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リスト Volume 71 2009.03.28 ゲスト:轟渚&タエラマン

***森山兄***

1 Flight of the Conchords / Foux du Fafa
2 Lizzy Praks / Spring Changes
3 古谷充とザ・フレッシュメン / ソーラン節
4 Amy Winehouse / Love Is a Losing Game
5 Fred Wesley & The J.B.'s / Make Me What You Want Me to Be
6 Jimmy Owens / Didn't We
7 Joe & Bing / Love the One You're with
8 ムーンライダーズ / 30
9 Vetiver / Road to Ronderlin
10 Madeleine Peyroux / To Love You All Over Again

<コメント>

1 Y崎Mどか女史のブログにて存在を知った、ニュージーランド出身の音楽漫談デュオ。スチャダラパーのヒューモア+ピチカート・ファイヴの教養? この曲は、たいへんよくできたフェイク・フレンチ・エレ・ボッサ。フランス語が分からないひとでもこのPVを見たら楽しいよ。

2 最近ちょっと気になっている、たぶんイギリスのTru Thoughtsレーベルのひと。出がけに届いていたものをそのまま使用。生音クラブ・ジャズです。腰の据わったベース、ソウルフルなヴォーカル、変拍子。

3 2008年、個人的には最大の衝撃のひとつ。民謡をファンキー・ジャズ的に演奏。イカモノというレヴェルをはるかに超えています。

4 パリス・ヒルトンにも「あんたとはつきあいきれない」と引導を渡されたという怪物女史。この曲はプリンスがカヴァーしたがっているそうです。

5 『ダム・ライト・アイ・アム・サムバディ』より。おしゃれファンク。ジャケットが意味不明な曼荼羅感。「どですかでん」の子供みたいなひともうつってる。

6 ソウルジャズ。『ノー・エスケイピング・イット』(未CD化?)より。ジム・ウェッブの曲。ここで試聴可能(1分半くらい)。

7 フリーソウルですかね。アイズリー・ブラザーズなどでもおなじみの曲。デオダート肝煎りのデュオで、ベスト・オヴ・フレンズ名義で再発されたりしていたこともあった模様。

8 3/29付けで30歳になったssotaくんに捧げます。3/24で30歳くらい(若干サバ読み)になった轟さんにも捧げます。

9 フリー・フォーク界のフェアポート・コンヴェンション(適当に言ってみた)のカヴァー・アルバム。この曲のオリジナルはたぶんマシューズ・サザン・コンフォート。

10 この日は森山兄、森山弟、轟さんの3人がマデリン・ペルーをかけていました。新譜『ベア・ボーンズ』より。

***森山弟***

1 砂原良徳 / Theme From Take-Off (Magic Sunset)
2 Dorothy Ashby / Rascallity
3 The Allan Copeland Singers / Classic Gas/Scarborough Fair
4 Sonny Criss / Summertime
5 Madeleine Peyroux / Dance Me To The End Of Love
6 Humblebums / Victory Rag
7 Ben Harper / Say You Will
8 Rubens Bassini / Mirage
9 Gilberto Gil / Louvacao
10 Jancis Harvey / We Shall Rise

<コメント>

1. まりんのソロ3作目「The Sound Of '70s」より。この人のアルバムは地味に全部名作だと思います。

2. モダン・ジャズにハープ(ハーモニカじゃなくてハープ。でっかいやつ)を持ち込んだのは彼女ひとりだけ?普通にスウィングしてて笑えます。

3. マッシュアップの元祖。ジャケットも雰囲気満点な69年の「If Love Comes With It」より。この頃のレコードみたいにジャケットで中身が想像できる作品て絶滅しちゃったんでしょうか。

4. 「ゴー・マン!」(56年)より。これもジャケともども素晴らしい。今まで聴いたサマータイムのカヴァーの中でもかなり上位に食い込みそうな強烈なインパクト。

5. はい、みんな大好きマデリン・ペルーです。みんな大好き「ケアレス・ラヴ」より。

6. ジェリー・ラファティー(霧のベイカー・ストリート)加入前のハンブルバムズのファーストは結構秀逸。英国フォークの森の奥には恐ろしい人たちも多いけど、彼らは陽気なキコリ風。

