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アメリカの声

いまはどうか知らないけど、昔は、英語学習者がよく訊かれる質問として「勉強を始めたきっかけは?」みたいなのがあって、これまたいまはどうか知らないけど、答えの定番のひとつとして、好きなスタアの出ている映画を字幕なしで見たいから、というのがあった時代があった、気がする。

とはいえ、そういう輩が見たがるスタアとは、えてして出演作がもれなく日本公開されるような超有名人だったりするので(偏見)、別にそんなことで英語を勉強しなくても、と思ってしまう。もちろんわたしも字幕なしで映画が見られたらこんなにいいことはないと思うわけだけど、それは、フィルムセンターで30年代のアメリカ映画が無字幕で上映されたりするからだ。

東京に住んでいると、この機会を逃したらもう一生出会うことはできないんじゃあるまいか、という映画がしょっちゅう上映されている。それらを全部見ることは物理的に不可能だということを考えたら、気が狂ってもおかしくなさそうだけど、不思議なことに、わたしの知っている範囲ではまだそれで狂ったひとの話は聞かない。みんなすでに、ソフトに狂っているからだろう。

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調べ物をしていたら、ヴォイス・オヴ・アメリカがスペシャル・イングリッシュというものを発明して(?)、それによる放送をインターネットで聴くことができる、と(いまさら?)知る。

実際にいくつか聴いてみると、平易な語彙でゆっくりとしゃべってくれるので、たいへん聞きやすい。45回転のドーナツ盤を33回転で聴いたような感じ。ふだん、家に帰ると何の意味もなくTVをつけてしまうことが多く、帰宅時間の関係で、グータンヌーボなんてほぼ毎週見てしまっているような有様なので、そういった時間のいくばくかでも、流しっぱなしにしたVOAを耳に入れておけば、そのうち劇的にヒアリング力が向上するに違いない、と、要は甘い考えを起こしたのだ。これが数日前のこと。

効果はさっそく、あまりにも意外な形で訪れた。仕事に行ったら、客からのやや理不尽と思えるクレームの電話(英語)を受けるハメになったのだ。もちろん、望んでのことではないものの、英語のシャワーをばんばん浴びながら、それに対しての釈明もしているうちに(ゆっくり考えているヒマはない)、なんだか相手とコミュニケーションが成立しているような気分になる。

これが錯覚かどうかは、コミュニケーションの定義による。少なくとも、いまわたしが従事している仕事で使われる英語はかなりの部分が定型のやりとりで、極端な話、「英語がしゃべれる」必要はない。もっともそれを言うなら、ストックフレーズのやりとりでやりすごせない場面が一生のうちに何回あるのか、ということになる。

ただしそのやり方でいちばん困るのは、仕事のやり取りが終わったあとに、客が世間話を始めてくるとき。脳のモードの切り替えに失敗し、完全に虚を突かれてしまうことがある。そんなときは、「Have a nice day.」と言われても、字義通りにとらえて、それってどういう意味だっけ、と真剣に考えてしまったりするから、おそろしい。
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by soundofmusic | 2009-02-25 14:28 | 日記 | Comments(0)

卵とか壁とか

先週、生まれて初めて歌舞伎を見てきました(歌舞伎座昼の部)。イヤホンガイドを聞きながらにもかかわらず物語が分からないとか、「娘道成寺」で踊る菊之助と玉三郎、どっちがよいのか分からないとか、どっちが自分の好みなのかも分からないとか、要は分からないことづくめでしたが、歌舞伎座内の物販の異様な感じ(装身具とか売る必要あるのか?)とか、極度に様式化されたアクションとか、いろいろ得るところはありました。

別に何かの役に立てる必要もないんだけど、継続的に見ていくと、映画を見るのにも必ず役に立つだろうなとは思いました。それをいうならば、世の中に、知っておくことによって映画を見るのに役立たないことというものはなく、そもそも、考えてみたらそれは映画に限らない。金と時間と機会の都合がつく限りなんでもやってみたらいい。と、急に一般論。

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村上春樹のスピーチの断片をTVで拝見。実感したことはあまりないけれど、もしかすると動く村上春樹は相当レアなような気もする。まあ、小説家というのはそんなに日常的にTVに出る存在じゃないか。

