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コラージュ

d0000025_20541594.jpgときどき、思い出したみたいにBBCのラジオを聴くのですが、このあいだ、1996年を振り返るみたいなコーナーがあった。その年に流行った曲を紹介する、日本でもまあありふれた企画なんだけど、ひと味ちがうな、と思ったのは、曲名の紹介とかはなしで(番組の最後に紹介すると言ってた。あと、ツイッターではリアルタイムで)、曲と、世相を現すサウンド・クリップとをミックスというかコラージュしてかけていたこと。

ぼんやり聴いていたので、おそらくニュースとかから採ったのであろうサウンド・クリップは認識できない。曲も、まず最初がオエイシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」で、おおーっ来たーって感じなんですが、ほかにはスパイス・ガールズくらいしかわからなかった。その番組で聴いて、ちょっとひっかかって探してみた曲。

○Don't Marry Her - The Beautiful South
○OMC - How Bizarre

ヒューティフル・サウスは、印象に残るサビの、さわやかポップスなんだけど、歌詞を検索してみたら普通にひどい……まあいいよね、洋楽だしね。OMCは、この訛りはどこ系のひとたちなんだろう、インドかな、でも違うよな、と思って調べてみると、ニュージーランドのグループだそうです。

ちなみにBBCラジオでは、呼んできたゲスト5人くらいのそれぞれのiPodを、誰のだかは明かさずにシャッフル・モードで再生して、みんなでそれが誰のだかあてる、みたいな遊び(たぶん)をやってました。これもなかなかおもしろいと思った。

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コラージュといえば、マーシャル・マクルーハン『メディアはマッサージである』が、すさまじかった。だいぶ以前に日本でのみCD化されていて、去年アメリカ盤が出たのを買ったんだけど、これを、よくある「朗読+音楽」のレコードだと思ったり、いくらジョン・サイモンがやっているからってそんなたいしたもんではないだろう、と見くびったりすると、もったいないことになる。

このCDを聴いて思い出したのは、市川崑の撮った映画「女性に関する十二章」のこと。あの映画は、伊藤整のベストセラーが原作ということになっているけれど、あの本はとくにストーリーがあるわけでもない、軽妙かつ思弁的なエッセイ集だから、そもそも劇映画にしようがない。だから市川は、ベストセラーという現象とそのタイトルだけをちょっとだけ拝借して、好き放題やってみて、それはとても正しかった。

たとえば『メディアはマッサージである』を寝入りばなに聴いても、マクルーハン先生の思想が睡眠学習的に脳髄に染み込む、なんてことはないと思う。ジョン・サイモンは、大ベストセラーの原作からの朗読を勝手に切り取り、ステレオ空間の右に左に貼り付け、ヒップな音響で隙間を埋めてみた。それはとても正しい。いまでもなお。

そもそも、ベストセラー小説の劇映画化ならともかく、「ベストセラーになったメディア論の音盤化」ってなんだよって話なんですが、ベストセラーの○○化なんてものはほぼすべて便乗商品だと思えば別段そうそう腹も立たず、最近公開された、原作を読んでいるひとはほぼ全員がものすごくありえないと考えているらしい映画についても、あれだけの規模で公開されていると、映画だけ見て、見たあとも原作を読まないひとが圧倒的多数だろうから、読んでから見たひとは「見なけりゃよかった」と思い、見ただけのひとは原作についてはたぶんなにも思いをめぐらさず、そしてお互いはおそらく交わることがない。


アンケート未提出のみなさんへ。〆切は今月末日あたりと思ってください。よろしくどうぞ。
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by soundofmusic | 2012-02-25 20:56 | 日記 | Comments(0)

空疎さ(Short Version)

毎年2月はなんかいろいろ物事のはかどりが悪い気がしていて、それはアンケートの作業に時間をとられているからだろうと思っているのだけどそれは半分しか正しくなくて、本当は、時間ではなくてむしろ気をとられているらしい。つまり、何もしないで、「早く作り終わんないかなー」と思っている状態。ほかにやるべきこととして、部屋の掃除とか、テープ起こしなどがあって、これらは、少しずつでもやればやっただけ効果が出ることは分かりきっているのに、作業の総量を考えるとウンザリして、そこでストップしてしまう。

なんかこの、気ばかりあせって前のめりに空回っている時間の空疎さといったらほかに例を見ないものであって、それと比べると、なにか欲しいなと思ったCDがあったとき、どうやったら安く買えるかを手間隙いとわず複数のサイトですぐに調べる自分のマメさたるや、素晴らしい。これをやっている間は、自分が有能になった気さえする。