7. 地味だと評判の「ライフライン」(07年)ですが、このくらいでちょうどよろしい。歴史に残る名盤ならすでに1、2枚作ったんだし。

8. ブラジルのパーカッショニスト。アート・ブレイキーのカヴァー。

9. ブラジルの文化大臣(音楽活動が忙しくなって昨年辞任)。トロピカリズモとかMPBとか、何年もぼけーっと聴いてるけどそろそろ体系立てないといけない気が。

10. 英国フォークの歌姫。CD化はありがたいんですが詳細な韓国語の解説は勘弁してほしいです。

***轟渚***

1 マデリン・ペルー / I'll Look Around
2 HARRY HOSONO&THE WORLD SHYNESS / Body Snatchers
3 アラン・ムシシーニ / 秋風
4 Tenko / ピーナッツ・クリーム・キス
5 バート・バカラック / A House Is Not A Home
6 トム・ウェイツ / Blue Skies
7 轟渚と夕映えカルテット / いますぐに
8 ダニエル・コラン / ジターバッグ・ワルツ
9 アントニオ・カルロス・ジョビン / Captain Bacardi
10 矢野顕子 / 大いなる椎の木

<コメント>

おまけ情報としては、3曲目にかけたTenkoさんのアルバムは初夏頃発売予定でまだ未発売です。私も1曲ベースで参加しました。7月のレコ発イベントには、轟渚も出演します(ベースでなくもちろん歌で)。よろしくお願いしますー。

***タエラマン***

1  西六郷少年少女合唱団 / 鉄道唱歌
2  美空ひばり / A列車で行こう (TAKE THE ”A” TRAIN)
3  スクーターズ / 涙のブレイク・アウェイ
4  細野晴臣 / フニクリ、フニクラ
5  くるり / 赤い電車
6  ヤノカミ / Night Train Home -yanokami version-
7  シンバルズ / Glide(Yann Tomita Mix)
8  Ennio Morricone / I Pattinatori di Bruegel
9  Harry Revel / MOON MOODS
10 ヤン富田 / SUMMER MUSIC
11 山本精一&フュー / そら
12 ビートたけし / たかをくくろうか

<コメント>

1~6はタイトルまたは歌詞に鉄道に関する語句が入っている曲で
7~12は私が電車に乗っているときぴったりだと思った曲です。

12については名も知らぬうただったのですが、スズさんとazさんが
教えてくださり、リストに連ねることができ感謝しております。
そして、主催の森山様、勘違いの大遅刻をしてしまい、
もうしわけありませんでした。

***森山弟***

1 バースデイ / タバルサ
2 Marissa Nadler / Under An Old Umbrella
3 Linda Perhacs / Hey, Who Really Cares?
4 Marissa Nadler / Dying Breed
5 Meg Baird / Do What You Gotta Do
6 Isobel Campbell / James
7 Nick Drake / Saturday Sun
8 ボノボ / Good Morning Groove
9 フィッシュマンズ / ナイトクルージング

<コメント>

1. ミッシェル・ガン・エレファント~ROSSOと来て現在The Birthdayなわけですが、最新作でのチバユウスケはいい年齢の重ね方してきたなと思わせる歌心にあふれてます。

2. 今個人的にいちばん注目しているフリー・フォークの歌姫。

3. 長いことアシッド・フォーク幻の名盤として君臨していた70年のアルバムより。非常に美しいです。現在CDも廃盤でAmazonで新品8000円、中古が5000円くらいで買えるようです。アホくさ。

4. 再びマリッサ・ナドラー。米東海岸でこのフリー・フォークの流れがどんな経緯で生まれたのか、知ってる人がいたら教えてください。

5. 森山兄弟が珍しくふたり揃って公認する21世紀のフォーク・クラシック「ディア・コンパニオン」より。多少慌てて買ったほうがいいです。

6. 元ベル&セバスチャンのイザベル・キャンベルによる、これまたフリー・フォークの名盤「ミルク・ホワイト・シーツ」(06年)より。当日ニック・ドレイクと聴き間違えたお客様がいたほど、ニック・ドレイクなインスト。

