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カヴァー×2

d0000025_17162879.jpg以前にも書きましたとおり、アメリカのロック・バンド、ウィルコがニック・ロウの「アイ・ラヴ・マイ・レーベル」をカヴァーしています。彼らはノンサッチを離れ、自分たちのレーベルを立ち上げていて、そこからの第1弾シングルのB面がこの曲。こちらで、プロモーション・ヴィデオを見ることができます。9月に出るアルバムの、デラックス・エディションにも含まれるとのこと。

なんかさ、もう数十年にわたっての疑問なんですが、こうした、「演奏しているフリ」のヴィデオって、いったいなんか意味とか需要とかあるんかいなと。あるんかいなの地所。などと思わずダジャレのひとつふたつ、口から飛び出しそうな勢いです。バンドでせーの、で一発録りとかしないだろ、ウィルコ。などと言いつつ、ロック・バンド(に限らず)のレコーディングがどんな風におこなわれているのかとか、実はまったく知らない。

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ニック・ロウのカヴァーといえば、書き漏らしていたけど、今月の初め(というか1日の映画の日)に見た映画、「ハングオーバー!! 史上最大の二日酔い、国境を越える」で、「ザ・ビースト・イン・ミー」が使われていた。事前に知らなかったのでちょっと驚いた。これはかつての義父であるジョニー・キャッシュによるもので、1994年のアルバム『アメリカン・レコーディングス』に入っている。オフィシァルだかなんだか分からないヴィデオはこちら。シブい弾き語り。ニック・ロウの東京公演、わたしが見たセットの最後(2度目のアンコール)がこの曲だった。

「ハングオーバー」シリーズというと、酔っぱらって目が覚めたら記憶が飛んでてさあたいへん、な映画なわけですけど、二日酔いでまったく身に覚えのない場所で朝を迎えるシーンで、切々と「オレの中のケモノが……」と歌われるのはなかなか身に迫るものがありました。などと言えるほど酒で失敗したことは、わたしはないですけど。

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詳細がまだ告知できておりませんが、来週の土曜日のお知らせです。よろしくお願いします!

○『黒の試走車(テストカー)』Vol.54

日時:2011年09月03日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(地図
料金:500円+1オーダー(500円)

DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:あり(予定)
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by soundofmusic | 2011-08-27 17:17 | 日記 | Comments(0)

世界はそれを手抜きと呼ぶんだぜ

d0000025_20272960.jpg先日、ニック・ロウを見に行った話はすでにしたと思いますが、そのとき、同行した松田さんが帰り際、いったん閉めかけたドアを開けて戻ってきて、「うちのかみさんがね、ラテン・ジャズに興味を持ち始めているんですけど、おすすめのはないですかね?」(CV:小池朝雄)と聞いてきました。

その場でたぶん、カル・ジェイダーとモンゴ・サンタマリアの名前を教えてあげたと思うんですが、考えてみたらもっとお互いに楽な方法があると気付いて、「じゃあ適当にYouTubeのリンクを送りますよ」と言い直しました。

で、適当に20曲くらいみつくろったリストを作って松田さんとうちの弟くんに送って、ついでにmixiの日記にも貼っておいたんですが、作り終わってから、そういえばウィリー・ボボとかキャンディドを入れ忘れた、と気付いたりする始末。まあそれはそれとして、自分がオススメと思う動画を探していると、YouTubeって、脇のほうに関連動画が出てくるじゃない。あれ見てると当然、知らないのがいっぱいあって、ちょっと聴いてみたりすると、よかったりするわけ。

で、いままで知らなかったJose Mangualというひとのアルバムが欲しくなって、検索したら新宿のユニオンに中古があるっていうから、取り置きしてもらって、昨日買いに行った。新宿本館4階のラテン・フロア。とりあえずあんまり時間もなかったし、こういう専門性の高いフロアは中古でも高いのを知ってるから、最悪取り置きしたやつだけ買えばいいつもりでさーっとジャズ・ボサとラテン・ジャズの棚を見たら、自分の中の印象よりだいぶ値段が下がってる。具体的にいうと、なかなか見かけなさそうだから1500円くらいかな、と思った中古CD、棚から抜いてみると1200円とかで、だったら買えるよな、となる。結局、取り置きした1枚と、棚から2枚で、合計3枚買った。

どれもよさげなのでそこそこ満足しているとはいうものの、しかし考えてみたら、YouTubeって、CD買わなくて済むようにするための発明かもしれないのに、それ見て嬉々としてCD買ってる自分はバカなのか?と。さらに言うと、PPFNPのおまけCDなんてものも必要ではなくて、そのデータを配信にしたりする必要すらなくて、YouTubeのリンクを20個くらい、コメント付きでメールで送ればそれで済んでしまうのかもしれない。

CD+解説冊子だったおまけが、現在はCDのみで解説なし、になったけど、もしかするとその先には、CDなしで解説冊子のみ、という形もありえるかもしれない。世界はそれを手抜きと呼ぶだろうか。
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by soundofmusic | 2011-08-20 20:28 | 日記 | Comments(0)

三無主義

d0000025_19341482.jpgどうも最近イヴェントの告知かニック・ロウのことかしか書いてない気がしますが、ビルボード・ライヴにニック・ロウ一座が巡業に来たので、はせ参じてまいりました。最近はメガネ着用されているようで、20世紀中葉のアメリカのお父さんみたい。

結論から言うと、いままでで2番目くらいによかったと思いますが、記憶の変化とか、自らの音楽経験値とかもろもろ総合して補正すると、内容的には今回がベストだったのかもなあとおもいました。調べずに書くけどたぶん初めて見たのは94年ごろの渋谷のクアトロで、バンド・セットで楽しいライヴだった。森山弟くんが、「ここにいる客のなかでたぶん俺がいちばん若いと思う」とか言ってた。当時19歳くらい?

