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ズボン

d0000025_2322562.jpg年の瀬といってもとくにあらたまった気分になるでもなく、現に2年連続で職場で年越し(=夜勤)なわけなのですが、とはいうものの、今日は池袋のディスクユニオンで、今年最後の散財をしてきました。いろいろ買いはしたもののまだほとんど聴いてないので、感想は省略。それよりもショックだったのは、今月出て、新品で買った湯川潮音のアルバムがもう中古で、しかも、これならまあ買ってもいいかな、と思える程度の値段で売られていたことで、こういうことがあると、もう金輪際、新譜を定価でなんぞ買うものか、と思ってしまうわたしは、音楽産業に全然貢献していないかもしれません。

今年1年の本格的な振り返りはいずれ「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケートで書きますのでみなさまも要項をご参照の上どしどし振り返りまくっていただきたいのですけど、何人かのみなさまには本当にお世話になりました。ありがとうございます。対照的に、誰かを世話した記憶がまるでないので、来年以降は少しずつでも恩を返していければと思っております。

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PPFNPも、なんとか続けることができました。これについてはできるだけ続けたいと思っていて、終わりにするとしたら経済的な理由による可能性がいちばん高いはずです。もしあなたがこのイヴェントを面白いと感じておられるのであれば、都合のいいときに遊びに来ていただけるとたいへん助かります。来たことないけど気になっているみなさんは、いつかそのうちと思わず、足を運んでみてください。というか、イヴェントというのはそういうことでしか続けていくことができないものなので……。

選曲にはそのときどきの森山兄弟(+ゲスト)の趣味趣向がわりとダイレクトに反映されるので、何度か通っているとそのへんの心象の変化も楽しめます。十年一日のごとく人気曲ばかりを回し続けるジャンル・イヴェントではないので、一度かかった曲がもう一度かかることはほぼありません。どういう曲がかかるのかは、ここをご覧ください。

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新年早々で恐縮ですが、こちらのイヴェントもよろしくお願いします。初詣や買い物のついでに、ぜひお立ち寄りくださいませ。DJ一同、お待ち申し上げております。わたしは、目が覚めるような派手なズボンを買いましたので、それをはいていきます。選曲は考え中。

*黒の試走車<テストカー> Vol.35*
日時:2010年01月02日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az/SZ/チバ/森山兄
ゲスト:たひら/koyo
出席かも:マジック

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それではみなさま、よいお年を。
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by soundofmusic | 2009-12-31 23:23 | 日記 | Comments(0)

女生徒

神保町シアターの高峰秀子特集で、石田民三の「花つみ日記」を見ました。ここは奇特な映画館で、たいして集客に貢献しないであろう石田民三のニュープリントをぽつりぽつりと焼いてくれていて、これも今回のためのニュープリント。ここやフィルムセンターで何本かこの監督のものを見て、構図の美しさが際立っているのに対して話は弱いな(眠くなる)、とやや物足りない感を覚えていたのだけど、この作品ではそのへんもクリアされていて、結果的にいままで見た石田作品の中ではこれがベストでした。

まず冒頭、校庭をほうきで掃く女生徒たちの作る幾何学的な動き。ここなどは映画というよりスクリーンに映し出されたデザインといってもいいほどで、ここでさっそくノックアウトされてしまいました。さらには、校舎の壁に寄りかかって2階の音楽室を見上げる女生徒たちの壁への寄りかかり方のリアリティ(+微風によそぐヤツデ)だとか、地面に打ちつける雨粒が反射して光のダンスのように見えるカットだとか、よほどのボンクラでなければ見逃すことのできないキラキラした瞬間がそこかしこに充満しています。

そうした、トリッキーになる寸前の画面の作りこみのうまさもさることながら、大阪の置屋の娘・高峰秀子と、東京から来た転校生・清水美佐子との、思春期特有の濃密な友情の描写がこれまた見事で、ふたりが一緒にバスに乗るだけでもう至福だし、ちょっとしたことでケンカしてしまうお決まりの展開にも胸をかきむしられる思い。わたしはたぶん今まで一度も、デコちゃんを女性としていいなと思ったことがないんですが、ここでのデコちゃんの繊細な表情の移り変わりには、何度かどぎまぎさせられてしまいました。と言えば充分だろうと思います。