7. 続いてニック・ドレイク本物。問答無用の名曲。

8. ボノボはデビュー時点でかなり完成されてたことがわかるファーストより。特にこの時期はフィッシュマンズ度が高いので個人的にも点数甘くなります。

9. 永遠の名盤「空中キャンプ」(96年)より。はっきり言ってこの曲は、異常。

***森山兄***

1 酒井俊&田中信正 / 星影の小径
2 Bosco & Jorge / Mikeys Pole
3 Kathryn Williams / Beautiful Cosmos
4 湯川潮音 / 明日になれば
5 Ria Bartok / Ecoute Mon Coeur
6 Ed Lincoln / O Choro do Bebe
7 Shango / Mescalito
8 Xavier Cugat and his Orchestra / Brazil
9 Xavier Cugat and his Orchestra / Chim, Chim, Cher-ee
10 Snowboy / Anarchy in the U.K.
11 Dan Hicks and the Hot Licks / Subterranean Homesick Blues
12 二階堂和美 / 卒業

<コメント>

1 新譜『ナイト・アット・ザ・サーカス Vol.1』より。田中信正のすごさっていうのはわたしはまだ十全には把握できておりませんが、ここでは普通のピアノでプリペアド・ピアノ(仕込みピアノ)みたいな音を出している。なお、この曲は江分利満、アン・サリーも歌っています。

2 ジョン・フェイヒィ、ジム・オルークあたりが好きなひと向けのアメリカーナなデュオ。

3 最近のわたしの一押しの現代英国SSW。この曲はアイヴァー・カトラーのカヴアー。と書きつつもよく分かっていませんし、これをお読みのみなさんも誰もご存じないと思いますが。

4 今月、ライヴを見に行きました。かわいかった☆

5 60年代のフランスEMI系列の女子シンガーたちのオムニバスより。

6 ブラジル産のハッピー・ミュージック。

7 スティール・パンもののインスト。時代を飛び越えた音像だと思います。メスカリートの店名はここからとったのでしょうか(たぶん違う)。

8 前回曲順メモり間違えてかけそこなった曲。リヴェンジ成功。

9 ディズニーの曲。『フィーリング・グッド!』に収録。このアルバム、曲間が極短なのでパーティにはもってこいです。紹介1(試聴あり)紹介2

10 ピストルズのラテン・カヴァー。というだけで、それ以上申し上げることはございません。キラー・テューン。こんなんで死ぬのもわたしだけでしょうけど。

11 新譜より。ボブ・ディランを脱力ラップでカヴァー。

12 斉藤由貴のカヴァー。この曲のこのヴァージョンを人前でかけるのは死ぬほど恥ずかしいのですが、今日かけないでいつかける! という感じでがんばってみました。この春卒業するみなさんに捧げます。

***おまけCD「Cycle Ride to Land's End」曲目***

1. The Dukes of Stratosphear / Bike Ride to the Moon
2. John Renbourn / Bicycle Tune
3. スピッツ / ウサギのバイク
4. 古賀森男 / スクーター
5. Pierre Barouh / La Bicyclette
6. 矢野顕子 / 自転車でおいで
7. Joyce / O Chines e a Bicicleta
8. John Simon / Motorcycle Man
9. Burt Bacharach / On a Bicycle Built for Joy
10. 轟夕起子 / お使いは自転車に乗って
11. Gerry Mulligan Quartet / Bike Up The Strand/Utter Chaos
12. 高田渡 / 自転車にのって
13. Moby Grape / Motorcycle Irene
14. Ralph McTell / Girl On A Bicycle
15. 奥田民生 / イージュー☆ライダー '97
16. The Wallflowers / Angel on My Bike
17. フジワラカヨコ / サイクリング
18. カーネーション / オートバイ
19. Pink Floyd / Bike

☆自転車、オートバイ、セグウェイなどの二輪車にちなんだ曲を集めました。
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by soundofmusic | 2009-03-31 15:24 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

自由度。

d0000025_1482211.jpgということで、前回ちらっと書きましたが、轟渚と夕映えカルテットの初のワンマンライヴに行ってきました。ギターの樋口裕志が、奥さんが急に破水したとのことで当日急遽欠席し(後日、無事ご出産なされたそう。祝)、二胡、ベース、ドラム、ヴォーカルというやや特殊な編成でした(1曲だけ、オーガナイザーのジョー長岡がギターで加わった)。

