
7 The Mariachi Brass feat. Chet Baker / On the Street Where You Live
8 ピチカート・ファイヴ / ヒッピー・デイ
9 フォルダ / アイ・ウォント・ユー・バック
10 Toddlers / ABC
11 Beastie Boys / An Open Letter to NYC
12 白木秀雄 / サヨナラ・ブルース
13 雪村いづみ / 東京の屋根の下
14 細野晴臣&ザ・ワールド・シャイネス / 幸せハッピー

<コメント>

1 リターン・トゥ・フォーエヴァーのカモメのやつで歌っていたひと。強力な変態ファンク。

2 ここから4曲連続で、モーズ・アリスンのカヴァーです。フェイムとシドランが来日した記念でもある。カーネーション「ロック・シティ」のイントロの元ネタではないかとの指摘あり(SZさんから)。

4 『サンディニスタ!』に収録。日本盤の解説にはモーズのモの字も出てこないので、モーズのカヴァーであることに気付くのがだいぶ遅れた。

5 ヴァン、フェイム、シドラン、モーズ自身の連名によるモーズのカヴァー集『テル・ミー・サムシング』より。

6 曲名はジョン・アーヴィングからの引用か。

7 ティファナ・ブラスのモロ二番煎じなんだけど、チェット・ベイカーが参加。A級なのかB級なのか分からぬイージーリスニング・グループ。いずれにしてもいま、誰にも注目されていません。

9 ジャクソン・ファイヴのカヴァーとかかけときゃ盛り上がるだろってセコい魂胆によりプレイ。それほど盛り上がらなかった。

10 「黒の試走車」の有望新人、ssotaさん(アンジェラ・アキ似のナイスメガネ男子)に教えてもらった。子供が歌ってるCD。

11 手持ちが足りなくなりそうなので、おまけCDからプレイ。

12 日本のアート・ブレイキー。ホレス・シルヴァーのカヴァー。

13、14 婚約されたA-scaさんに捧げます。おめでとう。

***おまけCD「From New Amsterdam to New York」曲目***

1 Lou Reed / NYC Man
2 George Russell / A Helluva Town
3 Bobby Womack / Across 110th Street
4 David Bowie / Andy Warhol
5 Fred Neil / Bleecker & MacDougal
6 Byrds / Spanish Harlem Incident
7 Nilsson / I Guess The Lord Must Be in New York City
8 Bebel Gilberto / Os Novos Yorkinos
9 Caetano Veloso / Manhata (Para Lulu Santos)
10 Annie Ross / Manhattan
11 Art Garfunkel / A Heart in New York
12 Kings of Convenience / Manhattan Skyline
13 矢野顕子 / ニューヨーク・コンフィデンシャル
14 Horace Silver / Summer in Central Park
15 Beastie Boys / An Open Letter to NYC
16 ピチカート・ファイヴ / 自由の女神
17 Graham Parker & The Rumour / New York Shuffle
18 Pete Rugolo and His Orchestra / Manhattan Mambo
19 Pogues / Fairytale of New York
20 Travis / New Amsterdam
21 Lou Reed / New York Telephone Conversation

*ニューヨークにちなんだ曲集です。
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by soundofmusic | 2008-03-23 23:13 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

小さなことにしかこだわらない

d0000025_3214436.jpgなかなか更新できずにいる間に、PPFNPが明日の土曜日に迫ってきました。恒例のおみやげだけはなんとか作ることができましたが、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子は間に合いませんでした。3月末日までには発行します。

まあともあれ、ゲストにはステキな女子2名、マア・チャンさんとA-scaさんをお迎えして、楽しい時間になること確実! ですので、ぜひともお立ち寄りください。詳細はこちらを。

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たまたまどこかで名前を見かけたメロディ・ガードット(Melody Gardot。ガルドーと書いてあるところもあるようだけど、合州国のひとらしいのでガードットでいいのか?)がよさそうだとか、いつの間にかプッピーニ・シスターズのセカンドが出ていたとか、気になる話題がいくつかあるけれど、まだ買えてないのでまたあとで。

