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黒の試走車<テストカー> Vol.52

日時:2011年07月02日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:あずまきょういち/チバ/森山兄
ゲストDJ:アツロー/ほか、交渉中
出席かも:マジック

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割り増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2011-05-31 03:17 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

雨の西麻布

d0000025_1495953.jpg台風接近、雨の西麻布、新世界で、ロンサム・ストリングス+中村まりのライヴを見てきました。会場に着くと、並んだ列が少しずつさばけていく途中だったので、建物の外で、傘を差しながら待ちながら、じわりじわりと進み、いざ中に入ると、なぜだか椅子席の会場だと勝手に思っていたのに実際はスタンディングで、だったら開演直前に来たのに、と内心で舌打ちしつつ、照明が暗くて時間つぶし用に持参した新聞も読めず、そんなこんなでいざ演奏が始まったときには、すでにぐったりしておりました。

しかしライヴは強力でした。中村まりは、CD以上に神がかってるとかそういうことはないんですが、やはりあの声が、あのうたが、すぐ目の前で、東京で、しかもこんなじめじめした日に、発せられると、大げさに言って、音楽史的な衝撃を受けます。たとえばビートルズの「ロッキー・ラクーン」、いざうたうとなると難曲だろうと思うんですが、まったく無理なくうたいこなしている。とにかくリズム感が抜群なひとだと感じました。

ロンサムは、単なるプログレッシヴなブルーグラス形態のグループというよりは、むしろスタッフ(バンド名ね)的な役割を果たして、どんどん節操なくいろんなひととコラボしていくといいんではないかと思いました。イアン・デューリーの「インビトウィニーズ」のカヴァーなんてファンキーなノリが最高だったし、桜井芳樹のギターはコーネル・デュプリーみたいなソウルっぽいものもよくハマるはず。

この日のライヴは、共作アルバム『フォークロア・セッション』のリリースにあわせたもので、曲目を見ると、ウディ・ガスリーやチャーリー・パットン、前述の「ロッキー・ラクーン」なんかに加えて、アルバート・アイラー「ゴースツ」までやっている。どんな風になっているのか楽しみでたまりません。このアルバムは、新品で買っちゃうよ(←これは、日本人の音楽家に対するわたしの最大級の賛辞)。
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by soundofmusic | 2011-05-30 01:51 | 日記 | Comments(2)

車の絵

d0000025_11351790.jpg遅くなりましたが、先週土曜日のPPFNPにお越しくださったみなさん、ゲストDJの岡村くんと清水さん、どうもありがとうございました。セットリストはおいおい発表します。

さて、来てくださったことのある方はあるいはご存知かも知れませんが、PPFNPには落書き帳が備え付けてありまして、みなさんに感想などを書いていただけるシステムになっております。このあいだの回のときは、何人かに車の絵を描いてもらいました。本人たちには無許可のまま、そのいくつかを公開してみます。いやほんと、絵もやっぱりその人となりが出るもんですね。たのしい。

わたしの絵はここには含まれておりません。もともと、みんなで絵を描いてもらうに至ったのは、わたしの絵が絶望的にヘタであるという話に端を発したので、こればっかりはひとさまには見せられねぇ。絵がヘタというのは、わたしの場合、デッサンの技術云々のはるか以前の問題で、要するに物をきちんと見ることができていないのです。思えば映画を見始めたのも、その自覚があって、物を見る力を鍛えたい、という願いが根本にあったからなんですが、まあそんなことはどうでもいいですね。

次回のPPFNPは7月9日(土)です。毎年夏のお楽しみ、ジョー長岡さんのアンプラグド・ライヴが途中に入ります。圧倒的にオススメ! 詳しくはまた後日ご案内します。
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by soundofmusic | 2011-05-20 11:35 | 日記 | Comments(4)

リスト Volume 84 2011.05.14 ゲスト:オカムラ&清水瞬

***森山兄***

01 Rumer / Am I Forgiven?
02 Harold Melvin & The Blue Notes / Wake Up Everybody
03 Emmylou Harris / Hard Bargain
04 Alexi Murdoch / At Your Door
05 久保田麻琴 / あさの光
06 Monty Alexander / Mack the Knife
07 湯川潮音 / どうかあしたは
08 Led Zeppelin / D'yer Mak'er
09 Cornell Dupree / How Long Will it last
10 Lloyd Price / Tell Me Pretty Baby