何度か彼らの演奏に接した身としては、たんじゅんに演奏だけとるならば、もっとグルーヴィーな日、タイトな日、リラックスした日はいくらでもあったと思うけれど、それでもやっぱり、初めて見たひとにとっても、ああ今日は特別な日なんだな、ということは聴いて取れたんじゃないかと思いました。そういう空気が店内に充満していた。

だからもし、あの日初めて彼らを見たひとは、またぜひ別の日、別の場所でのライヴにも足を運んで欲しいです。って、関係者かよ。俺は。

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ギターが抜けてコード楽器がなくなったバンドを聴くのは、おもしろかった。

夕映えカルテットはそのときどきで編成を変えたりしていて、わたしも何種類かの組み合わせを見ているけれど、1,2度、ギターとピアノが入っていたとき、コード楽器同士がぶつかって煩雑な感じがしたのを覚えている。

で、この日は、二胡が休んでいるときは、自然、ベースとドラムだけをバックに轟さんが歌うことになり、これが気持ちよかった。轟さんにはだいぶ前、まだ彼女がいまみたいにビッグになる前に(冗談です。ただしあと数年でまんざら冗談でもなくなるはず)、PPFNPでベースの鉄井さんとのデュオでうたってもらったことがある。こっちから頼んでおいてなんだけど、聴くのは楽しいけれどやるほうはたいへんだろうな、と申し訳ない気分になったものでした。

よく、ジェリー・マリガンなんかのピアノレス・コムボについて、コード楽器を排除することによってアドリブの自由度が大幅にアップし……みたいな記述があって、頭では分かるけれどそれがどういうことなのかつかみかねていた。

この日の轟さんは、かなり緊張していたようだったけれど、考えようによっちゃあ相当シブい編成で、まったくシブさを感じさせることなくうたっていたのがよかった。少なくとも音楽的にはぜんぜん萎縮してなくて、ああこれが自由度大幅アップか、という感じでした。

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それと多少は関係して、昨日、トニー・マラビーの『アドビ』を注文するためにアメリカのアマゾンを覗いていたら、カスタマー・レヴューに、「ここにはa chordal safety netを提供するピアノもギターもない」と書かれていた。つまり、マラビーのサックスにベースとドラムが加わっただけのトリオという意味。

a chordal safety netっておもしろい表現ですね。日本語に移植するとどんな風だろう。「コード楽器による保険」。「コード楽器でも入れときゃいいかっていう無難な発想」。

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さてその轟さんがDJをなさるイヴェントのお知らせ。あさってです。

PPFNP Vol.71
日時:2009年03月28日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:轟渚/タエラマン/森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

今回アンケート冊子づくりで時間をとられて、CD作れないかも、と思っていたけれど、ちょっとズルして、なんとか配布できそうです。そのアンケート冊子も、ご希望のみなさんには差し上げますので、ぜひともふるって遊びに来てください。

今回のゲストDJは聴く機会自体がレアなうえに、ふたりとも強力! 聴き逃すと損しますよ。
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by soundofmusic | 2009-03-26 14:07 | 日記 | Comments(0)

別格な街

d0000025_17173768.jpgということで、大阪に行って帰ってきました。お金と時間の節約のため、往復とも夜行バスで、現地にいたのはまるまる3日。ひとと会ってしゃべったり、ひたすら歩き回ったり、知人のお友達の家にあがりこんでむしゃむしゃお菓子を食べながら音楽を聴いたり、ちっちゃな映画館で映画を見たり、していました。ぜんぜん観光ではないけれど、こういう旅行は気持ちいい。

初日、梅田に着いたのが朝の7時半。なんとなく、映画なんかで景色を知っている駅の南側におろされるものだと思っていたら、北側のヨドバシのあたりでおろされて、自分がどこにいるのか分からず、「吹けば飛ぶよな男だが」の冒頭の緑魔子みたく、しばらくおろおろしていた。それからコインロッカーに大きな荷物を預けて身軽になって、御堂筋をぐんぐんくだり、24時間営業の喫茶店なんてものの存在に驚いたり、北浜の丸福珈琲店で特濃のコーヒーを飲んだり、朝早すぎてまだ開いてない日本橋の中古CD屋を横目で見たりしながら、歩いていたら通天閣のほうまで行ってしまった。