日曜日、新高円寺の小さなライヴ・ハウス、スタックス・フレッドに、ジョー長岡のライヴを見に行く。珍しく最初から最後まで4人とも見たら、疲れたけれども収穫もあった。最初の本間千夏だけ鍵盤の弾き語り、あとの3人はギターの弾き語り。ここにライヴを見に来るとギターについて考えさせられることになる場合が多くて、この日もそうだった。同じ楽器(じゃないけど)を弾いて、こんなにも人それぞれの違いが出るものかと。

最後に出た小向定(こむかい・さだむ)というひとが、よかった。ジョルジ・ベンのように野放図で、その声はミルトン・ナシメントのように天に向かって伸びていき、ときにはケニー・ランキンのように繊細、と書いたら、ウソだろうと思うだろうか。誇張はしているけど、ウソではないよ。ジョーさんは、小椋佳や井上陽水を引き合いに出してもいた。

ふだんは愛知かどっかに住んでいるらしくて、家の近所で採ったつくしをスーパーのレジ袋いっぱいに入れて持ってきていた。そんなひと。ありきたりな発想だけど、キャンプ場とか、海辺とかでビールを飲みながら聴いたらさぞ気持ちいいだろうと思わせる音楽。小さなことにこだわらなそうな音楽。小さなことにしかこだわらないわたしは、肩身を狭くしながら、楽しむ。

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翌々日の火曜日には、丸の内のコットンクラブで、ジョージィ・フェイムとベン・シドランを見る。こちらはやたらと金のかかった雰囲気の会場で、サーヴィスは行き届いているがチャージも高い。演奏時間は短いが、1時間20分やったから、まあいいか。実際、たとえば1万円払ったから3時間見たいかというと、どんなものでもそんなに長時間見たくはない(賛同してくれなくてもいい)。

このふたりのことだから内容は期待通りで、それを確認しに行ったようなもの。それよりもこの会場の、どこに座ってもだいたい見やすそうな設計とか、増幅してますっていう不自然さがまるでなくナチュラルに聞こえるPAとか、全体的によくできた場所だなという印象が強い。もっとも、個人的には、そんなにハイクォリティでなくてもいいので、クアトロでスタンディングで6000円くらいで見られたほうがありがたいのはいうまでもない。

コットンクラブの入っている丸の内のTOKIAビルの地下にある、インデアンカレー(ママ)でカレーを食べた。もともと大阪にある店らしいが、いろいろと驚いた。

まず、店がまるでセットみたいなこと。撮影が終わったら即座に壊しますといわんばかりの薄っぺらさがたまらない(悪い意味ではない)。そして、肝心のカレーライスが、甘いのに辛い。つけあわせのピクルスは酸っぱいのに甘い。どちらも美味いです。カレーライス730円。一度、行く価値あります。
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by soundofmusic | 2008-03-21 03:22 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 65

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2008年03月22日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
A-sca(In The Pacific
マア・チャン
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

遅くなりました。ノンジャンルあらため中途半端なイヴェントPPFNP、来週末の開催です。

ゲストは初登場のA-scaさんと、何度か出てもらっていておなじみのマア・チャン。A-scaさんは、エッジエンドで毎月第3水曜日に開催中の、わりといかしたイヴェント「In The Pacific」のレギュラーDJ。ブギウギとかジャズとかをかけてくれることと思います。「In The Pacific」、通称インパシは今月は19日(水)。ご都合つくみなさん、会場でお会いしましょう。
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by soundofmusic | 2008-03-13 20:08 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

即興人生

遅ればせながら、土曜日の「黒の試走車」にお越しくださったみなさん、ありがとうございました。マジックさん、SZさんが欠席だったので、2月にDJデビューを飾ったssotaさんと、ニトロジェニックの妄想ピンクことアツローくんがゲストで回してくれました。ふたりにも感謝を。

毎月第2土曜日に開催している「黒の試走車」、次回4月から、毎月第1土曜日に移動すると思います。思いますってのはなんだか歯切れが悪い物言いで申し訳ない。現在最終確認中なのです。

