<   2012年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

まぐろのづけ丼

d0000025_2372732.jpg7月14日の、PPFNPの情報を掲載しました。

そこにも書いたとおりで、当イヴェントは1997年の夏に始まり、以来、2か月に1回、休むことなく開催され続けています。それがどういうことかっていうことは、おそらくみなさんのうち誰ひとりとして感覚としてつかめないと思うのですが、それはともかく、この15年間の(日本の)音楽産業の変化とともに歩んできたなあとしみじみ思うこともたびたびです。ともにっていうか、ほらよく、テレヴィで駅伝とか見てると、調子に乗って選手と並走している子供がいるじゃん。ああいう感じです。

ここ1、2年、折にふれて自覚したり、また、ひとから指摘されたりもしていることとして、もろもろに対する自分の思考および態度が、90年代のそれから脱却できていないということがあります。実際問題、DJイヴェントなるもの自体、始めたときといまとでは意味合いが明らかに違ってきているはずですが、それが具体的にどう違って、どうやるとみなさんの興味を惹くことができるのか、がいまだにわからない。

それにやや関係して、いままで気づかないふりというか見て見ぬふりをしてきたことのひとつが、このブログの存在意義です。一応アクセス解析があって、日々のアクセス数がわかるようになっているのですが、これがもう、わかっても仕方がないくらい少なくて、その数字から独自に、当てずっぽうに割り出すと、更新されるたびに読んでいるひとはたぶん5人から多くてせいぜい8人、たまに読むよっていうひとがやはり5人、とかそのくらいでしょう。

面白いこと、役に立つことが書ければいいんですがなかなかそうもいかない……。そういえばこのあいだ書いた磯丸水産ですが、渋谷のディスクユニオンのそばの渋谷店に行ってみました。まぐろのづけ丼を食べましたところ美味しかったです。隣のテーブルでは、女の子がふたり、昼間っからテーブルの上のバーナー(なんていうんだかわからん。焼く機械)で串焼きをやっているふうで、なんかのどかでよかったです。

---

さて、のどかといえば! 今週土曜日は、お客さんの集まり具合に関係なくわりと毎回のどかに最高なラウンジ系DJイヴェント「黒の試走車」ですよ!(強引)

☆黒の試走車<テストカー> Vol.63

日時:2012年06月02日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
 地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:あずまきょういち/森山兄/チバ
ゲスト:ヒジカタ(スランキーサイド)

☆詳細はこちら

自分で堂々とこういうことを言うのもこそばゆいですが、いわゆるノンジャンル/うたもの系のイヴェントの中では、現在の東京で最もヴァラエティ豊かで、批評性に富み、高品質な音楽を提供しているのが「黒の試走車」である。と自負しております。未体験の方はぜひ一度、遊びにいらしてください。

(画像はイメージ)
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-31 02:39 | 日記 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 91

d0000025_0451979.jpg
2012年07月14日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
田口史雄
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

ライヴ:
ジョー長岡(うたとギター)

20世紀と21世紀に録音されたポピュラー音楽の宝の山に分け入ったっきり、いまだに下山してくる気配ひとつない登山家たちからの定期便。それがPPFNPです。1997年夏にひっそりと始まったので、今年で満15年。そのお祝いに、「ギターを持ったランディ・ニューマン」こと、シンガー・ソングライターのジョー長岡さんを特別にお招きして、ゆるりと力強く、歌をうたっていただきます。お楽しみに。
(画像は1997年の映画「もののけ姫」)
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-31 00:41 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

アート・スクール問題

d0000025_17175859.jpg
毛利嘉孝「増補 ポピュラー音楽と資本主義」(せりか書房)を読みました。昨年話題になった「アメリカ音楽史」同様、文章にグルーヴがないところはわたしには致命的な欠陥と思えたけれど、偉い先生がポピュラー音楽を勉強の対象として見て書いた本だと最初からわかっていればそんなに気にならない、ということはつまり、そんなに気にしなければそんなに気にならない、ということで、要するにこの感想では何も言ってないに等しいわけですが、「アメリカ音楽史」しかり、こういう本が出てくるってのは、いままで音楽にまつわる文章を書いていた書き手たちが、揃いもそろって、音楽が好きであるということを前提にしすぎていたってことなんでしょう。