見てみて気付いたのだけど、わたしは彼の英語を、もっと流暢なものなのだと勝手に思い込んでいた。だから、TVで見て感じたのは、まず、あ、意外とネイティヴっぽくないんだな、ということ。ただし見た部分は1分もないので(卵とか壁とか言っているところでした)、あまりあてにはならない。

おそらく村上氏の場合、いろんな場所で英語を使っているうちに、コミュニケーションの全体の過程において、「ネイティヴ・スピーカーのように発音すること」の重要性はそれほど高くない、と体得したんじゃないか。その結果のあの発音なのかな、と思いました。

もっとも、ネイティヴ・スピーカーのようにといってもどこの発音が標準なのかという問題は当然あり、そういえば、ニューヨークでニック・ロウのライヴに行ったとき、MCがうまくウケてないときなど、「ランゲージ・バリアのせいか?」みたいなことを言っていました。それにしても、ニック・ロウのうたうカントゥリー音楽を聴きに来るアメリカ人ってのはどんなひとたちなのか、謎。日本人がジェロを聴くみたいなもんなんだろうか。

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次回、3月28日のPPFNPの詳細が出ました。ゲストDJは、今年から来年あたりにかけて大躍進が予想されるミュージシャン、轟渚さんと、裁縫好きのタエラマンさんです。タエラマンさんの自作の服とかバッグは本当に素敵なのです。

お楽しみに。
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by soundofmusic | 2009-02-18 03:19 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 71

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2009年03月28日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
轟渚
タエラマン
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

3月のお知らせです。

ゲストにお迎えするのは、3月21日に初のワンマンライヴを大々的に挙行なされる轟渚と夕映えカルテットの轟渚さんと、したてや はなおかとしても活動中の被服系DJ、タエラマンさんです。

轟さんの音楽はシティ・ポップス、ジャズ、フォーク、ブルーズ、などが適量に配合されたもので、宣伝なのでちょっとだけ誇張していうならば、いま、日本語のうたもの好きならこれを聴かなくてどうする、というほどのものです。DJでも、ご本人のルーツに根ざしたここちよいうたを届けてくれることと思います。

タエラマンさんは、よい耳をお持ちの割にはあまりDJをなさらないことで知られています。昨年秋ごろにも一度お願いしましたが、「40分もかけたい曲が思いつかなかった」とのことで丁重に断られたという経緯があります。今回、しつこく頼んでようやくOKをもらいました。みなさんもそのつもりでお聴きください。

いつもどおり、たのしいおみやげつきです。
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by soundofmusic | 2009-02-17 23:05 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

犬と6セント

d0000025_21264220.jpgいま、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子を少しずつ編集しているところです。未提出の方、まだもうしばらくは受付中ですので、どしどしご参加ください。

で、この冊子ではみなさんがおすすめのCD(と、そのほかのいろいろ)を紹介してくれるので、毎年、冊子に載っているものの中から、数十枚……はいかないまでも、十数枚は自分でも買っている。

実際問題、冊子を作っているうちからチェックは始めている。さっそく先日、今年度版にインスパイアされての購入品第1号が我が家に届いた。ビヨンセの妹、ソランジュのアルバム。イーベイで6セント。6ドルじゃないよ。日本円だとやっぱり6円くらいか。送料は別にかかるにしても、衝撃的な安値。

トラックはモータウン~ニューソウルの意匠で、うたは現代のR&B的。そういうのがどれくらい流行っているのか分かりませんが、なかなか気持ちいい。「オード・トゥ・マーヴィン」なんて、いかにもな曲調、タイトルのナンバーもあり。個人的にはエイミー・ワインハウスのほうが好きだけど、あれはちょっとコテコテすぎる、と感じる方や、渋谷系好きだったみなさんなんかにはこっちのほうがしっくりくるかもしれません。

ところで写真の赤いジャケは、そのソランジュのものではなく、アマゾンでソランジュだとかの現代ソウルを閲覧しているとよくおすすめされる、カリーナってひとの『ファースト・ラヴ』。このセンス、なんか日本っぽいなあといつも思ってしまう(輸入盤です)。ほかの写真を見ると青山テルマさん風でもあるようです。一応、試聴してみたのですが、内容は忘れました。