あ、そうそう、昨日は、アンケート冊子の表紙に使う紙を買いに行きましたよ。いままで「サウンド・オヴ・ミュージック」で使ったことのない色だと思う。そして、いつもより若干厚手のものにしたので、耐久性もあがるんじゃないかと。

といったどうでもいい話でお茶を濁して、今日はおしまい。アンケート回答は今月下旬まで受付中です。よろしくどうぞひとつ。
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by soundofmusic | 2012-02-18 04:44 | 日記 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.60

日時:2012年03月03日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:mitsu/yu mei(BOY☆MEETS☆GIRL、CLUB LOTION)

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

2007年にスタートした当イヴェントは、このたびめでたく60回目を迎えます。スタート時は5人だった乗組員もいまでは3人になってしまいましたが、毎回楽しく走行中です。3月のゲストは、昨年10月に続いてのご出場となるyu meiさんと、初登場のmitsuさんです。みなさまよろしくお願いいたします。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2012-02-16 23:54 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

東京に行ってきた

d0000025_15323956.jpg前回の日記で書きましたとおり、木の実横丁企画「東京」vol.3「ブルースはダンスミュージックだ!」に行ってきました。

会場のTHREEは、ベースメント・バーの隣。以前はウェッジという名前のクラブで、怪獣公園関係のイヴェントで何度か来たことがあった。……はずだったんだけど、場所をすっかり忘れていて、店が見つけられず、あたりをうろうろしてしまった。余談ながら、三軒茶屋から歩いていったんだけど、いつ着くともなく茶沢通りを歩いていると、ロクな地図もないまま、ライヴハウスを目指してえんえんと南ロンドンを歩いたときのことなんかを不意に思い出した(景色は似てない)。

トップバッターの金田デルタ正人はほぼ見逃して、あかいいえ with the tomato、big☆bow、ギターパンダの3組を拝見。あかいいえ with the tomatoは、クラリネット、バンジョー、トロンボーンを含む大所帯。みなさん、みうらじゅんのマンガに出てくるボブ・ディランみたいな、ホーボーっぽい格好が、オールドタイミーな音楽性とマッチしてて好もしい。歌い出した瞬間、男なのか女なのかわからないような不思議な声が聞こえてきて、軽く動揺する。とはいってもそれは、両性具有的なあやうさとか、カストラートっぽいとかではなくて、性別そのものを無化するようなというか。と書いていて気付いたけど、中性的、という表現は逆に性を意識させますね。

big☆bowは、ギターとウッドベースのふたり組。ベースは元ボガルサのひとらしくて、このコンビもかなり直接的にスリム&スラムのコンセプトを下敷きにしているようだけど、そういうものは伝承されていったほうがいいから、どんどんやってほしい。「ファイヴ・ガイズ・ネームド・モー」をやったりもしていたけれど、単にカヴァーしているというだけでなく、ジャイヴ・ミュージックの持つヒューモア、軽口の感覚が体にしみこんでいるひとたちだと思いました。大阪のひとが自然に口から冗談が出るみたいな感じ、と書いたら、関東人の偏見、ステレオタイプと言われるでしょうかね?

ギターパンダは、元ディープ&バイツ(この名前が出てこなかった……)などの山川のりをによる、ひとり組ロックバンド。全身パンダの着ぐるみで出てきて、ハイハットを踏みながらエレキ・ギターを弾き語る。歌もギターもMCもぶっとい存在感で、幼稚園児の持ち物すべてに名前が書いてあるみたいに、音楽そのものにマジックインキで「山川のりを」って書いてある。たぶん日本語が通じる場所ならどこでも、どんなお客さんを相手にしても、場を作ることができるだろうなと思いました。と帰り際に主催の小川原さんに話したら、日本どころかタイでも大ウケをとったそうです。わたしのイメージだと、清志郎とか、エンケンなんかとおんなじあたりにいる。声質は加藤ひさしに似てるのかな?