知らないところを歩くのはどこでも楽しいものだけれど、シブい建築が点在していたり、街の中を川がきちんと流れていたり(東京のダメなところは、都心が西にずれてしまったせいでそれがないところ)、道がムダに広かったり、大阪歩きの楽しさは別格。歩きながらずっと、どうしてもっと早くここに来なかったんだろう、と考えていました。

環状線の一部と、あと地下鉄は乗ったけれど、私鉄はぜんぜん乗らなかった。中古盤屋も古本屋もほとんど行けなかったし、また遊びに行かなくっちゃと思っているところ。

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来週に迫ってきました。

PPFNP Vol.71
日時:2009年03月28日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:轟渚タエラマン/森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

まさに本日、初のワンマンライヴを敢行する(これから見に行きます)轟さんがDJとしてPPFNPに初登場なされます。ほっこりとした選曲か、あるいはとんがった選曲か、はたまたソウルフルに迫るのか。乞うご期待。(←傾向が読めないので適当に書いてみました)

タエラマンさんも必聴。おそるべきポテンシャルのわりに、DJをなさるのは年に1、2回くらい。レアです。これを見逃すと今年はもう見られないかもしれません!
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by soundofmusic | 2009-03-21 17:18 | 日記 | Comments(0)

切った貼った

13日の金曜日、吉祥寺のスターパインズカフェで湯川潮音とロンサム・ストリングスのライヴを見てきました。もともと、湯川潮音のアルバムを愛聴しているのですが、ライヴに行きたいという発想はなく、ところが、酒井俊を見に行ったら、その日バックを務めていた桜井芳樹がロンサム・ストリングスなもんでこのライヴのチラシが織り込まれていて、それで行ってみる気になりました。

どの写真を見てもツンとしているというか男前というか、そういうイメージのあった湯川潮音、実物はよく笑うし冗談も言うし、動きもかわいらしくて意外でした。それで前よりぐんと好きになるかというとそうでもなかったですが。

ライヴ中なにを考えていたかというと、2時間立っているのはツライ、と、そのことばっかりで、客がぎっしりでよく見えないし、うたも演奏もよかったけど、やっぱり十全に楽しめないといういつものわたしのパターン。

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で、23時ころ帰ってきて、いろいろやることがあったもののあまりにも眠いので30分くらい寝ようと思って横になって寝て、目覚ましで目を覚ましてはまた数十分後に目覚ましをセットする、ということを繰り返して結局2時ころに起きて、アンケートの自分の分をテキトーに書き上げて4時ころ寝て、6時に起きてそれをプリントし、切った貼ったで版下を作り、40分くらい遅刻して(すいません)仕事に行きました。

仕事中には30分くらい居眠りして(たびたびすいません)睡眠を稼ぎ、仕事が終わって電車の中で版下を見直していたら、ページ組を完全に間違えていたことが判明。どうしようと思うまもなく印刷所のある駅に着いたので仕方なく下車し、100円ショップでノリとハサミを買い、印刷所の建物の談話室で小1時間切った貼ったを繰り返して版下を作り直し、なんとか印刷を済ませる。

帰宅して、JJazz.Netの、ジョー長岡さんがナヴィゲートする番組「温故知新」、昭和の日本人ジャズ特集を聴きながら紙を折ったりホチキスどめをしたり。昭和の、っていうか、Think!が再発しているやつですけども。宮沢昭、松本英彦、古谷充などカッコイイ音が満載、作業がはかどる。この番組は今月末までなのかな。ロハで聴き放題、おすすめです。

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d0000025_11472522.jpgそんなこんなで、よーうやくアンケート冊子ができました。B5サイズ55ページくらい、約9万字。毎年のことながら、読み応えあります。ご参加いただいた方には、来週あたりから順次発送していきますのでお待ちください。

参加してないひとには、というか、書いてくださいって頼んでるのに(忙しいなどの正当な理由以外で)書いてくれなかったひとには、あげないつもりなので、あしからず。それ以外の方には無料で郵送していますので、こちらからメールをくださいませ。21日の轟渚のライヴ、28日のPPFNPにも持参する予定です(忘れなければ)。