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d0000025_2127285.jpgジャケといえば最近のびっくりジャケは、写真その2のシャンゴ。これはA&Mから出た、たぶんファーストで、スティール・パンの配合度合いが心地よいポップス。一度CDになっていますが現在はどうせ廃盤でしょう。検索すると、試聴できるセレクトショップのHPがいろいろ出てくると思うのでお試しあれ。そのうちPPFNPでも使います。

で、なにが驚いたって、いままでずっと、足元にいる動物を犬だと思っていたら、百獣の王として名高いライオンじゃないですか! あっぶねぇなあ……。

これ、プエルト・リコのサン・フアンからLPを空輸したら、USPS(アメリカの郵便局)で送られてきた。消印というか郵便局で貼るシールも、50州で使用しているのと同じもの。たとえばイリノイ州シカゴだったらChicago ILとか書いてあるところ、San Juan PRと書いてあり、あれっ、PRって何州だっけ、と思ったわけだ。プエルト・リコはアメリカ合衆国の自治的・未編入領域であるらしい。

よく、オリンピックとかその他の国際大会なんかで、「150の国と地域が参加」とかの言い方がされますが、正式な国じゃないいろんな立場の「地域」にはなんとなく興味がある。ぱっと思いつくのは台湾とかね。このあいだも、イギリス(のほう)からCDを買ったら発送元がマン島だったのでマン島について調べてみたら、あすこはいわゆるグレートブリテン(以下略)ではないのだそうです。そんなこんなで海外通販は面白いです。

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1月31日のセットリストが出ています。
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by soundofmusic | 2009-02-11 21:27 | 日記 | Comments(0)

大恐慌時代のレスター・ヤング

d0000025_2221680.jpgよく、ライヴは1回1回がその場限りで……なんてことを言ったり言われたりするけれど、それはそれと承知した上で、それでもやっぱり、もう死んだミュージシャンや、遠くに住んでいてこれから死ぬミュージシャンなんかの音楽を好きなときに聴くことのできる複製音楽の可能性に比べたら、ライヴなんて、家の近所でやってたら行けばいいくらいにしか思っていない。音楽家のみなさん、どうか気を悪くしないでほしい。

1年ちょっと前から、酒井俊のライヴをちょくちょく見にいっているのは、たんじゅんに、やっていることが毎回違っておもしろいから。今度のトゥアーではここをちょっとこうしてみた、とかいう程度のものではなく、毎回毎回、いろんなふうに組み合わされたミュージシャンたちが集まっては四方八方から押したり引いたりして、大胆に音楽の形を変えていくのです。

木曜日、マンダラ2で見たときのバックは、関島岳郎(tuba)、桜井芳樹(g, banjo)、太田惠資(vln)、中尾勘二(ts, cl, tb, ds)。遅れて入ると、「イエス、ウィ・ハヴ・ノー・バナナズ」の演奏中で、すっくと立った太田惠資が♪さんた~るちぃ~あ~♪と声を張り上げていました。

なんだろね、このメンツは。どこにもないアメリカ音楽かな、と思ったけど、それだけじゃない。デイヴィ・グレアムがそうであったような、ワールド・ミュージックとしてのロック。で、それだけじゃなくて、ここには今も昔も、東も西も、ロックもジャズもソウルも、みんな含まれてしまっている。

聴いているうちに刺激されて、自分の持ってる音楽の引き出しが勝手にすたすた開き出して、いろんなものが飛び出してくる。収拾がつかなくなって、困ってしまった。ジョー長岡さんとか、森山弟くんは一度見ておいたほうがいいよ。

中尾勘二のプレイを聴いたのは初めてのような気がする。ステージ上でずっと横、というか奥を向いて、客に決して顔を見られないようにしながら、コクのある音を紡ぎ出している。のだけど、音が小さい! ソロをとったのはたぶん2曲くらいだろうか。ほかのほとんどの曲では、聞こえるか聞こえないかくらいのかすかな音が鳴り続けていた。道を歩いていて、とぉーくのほうに知人の後ろ姿を見つけるような。で、近づいてみたらそれがレスター・ヤングだったりするような。かと思うと、「黒の舟唄」でのぶりっとしたテナーは、超演歌、と呼びたくなるほど。もっと聴きたい。

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この日のマンダラ2で休憩時にかかっていたのが、ライ・クーダーの昔のアルバム。ああなるほど、分かってるな、という感じ。そう、この日のメンツは、ライ・クーダーがロックであるような意味でのロック。つまり、うん、なんかジャンル名をつけたいんだったらロックでもいいよ、めんどくさいから、という意味でのロック。