途中でうたった「新しい町」(オリジナルはカンザスシティバンド?)という曲、このたびの震災からの復興についてのうただと思いますが、気取ってもおらずひねくれてもいないメッセージ、素直に受け取りました。昭和20年の暮れも押し迫ったころに公開された「東京五人男」(斎藤寅次郎監督)という映画があって、もちろん本物の廃墟のままの東京でロケされているのですが、当時のひとがリアルタイムでこの映画を見て励まされたりほっとしたり笑ったりしたであろうことを、わたしは「新しい町」を聞いて連想し、共振しました。

昨年の大震災と原発事故に対する音楽方面からのリアクションは、少なくとも時代を超えて生き残るであろううたを生み出す段階にはまだ至っていないように見えますが、阪神・淡路大震災が「満月の夕」というスタンダード・ナンバーを生んだように、2011年は「新しい町」ができた年、として記憶されることになるのかもしれません。ただしそれはまだ誰にもわからないですけどね。陳腐な言い方だけど、うたは生き物だから。いろんなひとに聴かれて、うたわれて、揉まれて、擦り切れて……という過程を経ていく必要がある。たぶん「新しい町」は、それに耐えうる地金の強さがある曲だとは思います。

そうだ、バンドのあいまや終演後の、gommisseyによるDJもよかった。古いR&Bやジャイヴ、ジャンプ・ブルースなんかでまとめた、シブくてポップな統一感がある選曲。なにしろモーズ・アリスンをかけているのだから、良いDJに間違いないでしょう。

木の実横丁企画、次回以降も都合がついたら遊びに行こうと思いました。このブログでも情報をお伝えしていきたいです。

*写真はギターパンダ。小川原さん撮影のものを勝手に拝借しました。
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by soundofmusic | 2012-02-12 15:33 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 89

d0000025_1282357.jpg■2012年03月10日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
kaizo
いなもと
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

早いもので、PPFNP、新年2回目の開催です。ゲストその1のkaizoさんは、タワー・オヴ・パワー、ジャズ、プログレが好きで、6月にはヴァン・ヘイレンを見にアメリカに渡米することをも計画しているらしい方。懐の深いプレイにご期待ください。

その2。アメリカ音楽の伝道師いなもとさんは、昨年11月に続く(クラプトン来日よりも短いインターヴァルでの)再登場。今年、アメリカン・ゴシック・カルチャー・ジンを発行予定とのことで、現在準備号が無料でダウンロード可能です。当日は印刷版が配布されたりするかも。どうでもいいことながら、上記リンク先の案内ページの、「(アメリカのゴスカルチャーではない)」との断り書きが微妙にツボです。

そして、配布といえば、毎年恒例のアンケート冊子も、この日には配布したい所存です。もろもろお楽しみに。
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by soundofmusic | 2012-02-10 12:09 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

ブルース

d0000025_17343325.jpg遅くなりましたが、先月のPPFNPのセットリストをアップしてあります。ご覧いただきたく。

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さて、あさっては、下記のイヴェントに遊びに行く予定です。

○木の実横丁企画「東京」vol.3
「ブルースはダンスミュージックだ!」
2012年2月11日(土・祝)@下北沢THREE
■開場:17:30/開演:18:30
■チャージ:前売¥2,500/当日¥3,000 (+1ドリンク¥500)
■出演:ギターパンダ/big☆bow/金田デルタ正人/あかいいえ with the tomato
DJ:gommissey

詳細

vol.3というだけあって、今回で3回目を迎えるそうですが(当たり前)、過去2回はなんだかんだで都合が合わなかったので、木の実横丁企画に足を運ぶのは初めて。宣伝など拝見していると、とても丁寧かつ熱心に準備されている様子がうかがわれて、楽しみです。

たとえばPPFNPでも、ライヴとDJの組み合わせのイヴェントみたいなことを考えていたことはずーっと昔に、あった気がします。なんだかんだでそれが実現していないのにはいろいろな理由があるわけなんですが、わたしが、やりたいと思っているにもかかわらずやっていないことというのはほぼすべて金の問題であって、これも例外ではないです。

しかし、金がそんなに有り余ってるわけではないのはわたしも木の実横丁さんも一緒だと思うので、あとはそこをどうやって埋めるか、という話なんでしょう。というわけで、お客さんとして楽しんでくると同時に、イヴェント運営の秘訣もあわよくば盗んでこようかなと。

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ところで、タイトルになっている「ブルースはダンスミュージックだ!」ですが、ルーツのないルーツ・ミュージック・リスナーとしてのいまのわたしの気分ともちょうどリンクする感じでもあって。このあいだ、ディスクユニオンに行ったとき、2枚組『RCAブルースの古典』が安く売ってて、その場ではスルーしたものの、いやいやさすがにそろそろまともにブルースに向き合ってもよかろう、と思いなおして、翌日、買いに行ったのでした。