<コメント>
♪01 イギリスの、あんまりもう若くない「若手」(お笑い芸人を形容する的な意味で)歌手。バート・バカラックも絶賛。昨年出たデビュー・アルバム『シーズンズ・オヴ・マイ・ソウル』より。(Amazon)

♪02 70年代のソウル・グループ。ベスト盤より。この曲は昨年、ジョン・レジェンドとザ・ルーツが一緒に作ったアルバムにてカヴァーされました。それは今回配ったおまけCDに収録。

♪03 新譜のタイトル曲。ロン・セクスミスのカヴァー。(Amazon)

♪04 現代の「2大ニック・ドレイク」のひとつとも言えるSSW(もうひとつはタマス・ウェルズ)。新譜『トゥウォーズ・ザ・サン』より。(Amazon)

♪05 裸のラリーズや夕焼け楽団などでおなじみのひとのファースト・ソロ『まちぼうけ』より。小坂忠『ありがとう』や細野晴臣『ホソノハウス』と並ぶ "はっぴい" な気分的永遠の名盤。とか書かれてて、いくらなんでも大げさだろって思いますが、そうでもありません。2007年に出たCDは、盤起こしですがいい音質だと思います。(Amazon)

♪06 ジャマイカ生まれの鍵盤奏者。自らのアメリカへの思いを吐露したのかもしれないアルバム『マイ・アメリカ』より。ひどいジャケットなんではありますが、嫌いではない。この曲はレゲエ・アレンジで、アレキサンダーはメロディカを演奏しています。(Amazon)

♪07 わたしが湯川潮音のことを「潮音ちゃん♪」と記号つきで呼んでいることは以前どこかで書きました。昨年、新作『クレッシェンド』が出たときは、新品で買う気満々で発売日にタワレコに行ったものの、試聴したらなんか萎えてしまい、買わずに帰ってきました。先月、台北のレコ屋で、台湾盤を見つけて買いました。日本盤と体裁はほぼ同じです。帯には、「日式新民謡聖霊」みたいなキャッチ・フレーズが書いてあった。この曲はレゲエです。(Amazon)

♪08 最近わたしによって再評価が進んでいる、イギリスのロック・グループ。アルバム『聖なる館』より。タイトルにまつわるトリヴィアはウィキペディアを参照してください(曲名で出てきます)。この曲はレゲエです。(YouTube)

♪09 わたしは有名人の死亡に際してなにか公式に意見を表明したりということはここ数年はほぼしていませんが、それは発言の資格とかそういうことについて考えているからではなく、わたしの好きな20世紀の文化はこれから先は死ぬばかりで新しく生まれてくることはなく、かつまた、最近もう次々に死んでいくので、いちいちなにか言っていたらキリがない、と思っているからです。そのかわりというのではないですが、レコードをかけることはわりと気軽にしているような気がします。ということで、先ごろ亡くなったギタリストの曲。アルバム『ティーズィン』より。下記リンクは、彼のいたバンド、スタッフによるヴァージョン。しまった、こっちのほうがよさそうだ(笑)。(YouTube)

♪10 これも台北での収穫。駱克唱片で買ったベスト盤より。典型的なニューオリンズR&Bのリズムだと思いますが、たとえばこれを、アメリカ合衆国の中だけでとらえるのではなく、汎カリブ的な視座でとらえることによって音楽の楽しみは大いに増すと思います。まずは聴いてみてください。(YouTube)

こういったことをはじめとして、今回のDJイングは、先日読み終えたばかりの本「アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで」(大和田俊之著、講談社選書メチエ)にほんのりとインスパイアされている気がします。