ここ1週間くらいこれにわりと集中していて、ゆとりがなくてしんどかったので、今晩はひさしぶりにゆっくり眠りたいです。とはいえ、今日の寝場所は大阪に向かう夜行バスなので、うまく眠れるかわかんないけども。初めての大阪、楽しみです。
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by soundofmusic | 2009-03-15 11:47 | 日記 | Comments(0)

判決

ちょっとあんまり気分的な余裕がないので近況的なことだけ書いておきますと、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子が完成に近づいています。編集作業自体は全体の95%といったところでしょうか。未提出者は、あと2名くらい。うち1名(宇内さんの野郎)はメールしても無視されるようになってしまった。

問題なのは自分の分がまだ書き上げられていないことで、一昨日、仕事が終わってまっすぐ帰ってきて、ここ数日平均5時間くらいしか寝てないもんで眠くって、軽く寝てから作業にかかろうと思って20時ころ寝たら、そのまま朝まで眠ってしまい、昨日、目が覚めたら4時。6時ころから自分のアンケートにとりかかり、16時ころまでおそるべき集中力で比較的勤勉に書きまくったら、ようやく6、7割終了した。カフカが「判決」を一晩(8時間)で書いたという伝説について、いくらなんでも物理的にムリだろう、とずっと思っていたのだけど、昨日のわたしの10倍くらいの集中力を発揮すれば、可能であるとの結論に達しました。

以前に読んだ坪内祐三の本を、必要があって再読していたら、坪内祐三は自分の本をよく読み返すのだそうで、その理由として、別に自己愛からではなく、読者としての自分の知りたいことが書かれているから好きなのだ、とありました。こうして引用してみると、それも自己愛の一種なんじゃないか? と思いますけども。

アンケート冊子も、自分のところしか読まないひともいそうだけど、それは別にかまわないと思うよ。うん。
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by soundofmusic | 2009-03-13 10:58 | 日記 | Comments(0)

びんぼう

ユーロスペースで開かれた、岩淵弘樹「遭難フリーター」の試写会に行きました(なにか特権があったわけではなく、ハガキを出して当選)。これに関しては、見た以上はなんらかの意見を表明するのが筋だろうと思いました。そしてその際、一般論としてどうこう言ったり、単に映像作品としてだけとらえてもしゃーないというかおもしろくない気がしましたので、個人的なことも含めて、つらつら書いてみます。

「遭難フリーター」についてはこちらとか。
☆公式ホームページ
☆雨宮処凛による紹介

ある意味センセーショナルな題材なので容易に社会派にくくられそうな作品ですが、実は個人映画であり必然的に青春映画であるという、そっちのほうが重要な気がする。それでいて、そう書いてしまうと、なにかこう、高みというか安全地帯から発言しているような落ち着かない気分にさせられてしまう。

デモ(不当逮捕者が出た例のサウンド・デモ。と書いて、何人くらいがあああれ、と分かるものなのか心もとないけど)に参加して目の前の出来事に興奮し、「これが東京だ」とつぶやく。東京ドームでの看板持ちのバイト後、盗んだバイクならぬ拾った自転車で走り出す、その走行中に撮ったそこいらの夜景、やけにまぶしい。高円寺から平和島まで歩く雨の夜、道路を横断しながら撮った無人の商店街のアスファルトなんか、シャブロル「気のいい女たち」のアンリ・ドカの撮ったパリをすら思い出した。

イルミネーションを見てクリスマス気分を味わおうと向かった原宿(けっこうミーハーである)は、みな帰ってしまったあとらしく閑散としていて、カラオケボックスか何かの看板を持った客引き(ベンチコート着用)だけが所在なさげにしているのをきちんと拾っているのはうまい。

映画としては食い足りないし、ナレーションがしつこいが、身動きが取れず八方ふさがりであるがゆえに結果的に浮遊しているように見えてしまう構造、宙吊り感がわりとよく出ている気がしました。なんとなく出版社で働きたいとか言ってみたりする岩淵クンにハートを撃ち抜かれる学生さんなんかも多いんじゃないスか?