夜中に小さな音で聴いているとこれが気持ちよくて、そういうふうに、21世紀の東京で、奴隷になったこともない黄色人種の末裔が、ブルースを後期資本主義的に消費しちゃいかんのじゃないかとも思うのですが、ちゃんとライナーもこれから読むので、カンベンしてください。勢い込んで、ロバート・ジョンソンのCDもさっき注文しました。
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by soundofmusic | 2012-02-09 17:35 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 88 2012.01.14 ゲスト:太田健一&KCQイトウ

***森山兄***

01 Idea 6 / Windly Coast
02 NRQ / マンザナー
03 O.S.T. "La Moglie Giapponese" / Little Swing in E Minor
04 The Dave Brubeck Quartet / Sobre Las Olas
05 The Dirty Dozen Brass Band / Please Let Me Stay a Little Longer
06 Charlie Haden/Hank Jones / Give Me That Old Time Religion
07 The Meditation Singers / Promise to Meet Me There
08 O.S.T. "The Princess and the Frog" / Dig a Little Deeper
09 Peggy Lee / Jump for Joy
10 Howlin' Wolf / Evil
11 Wilco / I Might

<コメント>
♪01 現代イタリアのハードバップ回顧集団。素性はよく知りませんが、ファイヴ・コーナーズ・クインテット的なものだと思っています。アルバム『メトロポリ』より。まろやかなホーン・アンサンブルが気持ちいいです。(Amazon)

♪02 マルチ奏者である中尾勘二や、轟渚との共演でも知られる二胡奏者・吉田悠樹らによるインスト集団。バンド名はニュー・レジデンシャル・クォーターズの略。アルバム『オールド・ゴースト・タウン』より。(MySpace)

♪03 1968年頃のイタリア映画のサントラ。音楽を手がけたのは、ヤコペッティ「世界残酷物語」のスコアで知られるニノ・オリヴィエロ。ちなみにタイトルは「日本人の妻」という意味らしい。ジャケ写とか、インレイの写真とかけっこーしょーもないのですが、まあ出ているのがちゃんと日本人(中国人とかでなく)なだけでもよしとすべきかもしれません。(Amazon)

♪04 メヒコでのライヴ盤『ブラボー! ブルーベック!』より。現地調達したギタリストとパーカッショニストとが加わって、にぎやかな仕上がりになっています。この曲はポール・デスモンドは不参加。(Amazon)

♪05 ここからややゴスペルっぽくなります。アルバム『フューネラル・フォー・ア・フレンド』より。リズムはちょっとラテン。(Amazon)

♪06 ベースとピアノのデュオによるゴスペル~スピリチュアル集『カム・サンデイ』より。ジョーンズが亡くなる数か月前の録音とのことですが、とても90歳を過ぎた老人のピアノとは思えません。わたしは持ってませんが、ジョーンズがゼロ年代に残したほかの録音も、試聴した限りだと軒並み素晴しい感じです。(Amazon)

♪07 1940年代後半から1950年代にかけて活動したゴスペル・グループ。ベスト盤より。抜群のノリを見せます。(Amazon)

♪08 ディズニーのアニメーション映画「プリンセスと魔法のキス」のサントラより。音楽はランディ・ニューマン。(Amazon)
映画の中ではこんな感じで使われております。

♪09 ペギー葉山の芸名の由来になったシンガー。1959年録音の同名アルバムより。デューク・エリントンの曲。(Amazon)

♪10 ドスのきいた声も、スキマを生かしたアンサンブルも、最高にヒップなロック・アルバム。なげやりな感じのジャケ写もすばらしい。(Amazon)(YouTube)

♪11 昨年出た新譜の中の、わたしが買った中の、いわゆるロックっぽい音楽の中ではいちばんよかったアルバム(って、やたら限定的ですが)(←とか書いてしまうから森山はいつもツッコミを待っているとか言われてしまうのですが)(←とかいった感じの注釈のつけ方がさらなるツッコミを招くわけですが)(え~と、なんだっけ)『ザ・ホール・ラヴ』からの先行シングル。よく、英国のレイディオヘッドと並ぶ現代ロックのうんぬん、みたいに言われるバンドですが、レイディオヘッドはなんか辛気くさいですよね~。とほほ。(←トホホシンキ≒東方神起というシャレ)(YouTube)