著者自身も、若いころは随分音楽にハマっていた、と書いていて、おそらくそれはウソではないのでしょうが、もっとも、その程度のことはある程度以上年齢のいったひとであれば誰でも言いそうなので、さほど真に受ける必要はないはずです。ただし、これは版元がしっかりすべきところなんだけど、こういう本を出そうとするなら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムが全部で3枚というような書き方は、いわゆる音楽好きの反発をあまりにも容易に買うわけなので、注意したほうがよろしいかなと。

個人的に面白かったポイントは、イギリスの(ポップ・)アート・シーンとポピュラー音楽の結びつきについての記述。画像(上)は、イギリスの画家、リチャード・ハミルトンの「一体何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力あるものにしているのか」ですが、このコラージュが作られたのは1956年で、ポップ・アートといってまず思いつく名前であるところのアンディ・ウォーホルがいわゆるポップ・アート表現に到達するのは数年あとのこと。1956年当時のウォーホルはといえば、画像(下)のような洒脱なイラストを描いていた時期。

わたし自身は、ハミルトンの名前はうろ覚えで、「一体何が~」はたしかに見た気がするな、程度の認知でしたが、彼のもっと有名な作品としては、ザ・ビートルズの2枚組『ザ・ビートルズ』があり、また、ブライアン・フェリーもこのハミルトンの教え子だったとか。そもそも、イギリスにおけるアート・スクールとは、正規の大学教育を受けるでもなく、なおかつ働くでもなく、それでいて世間に対する後ろめたさを感じずに済む、ほぼ唯一のルートだったのだそうです。

英国ロックのアート・スクール問題(笑)については昔から疑問で、「やたらとみんなアート・スクールとかいうけどバンタンみたいなもんじゃねえの?」などと不思議に思っていたものだけど、たぶん日本の美術系学生よりは切迫感があったのかなと……。

あともうひとつ、わかりづらいこと。英米それぞれのあり方で、日本では考えにくいような地方シーンの活気ってのがありますが、アメリカだと国が広いからって理由でなんとなく想像がつきますが、英国なんてあれだけの狭い国で、都市ごとに音楽の性格があることが、感覚的にいまでもつかめずにいる。

その答え、というのではないけれど、毛利の、以下の文章はいいなと思った。

ポピュラー音楽は、国家ではなく都市についてまわるものです。リバプール、マンチェスター、ロンドン、ブリストル、シカゴ、デトロイト、ニューヨーク、メンフィス……都市の名前を思い浮かべると、その都市固有の音楽が頭の中で鳴り響きます。日本の音楽の不幸は、いつのまにかJポップという曖昧な名前に統合されてしまって、都市が固有の響きを失ってしまったことにあります。

なんだかんだで、全面的に推薦・肯定する気にはならないものの、同時に、この程度の本を受け止められなかったり拒否反応を起こしたりするようでは、音楽言論界に未来はないと思うので、まあ音楽好きのみなさんはとりあえず読んでみて、ふむふむうなずいたりぶつぶつ文句を言ったりしてみると場が活性化してよいと思います。ちなみに同じ著者の「ストリートの思想 転換期としての1990年代」(NHKブックス)も、同じくらいにはおすすめです。
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-26 17:11 | 日記 | Comments(0)

千葉のマグロ丼

d0000025_6413589.jpg千葉市美術館で開催中の、といっても本日日曜日が最終日なのですが、「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」に行ってきました。

ほかの画家と比べてどう違うのかっていう微妙なところはもちろん知る由もなく、なかなか無条件に最初から最後までショックを受けるというわけにはいかなかったものの、子供の?着物が電気でビリビリしびれているみたいに描かれているのとか、酒の席でぶっとい筆でえいやっと描かれたらしい見返り達磨とか、ひたすら細密かつ不気味でいったいこんな絵はどこに飾ったらいいのかといぶかしく思ってしまう寒山拾得図とか、どっかの寺に奉納されたらしい2頭の虎の絵が、巨大な肉が焼かれてそのまま皿にドーンと載って出てきたステーキを思わせるのとか、マッシヴな牛とか、こてんって転んでひっくり返った布袋のさらりとした表現とか、まあさまざまに刺激的ではありました。

いちばん気に入ったのは、あれは掛け軸なのかな、縦長の構図、下の方に橋があって3人の人物がいる。背景は山かなんかがあって、滝が大きな落差をもって描かれていて、水しぶきが轟々と広がっている。山というか岩はまるでキュビスムみたいだし、水煙は徹底的にグラフィカルに処理されている。技法的には現代のマンガに部分的に、とても近いなと感じた。

これに限らず、1枚の絵の中に、露骨に違った要素やテクニックが平気で共存しているのが味になっている。あとはあれだ、西洋画の場合、あえて塗り残して画面上に空白を作ったりすることってあるんだっけ?