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ここから個人的な話に入りますが、いやー、金がないという感覚をひさびさにリアルに思い出しました。冷や汗が出た。わたしはいまは派遣社員で、とりあえず現時点では金が足りていますが、30歳まで時給制のバイトでした。給料は手取りで18万円くらいだったから、岩淵くんほど困窮はしてなかった。ひどいときには給料の半分くらいレコードとCDに費やしていて、月末になるとディスクユニオンにまとめて何十枚か売り払って5000円か1万円つくって、それで数日しのぐ、ということはよくやってた。

飢えていたわけでもなし、家賃も払ってたし、これくらいは金がないうちにはぜんぜん入らないのは承知。重要なのは、気分的な余裕がなかったことです。たとえば、遠くに遊びに行くときに電車賃のことを考えて躊躇してしまうとか、誰かと外食するときに高い店(1000円以上)に入るハメになるんじゃないかとか、そういうこと。その経済感覚は、派遣になって収入が増えてからもしばらく持続した。コンヴィニで110円くらいのだけでなく、130円とか以上のおにぎりも気軽に買えるようになったのは、去年の夏ごろのことです。それまでは、そういうものが売ってることは視界に入ってなかった。岩淵くんみたいなひとが誰の視界にも入ってないみたいに。

ここ2、3年でわたしと知り合ったひとは、森山は気さくな野郎だと思っているかと思うんですが、それは現在わたしがやや経済的に余裕がある(自分比。同世代の平均と比べてどうかはわからない)からにすぎません。金がなくて困るのは、身動きが取れなくなること。正確には、違った方向に歩き出そうとする気合いが入らなくなること。

ところが岩淵くんは、埼玉の本庄で土・日も過ごすなんて耐えられない、と、週末は都内に日雇いのバイトに出てくる。貧困層にあるまじきアグレッシヴさ。わたしと違って働くこと自体は好きみたいだから、その点、心配してない。わたしには、やりがいのある仕事をこうまで猛烈に求める気持ちが分からない。だいたい、天職とか適職なんてものは実際にはめったに存在せず、仕事というものにはただ、自分にできる仕事と自分にできない仕事しかない、と思っています。

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映画を見ている間は、なんだかんだ言ってもこうしてカメラを回して作品を作り上げ、作品を撮って世に出かかるところまで来たんだから、これは全部、成功した人間がやりがちな若いころの苦労話だよなあ、と警戒していましたが、上映後のトークを聞いて、やや考えが変わりました。参加者は、岩淵監督、プロデューサーの土屋豊、アドヴァイザーの雨宮処凛。

わたしの持った疑問についてはやはり同様の質問を受けることが多いらしく、「本当に余裕がなかったのならこんなものを作ることもできなかっただろう」とよく言われるそうです。しかし雨宮が、「目的もなく撮り続けるのはたいへん」「命綱みたいにカメラにしがみついていた」と発言していて、なるほど、と思う。金がなかったらカメラを売るだろう、とのツッコミに対しては、監督いわく「売れるようなカメラじゃないんで」とのことで、つまり、しがみつく才能があったってことなのだと思いました。

よくあるフリーターの自己責任論に対しては、雨宮が、清く正しい貧困者なんてのは存在せず、誰でも批判されるべき点はあるけれども、自己責任の部分があるのと同じように社会システムの不備もあるのだ、と指摘。よしんばやる気がなかったり要領が悪かったりしても、そういう人間が飢え死にしていいはずはない、との趣旨です。この問いに明確な答えを出しているひとはまだいないんじゃないでしょうか?

と、そこまでは誰でも言いそうですが、そこから先の展開がすごい。岩淵くんはそもそも、内定をもらっていたのに1単位足りずに卒業できず留年、内定取り消しになった経緯があるとのこと。レポートを規定の枚数の3倍書いて頼み込んだが教授のハンコがもらえなかったそうです。それに対して雨宮が、「年収何千万もある教授が岩淵の人生をめちゃくちゃにする権利があるのか」と怒っていました。なんかむちゃくちゃだけど、正しい論理のような気もしてくる。

岩淵本人は独特の浮遊感、脱力感があって、「映画を作りたい」とやや力強く言っていました。「遭難フリーター」、かなり土屋=雨宮の引力圏に支配されている作品、という印象を持ちましたので、今後彼がどんなものを撮るようになるのか、忘れずに注視したいと思いました。勤勉な若者である監督に向けてわたしがアドヴァイスすべきことはありませんが、ひとつ、「社会派」のひとたちに都合よく利用されないように気をつけろよ、とだけ言っておきます。

