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打ちのめされるようす

d0000025_74641100.jpgさて、当日の朝になって告知して、何人くらいこれを読むのか心もとないところではありますが、本日18時から、いつものエッジエンドにてPPFNPです。ゲストの太田さん、sendaixさんとも、ほかではなかなか聴けない音楽を届けてくれることと思います。お楽しみに。

イヴェント詳細はこちらを。

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さて、ときどき読んでいるブログ「偽日記@はてな」の、こちらの記事。本文の上から20センチあたり、●5つ目の「また別の話。」からの段落をお読みいただきたい。筆者が打ちのめされている様子がすごい。

これは、この間「最近のおことば」欄でも引用した、ぴあフィルムフェスティバルの荒木啓子ディレクターが応募作に対して漏らした感想にも似ている。いわく、

応募作の多くに、殺人、DV、ホームレス、拳銃、やくざ、が登場します。家族賛歌が目立ちます。言葉でのコミュニケーションが苦手な登場人物が多数です。表現のモチーフとして、雨漏りや花が使われます。作品の導入部の音楽が非常に似ています。などなど、まるで応募の「課題」があったかのような作品は、多いのでした。

まあ、いつものことで、とくに教訓などというものはない。万が一わたしが映画を作れといわれたら、避けなければいけないポイントをひとつひとつ避けていくだけでへとへとになってしまう。ごく常識的に考えて、自分にはそれができる、と確信できるのは相当な蛮勇だと思われる。映画をあまり見ないことによって、その種の勇気が培われるのかもしれない。

ところで、今日のタイトルは、あるところに置いてあった米原麻里の「打ちのめされるようなすごい本」の、腰巻が少し上にズレてて「ごい本」が隠れていたのを読み誤ったもの。
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by soundofmusic | 2009-05-30 07:46 | 日記 | Comments(0)

低血圧な女子

気がつくともう前回の更新から1週間たっていて、なんかもったいつけてるみたいですが決してそういうわけではありません。週1回更新といえば、波くんが友達とやっている本に関するブログ「ブックブックこんにちは」がそうだよね、と軽く宣伝しておく、まだこのブログを知らないかわいそうな(あるいは、うらやましい?)ひとのために。

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d0000025_17104229.jpg森山弟がどこからともなく見つけてきたシンガー・ソングライター、マリッサ・ナドラーの新作『リトル・ヘルズ』を買ってみました。最近風の分類だとフリー・フォークの文脈なんでしょうか、ただし英語版のウィキペディアでは、ドリーム・フォーク(あるいはドリーム・ポップ)などとも呼ばれていて、それが何かというと、80年代半ばのイギリスの、コクトー・トゥインズあたりに由来する音楽だそうです。

と、いま調べてみてなんとなく腑に落ちた。というのは、『リトル・ヘルズ』は、だいたいの曲は深くエコーがかかった、霧の中から聞こえてくるような音楽なんですが、2曲くらい、ちょっとびっくりするくらい派手!!!な、エイティーズ風のアレンジがされていて、なんだろなこれは、と、ちょっと違和感を覚えつつも、それらの曲も楽しんで聴いていたから。なんだか、低血圧な女子が、がんばって体育の授業に出てみました、という感じで、好感が持てるのです。

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ところで、PPFNPが来週に迫ってきています。ほんとに早いな。今回初めてDJをお願いするsendaixさんには、先日、数年ぶりに会ったのだけど、よく街にいる、高そうなヘッドフォンをつけている若者たちはiPodでなにを聴いているのか、やたらと気にしていました。同時に、自分が音楽オタクだと思われることに恐怖感を持っているようで、別に気にすることない、というか、洋楽を聴くなんてもはやマニアックな趣味なのだからどうでもいいじゃないか。

そのsendaixさんから仕入れた情報。ジュディ・シルのトリビュート盤が出るそうです。参加メンツはロン・セクスミス、マリッサ・ナドラー、ベス・オートン、メグ・ベアードなど。森山弟くんも必聴かもしれません。

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ということで、来週の土曜日です。お誘い合わせの上お越しくださいませ。

☆Pure Pop For Now People Volume 72☆


2009年05月30日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。


800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
太田健一
sendaix
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

*詳しくはこちら
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by soundofmusic | 2009-05-23 17:10 | 日記 | Comments(0)

飯田のおばちゃん

今週は、新文芸坐の小津特集に何度か通って、戦前の作品中心に何本か見ました。戦後のものはだいたい全部見ていて、もちろん、見直すにやぶさかではないのだけど、そうそう映画ばかり見ていられないので、未見のものを優先した次第。