千葉市に行ったのはたぶん初めてで、思ったほど遠くないのがわかったので今後、面白そうな催し物があったら一応、行ける範囲内だな。それで帰り際、歩いてて見かけた磯丸水産っていうところで二色マグロ丼を食べて、なかなか美味しいと思ったんだけど、「館山から直送」みたいに書いてあったから地元系の店なのかなーと思っていたら普通にチェーン展開してて、ていうか、渋谷のユニオンのそばに最近できた、なんかここ海の家みたいだな、と軽い違和感を覚えていたまさにその店なのでした。
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-20 06:43 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 90 2012.05.12 ゲスト:大谷芳正&矢野

***森山兄***

01 Gene Krupa / Drum Boogie
02 Willie Nelson & Wynton Marsalis / Unchain My Heart
03 Ray Charles / The Right Time
04 Arthur Crudup / That's All Right
05 J. D. McPherson / Wolf Teeth
06 Lino and The Yow City Expedition / Three Wise Monkeys
07 Led Zeppelin / Custard Pie
08 佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド / 国のための準備
09 Danny Kortchmar / For Sentimental Reasons
10 Ken Lauber / Wander on
11 Elvis Presley / Heart of Rome

〈コメント〉
♪01 モダン・ジャズ以前の名ドラマーといえばまずこのひとでしょうか。この曲は彼のテーマ曲的なナンバー? 『ドラマー・マン』より。(Amazon)

♪02 このふたり+ノラ・ジョーンズという異色の組み合わせでリズム歌謡歌手レイ・チャールスの仕事を検証/顕彰するライヴ盤『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン』より。(YouTube)

♪03 そのレイ・チャールス。ライヴ盤『アット・ニューポート』より。コーラス隊を従えていて、そのコーラスの女のひとの迫力がすごいです。(YouTube)

♪04 オムニバス『RCAブルースの古典』(Amazon)より。 この曲はエルヴィス・プレスリーがカヴァーして有名になりました。(YouTube)歌詞の「Anyway」が「イニウェイ」に聞こえる強烈なアクセント。

♪05 現代のロックンローラー。アルバム『サインズ&シグニファイヤーズ』より。あえてグルーヴ感を排した杭打ちリズムがいま、逆に新鮮とも言えるのかもしれません。(YouTube)

♪06 80年代イギリスで活動したロック系ジャイヴ・バンド。「ライノと八尾市探検隊」なるバンド名は、ライノさんと付き合っていた女性が大阪府八尾市の出身だったからだとか。(Amazon)

♪07 70年代イギリスを代表するロック・バンドのひとつ。『フィジカル・グラフィティ』より。(YouTube)

♪08 アルバム『ザ・サン』より。軽快なロックンロールです。(YouTube)

♪09 キャロル・キングと組んでいたザ・シティ(かっこいい名前)のメンバーだったということが世間的にはいちばん有名なんでしょうか。ドラムス、ベースなども自分で手がけたアルバム『クーチ』より。よくドライヴしています。本業のギターももちろん気持ちいい。(YouTube)

♪10 エリア・コード615の鍵盤奏者だったひとらしいです。名盤とまでは言わないが、いま聴いて気持ちいいグルーヴィなカントリー・ロック・アルバム『コンテンプレイション(ヴュー)』より。(Amazon)

♪11 1971年のアルバム『ラヴ・レターズ・フロム・エルヴィス』より。ヒップなカントリー・ロックなエルヴィス。なんですが、この曲なんかはタイトル通りカンツォーネ的な部分もあって、そのへんのセンスがロック時代に対応できてない感ありまくりです。残念!(YouTube)