***森山弟***

01 Neko Case / Things That Scare Me
02 Phish / Rift
03 Deee-Lite / Deee-Lite Theme
04 The Roots featuring Erykah Badu / You Got Me
05 Erin Ivey / Go! Go! Go!
06 Four Tet / Everything is Alright
07 Cornershop / Brimful of Asha
08 G. Love & Special Sauce / Rodeo Clowns
09 トクマルシューゴ / LAHAHA
10 フィッシュマンズ / あの娘が眠ってる
11 中山うり / 生活の柄

<コメント>
♪01 パンク・ロックからオルタナ・カントリーに転向した女性SSW。ルシンダ・ウィリアムスとかウィルコが好きな人におすすめ。

♪02 フィッシュの醍醐味はライヴというのが定石ですが、ライヴとかライヴ盤とかあまり好きじゃないのでスタジオ盤でも充分楽しいです。

♪03 こうして何十年か経って聴いてみると、ディーライトって新しくも古くもない普遍的なソウル・ミュージックなんじゃないかと思いますね。

♪04 ニュースクールの完成系。エリカ・バドゥの抑えたヴォーカルも◎ 彼女の声はとんでもないギフト。

♪05 テキサス州オースティンのローカル・ミュージシャン。伝統的な女性SSWのフォーマットを踏襲しつつ現代的な耳触りのよさ。このCDをくれた現地の同僚によるとライブも楽しいし本人の性格もいいらしいです。

♪06 最近お気に入りのフォークトロニカのパイオニア。品のよさが素晴らしい、センスだけで作ってるような音の塊。

♪07 ノーマン・クックによるリミックス。ファットボーイ・スリムのベスト盤からかけました。

♪08 ジャック・ジョンソンをフィーチャーしたGラヴ流フォーキー・ヒップ・ホップ。

♪09 春先にサンフランシスコに行ったときに購入。アメリカの中古屋にも案外日本人のCDは置いてありますが、オタク向けアイドル商品以外で日本語で歌う作品はあまり見かけません。トクマルシューゴは言語ではなくサウンドが受け入れられていると思われる数少ない例外。余談ですが昔は日本のCDっていうと渋谷系しかなかったけど10年ぶりに渡米したらヴィジュアル系の躍進がやたら目に付きました。

♪10 眠りをテーマにした今回のおみやげCDより。

♪11 アコーディオン奏者兼SSWによる高田渡のカヴァー。サウンド・オヴ・ミュージックのアンケートで太田さんが薦めてたので買ってみたらものすごくよかったです。

***オカムラ***

“Dig the records in NZ ’10-11”

Artist/Song Title/Year
01 Brian Wilson/Our Prayer(Freeform Reform)/2005
02 Prefuse73 feat. School of Seven Bells/The Class of 73 Bells/2007
03 DJ Spinna feat. Daniel Joseph and Fresh Daily/Summer Madness/2009
04 Nobody/Balloretles(Groop Groove#1)/2002
05 Claude Denjean(plays Moog Synthesizer)/House of the Rising Sun/1971
06 Perry-Kingsley/The Savers/1967
07 Walt Dysney presents It’s Small World/1964
08 The Writers/LaLaLa,La,LaLaLa/1978
09 Billy Paul/Sooner or Later/1977
10 Johnny Bristol/Hang On In There Baby/1974
11 20th Century Steel Band/Heaven & Hell is on Earth/1979
12 Amral’s Trinidad Cavaliers Steel Orchestra/Oye-Como Va/1973
13 Ten City/Superficial People(Superficial Remix)/1990
14 Junior/Mama Used to Say(American Remix)/1981
15 Mel Brooks/It’s Good to Be The King Rap Part1&2/1981
16 Parliament/Flash Light/1977

今回のテーマはニュージーランドでの成果ということで、01,02,04以外は全てニュージーランドで仕入れてきたレコードからです。ムーグものと70’sソウルが多めになっております。

***清水瞬***

01 空気公団 / まとめを読まないままにして
02 COUCH / 雨音に濡れ
03 Kenny Lankin / Why Do Fools Fall In Love
04 bonobos / 運命の人
05 Danny Kortchmar / For Sentimental Reasons
06 堂島孝平 / センチメンタル・シティ・ロマンス
07 Fug / Here Today
08 COOL DRIVE / スーツケース
09 キリンジ / スウィートソウル
10 ゲントウキ / 素敵な、あの人。