行ったことのあるひとはご存知だろうし行ったことのないひとはご存知ないことでしょうが、神保町シアターはなぜか都内の名画座でも屈指の老人率を誇っていて、この映画も、見に来ているのは、有体に言って、ジジイばかりでした。せっかくの天気のいい土曜日の朝、こんなかわいらしい映画をほったらかして、なにやってんのさ、若い娘さんたち! などとあおってみたところで、わたしがこの映画を見てほしいと思っているセンスのいい女子のみなさん(安藤尋「blue」が好きだったりするような)は、こんなむさくるしいブログは読んでないでしょうけど、神保町シアターではまだあと4回(12/27、28、1/7、8)上映されますから、ちょっとでもピンと来たら、足を運んでみてほしいと思います。

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いまさらながら、11月のPPFNPのセットリストが完全版になりました。

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一部でちょっとだけ、キャロル・リードの「フォロー・ミー」という映画について盛り上がっているので書いておきますと、1月12日(火)にテレビ東京で放送されるそうです。サントラ(ジョン・バリー)はCD化されているけど映画自体は未ソフト化。録画せねばなるまい。この映画の評判についてはここらへんとか見てみて。
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by soundofmusic | 2009-12-27 02:36 | 日記 | Comments(0)

まんが

今年はヌーヴェル・ヴァーグの50周年だそうで、いろいろ抜本的な歴史の書き換え的な特集があるのではないかと期待していたのにそういうことはぜんぜんなくて、いま、シネマヴェーラ渋谷でやっているヌーヴェル・ヴァーグ特集もごくごく基本的なアイテムばかりが並んでいる感じ。もちろん、そういったものは定期的に上映されるにこしたことはないのでそれはそれでいいのだけど、もうちょっとどうにかならないか、と思いつつ、まだ見てなかった、ロメールの「我が至上の愛~アストレとセラドン」を見てきました。

原作は17世紀の小説。17世紀のひとが想像した5世紀ごろの話だそうで、服とか音楽とか時代考証があっているのか間違っているのかわからない、というか、あまりに昔の話すぎてどうでもいい。モンティ・パイソンの中世ネタを見ているような気分でした。突然風が吹いたり、恋に泣いたり、娘たちがさりげなく片方の乳を露出したり、美青年が娘に化けて女たちと抱き合ったり(なかなか正体に気付かない!)、と書いてみると、なんだこれ、昔の少女マンガみたいなもんか? とも思える。ただし90歳近い老人が撮った映画だと思うとなんだか痛快。

ロメールらしくない映画なんじゃないの、との疑念を持っているひとに対しては、そんなことはない、と力強く申し上げておく。おぼれかかった主人公を助けて城に連れ帰ってきた女たちの微妙で露骨な視線のやり取りなんかいかにもという感じだし、後半、女装して城に戻ってきた主人公の美青年の部屋を訪れる3人娘のカジュアルなあいさつなんて、20世紀のパリとなんら変わるところがなかった。愉快な映画でした。マンガ映画っぽさということでいえば、金子修介の「プライド」よりは、はるかに鈴木則文のほうに近いと思う。エロは国境を越えるのかも。
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by soundofmusic | 2009-12-22 19:38 | 日記 | Comments(0)

ウィズアウト・肉

さて、わたし以外のほぼ全員のみなさんにとってはどうでもいいところの、ヤフーメールでプロバイダーのメールが取得できなくなった件ですが、結局、Gmailでほぼどうにかなることになりました。

原因としては、

・プロバイダーのメールの取り込み設定をGmailにしたときに、受信トレイに残らずにアーカイブする設定にしてしまっていた
・携帯版Gmailが、初期設定のままだと、アーカイブされたメールを見ることができないようになっている

と、このふたつが複合して発生していた問題というか不具合でした。いや、正確には、わたしがGmailのシステムを理解していなかっただけの話ともいえる。Gmailはアドレスだけ取っていてほとんど使っていなかったのでこれを気にいろいろいじくってみて、それでようやく理解した次第です。なにがいちばんアレだったかというと、アーカイブという概念を理解していなかったことに尽きる。受信トレイとアーカイブがどう違うのかよく分かっていなかったのです。思うにこれは、アーカイブという言い方が悪いような気がするんだけど……。

唯一不便な点としては、ヤフーメールではできたような、手動での外部メールの強制取り込み機能が携帯版のGmailにはないことで、ただしこれは、不定期に勝手に巡回して取り込んできてくれているようなので、外出先で使う分にはまあこれでいいいかなと。

なにかもっと賢い(便利な)使い方をご存知の方、いらっしゃいましたらご教示ください。と一応書いておく。

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今年もあと半月になってしまいました。というところでようやく、年末恒例の「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケートの依頼を各方面に済ませました。