***森山弟***

01 Savath & Savalas / Colores Sin Nombre (2004)
02 Giant Sand / (well) Dusted (for the millennium) (2000)
03 Primal Scream / Kowalski (1997)
04 Chemical Brothers / Leave Home (1995)
05 Alice Russell / Somebody’s Gonna Love You (2004)
06 羊毛とおはな / Superstition (2008)
07 Eilen Jewell / Dusty Boxer Wall (2007)
08 ユダ / シルヴェット (2002)
09 Keziah Jones / Million Miles from Home (1995)

〈コメント〉
♪01 エレクトロニック・ヒップホップのプレヒューズ73の人のアコースティックな別名プロジェクト。「Apropa’t」収録。先鋭的な音楽をやる人たちがアコースティックに回帰するパターンは好きです。最初から素直にこういうのやれよ、とも思います。

♪02 キャレキシコのふたりがリズム隊として所属するヴェテラン・ルーツ・ロック・バンド。「Hore of Enchantment」より。アメリカーナの流れで語られがちなもののバンドのキャリアはすでに30年。

♪03 90年代デジタル・ロック・ムーヴメントを回顧するシリーズ。「Vanishing Point」に収録されてますね。実在する71年の同名映画の架空のサントラっていうテーマだった気がします。コワルスキーはその主人公の役名。あれは一応アメリカン・ニュー・シネマの枠に入るんでしょうか。潔いほど内容のない映画でしたけどつまらないかっていうと全然そんなことないんですよね。映画って不思議。

♪04 デジロック回顧シリーズ第二弾。ファースト「さらばダスト惑星」より。当時流れているのをよく耳にしたもののケミブラの作品を実際に買ったのは今年になって初めてで、今聴くと逆に新鮮。

♪05 Quantic Soul Orchestraへのゲスト参加でソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれていたアリスのソロ。ユニオンでまったく見かけなかったからこの世に存在してるのかを疑い始めたころにひょっこり発見しました。ありがとうございました。

♪06 スティーヴィー・ワンダーのカヴァーです。「Live in Living ‘08」より。./iroriのデストロイ矢部くんに教えてもらいました。

♪07 カントリー・ロック~フォーク・ロック~オルタナ・カントリーっぽい現代の女性SSW。「Lettes from Sinner & Strangers」より。よく言われてるようなルシンダ・ウィリアムスじゃなくてむしろギリアン・ウェルチの方に近い気がします。劇的ではないけど小さくハッとする心地の良い作品。

♪08 ベンジーの詩人ぶりが存分に発揮された、まるで一本のロード・ムーヴィーを観ているような気分にさせてくれる曲です。ユダ名義のファースト「Charming bloody Tuesday」より。

♪09 ブルーズとファンクの融合を果敢に試みたナイジェリア人。とんでもなくタイトでグルーヴィな名曲だと思います。セカンド「African Space Craft」より。

***大谷芳正***

01 栗コーダーカルテット / ピタゴラスイッチ オープニングテーマ
02 Mahavishnu Orchestra / Awakening
03 Butthole Surfers / The Hurdy Gurdy Man
04 Squarepusher / Potential Govaner
05 Dick Hyman Group Feat. Howard Alden / I'll See You In My Dreams
06 Brian Eno / Pnoom "Moon Up Mix"
07 Can / The Empress And The Ukraine King
08 Ground Zero / Bones
09 Fishmans / Go Go Round This World!
10 Tipographica / Infinity Street Car
11 Soft Machine / As Long As He Lies Perfectly Still
12 Naked City / Bonehead
13 Little Tempo / Over The Rainbow
14 川口義之 with 栗コーダーカルテット & 渋さ知らズオーケストラ / ピタゴラスイッチ オープニングテーマ
<コメント>
♪01 皆さんご存知、ピタゴラスイッチのテーマです。聴いたことはあっても誰の曲かは知られてない気がしたので。渋さ知らズとタッグした時のライブ盤「生渋栗」に収録。

♪02 マイルス・デイヴィス・グループで名を上げたギタリスト、ジョン・マクラフリンのバンドの曲です。久しぶりに聞きましたが、やりすぎですねー。笑いが止まりませんでした。ファーストアルバム「The Inner Moutain Flame」に収録。

