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振動

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PPFNP Vol.79、あさっての土曜日に迫ってまいりました! おみやげも鋭意焼き増し中。ゲスト・ライヴのジョー長岡さんも、今頃はタウォルでギターを磨いているに違いない。低価格でよい音楽を届け続けて、今度で丸13年のキャリアはダテじゃないです。よりすぐりの複製音楽と、ジョーさんの全身から発せられる生の音楽。どちらも、必ずやご満足いただけるはず。

日時:2010年07月31日(土)18時~22時
会場:渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
料金:800円(1ドリンク&おみやげ付き)
DJ:y_ok/森山弟(弟)/森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)
ライヴ:ジョー長岡


イヴェントの詳細はこちらを。いままでのPPFNPの選曲はこちらを、それぞれご参照くださいませ。

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今週はユーロスペースで「佐々木昭一郎というジャンル」という特集上映があり、なんとか2日ばかり顔を出してきました。1日目、開場を待っていたら、その前の回がペドロ・コスタのトーク+上映で、終わって出てきたペドロ・コスタが目の前を通っていった。

2日目、上映が始まる直前、劇場のドアが閉まり、BGMがやみ、客席の電気はついたまま、それでもまだなにも起こらない時間が1、2分あった。おしゃべりはおろか、身じろぎすることもはばかられるような空気。大きなひとつの物体の振動が、少しずつおさまっていくみたいでした。

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無理やりモーズのことを書く。10/3~10/6の東京公演は、いまのところ全日程ともチケットに余裕あり。そして、公式ホームページのトゥアー・デイトのページからは、この公演の記載がなくなっている(画像参照)。

そして、もうひとつあった方の元の公式ホームページは、現在、売りに出ているみたい(こちら)。

なんか、全体的にうさんくさい感じが漂ってる。
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by soundofmusic | 2010-07-29 20:14 | 日記 | Comments(2)

さて、意地になったようにモーズ・アリスンのネタを続けてみます。来日公演の予約は、今週末の24日(土)から受付開始ね。忘れないようにしないと。以下、mixiのモーズ・コミュで仕入れたネタを転載します。

まずは、1964年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルのライヴが聴けるのがこちら。フルサイズで全5曲。一応会員登録(無料)が必要ですが、届いた仮登録メール内のリンクをクリックして本登録……とかそういった面倒なアレはなく、すぐ聴けます。スラム・ステュアート(ベース)とジョー・ジョーンズ(ドラムス)とによるトリオ。バップ・ピアノをバリバリ弾きまくるモーズ、かっこいいです。

そして、最近のインタヴューとライヴ(3曲)が聴けるのはこちら。会員登録不要です。演奏も歌も上述の64年からするとだいぶ枯れていて、それはそれでいいのですが、インタヴューがもう完全に老人の口調です。82歳だから、老人なんだけど。

そのインタヴューで驚いたのは、カーネギー・ホールでザ・フーへのトリビュート・コンサートがあって、そこにモーズが出た、という話。こうした催しはたいてい、ザ・フーを慕うひとたちが出てきてザ・フーの曲をやるもんでしょうが、カヴァーされた元のひとが出てくるのは珍しい。

ちょっと調べてみたら、所属レーベルであるANTI-のサイトにちゃんと載ってました(英語)。モーズのことが“legendary jazz/blues artist and sardonic social commentator”と紹介されている。“The English rockers saved my life”というモーズ本人の発言もある。やっぱり自分でもそう思ってんのか。

さらに探してみると、そのカーネギー・ホールに行ったひとのブログ記事(英語)に行き当たった。あんなひとやこんなひとが出てきた、と書かれている中に、「名前を紹介するにも値しない、音楽的にも人格的にも耐えられないニューヨーク出身のバンド」が登場したとの記載もあって、そんなこと言われたら、どんなバンドなのか気になってしまうじゃないか。

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東理夫「アメリカは歌う。」(作品社)を読みました。結論から言って、ひさびさにためになり、かつ興奮する読書でした。

4章立てで、いろんな歌に出てくる伝説の労働者、ジョン・ヘンリーの軌跡を追う第1章はまあそれなり、という感じで読んでいたんだけど、アパラチアあたりのマーダー・バラッドの成立をたどる2章目で未知のアメリカへの扉が大きく開き、ニグロ・スピリチュアルの歌詞に隠された意味を読み解く第3章には目からウロコが落ちまくり、で、最後、カントリーに描かれた女性の姿の変遷を、年代に沿って、丁寧で的確な歌詞の引用を積み重ねながら説いていく第4章はほとんど絶え間ない知的・情緒的感動の大嵐といった感じでした。