***森山弟***

01 haruka nakamura / every day
02 Album Leaf / Thule
03 The Ghost of a Saber Tooth Tiger / Candy Necklace
04 テイ・トウワ / Luv Connection (Towa’s Radio Edit)
05 Boston Horns / Pink Polyester
06 The Bamboos / Tighten Up
07 The Sugarman Three / Promised Land
08 Billy Preston / I am Coming Through
09 The Hi-Fly Orchestra / Crosstown Traffic
10 東京スカパラダイスオーケストラ / アブソリュート・エゴ・ダンス
11 Rico & Freetown / Take Five

<コメント>
01 日本のエレクトロニカ・アーティスト(男性)。ファーストの「grace」(2008年)より。./iroriのデストロイ矢部くんに教えてもらいました。

02 エレクトロニカ。シガー・ロスや元ムームの人がゲストで参加した「In a Safe Place」(2004年)より。ゲストを見てわかる通り、静かで非常に美しい音楽です。

03 ショーン・レノンとその恋人のユニット。「Acoustic Sessions」(2010年)より。98年にビースティ・ボーイズのレーベル、グランド・ロイヤルから「Into the Sun」でデビューして以来、ゆるさと賢さがいいバランスで同居するサウンドと父親よりもソフトなその声に惹かれて長いこと聴いてきました。かなり寡作なのでフォローするのも楽だし、この感じでまったり続けていってほしいです。

04 名盤「Future Listening!」のリミックス第一弾「Future Recall!」(1994年)より。

05 かなりヘヴィーなジャズ・ファンク・グループ。ホーンはもちろん、なによりドラムがタイトで素晴らしいです。「Bring on the Funk」(2006年)より。

06 現代オーストラリアのジャズ・ファンク・グループ。アーチー・ベルの超定番曲を堂々とカヴァー。「Step It Up」(2006年)より。

07 現代アメリカのジャズ・ファンク・バンド。腰で聴く音楽の典型。2002年の「Pure Cane Sugar」より。

08 ほぼ、元ビートルズ、と言ってもいいオルガン奏者。特大のアフロがトレード・マーク。数あるソロ・アルバムではメローありコテコテのファンクありと、懐の広さを披露しています。1965年の「The Most Exciting Organ Ever」より。タイトルに偽りなしのファンク・ミュージックです。

09 ミュンヘンのラテン・ジャズ・グループによるジミ・ヘンドリクスのカヴァー。2008年の「Mambo Atomico」より。

10 細野晴臣トリビュート・アルバムより。オリジナルはYMOの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」に収録。

11 デイヴ・ブルーベックのカヴァー。Ricoことリコ・ロドリゲスはジャマイカのオーセンティック・スカ界で最も偉大なトロンボーン奏者で、一時期はあのスペシャルズにも在籍してましたね。77歳になる今もジュールズ・ホーランドのオーケストラで活躍してるようです。

***KCQイトウ***

01 Zebrahead / Someday
02 Dance Hall Crashers / Shelly
03 Dance Hall Crashers / Flying
04 Blink-182 / Anthem Part Ⅱ
05 Blink-182 / Aliens Exist
06 Blink-182 / What's My Age Again?
07 Gumx / Hymn To Love
08 MIDTOWN / recluse
09 Riddlin' Kids / Take
10 New Found Glory / On My Mind
11 New Found Glory / Head On Collision
12 kemuri / in the perfect silence

***太田健一***

01 Hoosier Hotshots / Washboard Stomp
02 The Beatles / You Know My Name
03 Them / Baby Please Don't Go
04 Martha Reeves & The Vandellas / I Gotta Let You Go
05 The Ronettes / Baby, I love You
06 Little Anthony & The Imperials / Goin' Out Of My Head
07 Joe Venuti / Kickin' The Cat
08 小沢健二 / ブルーの構図のブルース
09 真島昌利 / ダイナマイトが150屯
10 Tracey Ullman / They Don't Know
11 Nellie Lutcher / Lutcher's Leap
12 Harpers Bizarre / Drifter
13 Dejan's Olympia Brass Band / Auld Lang Syne

<コメント>
個人的なイメージですが、PPFNPというイベントには、やっぱりどこか「古き良き時代」的なものを感じずにはいられないんです。
そんなわけで今回も結局、ノスタルジックでドリーミーなロックンロールが中心となりました。