♪03 ドノヴァンの名曲をテキサスの最凶バンドがグニャグニャにカバー。このバンドのライブを一度観に行ったんですが、いまだにトラウマです。(いい意味で)アルバム「Piouhgd」に収録。

♪04 最近のスクエアプッシャーはプログレ好きにはたまらない感じになってますね。そんな彼の一番プログレなアルバム「Just a Souvenir」より。

♪05 ウッディ・アレンの大傑作「ギター弾きの恋」のサントラより。一応バランスを考えました。。

♪06 クラウトロック?の生ける伝説、CANの曲のリミックスバージョンです。ソニックユースなんかも参加したCANのリミックスアルバム「Sacrilege」に収録。

♪07 前曲に引き続き、今度は正真正銘のCANです。演奏が雑ですが、妙にかっこよかったので。アルバム「Unlimited Edition」に収録。

♪08 フレッド・フリスのバンド、マサカーの曲のカバーです。大友良英が10年以上前にやっていたバンドで、メンバーには菊池成孔や芳垣安洋などがいました、今考えるとなかなか豪華ですね。ちなみに曲の終わり近くで叫んでいる女性は太棹三味線の奏者、田中悠美子様です。アルバム「Plays Standards」に収録。

♪09 言わずと知れたフィッシュマンズの名曲。イントロを聴いただけでワクワクします。ベストアルバム「空中」に収録。

♪10 超絶ギタリスト、今堀恒雄が10年以上前にやっていたバンドの曲です。このバンドにも菊池成孔がいました。。複雑骨折したかのような曲で、ある方曰く、これじゃ踊れないそうです。ちなみに私は全然踊れます。ファーストアルバム「Tipographica」に収録。

♪11 カンタベリーの至宝、ロバート・ワイアットが歌っています。これも単純にかっこよかったので。セカンドアルバム「Volume Two」に収録。

♪12 ジョン・ゾーンの最もハードコアなバンドから一曲。映画「ファニーゲーム」のオープニングにも使われた曲です。一番分かりやすい「変態」でしょうか。アルバム「Torture Garden」に収録。

♪13 前曲の後を何にしようかものすごく迷った挙げ句、結局これにしました。皆さんご存知、「虹の彼方に」のダブバージョンです。アルバム「山と海」に収録。

♪14 ピタゴラスイッチのテーマに渋さ知らズが乱入して大騒ぎな感じバージョンです。こちらも「生渋栗」に収録。

***矢野***

01 riddim saunter / Face Face Face
02 ala / Quiet Ground
03 Schroeder-Headz / newdays
04 Q;indivi / Voices
05 Spangle Call Lilli Line / E
06 Susquatch / 3chords
07 SENSMITH / Leaving Friends And Me
08 ivory7 chord / distance
09 WRONG SCALE / Standing in the city lights

〈収録アルバム〉
♪01 Think, Lad & Lass
♪02 Jam Of The Year
♪03 NEWDAYS
♪04 ivy;
♪05 Nanae
♪06 Water Plant
♪07 ...of newtypes vol.2
♪08 Light A Tree
♪09 bed and board

***森山弟***

01 曽我部恵一バンド / 5月になると彼女は (2008)
02 佐野元春 / ジュジュ (1992)
03 akiko / I Want You to be Mine (2005)
04 大橋トリオ / traveling (2010)
05 宇多田ヒカル / Flavor of Love (2008)
06 FreeTEMPO / Sunshine (2007)
07 Raul De Souza / Sweet Lucy (1977)
08 渋さ知らズ / Pチャン (2002)
09 Merton Parkas / Tell Me What I Say (1979)

〈コメント〉
♪01 5月シリーズ第一弾。「キラキラ!」収録。この曲のタイトルってサイモン&ガーファンクルの「四月になれば彼女は」にちなんでるんですよね?あんまり誰も言ってないんで不安になってきました。

♪02 5月9日にビルボードライヴ東京で15年ぶりくらいに見た佐野元春は心を揺さぶられる衝撃的なかっこよさでした。ゲストの雪村いづみ(75歳)が歌唱力とスタイルをキープしてて度胆を抜かれました。

♪03 その雪村いづみがライヴで披露していた往年の名曲。akikoのような若い世代に受け継がれていくのは素直にうれしいことだと思います。小西康陽プロデュースの「リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ」より。