アメリカなんていうと、田舎の農場でもでっかい冷蔵庫があって……というようなテキトーなイメージがありましたが、山ばっかりでひとが住むような土地でなかったアパラチアには、遅れて入植してきたスコットランド人とかアイルランド人がこぞって住んで閉鎖的なコミュニティを作っていたらしい。このへんの経済レヴェルは、1960年代前半まで、第3世界の国々と同程度だったというから驚いてしまう。

第3章で採り上げられているのは、黒人霊歌の歌詞が、南部から北部へと逃亡する奴隷たちの暗号としても使われていたのではないかという説。このころ、諸州には、そうした奴隷たちをかくまって滞在させたり北部へ逃がしてやったりする支援組織があって、それは「地下鉄道」と呼ばれていたのだとか。なんか、ピンチョンの小説に出てきそうな話でもあるね。

感動の第4章。パッツィー・モンタナがカウガールの服装で歌った「アイ・ワナ・ビー・ア・カウボーイ・スウィートハート」が、アパラチアから西部にかけての無骨な男たちをとりこにした様子。と同時に、田舎のあどけない娘たちもそうしたイデオロギーに感化されて男尊女卑的志向が確立する。しかしやっぱり歌は世につれ、で、ロックやフォークといった外側からの荒波と、内側からの揺さぶりとで、旧態依然としたように見えるカントリーも、長い時間をかけてゆっくりと、着実に変化して、いつの間にか引き返せないところにまで来てしまっている。

ここに紹介されているうたのいくつかを、さっき、YouTubeで聴いていた。全然知らないものばかり。わたしはたぶん一般の音楽ファンの平均よりはカントリーにだいぶ興味があるほうだとは思うけど、まったく詳しくはないし、最新のカントリーの動向なんてこれっぽっちも耳にしない。だからといってアメリカでもすたれている音楽とかそういうわけではなく、単に日本に入ってこないけどそこにあるものとして存在しているだけなんだろう。

こういうものを読んでしまうと、1か月くらいかけてアメリカの田舎を周遊しなくてはいけないな、と拳を固めてはみるものの、いろいろ現実的なことを考えると、その拳はほどかざるをえないのが残念だ。国際免許を取ってレンタカーを借りるか……サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」みたいにグレイハウンドを乗り継ぐか……いずれにしてもアメリカの田舎は遠いし、あまりにも未知でありすぎている。
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by soundofmusic | 2010-07-22 01:31 | 日記 | Comments(0)

けいもう!

モーズ・アリスンの初来日公演、情報が出回り始めましたね。当ブログにもモーズ関係で検索してこられる方が増えてきました。たいした情報がなくて申し訳ございません。一応、公式情報の確認だけしておきます。東京公演は10月3日(日)~6日(水)の4日間、各1日2回ずつです。場所は丸の内のコットンクラブです。公演情報はこちら。7月24日、予約開始だそうです。

ここ、東京駅のそばのTOKIAっていうビルの上のほうにあるんですが、地下が食堂街みたいになっていて、そこにインデアンカレーがあります。もともとは大阪の店で、関東地方だと店舗はここだけ。甘いのに同時に辛いという不思議なうまさですので、ぜひお試しください。あと、この東京店の特徴は、店の内装がセットっぽいことかな。あ、前回行ったときも同じこと書いてたわ。

それと、新譜『ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』が、ソニーから国内盤発売。ライナーはまあ当然というか、ピーター・バラカンです。わたしはたぶん買わないと思うので、誰か買ったら、ライナー読ませてください。

10月のロンドン公演にあわせて海外旅行するつもりだったんだけど、たぶん時期がズレることになってそっちには行けなくなりそうなので、どっちにしても来日は楽しみです。あとは旧譜が国内盤化されるかどうかだけど……ディスコグラフィを見てみると、初心者がとりあえずこれ聴いとけばOK、みたいな代表作的なものがないひとですね。どれもモーズ成分だけでできていて、そっけないアルバムばっかり。じゃあベスト盤聴けばいいかっていうと、そういうもんでもないし。

本当は、こういう代表作のないひとこそ、すすーっと入っていきやすい編集盤が必要なんだけど、とりあえず、『ウェスタン・マン』と『モーズ・イン・ユア・イヤー』のカップリングとか、『ユア・マインド・イズ・オン・ヴァケイション』あたりとか、聴いていただくのはどうですかね。

前者は、ステューディオ盤とライヴ盤の組み合わせ。ステューディオ録音のほうはチャック・レイニーとビリー・コブハムをフィーチュアして、踊ろうと思えば踊れる。ライヴのほうは、「ユー・キャン・カウント・オン・ミー・トゥ・ドウ・マイ・パート」のファットバックなヴァージョンが気持ちよいです。ジャケット写真、耳の中に座っているモーズのジーンズとスニーカー姿がヒップだと思う。「アニー・ホール」期のウディ・アレン的な粋というか。後者は、エルヴィス・コステロもカヴァーしたタイトル曲をお聴きいただきたい。