<コメント>
前回のDJイングから約二年ぶりにお誘いを受けたピュアポップ。この間自分で購入したCDのあまりの少なさ(多分2・3枚)にびっくりしました。そのため、というわけではないのですが選曲に手間取り、開演時間に遅れてしまったこと、この場を借りてお詫び申し上げます。ごめんなさい。
さて、各曲のご紹介は以下の通りです。メモを取ってなかったので曲順は怪しいです。

♪01 その数少ない購入アルバムの一つ、彼らの新作「春愁秋思」より。森山兄さんよりチェック頂きました!

♪02 元 benzo でイノトモの旦那様、の平泉コージ氏を中心としたグルーヴィーなスリーピースバンド、COUCH(カウチ)。ライブ会場で配布された音源から、アコースティックバージョンをかけてみました。

♪03 端正な歌とガットギター。雨の日に部屋で聞きたい。DJバーという空間に合うかどうかは分かりません。

♪04 本当は『Gold』をかけたかったのですが収録アルバムを持っていなかったので、こちらを。ボーカルの蔡くんは、頭がでかい人はいい歌声を響かせる説の好例です。

♪05 いわゆる名曲、いわゆるクーチ。この人はギターだけじゃなく歌もステキですね。オカムラさんはNZで購入した、とのことでした。

♪06 センチメンタルつながりで、堂島くんのこの曲を。涙を振り絞りながら走り抜けていくような。キラキラ感が強すぎて、前後の流れの中で浮いてしまった感があり、反省。

♪07 Tahiti 80 のメンバーが参加しているアルバム as found より。歌い手との距離感が凄く近い感じがして、今日・ここ、で聞きたかったのです。

♪08 大好きだったけど、もう解散してしまったバンド。自分にとって大切な曲をかけさせて頂きました。

♪09 約二年ぶりに再会した森山兄弟へのリスペクト。美和子ちゃん出演のPVも素晴らしいので YouTube でチェックしてみて下さい。

♪10 またもエンディングはゲントウキになってしまいました。「さよなら涙でおめかししましょう」、ということで、またお会いしましょう!

***森山弟***

01 堂島孝平 / Uzmatic City -渦巻都市-
02 曽我部恵一バンド / 結婚しよう
03 Sharon Van Etten / A Crime
04 Tamas Wells / Fine, Don’t Follow a Tiny Boat for a Day
05 Fran Healy / Buttercups
06 Camera Obscura / Lloyd, I’m Ready to be Heartbroken
07 Akron/Family / Ed is a Portal
08 Asylum Street Spankers / Jesus Walking on the Water
09 Squirrel Nut Zippers / Ghost of Stephen Foster
10 小島麻由美 / chakachaka
11 Jenny Lewis / See Fernando

<コメント>
♪01 年始の回でDJのしたてや はなおかさんがかけていてよかったので買ってみました。ポップな中村一義みたいな印象。なんだかんだでその後6枚買いました。どれもよかった。

♪02 「5月になると彼女は」をかけようとして間違えました。でもこれもいい曲。

♪03 年始の回でDJのはやかわくんがかけていてよかったので買ってみました。しっかり芯の通ったフォーク作品。

♪04 森山弟が現在激しく推薦中のミャンマー在住オーストラリア人SSW、タマス・ウェルズ。果てしなく美しいです。

♪05 トラヴィスのフランのソロ。いくらかソロっぽい雰囲気ではあるものの基本トラヴィスとあまり変わらないです。つまりとてもいいです。

♪06 最近ポスト・ベル&セバスチャン的なものを気に入ってよく聴いているうちのひとつ。好印象な若い子たちが出てきたなぁぐらいにとらえていたベルセバも今や大御所?気づいたらフォロワーがいっぱい出てきてるようで時代の流れを感じます。

♪07 現代アメリカン・ロックに無理やり新たな地平を切り開くやばい雰囲気満点のアクロン/ファミリーのみなさん。ロックなデヴェンドラ・バンハート的な佇まい。

♪08 テキサス州オースティンのジャグ・バンド。これも現地の同僚に教えてもらいました。こういうグループが現代でもそこそこ存続できるアメリカ音楽の土壌には素直に感動します。