それで昨日はひさしぶりにライ・クーダーのファーストを聴き返していた。あのアルバムの「ド・レ・ミ」の、ざっくりとしたアンサンブルが、わたしにとっての理想のロックのひとつです。それにしてもこのアルバム、大恐慌時代な感じの曲がやけに目立つなあ……。

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今晩のお知らせ。酒井俊に負けず劣らず毎回がらっと変わった雰囲気でお届けしております催しです。お時間ある方はぜひお立ち寄りください。わたしは、あんまり聴く機会もなさそうな曲をふんだんにご用意してお待ちしております。有馬さんは女子高生の格好でDJをなさるそうです。

*黒の試走車<テストカー> Vol.24*
日時:2009年02月07日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図。
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az/SZ/チバ/マジック/森山兄
ゲストDJ:有馬ゆえ
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by soundofmusic | 2009-02-07 02:22 | 日記 | Comments(2)

シナウス

d0000025_15354634.jpg土曜日のPPFNPにお越しくださったみなさん、、ゲストのお二方、どうもありがとうございました。セットリストは出揃い始めたら公表します。なお、次回開催は3月28日(土)に決定しました。お楽しみに。

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ところで、宇内さんの野郎がリストを提出してくれない(子供が生まれて忙しいらしいが、それはどうせ言い訳だと思う)ので、11月分のセットリストが不完全のままなんですが、11月に宇内さんの野郎がかけてくれた、ジャズ・ジャマイカなるグループのアルバム『ジャマイカン・ビート』がけっこう気に入りました。

これは、トロンボーンのリコ・ロドリゲスなんかがいた(ほかのメンバーは知らない)バンドで、レゲエ/スカ風味でジャズの名曲をカヴァーするというもの。90年代前半のレア・グルーヴ期に出たもので、どうせどこでも500円くらいで投売りされてるだろ、と思って軽く探してみたら、案外見つからない。アマゾン・マーケットプレイスでも安くない値段がついているし、輸入盤はないのかとイーベイで検索したらヒットしないので、日本盤しかなかったのかも。このあいだ、下北沢のディスクユニオンでようやく発見したんだけど、1000円という微妙な価格。ぬるま湯的で悪くなかった。

レオン・ラッセルの『ストップ・オール・ザット・ジャズ』も、モーズ・アリスンのカヴァーが入っていると聞いて探し始め、はや数年。先日、ようやく適正価格で見つけることができた。ユニオンだとだいたいレオン・ラッセルのコーナーはあっても、入っているのは有名なアルバムだとかベスト盤だとかばかり。当たり前だけどCDも廃盤になってそれっきりのものも多いわけで、その状態が何年も続けば品薄で値段はあがっていくのだなあ、と当たり前の感想を持ちました。

このアルバム、語義矛盾のような気もするけど、もしこの世に「粋なロック」が存在しうるとしたらそれはこの音楽のことではないか、と一瞬思った。でもそれは褒めすぎかもしれない。ストーンズの「ワイルド・ホーシィズ」をスカ+カントリーなアレンジでやっていて、これなど、いかにもわたしあたりが喜んでかけそうな感じ。

何度かCDになってるのにここ数年廃盤で、中古でもあまり見かけないので現在捜索中、なアイテムはあとふたつくらいある。気長に探したいと思っています。
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by soundofmusic | 2009-02-02 15:35 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 70 2009.01.31 ゲスト:高嶋里美&他

***森山兄***

1 Jamie Lidell / Green Light
2 アン・サリー / レインボー・シー・ライン
3 Laura Marling / Ghosts
4 Vetiver / Hey Doll Baby
5 Elvis Presley / I'm Gonna Walk Dem Golden Stairs
6 Kitty, Daisy & Lewis / Mean Son of a Gun
7 有山じゅんじ with バンバンバザール / スルメのように生きてる
8 Davy Graham / Better Git in Your Soul
9 Sister Wynona Carr / It's Raining Outside