♪04 宇多田ヒカルのカヴァー。これも./iroriのデストロイ矢部くんに教えてもらったんですが、まったく品のいい音楽家が出てきたなと思った。「FAKE BOOK」の最初のやつに収録されてます。中古が高いのが難点。

♪05 「HEART STATION」収録。名曲。

♪06 ヴォーカルにbirdがフィーチュアされてます。彼女の作品を買おうと思ったことはないけど最高に思い切った芸名なのは好感が持てますね。「SOUNDS」収録。

♪07 ブラジルのトロンボーン奏者によるファンキー・ラウンジ?EMIから出てる999円のジャズ名盤シリーズの同名アルバムより。

♪08 かけてみるまでどう出るかわからないので渋さ知らズをプレイするのはちょっと勇気がいると思ってるDJのみなさん、案外大丈夫でしたよ!

♪09 実際のところレイ・チャールズの「What’d I Say」のカヴァーです。ライヴ盤オムニバス「Mods Mayday ‘79」より。5月シリーズ第二弾。

***森山兄***

01 雪村いづみ / 火の玉ロック
02 雪村いづみ / 恋人になって
03 The Templeton Twins / Everybody's Talkin'
04 Eugen Cicero / Der Schlitten Eilt
05 Slide Hampton / Begin the Beguine
06 Melimelum / Terrores Primales, Liberiola III
07 Carole King / Alligators All Around
08 流線形と比屋定篤子 / 何もいらない
09 Lionel Hampton / For Once in My Life
10 Caetano Veloso & David Byrne / (Nothing but) Flowers
11 Gabor Szabo / Caravan
12 Mose Allison / I Got a Right to Cry
13 矢野顕子 / ニットキャップマン
14 YUKI / 揺れるスカート
15 The Bourbon Street Stompers / Swanee River

〈コメント〉
♪01&♪02 先日、ビルボード・ライヴに佐野元春のライヴを見に行った際にゲストで雪村いづみが出てきたのを記念してプレイ。01はジェリー・リー・ルイス「グレイト・ボールズ・オヴ・ファイヤー」のカヴァー。しゃくりあげ唱法や、「半鐘鳴らせよ火事だよ、ロック!」といった歌詞はいまなお衝撃的。02は、ジョン・ヘンドリックス作、ルイ・ジョーダンの持ち歌だった「アイ・ウォント・ユー・トゥ・ビー・マイ・ベイビー」のカヴァー。3枚組のベスト盤より。 (Amazon)

なお、ジョージア・ギブスというひともこの2曲をカヴァーしています。あまりゴキゲンなので、ベスト盤を注文してしまいました。(YouTube)(YouTube)

そして、香港の女優/歌手であるグレイス・チャンによる「アイ・ウォント~」のカヴァー!(YouTube)

♪03 60年代のヒット曲を、20~30年代のスタイルでカヴァーしたグループ。70年代前半の人たちです。アルバム『トリル・イット・ライク・イット・ウォズ』より。原曲はフレッド・ニール作曲、ニルソン歌唱の「うわさの男」です。(Amazon)

♪04 東欧のほう出身のピアニスト。『マーチング・ザ・クラシックス』と『バルカン・ラプソディー』が2イン1になったCDよりプレイ。前者はケニー・クラーク、後者はチャーリー・アントリーニというタイプの違ったドラマーがそれぞれに腕をふるっていて、聴き比べるのもたのしいです。この曲は後者より。(Amazon)

♪05 トロンボーン奏者。『ジャズ・ウィズ・ア・トウィスト』と『エクスプロージョン!』が2イン1になったCDよりプレイ。もともとは後者に収録。ラテン風。っていうかビギンですね。(Amazon)

♪06 70年代なかばのアルゼンチン産フォーク・ロック。聴いているとさわやかですが、微妙な変拍子なので踊りづらいです。『Melimelum』より。(Amazon)(試聴)

♪07 前項のメリメルム?もいいかげんかわいらしいジャケですが、こちらも。『おしゃまなロージー(Really Rosie)』より。モーリス・センダック追悼。(YouTube)

