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スタンダード・ナンバー

d0000025_12412614.jpgお知らせいくつか。

いま、「DJ眠り猫」で検索すると、先日書いた記事がトップに出てくるようです。と、とある人から教えていただきました。というか、そんなワードで検索するやつがいるのか、という驚きが。

今度の土曜日、5/5の黒の試走車、その次の週末、5/12のPPFNP、それぞれの告知を開始しました。「黒の試走車」はゲストにkoyoくんと森山弟くんをお迎えします。エッジエンド以外での兄弟共演は極めて稀です。お見逃しなきよう。

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昨日はビルボード・ライヴでロン・セクスミスを見ました。何年ぶりだか思い出せないけど、見るのは4回目くらいかなあ。初めて見たのは初来日の際、とはいっても単独公演ではなくて、エルヴィス・コステロの前座のとき。クラブ・クアトロでの自身のライヴを告知して、よかったら来てください、ぼくも行くから、みたいに言ってたことをまだ覚えている。

それは、メジャー・デビュー・アルバムが、発表から1年経って日本盤でも出た頃の話だから、たぶん1996年か(例によって確認せずに書いてます)。個人的な90年代の謎として、なんでそんなにミッチェル・フルーム=チャド・ブレイクのテイームによるプロダクションが評価が高かったかということがあるんだけど(一度もいいと思ったことない)、ロンセクの初期のアルバムも、やっぱりこのティームの作為的な音作りで損をしていると思う(しばらく聴き返してないので、いまどう感じるかはわからない)。

ビルボードで最後の最後に歌われた「シークレット・ハート」を聴いて、ああ自分はこの曲をまったく理解していなかったな、としみじみおもった。これは音と言葉ががっちりと一体化した、いわばスタンダード・ナンバーみたいなもので、だからそういった曲の初出は、できるだけ平易で明快な状態であるのが望ましく、プロデューサーたちがごてごて余計なものをつけてないほうがいいに決まってるのです。

スタンダード・ナンバーの歌詞についてはまたあらためて考えたい。ただの歌詩じゃねえか、こんなもん、と言って済まされないことがときおりある、と思うからです。
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by soundofmusic | 2012-04-29 12:42 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 90

d0000025_1032890.jpg■2012年05月12日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
大谷芳正
矢野
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

だんだんあたたかくなってきましたね。風薫る5月のPPFNPのお知らせです。今度で90回目! それにちなんで、今回の写真は1980~90年代に待ち合わせスポットとして有名だった六本木のアマンドです。いつもどおり楽しいおまけ付き。初登場で気炎を上げるゲストふたりをお迎えして、みなさまのお越しをお待ちしております。
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by soundofmusic | 2012-04-29 10:31 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.62

d0000025_946221.jpg日時:2012年05月05日(土・祝)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:koyo/森山弟

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

5月のゲストは何度もご登場いただいているkoyoくんと、初登場の森山弟です。ビルボード・ライヴでのライヴ鑑賞およびその前後、またはエッジエンド以外のシチュエーションでの兄弟揃い踏みはたいへん珍しいです! 本人が言うのですから間違いありません! この機会をお見逃しなく。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2012-04-29 10:23 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

DJ眠り猫

d0000025_2031989.jpg「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」見ました。いいところも悪いところもあったけど、うーん、そう来るかあという重い驚きみたいなものは確実にあった。入江悠監督は、顔を見れば世界に対して不信感みたいなものを抱え続けているひとなんだろうとすぐに分かるわけですが(単に疲れ果てているだけかも)、これはほとんど、ヒップホップの皮をかぶった階級闘争であり、日本映画史の中で似たようなものを探すとするならば、第二次大戦後の左翼映画よりもはるかにさかのぼって、昭和初期の傾向映画のほうに近いのではないかとすら思われる。

ただしどうしても気になってしまうのは、シリーズ1作目で埼玉から東京に出てきた本作の主人公、マイティが、いかにも悪そうなヒップホップ・アクト「極悪鳥」の下働きをしているというオープニング。ライヴの際の物販だとかメンバーのタバコの買い出しだとかをやらされていて、もっと売り上げたらライヴに出してやる、と言われて2年間たっているという設定。あきらかにブラック企業だとかのノリなわけだけど、見ているこっちは、「おいおい、そんなところにいるよりももっと気の合う仲間と音楽やればいいじゃん」と思ってしまうのだ。わたしは。

一事が万事こんな感じで、入江の熱が空回りしているように見えなくもない。極悪鳥とトラブルを起こしたマイティは栃木に逃げてきてそこで新生活を送るわけだけど、恋人は勤めている店で客を取らされ、マイティはマイティで、仕事で関係のある人物が、借金を返せなくなったひとたちやおそらくは東南アジア系の難民を「ドレイゴヤ」(と入口に書いてある!)に押し込めているのを見る。「客を取らされる」って、テン年代の映画で耳にするとは思わなかった。