<コメント>

1 ワープに在籍しているのに現代ソウルっぽいうたものをやっている妙な男らしい。この曲はバウンシーなR&B。

2 バウンシーなビートつながり。吉田美奈子のカヴァーでしたっけ。

3 17歳だか18歳だかのイギリスの新星フォーキー。ニック・ドレイクとかジョニ・ミッチェルとかが引き合いに出されそうな気がします。

4 デヴェンドラ・バンハートあたりの仲間なんでしょうか。フリーフォーク一派とか呼ばれそうな気がします。6曲くらい入っているカヴァー・ミニ・アルバムより。知ってる曲は1曲も収録されていません。

5 ソウルフルでゴスペルでソフトロックなエルヴィス。

6 いちばん年上でも20歳そこそこなイギリスのシブい三きょうだい。ロカビリー、ブギー、R&R、スウィングなどを現代によみがえらせています。お母さんは元レインコーツ(!)のドラムのひとだそうです。

7 やたらと軽い感じですばらしいです。なお、バンバンの福島くんは有山じゅんじのおっかけをしていたそうで、あるとき、有山に近づきたい一心で「有山さんは何の(=どこのメーカーの)弦を使ってるんですか?」と訊いたら「鉄の弦や!」と返答されたそうです。

8 先ごろ亡くなった英国のギタリストを追悼します。チャールス・ミンガスの曲ですが、このヴァージョンはジャズでもフォークでもない。まさに英国ロック誕生の瞬間が聞こえます。

9 20世紀半ばくらいに活動したR&B歌手。ベスト盤的なCD『ジャンプ・バック・ジャンプ』に収録。このCD、全曲最高です。そんなこと思ったのひさしぶり。

***森山弟***

1 Carol Batton / Intro
2 Qarteto Em Cy / おいしい水
3 Keren Ann / Not Going Anywhere
4 鈴木祥子 / 夏はどこへ行った -Naked Love Mix-
5 Prelude / Here Comes The Sun
6 ザバダック / 満ち潮の夜
7 キリンジ / 奴のシャツ
8 Devendra Banhart / I Feel Just Like A Child
9 Kevin Ayers / Stop This Train (Again Doing It)
10 Claudine Longet / Let's Spend The Night Together
11 Joyce / Baracumbara
12 Beatles / Ob-La-Di, Ob-La-Da

<コメント>

1 UKの変わった音楽家兼収集家のアンディ・ヴォーテルによるストレンジ・フォークのコンピレーション「Folk Is Not A Four Letter Word」より。

2 65年のデビュー以来現在も元気に活躍中のブラジル最強4人姉妹コーラス・グループ。初期のものは例外なく美しいので全部持ってた方がよいです。これは93年の「ヴィニシウス・エン・シー」より。

3 イスラエル生まれでフランスあたりに拠点を置く女性SSW。「去年兄からもらったCDランキング」堂々の第1位。「2000年以降にリリースされた女性SSWものランキング」でも12位くらいには滑り込みそうな素晴らしい作品です。

4 デビュー曲の英語版セルフ・カバー。デビュー曲にしては完成度が高すぎると聴くたびに驚かされる名曲。

5 英国フォークの良心プレリュードが、ビートルズの良心ジョージ・ハリスンをカバーですよ。

6 このCDは中学生のときに購入したんですが、その後20年近く英国、アイルランド、アメリカのフォークを聴きたおして最近ようやく意味がわかってきました。

7 キリンジって評価が高くて「よくわかんない」とか言うとばかにされそうな雰囲気バリバリですよね。とりあえず「キリンジ?いいよね!」って口を合わせておくのが無難!

8 森山弟が好きそうに決まってると断言されているフリー・フォークの首領。はい、お察しの通りです。フリー・フォークとフリーク・フォークとネオ・アシッド・フォークの区別がいまひとつわからないけど、要は英米フォーク・リバイバルのリバイバルだろうと思われます。

9 ケヴィン・エアーズもアシッド・フォーク的な視点で聴くとまた楽しい人です。間違いなく変態でしょうけど。

10 ストーンズをウィスパー・ボイスで。こういう安易な企画もの、まったく嫌いじゃありません。

11 「カリオカの午後」(83年)より。ジョイス風スキャット。この人の声でスキャットやられるとうっとりして脳がとろけると思う。

12 もちろん「アンソロジー3」収録のオリジナル超えバージョン。

***高嶋里美***

1 The Orion Experience / Nice Guys Finish Last
2 Tally Hall / Good Day
3 Ray Davies / Vietnam Cowboys
4 The Zutons / What's Your Problem
5 They Might Be Giants / Take Out The Trash
6 The Presidents Of The United States Of America / So Lo So Hi
7 The Major Labels / Don't Hear A Single
8 Matthew Sweet / Burn Through Love
9 The Shins / Phantom Limb
10 The Wallflowers / I Am A Building
11 Aimee Mann / Ballantines
12 Neal Casal / A Year & A Day
13 Rachael Dadd / Table