♪09 スパンカーズに近い音楽性ながらこちらはよりスウィング、デキシーランド・ジャズ色が強いノース・カロライナのグループ。ブライアン・セッツァーをジャズっぽくした感じ。

♪10 天才。

♪11 ライロ・カイリーの女の子のソロ。この人の作品はどれを買っても外れないので見かけたら躊躇せず買ってます。

***森山兄***

01 The Feelies / When You Know
02 Willie Nelson & Wynton Marsalis / Unchain My Heart
03 Sam Cooke / Twistin' The Night Away
04 Hank Marr / Late Freight
05 Milt Jackson with The Ray Brown Big Band / A Sound for Sore Ears
06 Perez Prado / The Twist of Hava Nageela
07 Bud Shank / Chanson de Solange
08 北村大沢楽隊 / 敵は幾万-徒競走リズム-
09 二階堂和美 / あなたと歩くの
10 細野晴臣 / デザート・ブルース
11 酒井俊 / チャタヌガ・チュー・チュー
12 Chatham County Line / Nowhere to Sleep
13 Alexandre Desplat / Whack-Bat Majorette
14 Randy Weston / Caban Bamboo Highlife

<コメント>
♪01 約19年ぶりくらいの新作『ヒア・ビフォア』より。もう、なにも言うべきことはありません。(Amazon)

♪02 興味深い顔合わせ。このふたりは少なくとも近年、よくつるんでいる様子です。ノラ・ジョーンズをフィーチュアしてレイ・チャールスの曲ばかりをやったアルバム『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン』(Amazon)より。このアルバムや、本「アメリカ音楽史」についてはここにちらっと書きました。

♪03 ライヴ盤『ワン・ナイト・スタンド』より。ゲストで出てくれた岡村くんによると、このアルバムが再発されたとき、山下達郎が、自分のラジオ番組でこのアルバムを名盤だと賞賛し(ここまではよくある話)、全曲オンエアしたのだとか。ラジオ番組でアルバムを全曲オンエアしたひとといえば、ポピュラー音楽史上、フランク・ザッパ以降ふたりめでしょうか(適当)。(Amazon)

♪04 ハンク・マーはコテコテ系のオルガン奏者で、60年代に数枚のLPを出していますがこの時期の音源はCDになっていないようです。この曲は60年代前半のアルバム『グリーズィー・スプーン』より。ラスティ・ブライアントが書いた曲のようです。

♪05 69年ぐらいに録音されたアルバム『メンフィス・ジャクソン』より。たぶん未CD化だとおもいます。ファンクに近かったりメロウだったりしておもしろい。

♪06 マンボの王様が、折からのトウィスト・ブームに乗って、なんでもかんでもトゥイスト化してしまったアルバム『ナウ! トウィスト・ゴーズ・ラテン』(未CD化?)より。この曲はもともとユダヤ民謡であり、それをラテン・バンドがトウィスト化するというねじれというか倒錯っぽいところがアメリカ音楽のおもしろみのひとつではないかとも思うわけです。(YouTube)ちなみに同じアルバムで正統派のラテン・スタンダード「キエン・セラ」(YouTube)も採り上げられていて、ヤケクソみたいなトウィスト感がたまらなくいい。

♪07 一部の好事家のあいだで話題になっているかもしれないEMIの999円シリーズより。西海岸のアルト・サックス奏者が、ミシェル・ルグランを編曲、ピアノ、指揮に迎えて作ったルグラン作品集。CDになればいいなと思っていたので嬉しいです。映画「ロシュフォールの恋人たち」の曲。(Amazon)

♪08 宮城県あたりの、運動会の伴奏や村祭りなどで演奏するための老人楽隊。アルバム『疾風怒濤!!!』は、ミュージック・マガジンで見事にゼロ点を獲得したそうです。結成は1925年。とにかくお聴きいただきたい。(YouTube)
このバンドの詳細についてはこことかこことかを参照。3月の地震で、メムバーの一部、あるいは全員がなくなったりしてやしまいかと心配です。