作り手の思いが強ければ強いほど、それをいかに映像や物語に変換するかに気を配らなくてはいけないのだろうけど、その過程は、往々にして省略されて、結果的に失敗に終わってしまうことがままある。本作もその徹を踏んでいると思う。とはいえ、栃木に逃れてきたマイティが、下っ端のガキに対して暴力を振るう描写は、叩かれる者が叩く者へと容易に転化する様子を的確にとらえていた。ついでに言うと、栃木に来てからのマイティの衣装は明らかに寅さんにヒントを得ていて、いつごろからかなかったことになってきた、初期の寅さんの凶暴性を思い出させてくれた。

そんなこんなであまりのめりこめずに見ていたら、後半、野外フェスの場面でものすごい長回しがあってビビった。その野外フェス自体、インディーズ映画とは思えないほどのスケールの撮影なんだけど、フェスで車に乗り付けるマイティ→ステージ脇のテントで売上を強奪→もみあいつつ屋台をなぎ倒したりしながら逃走→車に乗り込んで発進→ひとしきり走ったところでエンスト→遠くから響いてくるかつての仲間たちの歌声に惹かれて遠くに見えるフェス会場まで走る→ステージ前で極悪鳥のメンバーに見つかってボコられ→やってきた警察に逮捕される、という15分以上のワンカット。当然、マイティと一緒にカメラも車に乗ったりしているわけで、段取りが大変だろうなとも思うわけだけど、とにかく出来てきた映像のパワーに興奮した。ここらあたりから、ラストの、マイティ対イック&トム組の言葉のぶつけあいに至って、ようやく自分としてはとっかかりが見つけられた感じでした。しばらくたったらまた見てみたい。

今回は舞台が栃木ということで、日光出身の設定のヒップホップ・グループ、征夷大将軍というのが出てきた。見猿、言わ猿、聞か猿を模した3MC+DJ眠り猫(笑)という編成。それにしても、シリーズ1作目でSHO-GUNGという名前を聞いたときからの疑問なんですが、2作目の女子ラッパーグループB-hack(「美白」から)しかり、今回の極悪鳥しかり、ネーミング・センスが微妙じゃないでしょうか?

渋谷のシネイクイントで上映中。サイタマノラッパーのシリーズ旧作なんかもやってるようなので、ご覧になってみてはいかがでしょう。
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by soundofmusic | 2012-04-22 20:05 | 日記 | Comments(0)

RT

ビルボード・ライヴでリチャード・トンプソンを見ました。一般的な用語だとアコ・ギの弾き語りということになるのですが、彼のギターはリズム・マシーン(ドンカマのことではなくて、「リズム歌謡」みたいな意味での)であって、でもって同時にリード・ギターでもあるというなんだかとんでもない状態が続く80分。当然、短いな、と思うわけですが、なんかそれって贅沢ってもんなのかも。

しかし前回の来日もだいぶ前だよなと思って調べてみると、2001年の2月のクアトロで、そういえばその前の週だかにはやはりクアトロでダン・ヒックスを見たんだった。たしかその前にも来日していて、そのときは新宿のヴァージンメガストア(っていうのが昔あった)でやったインストアにも行ったんだよ。それが何年のことかは、ちょっと調べてみたけど特定できなかった。たぶんインターネット普及前の出来事なのであまり情報が残ってないんだろう。

今月末にはロン・セクスミス、来月は佐野元春と、ビルボード通いが続く予定。ライヴ、至近距離で見なくてもいいやと思っているし、座って見られるし、長くても1時間半くらいだし、なんだかんだでここでライヴを見るのが意外と好き、というか、体質にあっている気がするし、ライヴを見る本数自体も増えてきているかも。

佐野元春なんか、96年秋以来だから、15年半ぶりに見ることになるんだな。最近、うすうす感じていることなんだけど、ゼロ年代ってなんだったのかという疑問。なんて大きな話じゃなくて、ゼロ年代は自分にとってさしたる成果はなかったんじゃないかという恐れ。ただし済んでしまったことなので、もうどうでもいいんである。
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by soundofmusic | 2012-04-15 03:00 | 日記 | Comments(0)

結果的に地球になった

d0000025_235279.jpg日曜日、豊田のカレー屋、ドードーでおこなわれたイヴェント「ドードーの春色ラヂオ」に行ってきました。タイトル通り、カレー屋さんで、ジョー長岡&うのしょうじデュオ、河村博司の2組の歌を聴き、カレーを食べるという催し。料金は1ドリンク、1カレーつきで2500円で、豊田までの電車賃がかかる(ひとによるでしょうけど)ことを勘定に入れても、充分にリーズナブルでした。

そもそも豊田ってどこなんだって話ですが、新宿あたりから中央線に乗ると、吉祥寺、三鷹あたりを過ぎると人家もしだいにまばらになってきて、ふと窓の外を見ると、野豚が土ぼこりを立てながら、狂ったような勢いで電車と並走していたりして、それでもさらに先へ先へと、国分寺、国立、立川と来たあたりでまだこの先に線路が続いているなんてとても信じられない気分になるのですがそれでも走り続ける電車に乗ったままでいるとじきに着きます。もっともわたしはたぶん16~17年ぶりくらいに立川で下車して、ディスクユニオンでしこたまCD買ってから行きましたが。