もう、啓蒙活動って飽きているのであんまり手取り足取り教えるように書くつもりはないんですが、モーズについてはちょっと何かする必要があるので、いま考え中です。
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by soundofmusic | 2010-07-15 20:16 | 日記 | Comments(2)

ボーナス

金曜日、下北沢440で轟渚さんのライヴを見てきました。なんだかんだで機会を逃して、たぶんちょうど1年ぶりくらい。3組出たうちの最後だったもんで、前のふたつが目当てだった客が若干(だいぶ?)帰り、割合すかすかとした中で見ることになりましたが、いやあ、こんなことが平然と、たいして誰にも注目されずにおこなわれてていいのか、と思ってしまうような、いつもの轟さんのライヴでした。

アルバムの曲、前からあるけどアルバムには入っていない曲、とやって、新曲(いつごろからやっているのかはわからない)が3曲ありました。なかでも、「少年」という曲の、タイトなリズムと自在に駆け回るフルートにはしびれてしまった。全盛期のキャラメルママ(そんなもん、もちろん見たことないけど)とかあのへんの、日本語のポップスの完成形のひとつに近い域に達してしまっているんではないか、とドキドキしました。この曲についてはうたそっちのけで音ばかり聴いていたけど、轟渚のことは単にシンガー・ソングライターというよりも、バンドのディレクション含めて聴くもんだと思っているから、それでも別にいいですよね。

見る前は、もう驚かせてくれることはあまりないのではないか、とちらっと思ってもいたのですが、それは思い違いでした。次回ライヴは、寺尾紗穂、NEWDAYとの対バンで、8月28日(土)、渋谷7th FLOORだそうです。みなさまチェックよろしく。

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ライヴの前にひさしぶりに下北のユニオンに行ったら、中古品10000円以上買うと20%引き、というのをやっていて、以前ならいざ知らず、さすがにそれだけ買う気にはならないだろう、と思いながら、値札の価格ではちょっと買わないけど20%引きだったら、ま、買ってもいいかな、と思えるような、(自分にとっての)高価格帯の品々をつまんでいったら、なんのことはない、あっけなく突破してしまった。

わたしは現在、ボーナスというもののない賃金体系で働いているのですが(というか、いわゆるボーナスって一度ももらったことない!)、数か月前にやったバイトのお金が入ってきたからというのもある。で、その金で、パソコン用の27インチのモニターも買ってやったぜ。これでDVD視聴も少しは楽しくなる予定だし、来年、TVが映らなくなったら、テューナーだけ買ってそのモニターにつないで見られるようにしてもいい予定(ただし、そういうことができるのかどうか、いまだによくわかっていない)。
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by soundofmusic | 2010-07-11 01:48 | 日記 | Comments(0)

サーヴィス

前回書きました、モーズ・アリスン本年10月に来日の件。会場であるコットンクラブのホームページにはまだ発表がなく、ほかに発言しているひとも見当たらない。必然的に、検索してこのブログにたどり着いてこられる方もいらっしゃるのだけど、追加情報はいまのところとくにありません。あしからず。

多少関係あるかもしれないこととして、10月にはドクター・ジョンも来日するようですね。こちらはビルボード・ライヴのサイトにすでに発表済み。モーズとは時期がズレているから、どちらかがどちらかに飛び入りってことはなさそう。っていうかそもそも、このふたりってとくに音楽的な交流はなかったような。さらにいえば、モーズは英米問わずロック世代のミュージシァンからも相当なリスペクトを受けているけれど、それに触発されて自分のサウンドが大きく変化したり、あるいは、慕ってくる若い連中を登用してアルバムを作ったりしたことはない。

これは驚いていいことだけど、トリビュート・アルバムすらない(!)。ほぼ唯一の例外が、ヴァン・モリスン、ジョージィ・フェイム、ベン・シドランがやった例のやつだけど、あれもモーズ自身が大きくかかわっていて、半分くらいは彼自身の作品みたいなもんだった。もしかすると、飄々としたキャラクターのように思わせておいて、勝手に変なモンつくられちゃかなわない、と頑固ジジイみたいに考えていたんだろうか。

来日に向けて、どういうふうにモーズの宣伝をしたらいいか考えていたんだけど、いままで世に出た新旧のカヴァー・ヴァージョンを勝手にコンパイルすれば、トリビュート盤的なものは簡単に作れちゃうな。それぞれのオリジナルをコンパイルしたものと2枚組にすれば、よりサーヴィスがいい。というかそれを通り越して、もはや余計なお世話という気もする。そういえばこの間シネパトスで見た「黒の切り札」っていう映画が、たいしておもしろくないんだけど、とにかくムダなサーヴィスにあふれてたっけな。監督は井上梅次。いかにもって感じでした。
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by soundofmusic | 2010-07-06 09:23 | 日記 | Comments(0)