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Pure Pop For Now People Volume 75

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2009年11月28日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
ナカ*マ(欠席になりました)
スズ
ssota
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

早いもので、2009年最後のPPFNPのご案内をする季節になりました。

今回ご登場いただくゲストは、まず、ナカ*マさん。ジャズとネオアコと阪神タイガースをこよなく愛するナカ*マさんは、ふだんは地元の若者相手のプレイが中心ですが、今回初めて東京でDJをやっていただくことになりました。お楽しみに。

もうひとりのゲストは、PPFNPには2回目の登場、「黒の試走車」の準レギュラー的存在のssotaさん。電子の貴公子の愛称で親しまれる彼が愛するのは……なんだ、ヤン富田と石野卓球か? ともかく森山兄弟とは違ったカラーのプレイをしてくれるはず。

おまけCDと小冊子「サウンド・オヴ・ミュージック」とアンケート用紙の配布もある予定です。

☆ナカ*マさんが事情で急遽欠席となりました。代打として、黒の試走車などでおなじみのスリム系男子、スズさんが出てくれます。(11/25)
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by soundofmusic | 2009-10-30 02:41 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

世界一の映画

d0000025_822626.jpg早稲田松竹で、「スラムドッグ$ミリオネア」を見ました。たしかこれアカデミー賞で最多の何部門だかを受賞した作品で、だから考えようによっては、昨年の世界一の映画とのお墨付きをもらった作品なんだけど、あらためてそう言われると、ええぇーそうなの?と思ってしまうこと確実なので、何も思わずに、いつもどおり、見逃した映画を早稲田松竹に拾いに行くつもりで見に行くとちょうどいいかもしれません。

2本立てのもう1本は「トレインスポッティング」で、これはいちおう封切り館のシネマライズで見た。公開からしばらくたっていてそれでもだいぶ混雑していた記憶がある。これのポスターを部屋に貼ってイキがっていた(元)中学生、世界中に何万人いるだろう。これを読んでいるひとの中にもいるかもしれない。あるいは「時計じかけのオレンジ」「パルプ・フィクション」あたりも定番ですよね。

ところで今回は、むかし全然面白くなかった「トレスポ」を十数年ぶりに見直してみよう、なんてことはまったく考えずに、「スラムドッグ$ミリオネア」だけ見てきたのですが(時間もなかったし)、せっかくだから見てみたらよかったかもしれない、といまさら思った。

で、「スラムドッグ$ミリオネア」、構造は単純で、無学なはずの青年がクイズ番組でどんどん正解を続けていく、それはなぜか? を彼の半生とクイズの進行を並行して見せつつ盛り上げていくもので、まあこう作れば面白くなる、という最低限のラインを照れずにこなしているのはよいところです。逆に言えばそれだけとも言える。

スラムだとか人身売買だとかあるいはその反対にIT景気だとかがふんだんに盛り込まれていて、見ているとごく素直にインドってたいへんだなあとか、あるいはその逆にいくらなんでも誇張しすぎなんじゃないかとか、いろいろ思います。「いろいろ思います。」ってばかみたいな感想だけど、なにかを切り取って2時間程度でとりあえず分かった気にさせてしまう映画の本質的な政治性に比べたら、その中でどんなにショッキングな題材が扱われていようとそれは枝葉にすぎないとも言える。だからここはクールに、「いや、でも昔から、珍しいものと見ればすぐ飛びついてきたのが映画だったよね!」などと知った顔をしているのがよいのであって、「ダージリン急行」との映像表現の比較など始めてもロクなことはありません。

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先月のPPFNPのセットリストがようやく出ました。しかしまだ暫定版です。あいすません。
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by soundofmusic | 2009-10-28 08:02 | 日記 | Comments(0)

吝嗇男子

このあいだ、口の中が口内炎だったとき、あまりかたいものじゃない、やわらかいものがほしいなとおもい、ファミリーマートで、まえもってどこかで評判を聞いていた、とろける口どけクリーミーたまごプリンを買ってみたところ、これが120円とは思えないおいしさで、こんなに安くておいしいものが存在しているコンヴィニのスイーツ棚をなんでいままでスルーしていたのだろうか、と自分の愚かさをかみしめながら棚を眺めなおしてみると、やはりほかの高級(っぽい)スイーツは198円~、という感じでした。