豊田で降りると、まず空気が都心と違う。高い建物がなくて街の見た目がスカスカしているというのもそのとおりだけど、確実に山の麓の匂い。

ぷらぷら歩いていると5分くらいでドードーに着いた。店の入口あたりで歌っているのを、店の中から見る配置。演奏が始まったのが17時半過ぎくらいで、ひと組目のジョー&うのが歌い進めていくのにあわせて、入口のドアの向こうの夕空がだんだんと濃紺に変わっていくのが贅沢だった。ふだん、弾き語りスタイルで聴くことがほとんどなジョー長岡のうた、うのしょうじのウッドベースが加わっただけで何層にも立体度が増していくのがたまらなくスリリングだった。

河村博司は、16年くらい在籍していたソウルフラワーユニオンを、バンドにいたままだと自分の歌をうたう機会が持てないから、という理由で脱退したと言ってた。初めて聴いたけど、自分の曲を実によく間違えるひと。間違えてはやり直す。ただしそれが不思議と、プロ意識の欠如、という感じがまったくしないのがおもしろい。それもぜんぶ込みで音楽みたいな。人徳、とひとことで片付けていいのかどうかはよくわからない。

カレーは、ココナッツミルクのチキンカレーに、関東の地野菜であるのらぼう菜(ノラオンナみたい)をあしらったもの。美味しい。もっと食べたい。

写真は、羅久井ハナ制作、入場者プレゼントのポストカード。1枚1枚色が違う。図柄はシャボン玉なんだけど、ジョー長岡は「地球かと思った」と。それに対する羅久井ハナのコメントが、「結果的に地球(みたい)になった」。なんだかかっこいい。

わたしは演奏が終わったあとすぐに帰ったんだけど、当日の様子を報告するジョー長岡のブログを見ると、終演後にもまたセッションがあったそうで、うわー、聴きたかった!

ということで、ドードーでのジョー長岡のライヴは夏あたりにもまたあるそうですのでお楽しみに。その前に、なのかな、たぶん7月14日に開催されるPPFNPでも、ジョーさんに歌っていただくことになると思いますのでご期待ください。
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by soundofmusic | 2012-04-10 02:36 | 日記 | Comments(2)

線路は続くよ

d0000025_8391713.jpg今度の土曜日、7日の「黒の試走車」の告知をアップしました。お花見帰りなどに、みなさまどうぞお立ち寄りのほどよろしくお願いします。

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最近、小尾隆のブログを読み始めた。……と書いてみて、そう言えばしばらく前に、定期的にあるブログを読むようになることをうまく表現できる言い回しがないか、なんて話題が出たことを思い出す。「購読」という言い方がしばしばされるけど、金払ってるわけじゃないし、「愛読」も、もちろんそうである場合もあるにせよ、もっとこう、単に行進されるたびに読んでます、ということをあらわすニュートラルな表現が欲しい、的なあれで。

まあ今回はそのことはおいといて、3月31日付けの記事は「しかし昨夜は生まれて初めて九品仏の駅に降り立ったのだった。」と書き出されていて、つい10日ほど前にやはり生まれて初めて九品仏の駅に降り立った自分としては、身を乗り出してモニターに鼻の頭をぶつけないわけにはいかない。(鼻の脂がべちゃーってくっつくから気をつけよう)

実際、世田谷なんて言っても大井町線あたりはローカル線の雰囲気を色濃く残していて、たとえば沿線には昼なお暗い等々力渓谷なんてものもある。九品仏には仕事の関係で検定を受けさせられに行ったので、サボって帰りに等々力渓谷に寄ってみようかな、とちらっと思ったがやめておいた。

それはともかく小尾は、

ちなみに私の世代のギター・ヒーローとしては野方の森園勝敏、戸越銀座のチャーが城北・城南の両横綱。港区のボンボンだったはっぴいえんどと京浜地区のはちみつぱいの好対照、それを斜に構えて見ていた三多摩地区のRCといった勢力図も、70年代の前半には確実にあったように思える。

と続ける。こういう土地の感覚ってのはおもしろい。

職場の移転に伴って、半年くらい前から田園都市線に乗る生活になっているのだけど、この、城南地区の感じっていままでまったくなじみがなくって、よくつかめてない。のだけど、いま、田園都市線は半蔵門線を経由して東武線に乗り入れているから、多摩川を渡る電車が普通に久喜とか南栗橋行きとかだったりする。そして電車の中も、東急線沿いの家の広告と東武沿線の自動車教習所のものとが共存していたりして、おもしろいんだけど身体感覚的にはちょっと気持ち悪くもある。線路は無理やり続くんだな。

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ところで、写真は「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート冊子ですが、実はデザインが2種類あるのはご存知? 表紙をめくったところの絵が、トカゲのものと平目のものとがあるんですよ。残部僅少。お問い合わせはお早めに。
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by soundofmusic | 2012-04-01 08:41 | 日記 | Comments(0)