<コメント>
似たような選曲でいつもすみません。
今回は一応本人達の一番新しいアルバムからです。
このうちの殆どのミュージシャンはmyspaceかサイトを持っているので、
他の曲も聴けるはずです。興味がある方は、名前で検索してみてください。

***森山兄***

1 Loose Fur / Thou Shalt Wilt
2 Q-Tip / Manwomanboogie
3 Jeremy Steig / Alias
4 Calypso King & The Soul Investigators / Mo' Calypso Strut
5 Speedometer / Chicken Run
6 West/Rock/Woods / リヴィング・スルー・アナザー・キューバ
7 Xavier Cugat and His Orchestra / Besame Mucho
8 Clebanoff and His Orchestra / Whispering Bossa Nova
9 デューク・エイセス / 煙の王様
10 Amy Winehouse / Tears Dry on Their Own
11 土岐麻子 / 青空のかけら

<コメント>

1 ウィルコのメンバー+ジム・オルークによるプロジェクト=最強。

2 昨年のアルバムより。もちろん悪くはないけれど、このひとが本気出したらこんなもんじやないよなあ、と思ってしまう程度には不出来。

3 鬼気迫るフルート=鬼笛。サムプリングのネタになっていそうなドラム・ブレイク。ちなみに餃子は英語でダムプリング。

4 いい意味で名前に偽りありなグループ。音楽はミーターズ直系のハード・ファンクです。

5 現代のミーターズか。ぺしゃっとしたホーンの録音がいかにも往年風。

6 スズさんがかけていて、とても気に入ったので購入。XTCの曲を(ジャズの)ピアノ・トリオがカヴァーしております。フォービートから脱却することでジャズがいかに自由になったかの証明でもある。なんて書いたら、日々ジャズの新領域を模索しているミュージシャンのみなさんに「いまさらかよ」なんて鼻で笑われそうですが。なお、この曲の入っているアルバムは、須永辰緒がこの3人に「これカヴァーしてくんない」ってロック系の曲を“お題”として示し、それを彼らが調理する、という経緯で出来上がったそうで、音楽の質はともかく、そういういやらしさに対しては、良心的なリスナーとして、「いまさらかよ」と鼻で笑ってあげてもいいと思う。そうしたもろもろの事情を知ってから眺めると、ジャケの適当さも感慨深いです。

7 あなたがたはあるいは知らないかもしれませんが、あなたがたのお父さんお母さんには超有名かもしれないラテン系バンド・リーダー。やたらとアッパーな「Brazil」をかけるつもりが、メモってきた曲順の表記が間違っていたため、このぬるふわな曲がかかることになってしまいました。無念。

8 これもイージーリスニング界では有名な人らしいです。これはラロ・シフリンの曲。“1960年代の林有三”とでも呼びたい、つぶだったパーカッションがあまりにも現代的な1曲。ちょっといけすかない「フィンガー・スナッピン・ミュージック」のシリーズのCDです。

9 いま、azさんが「映画が好きとか言うならこれくらい読んどけ!」とやたらに高圧的に推薦している(すいませんウソです。推薦しているのは本当です)「円谷一」という本(白石雅彦著)を読んでおります。それがあまりにも面白いので、居ても立ってもおられずにプレイ。円谷一が演出して芸術祭の賞を獲ったドラマ「煙の王様」の主題歌です。作曲は山下毅雄。

10 最近では、あのパリス・ヒルトンにまで、つきあいきれない、と引導を渡されたなんてのがニュースになっていましたが、音楽家としても充分すぎるほど化け物的な才能の持ち主だと思います(いまのところ)。この曲は、バックのオケはモータウンの名曲「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」とまったく同じで(誰かの録音のトラックをそのまま使っている?)、そこに別の曲が乗っているという、なんつーんですか、こういうの。マッシュアップ? 替え歌?