後期の小津のスタイルにはどうしようもない息苦しさを感じてしまうことがあって、全面的には好きになれないところがあります。くつろげよ、と強制されているような、というか。戦前、とくにサイレント期のものは、ああ、やっぱりこのひとにも若いころがあったんだな、と安心させられたり、同時に後年のスタイルの萌芽が見られたりして、なかなか興味深い体験でした。ほんとに小津は洗濯物の干してある景色が好きなんだなと。しかし、やっぱり清水宏のほうがすごいと思うわけだけど……。

それにしても、戦前の小津を立て続けに見ていると、どうしても斎藤達雄、坂本武、飯田蝶子、といった役者たちに繰り返し出会うことになり、みなさん映画スター的な美男美女というよりは親しみやすい庶民顔ですから、なんだか親戚にそこいらでばったり会ったような気安さがありますね。

全作品見たわけではないとお断りしたうえで言うと、サイレント期のものでは「東京の合唱」がいちばん好きかな。「浮草物語」(これはDVDで見た)もいいけど、後年のリメイク版の目の覚めるような色づかいのほうが忘れがたい。小津の戦前作品はレンタルされていないみたいですが、NHK-BSだと年に1回くらい放送されている印象なので、録画してみてください。

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ラピュタの中平康にも、やっぱり中平はよく分からないなと思いつつ、ちょぼちょぼ通っております。もうすでに見たものがあるのでそれはパスして、空き時間に中野のディスクユニオンに行きました。電車賃節約のためと、あと、運動にもなるからと思って歩いていったんだけど(片道30分)、結局何千円も使ってしまい、まったく節約になっていない。

ユニオンを小1時間見て、うまい具合に5~6枚、探していたものも含めて買い物ができたときの気持ちよさは、映画なんかよりよっぽどいいもんです。この日は、マット・ウォードの新作『ホールド・タイム』や、長谷川健一の『凍る炎』なんかを買った。マット・ウォードは、イーベイで入札しようと思っていたら終了時間を勘違いして入札しそこない、ちょっとくさっていただけに嬉しかったし、ハセケンは2枚同時に出たうち『星霜』だけ新品で買って(ケチだから)、こっちは中古で探していたから、これも嬉しい。

このふたりはいわゆるフリー・フォーク文脈には属していないのだろうけど、ウォードくんは最新型のルーツ・ミュージックとも言えそうだし、京都アバンギルドの踊り場で録音されたハセケンのラスト曲に含まれた街のノイズにはヘロンを思い出すし、本質的にはどっかで通じ合っているんだろうと思いました。いい音楽同士はつながってるし、いまつながってなくても、無理やりつなげることができるはず。そう考えるのは、楽しい。
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by soundofmusic | 2009-05-16 17:03 | 日記 | Comments(0)

紋切り型

紋切り型だとは思うものの、むかし世話になったひとが元気でいるのを確認するのは嬉しい。PPFNPはわたしとたひらさんというひととで始めたイヴェントなんだけど、2005年に脱退したたひらさんを見たことのあるひとも、いまとなっては少数派かもしれません。

世間にありがちな事情により、脱退後のたひらさんの消息についてはまったく不明なままでいたのですが、去年から始めたというブログを教えてもらいました。

☆reco-girlさんのブログ

ブログ名がヒネリねぇなあ。しかも、説明が入力されるべき部分が「ブログの説明を入力します。」のままになっているし、携帯で撮ってアップしているからなんだろうけど、写真が全部タテ構図だし。

そんなことはともかく、「元気でいる」と書いたのは文字通りの意味で。CD、本、雑貨、おもちゃ、洋服、カラオケ、と、物欲、行動力とも、少なくともわたしが知っているころよりはるかにパワーアップしている。

音楽ネタなんかは、わたしはさんざん聞いた話でもあるのだけど、ブログで改めて読むと、なんだか、子供に戻った自分が体育座りをしてロックなお姉さんの昔話を聞いているような感じになれる。この場合のロックなお姉さんとは、ジャニス・ジョプリンとか、メスカリン・ドライヴのひとみたいな、でかいサングラスをかけて、どこで売ってんのか子供には見当もつかないサイケな服とかを着ているひと、というイメージでお願いしたい。たひらさんの実物は、全然そんな感じじゃないけどね(たぶん)。

かと思うと、こんな記事も。泣ける。

先日彼女から、行きたいコンサートがあるけど平日で、会社終わってからじゃ間に合わないという話を聞いたので「じゃあ、休みなよ。コンサートのが大事じゃない?」とアドバイスしたところ、実行にうつすことになったらしい。

良かったね

彼女は今19才、まだほとんど新人の彼女の場合、休んでもたいしてダメージはない。それは、彼女が仕事が出来ないという意味では無くて、新人がやれる範囲の仕事は、みんなでフォロー出来るから。
でも、もちろん本人はそんな自覚はないから、自分も新人のとき、いつもどうしようかと思ってたし。