***森山弟***

01 The Band / Forbidden Fruit
02 Hoots & Hellmouth / Home for Supper
03 Mick Hart / Where I Go
04 Me First and the Gimme Gimmes / Sloop John B
05 Saint Etienne / Only Love Can Break Your Heart
06 Fleet Foxes / Helplessness Blues
07 Mia Dyson / Roll Me Out
08 Heavy Trash / Bumble Bee
09 サケロックオールスターズ+寺尾紗穂 / 日本の人
10 エレファントカシマシ / 明日に向かって走れ

<コメント>
01 ゲストの太田さんが遠くに転勤するのではなむけにこの曲を贈ります。1975年リリースのザ・バンド後期の傑作「南十字星」(1975年)より。ナイスな焚き火ジャケ。

02 現代アメリカの高速アコースティック・トリオ(アコギ×2+マンドリン)。フォーク、カントリー、ブルースだけでなく、パンクやらブルーグラスなどわりとあらゆるルーツ・ミュージックを飲み込んでます。

03 ポスト・ベン・ハーパー的にスライド・ギターをかき鳴らすオーストラリアのSSW。「Where I Go」(2009年)より。ジョン・バトラー・トリオ好きにもおすすめ。

04 ビーチ・ボーイズのカヴァー。有名曲だけをひたすらパンクでカヴァーし続けるバンドで、ゲストのイトウくんに教えてもらいました。

05 ニール・ヤングのカヴァー。92年のデビュー作「Foxbase Alpha」より。中途半端に懐かしい感じのダンス・ミュージックです。

06 昨年リリースされたセカンド・アルバム「Helplessness Blues」のタイトル曲。騒がれているほどすごいバンドではないと思うものの、やっぱり質は高いと思います。

07 オーストラリアの女性オルタナ・カントリーSSW。聴いてすぐにルシンダ・ウィリアムスの顔が浮かぶような、そっけなくも艶っぽい乾いたサウンドがとても印象的です。過去3枚のアルバムから選曲された日本独自の編集盤「イントロデューシング…」(2009年)より。

08 最近気に入って聴いているジョン・スペンサーのルーツ・ミュージック・ユニット。ブルースとフォークを軸にしたコンテンポラリー・アメリカン・ミュージックという、個人的には最も好みのフォーマットです。

09 再び細野晴臣トリビュート・アルバムより。オリジナルはなつかしのHIS(細野、忌野清志郎、坂本冬美のユニット)が91年に発売した同名アルバムに収録。このアルバムに入っている「渡り鳥」は鳥好きは要チェックの名曲です。

10 引っ張り出してきてたまに聴くと結構いいですよ。背筋が伸びるっていうか。基本的にしみったれてるところもよいです。

***森山兄***

01 ロンサム・ストリングス&中村まり / バウンド・トゥ・フォール
02 Lucy Wainwright Roche / America
03 久保田真琴 / 汽車
04 坂本慎太郎 / かすかな希望
05 Anne Karin Tonset & Harald Gundhus / Sautrall
06 Louis Hjulmand / Valse Dania
07 Emil Richards / Blues for Hari
08 Cachao y Su Ritmo Caliente / Popurrit de Congas
09 Charlie Parker / Tico Tico
10 Yank Lawson and His Yankee Clippers/ Muskrat Ramble
11 ビューティフルハミングバード / 白いくじら
12 Jacqui Naylor / The Surrey with the Fringe on Top
13 長谷川健一 / ふたり

<コメント>
♪01 何度もかけている中村まりです。昨年の日本の邦楽界を代表するアルバムのひとつであろう『フォークロア・セッション』より。下記リンク先はマナサスの演奏。これがオリジナル? バーズがオリジナル?(YouTube)

♪02 サジィ・ローチと、ラウドン・ウェインライト3世とのあいだに生まれた娘。詳しくはこちらを。この曲は、サイモン&ガーファンクルのカヴァー。リンク先は、ライヴの様子。(YouTube)

♪03 元・裸のラリーズ、のちに夕焼け楽団やサンディー&ザ・サンセッツやハリー&マックで知られる男のファースト・ソロ『まちぼうけ』(名盤です)より。まさかYouTubeにあるとは思わなかった。

♪04 元ゆらゆら帝国のひとのファースト・ソロ『幻とのつきあい方』より。試聴ができそうなところは見つけられませんでした。インスト版かつ短縮版ならあった。(YouTube)