♪08 現代日本のシティ・ポップ・ユニットが、沖縄出身・在住の歌手と組んだアルバム『ナチュラル・ウーマン』(Amazon) より。オリジナルは大貫妙子(YouTube)。演奏はかっこいいけどうたが弱いなあーと前から思ってるけど聴き直したら印象変わるかも。 汗っかきのわたしにはサマーセーターってまったく意味不明なんですが、人間、∨ネックのサマーセーターっぽさがあるひととないひとに分けられるかもしれないとふと思いました。

♪09 ジャズ・ヴィブラフォンの大御所のひとですが、70年代、シカゴのブランズウィック・レーベルから、メロウ・ソウル風のアルバムを何枚か出していることには最近気づきました。……以上、自分の日記からコピペ。この曲は、たぶん未CD化のアルバム『オフ・イントゥ・ア・ブラック・シング』より。

♪10 カーネギー・ホールでのライヴ盤『ライヴ・アット・カーネギー・ホール』より。もともとはトーキング・ヘッズの曲です。(YouTube)コメント欄がなんか荒れてる……

♪11 東欧のほう出身の(ジャズ・)ギタリスト。デューク・エリントンの曲です。サイケ・ロック、ラーガ・ロック(死語か?)の影響を強く受けている感じ。『ジャズ・ラーガ』より。(YouTube)

♪12 今月度御来日記念。わたしがもっとも好きなミュージシャンのひとり。『ランブリン・ウィズ・モーズ』より。(Amazon)

♪13 ムーンライダーズのカヴァー。矢野はオリジナル・ヴァージョンにも参加しています。『ホーム・ガール・ジャーニー』に収録。(YouTube)

♪14 YUKIのアルバムは『ジョイ』以降のものしか聴いたことがなくて、そのなかでは『ウェイヴ』がいちばん好きでしたが、この曲が入っている最新作『メガフォニック』も、それと同じくらい気に入っています。もう40すぎてるのにこの若作りしてない感はすごいなと素直に思うのですが、10代20代のひとたちから見たらやっぱり単なるおばさんですかね?(YouTube)

♪15 1988年に結成され、ウィスコンシンあたりで活動しているディキシーランド・ジャズ・バンド。アルバム『アイ・ライク・ディキシーランド』より。全然知らないひとたちでしたが、ユニオンで安く売ってて興味を惹かれて買ってみました。(YouTube)

---

***おまけCD『Tears, Tears and More Tears』曲目***
01 Madeleine Peyroux / Don't Cry Baby
02 Floyd Cramer / Drowned in My Own Tears
03 Mose Allison / I've Got a Right to Cry
04 Ry Cooder / Teardrops Will Fall
05 サニーデイ・サービス / 96粒の涙
06 Richard Thompson / Dry My Tears and Move on
07 Roger Morris / The Trail of Tears
08 Lucinda Williams / Jailhouse Tears
09 Peggy Lee / There ain't No Sweet Man (That's Worth the Salt of My Tears)
10 Lita Torello / No Tornare A Plorar Per Tu (I've Cried My Last Tear Over You)
11 エミー・ジャクソンとスマッシュメン / 涙の太陽
12 Grin / Moon Tears
13 ザ・バースデイ / 涙がこぼれそう
14 福山雅治 / 飾りじゃないのよ 涙は
15 The Bamboos / Like Tears in Rain
16 Nuyorican Soul / Sweet Tears
17 New York Port Authority / Guess I'm Gonna Cry
18 Labi Siffre / Crying, Laughing, Loving, Lying
19 Beverly Kenney / I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
20 レピッシュ / Tears
21 Monty Alexander / No Woman No Cry
22 Amy Winehouse / Tears Dry on Their Own
23 ユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイション / Tears of Gratitude