そういえば、と紅茶をマドレーヌにひたしたみたいに思い出したのが、吉祥寺駅で電車を待っていると、目の前にケーキ食べ放題、みたいな看板が見えたときのこと。食べ放題なんて、値段ほどには満足できないものだろうからあまり興味もないけれど、甘いものをおなかいっぱい食べることを一度くらいしてみてもいい。

それで、たぶん近所にも1か所くらいあるはず、と「池袋 ケーキ 食べ放題」で検索してみたら、東口すぐの高村ビルというビルにあることが分かった。なんか聞いたことのある名前だ、もしや、と場所を確認してみると、わたしの行きつけのディスクユニオン池袋店の入っているビルだった。物欲と食欲が同時に満たせるのだから、ビルとしてはかなり出来がいい。

とはいえ、すぐに行くわけもなく、ホームページなど見ていると、飲み物や軽食もあるとはいえ、1480円に相当する分を1時間かそこらの制限時間内に食べるのは難しそうだ。それならば新宿駅西口でJRから丸の内線に乗り換えるときの通り道にある100円だか200円だかのケーキを4つか5つ買って食べればそれでおなかいっぱいになるし、そっちのほうが安上がりだ、と思ってしまうわたしは、スイーツ男子というよりはやはり吝嗇男子なんだろうな。そいでもって、吝嗇っていう字って、ちょっと薔薇に似てる。
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by soundofmusic | 2009-10-20 07:00 | 日記 | Comments(0)

参詣

2年ぶり2回目の山形詣でを済ませ、疲弊しきって帰ってきました。今後のわたしの人生がどういうふうになっていくのかは分かりませんが、金と時間の余裕がつけられるかぎり、この山形詣では続くことでしょう。ま、その、金と時間の余裕がつくかということが唯一最大の問題点のような気もしますけど。

現地には3泊して、毎晩、香味庵に顔を出した。あんなにたくさんの映画にまつわる言葉が飛び交っている場所はなかなかないと思う。監督やゲストは名札をつけているので、自分が見て、なにか言っておきたい、と思えば、監督に直接伝えることができる。

監督同士がそこらへんに座り込んで話をしているのを聞くのも楽しい。たしか「RiP!リミックス宣言」のゲイラー監督だったかが、「ダスト」のビトムスキー監督に話しかけていて、握手してのゲイラーの第一声が「Nice to meet you」でも「Hi」でもなくて「Congratulations!」だったのには感激した。あれは、大賞はあんたのものだねというエールだったのだろうが、結局は「RiP!リミックス宣言」も「ダスト」も無冠だった。香味庵でいろいろなひとと話した感触から判断すると、意外。

わたしも郷に入っては郷に従えで、いろんなひとに話しかけた。ゲイラー監督には、映画を見る前だったので「明日見ますよ!」と話しかけた。気さくに応じてくれたものの、向こうからしたらいい迷惑だったかも。そして、2階に通じる階段のところで藤井仁子という名札をつけたひとがひとりでぼんやりとしていたのだけど、まさか、「お名前(だけ)は存じ上げていますよ!」と声をかけるわけにもいかないのでそのまま通り過ぎた。酔っ払っていても、それくらいの節度はあるのだ。

夜行バスに乗って帰ってきたらすっかり元の自分に戻ったので、ヴェーラや新文芸坐やアテネで知らないひとに声をかけたりすることは、ないと思う。ほんとうなら、それができればいいのに。
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by soundofmusic | 2009-10-15 19:40 | 日記 | Comments(0)

マリリンに逢いたい

d0000025_16203987.jpg月曜日の夜、草月ホールに森村泰昌を見に行ってきました。新作の公開制作のエキストラとして、モリリン・マンロー……じゃなかった、マリリン・モンローに扮した森村がピアノを弾くところを見る客になってきたわけです。写真は、許可された写真撮影タイムに、客がいっせいに携帯電話をかざして写真を撮っているところ。中央の白いものが森村、その隣の赤いシミみたいなのはピアノです。

撮影は数シーンおこなわれ、その最後には、絵は使わず音だけほしいとのことで、万雷の拍手を何度か録音しました。何テイクか録音するにあたり、その最初のうちは森村が舞台上にいましたが、彼は途中で退場し、そのうち、MCというかAD役の松蔭浩之(現代美術家)だけが残って、わたしたちはなにもいない虚空に向けて拍手を続けることになる。一瞬、ひどくむなしいことをしている気分になったものの、すぐに、手を叩くという運動の持つリアリティが、虚無を打ち消しました。つべこべ言う前に体を動かせ、といった物言いは好きではないのですが、やはり一理あるのかな。