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前日の金曜日は、ニトロジェニック(楽しい)だとかいろいろありましたが、ニトロに行く前にフィルムセンターに行き、マキノを2本見てから地下の小ホールに移動、アメリカ映画史研究と題した小特集で、マーヴィン・ルロイ「酔ひどれ船」を見る。

この特集、珍しい昔のアメリカ映画がまとめてかかるのはいいのだけど、全部無字幕。フィルムセンターには字幕のついた洋画も当然たくさん収蔵されているのだから、そういうものを恒常的にかけないのはどういうわけか。と、ぶつくさいいながら、それでも見に行ってしまう。

まあ、勉強ですよ、勉強。映画のではなくて、英語の。見に行く前は、どのくらい聞き取れるかなーと心配でしたが、うーん、だいたい7、8割かな。聞き取れない部分が。しかし驚くなかれ、あらかじめ解説のチラシで物語をフォローしておいたこともあるとはいえ、セリフの内容が理解できないことにほとんどまったくストレスを感じずに、楽しむことができた。

目は口ほどにものを言い、とはよく言ったもので、物語を伝えるのはなにもセリフばかりではない。所作、表情、演出、撮影、編集、その他もろもろ一体が火の玉となってこそ映画なのだなとあらためて痛感。のちに「市民ケーン」を撮るグレッグ・トーランドの撮影、想像力にあふれていてすばらしい。スクリーン・プロセスの使い方も見事でした。

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映画の演出とは何かについては、ラピュタ阿佐ヶ谷の東映動画特集でも考えさせられた。いまのところ見たのは、薮下泰司「白蛇伝」、薮下泰司、手塚治虫、白川大作「西遊記」、白川大作「わんわん忠臣蔵」。たぶんこれからも何度か通う。

たとえば「白蛇伝」で、故郷を追放される主人公と、それを追うパンダとアライグマ(?)とを交互に映す手法。おお、これぞクロスカッティングの醍醐味! と、新鮮な心持ちがする。どうでもいいが、この映画に出てくるパンダの名前は「パンダ」である。

あとは、どれも音楽が楽しい。音楽が楽しいって冗語かもしらんけど。で、思うのは、アニメだったら日本語のミュージカルは容易に達成できるのではないか、ということ。それは裏返せば、どうして実写じゃできないのか、とも言える。「西遊記」の孫悟空たちは、でたらめな歌詞を含む自分たちのテーマソングを歌いながら旅を続ける。実写の映画でも、同じことをすればいいのに。

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昨日、酒井俊のライヴを見に行ってきた。プレイズ・スタンダードと題した公演で、1曲1曲、うたの背景を説明する。それが説明になっていないのがたまらなく楽しい。たとえば、こんな具合。記憶によっているので、不正確ですが。

「この曲も、ニコラス・ローグの映画でぴったりのがあったよね。男役が、ほら、ポールとサイモンっていたでしょ、あれの背の高い方、アート・ガーファンクル」

たぶん本人だけは、よく分かっているのだと思う。で、男役、という宝塚的な単語は、たぶん「主人公」と言いたくってそれが出てこなかったのではないかな。

うたと同じくらい、インプロヴィゼイション感覚にあふれたおしゃべりを堪能してきました。いつも思うことで、何度も書いてきたことをまた書くと、なにも即興っていうのはジャズ・ミュージシャンだけの特権じゃなくて、自分の発したひとことに相手が思いもよらぬ返事をしてくる、そしてそこからまた思考が発展と脱線を始める……ってことは、おしゃべりも仕事も恋愛も、たいていのことは即興 and/or インタープレイ。そう考えると、楽しいんじゃないの。

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22日(土)のPPFNPの詳細をアップしました。もう来週末ですね。「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子もその日に間に合うよう出したいけど、たぶんムリ。全然時間がないので。自分の回答を載せなければ発行できるんだが。なお、アンケート未提出者様、まだ受け付けていますので早急にご提出ください。
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by soundofmusic | 2008-03-13 19:52 | 日記 | Comments(0)