〈曲の出典〉
01 『Careless Love』(2004年)
02 ベスト盤より。初出はLP『Comin' On』(1963年)と思われます。
03 『Ramblin' with Mose』(1958年)
04 『Into the Purple Valley』(1971年)
05 『愛と笑いの夜』(1997年)
06 『Mock Tudor』(1999年)
07 『First Album』(1972年)
08 『Little Honey』(2008年)
09 『I'm a Woman』(1963年)
10 V.A.『Pop A La Catalana』(2010年)
11 適当なオムニバスより。1965年のヒット。
12 『1+1』(1972年)
13 『ナイト・オン・フール』(2008年)
14 『ザ・ゴールデン・オールディーズ』(2002年)。オリジナルは中森明菜。作詞作曲は井上陽水。
15 『4』(2010年)
16 『Nuyorican Soul』(1997年)。ロイ・エアーズのカヴァー?
17 インヴィクタス・レーベルのベスト盤より。初出はLP『Three Thousand Miles from Home』(1977年)。
18 『Crying, Laughing, Loving, Lying』(1972年)
19 『Come Swing with Me』(1956年)
20 『ワンターブック』(1988年)
21 『Stir it Up: Music of Bob Marley』(1999年)
22 『Back to Black』(2006年)
23 『ノー・サウンド・イズ・トゥー・タブー』(1994年)
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-20 01:47 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

炎上

d0000025_132581.jpg今週の土曜日(12日)、第90回目のPPFNPです。たくさんのみなさまのご来場をお待ちしております! 詳細はこちらをご参照ください。

---

菊地成孔がミュージック・マガジンに噛み付いたり、小尾隆が萩原健太の「ダニー・コーチマーは歌伴がヘタ」発言に疑義を呈したりと、ここのところいつになく音楽言論界が活発になっているようで、いつも、みんなもっと音楽の話をすればいいのに、と思っているわたしなどは単純に楽しくてしかたがないのですが、今度は、大和田俊之のツイッターでの発言を機に、またたく間に話が広がっていった。

もとの発言はこれ。

今年は慶応と法政でアメリカのポピュラー音楽史を講義しているのだが、いまの20歳前後の学生の間での「ブルース」の不人気ぶりにはちょっと驚く。みんなカントリーの方が興味あるんだよなあ。

枯れ草にあっという間に火が回るように、と書くとなんとなくうまい比喩のような気がしてしまうけど、なんのことはない、インターネットではそれは「炎上」と呼ばれている、すでによく知られた現象じゃないか。なるほどなと思わせる意見をいくつか含むこの顛末は、ここにまとめられていて、誰でも読めるようになっている。

さらには、ジャズ専門のウェブサイト、コンポストの掲示板にもこの話題は飛び火。473以降くらいからをお読みください。

掲示板という物自体、じっくり読んだのはひさしぶりな気がするけれど、というか、きちんと機能している掲示板自体がいまでは少なくなっているってだけのことなんだろうけど、掲示板で知り合いとケンカみたいになったことが何度もある身からすると、久方ぶりにこうして掲示板なるものを見てみると、たとえばツイッターの刹那的で高速度のコミュニケーションと比べて、掲示板は随分と人間らしいやり取りをおこなう余地があるメディアだったんだなあとしみじみしたりする。もちろん、メディアそれぞれの特性もあるのはもちろんだけど、そこにいるひとの品性に依拠する部分が大きいのだろうけどね。

わたしが、日本のロック業界におけるブルースにまつわる言説にあまり耳を貸す気にならないのは、たとえば英国のホワイト・ブルースの最大のインスピレイションのひとつであっただろうモーズ・アリスンについて誰も何も言ってないように見えるから、というのはすでにここでも何度か書いた気がするけれど、そのこと自体はもうどうでもいいので割愛する。

そんなことよりも、モーズの来日があと3週間後に迫っているのであらためてベスト盤を聴き直したりしていると、当たり前だけどモーズ自体のブルースがどこがどういうふうに、そしてどれくらいブルースだったのか、が以前より確実にダイレクトに耳に飛び込んでくるようになっていて、着実に楽しい。読書百遍意自ずから通ず、なんてマッチョな考え方は流行らないだろうけど、門前の小僧習わぬブルースを奏でる、となったらかっこいいかも。

あとは、自分にとって、これでブルースにとっつけるかな、と感じたきっかけはジャッキー・マクリーンのアルバム『ブルースニク』だったな。60年代のマクリーンは本当に真摯に音楽的冒険を続けていて、ときに意欲だけが空回りすることもないでもなかったけど、このアルバムは、ルーティーン的なブルースに少しでもモダンな装いをさせようとするスタイリスト、マクリーンの工夫のあれこれが見えるいい仕事。つまりはブルースのヌーヴェル・ヴァーグ。
[PR]
by soundofmusic | 2012-05-08 13:02 | 日記 | Comments(0)