いつも書いているのに今年はまだ頼まれていないぞという方、あるいはここをご覧になっているそれ以外の方、要項がこちらにありますので、どうぞどしどしご参加ください。

なお、遅れまくっている2008-2009年度版の公開は、年内にはなんとかおこないたいと思っています。

今回はなるべく早めに自分の分を書いてしまおう、と、日記を見返して買ったCDや本、見た映画のなかからめぼしいものを書き出しているといろいろおもしろいことに気付くもので、昨日新文芸坐で見た清水宏の「暁の合唱」なんて、今年の2月か3月に見たばかりだった。もっとも昨日のおめあてはもう1本の「信子」で、前回見たときには寝ちゃったから一応確認しておくか、くらいのつもりだったのが、これはやはり傑作と呼ぶしかない出来で、驚いてしまう。いまさらながら、清水宏おそるべし。それにしても夜の回、客の入りはちょぼちょぼで、うむ、まだそんなもんなんだろうかねと思って帰ってきて、あまりに寒いので上着もマフラーも着用したままでジャガイモと白菜を切り、クリームシチューを作った。肉は入っていない。子供のころの自分に食わせたら、「なんで肉が入ってねえんだよ!」と怒り狂いそうだ。
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by soundofmusic | 2009-12-16 11:17 | 日記 | Comments(0)

現状

おもに使っているのがsannetというプロバイダーのメールで、そこがウェブメールを提供していないもんだから、外出先や職場ではまずヤフーメールに入って、そこの外部メール受信機能を使ってメールを確認しているのだけど、数日前から、その外部メール受信機能がうまく働かなくなっていて、具体的に言うと、携帯からヤフーメールにアクセスして外部メール受信をすると新着メールなしになり、PCから同じことをすると10通のうち1通くらい受信できる感じで、いずれにしてもエラーは出ない。

困ったなと思い、ふだん使っていないGmailで同じことをしてみると、こちらはPCからのアクセスした際には外部メールの取り込みができるけれど、携帯からだとそもそもそういう機能がないようで、あらかじめPCからログインして受信済みのものを参照することはもちろんできるのだけど、要するに外出先から新着メールを確認することができない。

ほかになにか方法がないかと思い、gooメールのアドレスを新たに取得し、そこでも外部メールの取り込み設定をしてみた。するとこれもGmailと同じ結果で、PCからはOK、携帯からは外部メールを新規に取り込む機能がそもそもない、みたい。

いずれの場合も、自宅に戻ればメーラーで全部受信できるので、大事なメールがなくなって困るとかではまったくないのだけど、ヤフーメールが急におかしくなったのが不思議でならない。だもんでこれを書きながらいろいろ試していて、外部メール設定の「新着メールのみ受信する」のチェックを外すととりあえずどんな場合でも受信できそうなんだけど、わたしの場合、過去1か月分のメールをsannetのサーバーに残す設定にしているので(万が一のために)、それをやると、毎回大量のメールをダブって受信することになり、まったく実用的でない。ただしいま、外したチェックをまた入れてテストメールを送ったら無事届いたので、これでうまく行ったんだろうか、様子を見てみたい。

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ところで先日、ピーター・バラカンの連絡先を誰か知りませんかと書いたら、ご親切な方から、インターFMで番組が始まったからそちらにリクエストしてみたらどうか、との指摘をいただいた。ありがとうございます。さっそく、インターFMのサイトに載っていたバラカン氏のアドレスにメールしておきました。ま、これで事態が進展するとはあまり期待しておりませんが……。
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by soundofmusic | 2009-12-11 01:32 | 日記 | Comments(0)

粘土板

ちょっとばたばたしていまして各方面へのいろんなものの発送ができておりません。来週後半以降になると思いますのでお待ちください。また、2008-2009粘土板の、じゃないや、年度版の、アンケートの公開も今月中旬くらいにおこないたいと思います。

と、いうことで、明日は「黒の試走車」。ゲストふたりを迎えて、にぎにぎしくお届けしますよ! どういう感じの音楽がかかるイヴェントかについては、mixiのコミュニティに過去分のセットリストがあるので、見られる方は見てみてください。2007年春に始まった時点では細野晴臣、デューク・エリントン、スライ&ザ・ファミリー・ストーンなんかがよくかかっていた。その後、デオダートや流線形がちょっと流行ったりもして、いつだったか、数か月前の回では、とくに打ち合わせなどしていないのに、3人くらいがウェイン・ショーターを持ってきていました。いまなぜショーター? という感じですが、今後微妙に抽象度/透明感/モーダル率が上がっていく布石かもしれません。