♪09 ミニ・アルバム『ソロ』(Amazon)より。シャーマニックなんだけどこわくない。太田さんによると、「実験的な、うーうー唸ってるだけのライヴ」とかもやってるらしいです。
(YouTube)←この曲のライヴ・ヴァージョン。と書くたびにCoCoのことを思い出すのはわたしだけではないはず。

♪10 新譜『ホソノバ』より。

♪11 細野やカルメン・ミランダもレパートリーにしていた曲。2001年のアルバム『四丁目の犬』より。(Amazon)

♪12 おまけCDよりプレイ。現代ノース・キャロライナのブルーグラス・バンド。『ルート23』より。寝場所がないとか言っているわりにはやけに軽快。(Amazon)

♪13 ウェス・アンダーソンの映画「ファンタスティック・ミスター・フォックス」のサントラより。既成曲もたくさん使われている映画ですが、この曲は映画用に書き下ろされたスコアと思われます(ちがったらすみません)。基本的にはウェス・アンダーソンの映画ってわたしにとってはまったく意味不明なのですが(いわゆる実験的な映画とかではない。と思う)、この狐映画はたいへん楽しかったのでまた見たいです。(Amazon)(YouTube)

♪14 EMIの999円シリーズより。『ハイライフ』に収録。パーカッシヴでかっこいいです。「ニジェール・マンボ」もそのうちDJイングで使ってみたい曲。(Amazon)

***おまけCD『While the City Sleeps』収録曲***

01 The Puppini Sisters / Mr. Sandman
02 Chatham County Line / Nowhere to Sleep
03 Woodstock Mountains / I'm Gonna Sleep with One Eye Open
04 Horse Feathers / This Bed
05 Vetiver / Sleep a Million Years
06 Herbie Hancock / Tell Me a Bedtime Story
07 ピチカート・ファイヴ / 眠そうな二人
08 Galt McDermot / Bedroom
09 Eilen Jewell / Too Hot to Sleep
10 Iron & Wine / The Devil Never Sleeps
11 Fiona Apple / Sleep to Dream
12 Fran Healy / Sing Me to Sleep
13 フィッシュマンズ / あの娘が眠ってる
14 Fantastic Something / Sleeping in Your White Valleys
15 The Postal Service / Sleeping in
16 Belle & Sebastian / We Are the Sleepyheads
17 Unicorn / Sleep Song
18 John Legend & The Roots / Wake up Everybody (feat. Common & Melanie Fiona)
19 アン・サリー / 三時の子守唄
20 Duke Ellington & His Orchestra / The Sleeping Lady & the Giant Who Watches Over Her
21 Of Montreal / At Night Trees Aren't Sleeping

☆本来は3月に配布する予定のCDでしたが、3月の回が中止になったのでそのままスライド配布しました。春なので春眠暁を覚えずをテーマにしましたが、すでに初夏になってしまってやや時期はずれな感はいなめません。すみません。
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by soundofmusic | 2011-05-15 20:09 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

笑っちゃうリズム

d0000025_04822100.jpg大和田俊之の「アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで」(講談社選書メチエ)を読んだ。最初の1章にはかなり興奮したものの、読み終えてみると、よくも悪くもアカデミシァンの書いた本だなという印象。眼からウロコが何枚か落ちたので充分もとはとったつもりたけど、いままでに読んできた忘れがたい音楽本の何冊かであるとか、この本を紹介した佐藤良明のブログの記事であるとか(余談ながら、佐藤良明がブログをやっていることは今回はじめて知った)、あるいはこの本に取り上げられている音楽そのものであるとか、そういったものほどには、残念ながら、グルーヴしていない。

そこに眼をつむれば、アメリカ音楽を偽装≒他者になりたい欲望で読み解き、白と黒の交わる地点にラテンという名のナタで思い切り切り込むような論の構築の仕方は充分にスリリングだし、まあ必読といえるでしょう。