♪05 コンピレーション盤『Black is the Color of My True Loves Hair: A Selection of Norwegian Folk Jazz 1971-77』(Amazon)より。サブ・タイトルどおりの、民謡ベースのジャズを集めたアルバムのようです(まだちゃんと聴いてない)。この曲は、英国フォークに通じる香りもあってすばらしい。こちらで試聴可能です。試聴のリンクばかりでいちいち聴いてらんないよと思うかもしれませんが、おすすめ。

♪06 たぶんデンマークの、ヴィブラフォン奏者。やや変拍子風のワルツ。アルバムの情報。

♪07 米国のヴィブラフォン奏者。ほぼすべてが変拍子の曲で構成された、『ニュー・タイム・エレメント』(Amazon)より。トム・スコットの書いた曲だそうです。ファズりまくったヴィブラフォンの音がかっこいい。同曲の、デイヴ・マッカイ&ヴィッキー・ハミルトンによるヴァージョンはこちら

♪08 カチャオは、キューバ音楽の大物ベーシストだそうです。1957年の録音。アルバム情報。

♪09 もう15年くらいアマテュアDJ活動を続けていますが、チャーリー・パーカーの曲をかけるのは初めてです。彼名義の曲が初めて、というだけでなく、彼の参加した録音物自体、初めてかもしれません。マチートなんかと一緒にやった録音をまとめたCD『サウス・オヴ・ザ・ボーダー』より。 (Amazon)

♪10 1911年生まれ、30年代から活躍していたジャズ・トランペッター。チコ・ハミルトンが参加、全面的にボサ・ノヴァなどを取り入れたアルバム『オレ・ディキシー』より。曲自体は1926年、キッド・オリーによって書かれたもの。タイトルにあるマスクラットとは、ネズミの仲間の生き物だそうです。いま知りました。(Amazon)

♪11 オーガニック系男女デュオ。鈴木惣一朗プロデュースのアルバム『呼吸』(2007年)より。この曲はややシティ・ポップっぽい?(Amazon)

♪12 1943年のミュージカル「オクラホマ!」の曲。作者はロジャースとハマースタイン。マイルズ・デイヴィス、ブロッサム・ディアリーなどいろいろなひとがとりあげているスタンドード・ナンバーですが、シティ・ポップ風のアレンジはたぶん珍しい。アルバム『ラッキー・ガール』より。(Amazon)

♪13 京都出身のシンガー・ソングライター。アルバム『震える牙、震える水』より。 (Amazon)

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***おまけCD『Twice-Twisted Tails』曲目***

01 クレイジーケンバンド / タイガー&ドラゴン
02 Jenny and Johnny / My Pet Snakes
03 Little Feat / Snakes on Everything
04 Frank Zappa / Baby Snakes
05 カーネーション / ドラゴン・シャフト
06 Diz Watson / Rattlesnake Rhumba
07 Ronnie Lane's Slim Chance / Snake
08 Monty Alexander / Rattlesnake
09 The Jazz Couriers / The Serpent
10 Herbie Hancock / King Cobra
11 Lalo Schifrin / The Snake's Dance
12 小島麻由美 / 蛇むすめ
13 Tyrannosaurus Rex / Dragon's Ear
14 Ellen McIlwaine / Crawling Kingsnake
15 Moondog / Snaketime Rhythm
16 日野皓正クインテット / スネイク・ヒップ
17 Peter, Paul & Mary / Puff, the Magic Dragon
18 Dave Waite & Marianne Segal / Milkwood Dragon
19 Hoots & Hellmouth / Two Hearts, a Snake and a Concubine
20 Iron & Wine / Serpent Charmer
21 Kaleidoscope / Snapdragon
22 Fern Knight / Awake, Angel Snake
23 M. Ward / He Asked Me to be a Snake & Live Underground