そのへんと並行して、マジックさん、チバさん、準レギュラーのssotaくんあたりを中心としたエレクトロニカっぽい傾向も確実にありつつ、わたしが戦前ジャズをかけたりazさんが歌謡曲をかけたりスズさんがシューゲイザーをかけたりするかもしれなくて、表面的には統一感がないです。たぶん明日は、ゲストふたりがアニソンとかアイドルをかけると思うしね……。年末ですので、闇鍋でもつつきにくるつもりでお立ち寄りください。

*黒の試走車<テストカー> Vol.34*
日時:2009年12月05日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:az/SZ/チバ/マジック(欠席かも)/森山兄
ゲストDJ:stein/有馬ゆえ

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保坂和志の「小説、世界の奏でる音楽」を読み終えて、高橋源一郎の「13日間で「名文」を書けるようになる方法」を読み始めました。保坂はあいかわらず独自の思考をえんえんと展開していて、得るところもとても多かったけど、若干権威主義的になりつつある感じ。もちろん、立場の弱いひと、声の小さなひとのことを盛り立てようとするとき、多少の加勢やえこひいきは必要だと思うけど、これ以上さらに我が強くなったら、ちょっとつらいかも。そろそろ実作の形でなにか出してほしいところです。

金井美恵子のエッセイ集(鹿児島で買った)を読んでいたら、高橋源一郎について、「いっつも読者が自分より知識が劣っているという前提で書いている」みたいに揶揄されていて、そうなると大学の講義をもとにしたこの「13日間~」なんて、まさに金井のいちゃもんをつけるとおりの本。読み始めたばかりなのでまだ断定はしないけれど、この本、いままでの高橋源一郎と同工異曲の予感がぷんぷんする。それはつまり、おもしろいに決まってるということだ。今年はたぶんわたしが彼のファンになって20年目で、そのころ自分の身の周りにあったものでいまもまだ意味のあるものというと、ほかにはムーンライダーズくらいだ、で、調べてみると、高橋源一郎と鈴木慶一は同い年。
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by soundofmusic | 2009-12-04 14:40 | 日記 | Comments(0)

つぶやき派

d0000025_1402565.jpg先週の土曜日のPPFNP、無事終了しました。初参加予定だったナカ*マさんの急遽欠席は残念でしたが、スズさんにお願いして事なきを得ました。森山兄弟とかぶらないことをしようと考えた末の、和製シューゲイザー特集だったそうです。当日のセットリスト(暫定版)はこちらにあるのでご覧ください。

次回は来年1月30日(土)に開催です。みなさんよろしくお願いします。

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ベン・シドランの新譜『ディラン・ディファレント』が、なかなかいいです。タイトルどおりのボブ・ディラン曲集で、ちょっと意外な感じがしましたが、考えてみたら、ディランもシドランも広義の「つぶやき派」に属しているかもしれない。探してみるとYouTubeなどで何曲か聴けると思いますが、とりあえず「ブルーにこんがらがって」のPVがこちら。おしゃれディラン。

ところでこのアルバムの1曲目は「エヴリシング・イズ・ブロークン」で、短い歌詞をたたみかけるいかにもディラン風の、起伏に乏しい曲なんだけど、これを聴いていたら、なんだかモーズ・アリスンの曲みたいに思えてきた。つながる可能性について考えたことがなかったディランとモーズが、シドランを介してつながった瞬間。

ところで、来年3月に、ジョー・ヘンリーのプロデュースで、モーズの新作が出る。ステューディオ盤は約13年ぶりということになると思います。ご期待ください! と、親戚みたいなノリで推薦します。日本盤が出るかどうかは不明。日本語で詳しい情報がどっかに出回っているのかも不明。レーベルからの案内がこちらにありまして、それによると、プロデューサーのヘンリーは、モーズについてこんなことを書いている。

Mark Twain straight through to Willie Dixon, with Chico Marx barking directions from the backseat, James Stewart at the wheel.

おそらくこれが最後のステューディオ盤になるだろうし、来日させるならいましかないはず。ライヴ活動自体は嫌いでないらしく、全米各地をしょっちゅうぽつぽつ回っているし、ヨーロッパにも年に1、2回は出かけているのでどうしても見たければ手段はないではないのだけど。この件について、ピーター・バラカンに音頭をとってもらったらいいんじゃないかと勝手に思っていて、でも、バラカン氏の公式ブログにはメールアドレスの記載がない。誰かバラカンさん(じゃなくても、モーズを呼んでくれそうなひと)の連絡先を知っている方は教えてください。
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by soundofmusic | 2009-12-02 14:00 | 日記 | Comments(0)