ふふん。亀の甲より年の功だね。

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d0000025_183356.jpg昔話だけではこっぱずかしいので、昨日届いたCDのことも書いておくか……。イーリン・ジュエル『レターズ・フロム・シナーズ&ストレンジャーズ』

ユニオンのルーツ&トラディショナル館周辺ではずいぶん話題になっていたようで(そういう狭い範囲の話を、話題になっていた、って呼んでいいのかわかんないけど)、イギリスのアマゾンのカスタマー・レヴューでも、「ルシンダ・ウィリアムズよりいい!」と書かれていた。

それはどうかわかんないですが、ルシンダみたいな凄みや重厚感や辛気臭さはないです。1曲目なんか、「ディランかよ!」とずっこけそうになる。全体的には軽めのカントゥリー・ロックで、ポーコゥとかに通じる安易さがよいですね。森山弟くんにもおすすめ。
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by soundofmusic | 2009-05-09 18:03 | 日記 | Comments(0)

いよいよジェニファー

こないだざっと紹介しました、ジェニファー・ライターさんのジン「インターシティ・ベイビー'09」を読みました。執筆されたみなさんの出自は英、米、スペイン、スウェーデンとかそんな感じなのかな。ぜんぶ英語ですが、厳密に一言一句すべてわかりたい、という高望みをするのでなければ、歯が立たないような難解な文章はほとんどなかったです(一篇だけ、どうにも読めなくて飛ばしました)。

とにかく、インディ・ポップの国際的ネットワークの実態の一端が濃縮されている、すばらしい冊子だと思いました。この冊子は旅とか移動がテーマになっているんだけど、それはごく当然のことのように思えてくる。音楽と移動が好きなあなた(つまり、あるバンドを見に遠路はるばる車を飛ばしたり、ネットで知り合った音楽仲間を迎えに空港に行ったり、飛行機に乗ってレコード買いに行ったり、といった経験のあるひと)は、とても身近なにおいをこの冊子にかぎとれるんじゃないでしょうか。

ところで、3月のPPFNPでDJをやってくれたタエラマンさんは、セットリストもおおむね鉄道関係で固めるほどの鉄道好き。次回、今月末のPPFNPのおまけは、彼女のリクエストで鉄道関係の曲ばかりを集めてみたのですが、その選曲の最中にこの冊子を読むのは楽しかった。

話を無理やり音楽に連結させるならば、ブルーズとかに鉄道ものの曲があるのは、20世紀前半、南部の田舎から北部やなんかの大都市に黒人が大量に移動した関係で、鉄道が彼らにとって馴染み深いトピックになっていたからという側面もあるはず。同じことはゴスペルにも見られて、まあそのへんはおまけCDの冊子に書くと思います。

そうそう、そんなこんなで調べ物をしていたら、スクイーズの「エレクトリック・トレインズ」という曲とニック・ホーンビーにまつわるおもしろい話を、こちらのブログで見つけた。いわく……

文学界のDifford & Tilbrookを目指して小説を書き始めたのだというホーンビー氏ですが、スクィーズが新曲で「Electric Trains」を発表したとき、ある評論家に「スクィーズのこの1曲を聴けば、もうニック・ホーンビーの小説なんて読む必要はない」と新聞に書かれてしまったのだそう。

ふむふむ。

わたし自身はと言えば、スクイーズの「ア・ムーヴィング・ストーリー」(『ドミノ』に収録)を聴いて、凡百の映画が1時間半かかってやっていることを3分で描いている! とひっくり返りそうになったなあ。そういえばこれも、タイトルをそのまま読めば「引越し物語」だけど、たぶん、「いわゆる感動もの」っていうのとのダブル・ミーニングなのに違いない。

今月のPPFNPの案内が出ています。
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by soundofmusic | 2009-05-08 20:31 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 72

d0000025_16294062.jpg
2009年05月30日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
太田健一
sendaix
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

ゴミゼロの日に開催される、次回のPPFNPのお知らせです。

ゲストその1の太田さんは、夜中に河原でバンジョーの練習をしていたらうるさいとして通報されたというレアな経歴の持ち主。バンジョーの生音はでかいらしいのでみなさんもお気をつけください。ジャズ、ジャイヴ、ブルーズ、昭和歌謡などをたくさんかけてくれそうです。

ゲストその2は、PPFNP初登場のsendaixさん。もともとアメリカのインディものが好きだったようですが最近はオルタナ・カントリーとか昔のソウルとかヒップホップを聴いているみたいです。って、それじゃどんな感じかぜんぜんわかんないですね。

いい具合にとっちらかった夜になりそうです。おまけCDは、3月のゲストのタエラマンさんのリクエストにお応えして作成いたしました。お楽しみに。

写真は小原礼。遠くから見ると太田さんに似てる。
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by soundofmusic | 2009-05-04 16:29 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)