ところで、10年近く前、以前の場所にあったころのユーロスペースで、土屋豊が監督、雨宮処凛が主演した「新しい神様」を、ふたりのトークつきで見たんですが、このふたりを生で見たのはそのとき以来でした。ミニスカ右翼とか言われてて、「新しい神様」ではヒリヒリするようなトンガリ少女だった雨宮が、ゴスの残り香を漂わせつつも、頼れる姉貴といった風情になっていて、感慨深かったです。

21世紀に入ってからの雨宮のいろいろな活動は、ちらっと横目で見て「ああ元気でやってるんだな」と思うだけでしたが、もうほんとね、左傾化しただけでもよかったと思います。右翼とかほんと意味わかんないし!

この日記は恥ずかしいな。
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by soundofmusic | 2009-03-11 13:58 | 日記 | Comments(2)

薄っぺらい奴

勇ましかったり痛々しかったりいたたまれなかったりいやらしかったりする雨宮まみのブログをいつも楽しみに読んでいます。今朝読んでいたら、こんな一節がありました。

寒いのに帰り道アイスチョコバーをコンビニで買ってべりべり開けて歩きながら食べてるOLさんがいた。終電間際に、違う方向に帰る男女が手話で話していた。不安に駆られて今日を生きることを忘れてどうする? 歩きながらアイス食う自由ぐらいまだいくらだってあるじゃんか。気分いいよ。

わたしはアイスをあまり食べないんですが、昨日、100円ショップでレジ待ちしていたら、ふとそこにあったチョコアイス(カップの)が目に入ったんだ。買わなかったけども。

そう、その100円ショップではいつも、1リットル105円の、100%のオレンジジュース(濃縮還元)を買っていたんだけど、昨年秋からしばらくのあいだ、もろもろの物価の値上がりで、100%のが供給できなくなったんだろう、果汁70%のものしか売らなくなっていました。やっぱり明らかに物足りないのを我慢してそれを買い続けていたら、先日から100%のものが復活し、昨日は、新商品として、100%のグレープフルーツジュースが並んでいた。そっちのが好きなので、迷わずそれを購入。不景気と円高差益がせめぎあってる感じでしょうか? 行く末を見守りたい。

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解雇されそうな気配もなく、個人的にはとくに不景気のあおりを受けてはいないとはいえ、暮らしているとなにかと感じるもので、コンヴィニなどのレジ袋は確実に薄くなっている気がするし、各所でもらうレシートも、そう。よく行くラピュタ阿佐ヶ谷の当日券も、以前はわりと厚手だったけど、いまはぺらっぺらの紙になっている。

驚いたのは、先日ひさしぶりにレコファンで買い物をしたときのこと。袋を手に取った瞬間、えっ、こんな薄かったっけ、と声を上げそうになった。いや、前からそうだったのかもしれないけど。いずれにしても、最近はユニオンでも袋に入れてもらわず、お金を払ったらそのままカバンに入れて帰ってくることのほうが多いんですがね。

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あさってのお知らせです。今回のゲストはふたり。まず、ナイス山下さん。のっけからナンですが、このひとは謎です。もともとはチバさんの友達で、酔っ払って盛り場でチバさんにからんできて、それで話しているうちに音楽好きだと判明してチバさんと仲良くなったっていう、その経緯がまず意味不明。村上くんは新進ギタリストです。ギター演奏の概念を突き崩すようなプレイをするらしいですが、わたしは未体験なのでなんとも断言できません。DJとしての選曲傾向についても、みな口々に、「まったく予測できない」と申しております。

なお、出る出ると言われながらも、ドタキャンや度忘れによる欠場が続き、レギュラーなのにレアという珍しい存在になっているマジックさん、今度こそご出場の予定。

*黒の試走車<テストカー> Vol.25*
日時:2009年03月07日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az/SZ/チバ/マジック/森山兄
ゲスト:ナイス山下/村上巨樹
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by soundofmusic | 2009-03-05 13:55 | 日記 | Comments(0)