☆"Twice-Twisted Tails"曲の出典
01 『Oldies but Goodies』(2004年)
02 『I'm Having Fun Now』(2010年)
03 『Little Feat』(1971年)
*本バンドのギタリスト、ローウェル・ジョージはフランク・ザッパのバンド出身。
04 『Sheik Yerbouti』(1979年)
*アルバム・タイトルはKC&サンシャイン・バンドのヒット曲「シェイク・ユア・ブーティー」のパロディ。
05 『ブービー』(1997年)
06 『Tonky Honk』(1995年)
*英国のドクター・ジョンと異名をとる。
07 『One for the Road』(1976年)
08 『Spunky』(1965年)
09 『In Concert』(1958年)
*ロニー・スコット、タビー・ヘイズ在籍。
10 『My Point of View』(1963年)
11 『Lalo=Brilliance』(1962年)
12 『a musical biography 2001-2007』(2007年)
*『パブロの恋人』(2004年)収録とは別のショート・ヴァージョン。
13 『A Beard Of Stars』(1970年)
14 『The Real』(1975年)
15 『The Viking of Sixth Avenue』(2008年発表)
*コンピレーション盤。録音は1950年ごろ?
16 V.A.『ミッドナイト・トーキョー』(2000年)
*東宝映画「白昼の襲撃」サウンド・トラックより、としてシングル・リリース(1969年)。オリコン最高35位、5.8万枚の売り上げを記録。実際に映画に使われたのは別ヴァージョンだそうです。
17 『Moving』(1963年)
18 『Paper Flowers』(1967~70年録音/2004年発表)
19 『Hoots & Hellmouth』(2007年)
20 『Around the Well』(2009年)
*未発表曲、アルバム未収録曲などを集めた編集盤。
21 『Faintly Blowing』(1969年)
22 『Music for Witches and Alchemists』(2006年)
23 『Duet for Guitars #2』(1999年)
*女優のズーイー・デシャネルと組んだユニット、シー&ヒムのメムバーとしても活躍。

○年始につき、今年の干支にちなんだ曲を集めたかったのですが、竜だけだとしんどいので、来年の干支のヘヴィと組み合わせました。
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by soundofmusic | 2012-02-04 15:15 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

平等論

d0000025_16445991.jpg岩波書店が、新入社員の募集にあたっての応募条件のひとつとして、同社の社員か、あるいは同社から本を出したことのある著者の紹介状を必須にした、という話題。若い頃は、いろいろ怒る対象があって、こういったやり方はわたしの怒りを最もかきたてるもののひとつだったろうと思うのだけど、いまではまあ、驚くほど平静な気持ちだ。

このニュースに対する何種類かの反応のひとつとして、「どうせどこの会社でもやってることだから」という意見があると思われ、わたしも事実としてはそう思っているけれど、ほかもやっているからよしとする、ということではない。もし、いろいろ手を回して社員の紹介状を取り付けることができれば、それだけで競争倍率をぐんと下げることができる。また別の可能性として、そうした、ないコネを無理やり作り出すほどの世渡りの才覚はないが出版社員としては有能、という人物を岩波書店はとりこぼすことにはなるけれど、それほど有能だったら、ほかのどこかの出版社には合格するでしょう。

たとえばふたりにひとりの合格率だったりするなにかの場合は、コネは排除されるべきだろうけど、岩波書店は毎回、数人の枠に千数百人が応募してくるそうで、これほどの倍率だと、機会の平等うんぬんはもはやどうでもよくなってくると思われる。むしろ、とりあえず門戸を開いていることによって、あきらかにどうでもいい連中が押し寄せて、岩波書店の業務を圧迫することのほうが社会的文化的害悪でしょう。

別に関連してはいない話題。防衛庁沖縄防衛局の局長の、選挙誘導を目的としたのではないかと疑われている(っていうか、そうに決まってる)講話についても、どのみち、たいした影響力はないのだからほうっておけばよい。ワイロが横行するどこかの国の選挙について、民主派のリーダーが、ワイロはもらっておけ、だからといってワイロをくれた相手の意に従う必要はなく、好き勝手に投票すればよい、と訴えた話(うろ覚え)を思い出す。

ただしもちろん、立場のあるひとが、今回のように投票行動を誘導する圧力をかけることはやってはいけないので、マスコミはしつこく糾弾し続けるべきだけど。それはそれ、これはこれで、こういった圧力は、受けたとしても相手にしなければいい。効果がないと分かればそのうち絶滅するでしょう。

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わたしが毎年やっております、「2011年のあなたの生活その他に関するアンケート」ですが、第一次〆切は過ぎたものの、現在もなお依然として受付中です。参加するつもりが少しでもおありのみなさん、まだあきらめる必要はまったくありませんので、ぜひともご健筆を奮っていただけますよう。ちなみに要項はこちら

楽しみにお待ちしております。

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明日のDeeeeJayのおしらせです。 音楽で愉快になりましょう。

黒の試走車<テストカー> Vol.59

日時:2012年02月04日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:せん/オカムラ
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by soundofmusic | 2012-02-03 16:47 | 日記 | Comments(0)