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とはいえですよ、音楽ファンのはしくれたるもの、こういうことは本ではなくてレコードから教わりたいのであって、これを読んでいる途中にディスクユニオンで買ったアルバム『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン』は、そういう意味でも刺激的だった。

カントゥリー界の異端の大御所ウィリー・ネルソンと、ジャズ・トラムペットの優等生ウィントン・マルサリスが、ラヴィ・シャンカールの娘のヴォーカリスト、ノラ・ジョーンズをゲストに迎えるというだけで充分にワクワクするわけなのだけど、さらにはこのアルバム、レイ・チャールスのカヴァー集。

ざっくり言ってソウル歌手としてだけみなされているかもしれないレイは、ジャズのビッグ・バンドの体裁でカントゥリー&ウェスタンをやったアルバムがあったり、あるいはほとんどジャズ・ピアニストに近かったりと、なかなかに一筋縄ではいかない男。

写真はアマゾンに掲載されている、『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン』の曲目表。カッコ内はリズム・パターンを示しているもので、これはCDの裏ジャケットにも記載がある。この手の表示は、わたしにとってはおもに昔のラテンのアルバムで懐かしいものなんだけど(というか、ほかでは思いつかない)、たとえば1曲目からして「Gospel 2-Beat/Boogaloo/4/4 Swing」であって、いったいどう踊ればいいのか、これでは途方にくれてしまうだろう。7曲目の「Boogaloo With Afro-Latin Backbeat/ 4/4 Swing」なんてのも笑えてしまう。

踊るためとしてはときにほとんど用をなさないこうした表記は、レイ・チャールスの、ひいてはアメリカ音楽のときにバカバカしいほどの多様性を端的にあらわしている気がして、おもしろい。

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今晩です! アメリカ音楽とその他の音楽の多様性を自腹を切って買ったCDを使って再現するイヴェント、PPFNP! みなさんこぞって渋谷にお越しください!
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by soundofmusic | 2011-05-14 00:50 | 日記 | Comments(0)

イエス(笑)

ツェッペリンのベスト盤を聴いているなんてことを以前に書きましたが、聴いているうちにだんだん、オリジナル・アルバムも欲しくなってきて、『フィジカル・グラフィティ』と『聖なる館』を買ってしまいました。

いまさらわたしが言うまでもなく、とても幅広い音楽性のバンドで、リズム隊はとても懐の深いグルーヴを作り出しているし、ときどきちらっと顔を見せるジミー・ペイジの英国フォーク趣味も心地よい。なんて、いまさら書くのも恥ずかしいんだけど。と、同じことを2回繰り返してしまうよ。

さらに先月、大阪に行って村田さんに会ったとき、村田さんがイエスを聴いてるって言っていて、そういえばイエスって最初期のふつうのロック・バンド時代の音しか聴いたことなくて、そのくせなんとなく、「イエス(笑)」みたいに思ってたんだから失礼な話。ということで、『こわれもの』と『危機』を買ってみたところ、スケールはでかいし、想像していたようなニューエイジ風(笑)サウンドではないし、ロックがロックとして真摯な挑戦をすることが何のてらいもなくできていた、よい時代の音楽だな、と感じました。

このへんの音楽を聴きもしないでダサいと決め付けて、パンクやニューウェイヴのほうが進歩した音楽だと思い込んでいたのは明らかに誤りだったな。歴史的必然性は、それはそれで認めるとして。この分だと、ELPとかユーライア・ヒープとかも買ってしまう日も遠くないかもしれない(笑)。

ちなみに今回名前を挙げたようなアルバムは、ユニオンに行くと、最新リマスターとか出なければ500円くらいで余裕で買えると思われる。それこそ、2011年現在、これがレア・グルーヴ(笑)。

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上に書いたことは全部、冗談みたいなほんとの話なんですが、今度の土曜日、7日は、渋谷・メスカリートで月例DJ、「黒の試走車」です。今月は記念すべき50回目。steinさんとkoyoくんをゲストにお迎えします。わたしは、いきのいいロック・バンドとしてツェッペリンとかイエスとかをかけます。どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

詳細はこちらです。
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by soundofmusic | 2011-05-03 19:41 | 日記 | Comments(0)