天然の美

土曜日の映画の日、仕事が終わって、さあ映画だ、と勢い込んだはいいものの、どうもこれといって決め手に欠ける。山田洋次の「母べえ」はどこも最終回の上映が早くて、間に合わないか、もしくは、間に合いそうなところは混んでいそうな予感。結局、なんかずーっとやってるな、と思ってはいたニコラウス・ガイアーハルター「いのちの食べかた」を見に、イメージフォーラムに行った。

これはまず、さまざまな意味でショッキングな映画。ひとことでいって、ふだんわたしたちが口にしている食べ物はほとんど工業製品の生産をイメージされるような環境で製造されている、というドキュメンタリー。なるほど、字面でそういわれると、うんたしかにそうなんだろうね、と答えるだろう。

ただし実際に見るのは大違い。ヒヨコは生きたままノズルから噴射されてトレイに載せられるのだし、成長したニワトリをつかまえるときには人間が捕まえるなんて悠長なことはしない。巻き取り機を先端につけた車でぎっしりとした群れの中を走っていくと、手近にいたニワトリがそこに巻き込まれてベルトで送られていくのだ。

屠殺や死体の解体シーンには息を飲む。かろうじて内臓を支えていた胴体が回転するカッターで切り開かれると、内臓がだらりとたれさがり、逆さ吊りにされた口からは大量の液体が滝のようにこぼれる。

それを見て思い出したこと。昔、死ぬ直前の祖母をお見舞いに行ったとき、「あ、袋が維持できなくなりかかっているな」とひしひしと感じたことがあった。内臓やらの入った皮袋内の秩序維持=ホメオスタシスの概念を、わたしはそのとき手中に収めた。けいけんちがあがった。

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わたしが直接知っている人間の中ではいちばんくらいに鈍感なわたしがそれなりのショックを受けたくらいだから、たいていのひとはやはりある程度のショックを受けるだろう。本当はこの映画、子供も見ておくべきなのだけど、PG-12指定を受けている。

それはともかく、実はもっとショックを受けたのは、この映画がしばしば映像的に美しいことなのだ。高度に機械化された秩序の持つ美しさ。突拍子もない連想かもしれないが、流れ作業に乗ってやってくる牛やら豚やらを見ながら、しばしば、バスビー・バークレイを思い出していた。また、坂の上から見渡した遠景いっぱいに広がる、雪原のようなヴィニール・ハウスだとか、夜のレタス畑をゆっくりと進む、ヴィニール・ハウス状の採り入れ車だとか(その中にひとが入っている……。うまく説明できない)。炭鉱にあるみたいなシャフトで地下まで降りて行った先にある岩塩採取場の乳白色の美しさだとか。

この映画には字幕がない。言葉による説明もない。登場人物は仕事上の言葉を交わすが、そのヴォリュームはささやかで、聞き取れるか聞き取れないかぎりぎりのところ。訳出はされていない。

客層。ふだん行く名画座やフィルムセンターの煮〆たような雰囲気とも、アテネフランセの勤勉な感じとも、たまに行くハリウッド大作のにぎやかな客席とも、また違うひとたちが見に来ているみたい。興味深かった。

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今週の土曜日です。昨年3月にスタートして、早くも丸1年。いいネタいっぱい用意してお待ちしています!

☆「黒の試走車」Vol.13
2008/03/08(土)
19:00~23:00
@渋谷・メスカリート
会場地図
チャージ:500円+1オーダー(500円)
DJ:ssota、チバ、az、森山兄

「黒の試走車」は、4月から週が変わって、第1土曜日になる予定です。告知はまた後日。

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で、その翌日の9日(日)。森山のお友達の、徳本直之さんと鎌田綾さんの共同監督作「しあわせ」が、調布映画祭の短篇部門に入賞、上映されます。無料なので、調布のご近所の方、どうぞ足をお運びください。 5月あたりにはよそで上映される予定もあるそうなので、わたしはそちらに行くつもり。
上映会詳細
作品案内
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by soundofmusic | 2008-03-04 21:17 | 日記 | Comments(0)