なんでもないものに向けて拍手しながら、夏に草月ホールに行ったときの、照明の中に浮かんだ左右のスピーカーを凝視した体験を思い出しました。

で、草月ホールといえば、カメラの位置変えのあいだに森村が話していたこと。この真っ赤なピアノは、70年代に勅使河原蒼風(だったかな)が買ったもので、高橋悠治、ジョン・ケージ、ヨーゼフ・ボイスといった錚々たるメンツによって弾かれたりナニされたり、とにかく、20世紀後半の現代芸術の重要な場面に立ち会ってきた由緒ある楽器であって、新作の制作にそうしたピアノを使うことができるのは嬉しい、と。森村はこのピアノのことを、一柳慧から聞いたとか言ってたんだったかなあ。

草月ホールなんてそんなに行く機会ないんですが、だんだん愛着が湧いてきました。
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by soundofmusic | 2009-10-08 16:20 | 日記 | Comments(0)

省エネスパイ

昨日は「黒の試走車」でした。9月とは打って変わってたくさんのお客さんにお越しいただきまして楽しくすごせました。ありがとうございました。次回開催は11月7日(土)ですが、森山は家族の用事で欠席いたします。ご注意ください。しかし、お暇でしたら足を運んでみてください。

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すでに夏くらいから出回っていた情報らしいですが、モーズ・アリスンが、ジョー・ヘンリーのプロデュースでスタジオ録音の新作を出すそうです。モーズはもう新しいアルバムを作る気はなかったそうですが、ヘンリーさんが口説いて実現に至ったとのこと。

こちらにいろいろ経緯が書いてある記事があります(英語)。日本語での詳しい情報は見つけられなかった。まだ誰も言及していないのかも。モーズは、ザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』で彼の「ヤング・マン・ブルース」がカヴァーされて印税が5000ドル入ってきたときに何かの間違いじゃないかと思ったとか書いてあります。

それに続いての、ロックのひとたちがカヴァーした彼の曲の中だとどれが好きか? との質問に対する答えがおもしろい。

別にどうでもいいよ。わたしの曲を誰がどうしようと気にしない。きちんとクレジットしてくれて、金が入ってくるようにしてくれさえすれば。

いつごろ発売されるのか不明ですが、まあおそらく日本盤が出ることはないでしょう。ということは来日もありえないのでしょうなあ……。

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アテネ・フランセの特集「フランス映画の秘宝」で、エリック・ロメールの「三重スパイ」を見ました。はじめて話を聞いた瞬間から心待ちにしていて、去年ニューヨークに行ったときにDVDが出てるので買っちゃおうかと思ったもののぐっと我慢していた1本なので、ようやく見られた、と感慨深いのですが(そのくせ朝日ホールでやったときは行かなかった。行けなかったのかも)、内容としても、あのロメールがスパイ映画?という、なにかこうすっとこどっこいな期待にそぐわぬ、楽しい映画でした。

なにしろ、拳銃なし、殺人なし、血しぶきなし、カーチェイスなし。おもに室内で人物が会話しているだけという、それじゃいつもと同じじゃないか、といわれたらまったくそのとおり。主人公の、スパイではないかと疑われている人物が、自身の遭遇した誘拐の顛末を奥さんに話して聞かせる場面があるのですが、そこも、安易な回想映像で処理されたりはせず、(たしか)カバンを車に見立て、そこの上で、自分の手でもって、ここにこういう風にひとがいて……と説明してみせる省エネぶり。

どきどきさせられる場面というと、真っ暗な階段を、男たちがライターをかざしながらおりていくところで、ここはよかった。それくらいでもう、充分なんじゃないか。

新文芸坐で見たナ・ホンジン「チェイサー」は、世評はずいぶんと高く、そしてケチをつけるつもりもないんだけど、個人的にはいまこういうのはとくに必要ないな、と思ってしまいました。走って逃げる男と追う男、ここにいかにもな緊迫感のある音楽をつけてしまうセンスを、うーん、骨太とか正統派と呼べばいいんでしょうか。いずれにしてもムダなエネルギーがそこらじゅうにタダ漏れしているような感覚。鈴木英夫の「危険な英雄」がなつかしくなりました。

ちょうどいま早稲田松竹でロメールの「秋」「冬」をやってるんだよねえ。結局これも行く時間が作れない。
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by soundofmusic | 2009-10-04 20:40 | 日記 | Comments(0)