11 土岐麻子はかわいいですよね~☆ この曲は斉藤由貴のカヴァーだと思います。聴いた回数はロング・バケーション(ケラのバンド)のヴァージョンのほうがはるかに多いですが。

***森山弟***

1 Dick Hyman / Mas Que Naada
2 Armando Trovaioli / Sessomatto
3 フリッパーズ・ギター / グルーヴ・チューブ part2
4 フリッパーズ・ギター / グルーヴ・チューブ
5 オハナ / I Wanna Be Sedated
6 Ramones / Do You Remember Rock'n'Roll Radio?
7 T. Rex / 20th Century Boy
8 小島麻由美 / トルココーヒー

<コメント>

1 イースト・コーストのジャズ・ピアニストによる、ピアノ・インストの常識を変える激しいビートの「マシュ・ケ・ナダ」(日本盤帯より)。67年の「ブラジリアン・インプレッション」収録です。しかしマシュ・ケ・ナダのカバーってすごい数だろうな、と思って今ざっと調べただけで700くらいありました。今度はジョルジ・ベンの印税額が気になってきた。

2 イタリアのモンド映画のサントラ。「黄金の七人」の人です。現在35歳から40歳くらいの皆様にはグルーヴ・チューブの元ネタとしてもおなじみですね。

3 というわけでグルーヴ・チューブ。「カラー・ミー・ポップ」(やたらとリリース数が多かったトラットリア・レーベルの記念すべき第一弾)収録のリミックス版。

4 続きましては「ヘッド博士の世界塔」よりオリジナル・バージョン。

5 ラモーンズの名曲をレゲエ風でごきげんにカバー。ボーカルはハナレグミ。

6 宇都宮鑑定団に痛快学園コメディ「ロックンロール・ハイスクール」のDVDがずっと置いてあって(当然誰も買わない)、値段が下がるのを2年くらい待っているところです。

7 イベント当日が映画「20世紀少年」の公開日だったみたいで、結果的に連動してしまいました。

8 この人は確実に鬼才。いつかまちがって爆発的に売れたら楽しいだろうなと夢に思います。去年の秋くらいから、それまで異常な中古価格設定がされていたディスクユニオンで(本部から安くしろと指示が出たのかどうか知りませんが)、急に値段がお手ごろになってます。

***他***

1 Thad Jones & Mel Lewis / Us
2 Benny Sings / Unconditional Love
3 ANATAKIKOU / 甘い種の不思議
4 武田カオリ with HAKASE-SUN / ANGEL
5 Marcos Valle / Nem Paleto, Nem Gravata
6 Marty paich / Black Rose
7 相対性理論 / ふしぎデカルト
8 鈴木慶一 / おー、阿呆船よ、何処へ
9 小川範子 / 波のトリコになるように
10 土岐麻子 with 堀込泰行 / FOOLS FALL IN LOVE
11 Simply Red / Fairground

***おまけCD『Sometimes I Feel Like a Cowboy』曲目***

1 直枝政広 / ディア・サー/マダム~牛蛙三度笠(ブルフロッグ・ブラザー)
2 G. Love & Special Sauce / Rodeo Clowns
3 Barbara Keith / Detroit or Buffalo
4 Neil Young / Buffalo Springfield Again
5 Steeleye Span / Spotted Cow
6 Dan Hicks & His Hot Licks / Cowboy's Dream No.19
7 Davy Graham / Buffalo
8 Dan Hicks & His Hot Licks / I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande)
9 The Intruders / Cowboys to Girls
10 ミッシェル・ガン・エレファント / カウ5
11 Cow Cow Davenport / Cow Cow Blues
12 大瀧詠一 / 論寒牛男
13 The Who / The Ox
14 The George Benson Quartet / Bullfight
15 Norman Greenbaum / Milk Cow
16 夏木マリ / カウボーイ
17 Levon Helm / Milk Cow Boogie
18 布谷文夫 / 深南部牛追唄
19 Chas & Dave / Lazy Cow
20 The Velvet Underground / Lonesome Cowboy Bill
21 The Jeevas / Ghost (Cowboys in the Movies)
22 キリンジ / カウガール
23 Chris Difford / Cowboys Are My Weakness

☆丑年なので、牛っぽい曲を集めました。
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by soundofmusic | 2009-02-01 18:55 | PPFNPセットリスト | Comments(0)