その後、弾き語りで1回か2回(どっちもクアトロ?)、渋谷公会堂でバンドで1回(シブいセットだった記憶が。ワトキンスが鍵盤)、ニューヨークのカーネギーホールの地下の小ホールみたいなところで1回(2008年)、ライ・クーダーと一緒に来たとき1回(2009年)。1回の来日で複数の公演に行くことはないし、また、フジロックとかに来てた気もするけどそういう遠隔地に参戦したりもしてない。だから今回で6回目か7回目になると思う。

きっと、やっている音楽そのものは、英国的なトゥイストを利かせた米国音楽、っていうことで一貫しているんだけど、ニックの加齢に伴うシブみの増加と、ある時点で彼の気持ちのリミッターが外れて米国音楽にストレートに向き合うようになったことと、あとは聴いているこっちの気持ちと趣味の変化と、このみっつが絶妙に作用して、今回は最初から最後まで、信じられないほどいいライヴだな、と感じられたし、たぶんほとんどの時間、軽く身を乗り出して聴いてたと思う。

若いころ聴いてた音楽にまつわるトラウマとか、オブセッションとか、しこりとか、あんまりないつもりで、興味がそれちゃったらすぐ聴かなくなるし、お付き合いで新譜を買い続けたりもしないけど、今度ばっかりは、ずっと長いこと聴き続けてきたことに対するプレゼントを受け取ったような気分。来月出る新譜(ここで全曲試聴できる)からの曲もいくつか披露されて、そちらの期待も高まるところ。

バンドは、ドラムがロバート・トレハーン(ボビー・アーウィン)、鍵盤がなんちゃらワトキンス、あと比較的若そうなギタリストとベーシスト(ウッドベース)。無理、無駄、無茶がない、気持ちのいい演奏だった。こういうのを「クール」と呼ぶのかもしれない。ステージから斜め上に位置するカジュアル席に、あれだけストレスのない音を届けてくれるビルボードのPAにも感謝。
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by soundofmusic | 2011-08-13 19:35 | 日記 | Comments(0)

愛のWAVE

d0000025_17303557.jpg歳とるにしたがって、同じ長さの時間(1か月とか1年とか)が相対的に短く感じられるようになるっていう現象は誰もが経験するところだろうけど、物理的な距離についても同じことが言えるんじゃないか、とふと思ったのは、小松崎健郎がブログで、WAVE(かつて一時代を築いたレコード・チェーン店)の最期について書いているのを読んだから。

HMV渋谷店の閉店については、このブログでも(やや批判的に?)採りあげた気がするけど、小松崎の書いていることを真に受けるならば(信用していないという意味ではない)、これはほとんど人間で言えば野垂れ死にのような状態に思える。盛大に葬式を出してもらったHMV渋谷店は幸せだったし、WAVEだって、渋谷のクアトロ店や六本木店が閉店したときはそれなりにニュースになったと記憶している。

とはいうものの、クアトロWAVEの閉店のセールではスカスカになった棚から1、2枚買った気がするけれど、六本木WAVEには行ったこと自体数回しかないし、買い物をしたことはなかったように思う。店内の様子はかろうじて思い出せるけれども……。そして地下のシネヴィヴァンについては、1983年から1999年までの全上映作品のリストがここに載っていて、これはもう、宝物のような映画館だったのだなあと感じる。ただしわたしが行ったのはたぶん5回以下。

なにしろ六本木は遠くて、縁がない土地だったから。90年代の前半は武蔵境、後半は川口に住んでいたから、六本木に行くには恵比寿から日比谷線に乗るしかなかった。南北線も大江戸線もまだできる前の話。いまでもまだ六本木はすごく遠いところ、という印象のままだけど、山手線と大江戸線を乗り継ぐと、自宅を出てから六本木ヒルズのTOHOシネマズまで、最短45分くらいで着く。ただし乗り換えは、新宿ではなくて代々木でおこなうのがミソである。ということと、大江戸線の六本木がやたらと深いところにあるので、電車を降りてから地上に出るまでたっぷり5分はかかってしまうのはどうにかしてほしい。

最初のうちは、六本木ヒルズに行くたびに、ああこのへんにWAVEが……と感慨にふけったりもしていたけれど、このごろはそういうことはない。なにしろ、往時をしのぶようなものが、あのへんには一切ないのだ。

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あさって、土曜日のお知らせです。こぞってお越しください。

○『黒の試走車(テストカー)』Vol.53

日時:2011年08月06日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(地図
料金:500円+1オーダー(500円)

DJ:あずまきょういち/森山兄
ゲスト:せん/黒坂/オカムラ

☆詳細はこちら

毎月開催しておりますイヴェントです。今回はバーチーさん欠席につき、レギュラー2名+ゲスト3名様体制です。せんくんにはいつもいい音楽を教えてもらっています。アメリカのグッド・ミュージック系など。というかここ数年、わたしがいちばん音盤を教わってるのがせんくんだとおもう。黒坂さんは、高円寺の富士そば勤務だそうです。バーチーさんのお知り合いです。初登場。オカムラくんは、試走車に出てもらったことあったかなあ? 忘れましたが。長いことレコードジャンキーでしたが近年は違法ダウンロード・ジャンキーにすっかり変身したようです。

えー、あと、22時まではまたもやわたしがバーテンですので、注文はお手柔らかに願います。ビールが推奨されます。
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by soundofmusic | 2011-08-04 17:32 | 日記 | Comments(0)