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全盛期

d0000025_19565591.jpg実家に帰っていたので、そこでひさしぶりに見たテレヴィ(自宅にはないので)で見たナイターで見たホールトンの高めの速球で三振を取る様子に一瞬全盛期の江川を思い出したこと、とはいってももちろんわたしが見ているのはプロ入り後の姿に過ぎず、確実に(もちろんテレヴィで)見た記憶があるのは1984年のオールスターゲームにおける8連続奪三振くらいであること、翌日にまた見たテレヴィでによれば韓国の歴史教育熱が日本のそれとは比べ物にならないほど高く、中学校高に「独島部」という部活?があること、なんかについて書こうと思っていたんだけど、今日知った別の話題のほうがおもしろそうなのでそっちの話をすることにします。写真は実家近くで撮ったものです。

東京新聞の朝刊を読んだら、ジャズ・ピアニストの大西順子が現役を引退するとの小さな記事があり、そこに、彼女の公式サイトからの引用として以下の一文がありました。

自分のための演奏はできても、オーディエンスを満足させるパフォーマー、クリエーターにはなれない、むしろ研究者でいたいという結論に至りました。

これだと、なんというか、体力の限界というか、百球肩というか、そういうものを感じさせるわけですが、全文を読んでみたいと思って公式サイトを探すとこれがちょっと見つけづらい状態。そしてようやく見つけた全文がこれです。

思うに、共同通信による記事(東京新聞に載っていたのもたぶんこれ)に引用されていた部分よりも重要なのは、たとえば以下のような箇所だったのではないでしょうか?

私が発表してきたものは果たして「自分の音楽」と呼べるものだったのでしょうか?
結局既に存在するものを自分というフィルターを通して焼き直すだけだったようにも思われます。
時として、それはオリジナルを台無しにすることも多々あったんではないでしょうか。要は自分のための勉強、もっと言えば、自分の為だけに、というエゴをそのまま仕事にさせて頂くという本来ショービジネスにはあってはならないことを生業にしてきたと今痛感しています。


ときどき、謙虚さの方向が間違っているひと、というのがいるわけですが、少なくともまともにものを考える能力のある日本のジャズ・ミュージシャンであれば誰もが一度はぶちあたるであろうこの問題にまともに体当りして、それで引退を決意してしまうというのは、やはり首を傾げざるをえないわけで。

わたしは大西のアルバムを全部は聴いていないものの、デビュー作『ワウ』は、たしか明治公園のフリーマーケットで200円で買ったのですが、なんてことをいまだに覚えているくらいには鮮烈でして、ここに入っているデューク・エリントンの曲「ロッキン・イン・リズム」は、明らかにニューオリンズのセカンド・ラインや南部ロックあたりも消化した表現で、いわゆるロックの影響を受けたジャズであるところのフュージョンをまったく好まぬわたしにとって、とてもアクチュアルな、「現代の昔のジャズ」に聞こえました。

かなりの年月の沈黙のあと復帰してからの作品、『楽興の時』(2009)と『バロック』(2010)も普通に愛聴していて、次はどうなるのかなと、もちろん常にではないにせよ気にしてもいました。ところが彼女自身は、自分の作品を、「クリエーターの作品というより、研究作品」としてみなしているようで、しかしわたしにいわせれば、いまの時代、まったく研究作品の要素がない、100%クリエイターの作品であるようなジャズなんて、そうそう望むべくもない。これは人種だとか国籍だとかの問題ではなく、2012年、自分の作品をそう主張して、なおかつそれに対して誰も反論しない、そんなジャズ・ミュージシャンなんて、世界のどこにもいないはずです。

現代において、ジャズが、ポピュラー音楽のほかの分野よりも「研究」の割合が高いことはほぼ確実と思え、それには良い面も悪い面もあるのでしょうが、ともかく、そんなもん、みんながやってるように、適当に割合を調節しておけばいいだけの話なのに、と気軽に発言してしまうのは、こっちが単なる聴き手にすぎないからなのでしょう。

大西さん、ある時期までのジャズの伝統として、夭折、というのがありましたね。あなたの歳ではもう夭折とは呼ばれないでしょうし、別に引退=死でもないので急にこんな話題を持ち出すのは不謹慎であり不適切でもあるのは分かっています。そして、大西さんなら当然ご存知の通り、ある時期からのジャズのもうひとつの伝統として、晩節を汚す、があります。

西のレーベルから「未発表音源ないか」と訊かれれば、テレコで録った粗悪な音質のライヴ・テープをほいほいと売り渡し、東の国から「ぜひとも来日を」と請われれば、ロクに動かぬ手を鍵盤の上に踊らせるためにファースト・クラスに乗る。それがある種のジャズ・ミュージシャンの暮らしのありかただったのではないでしょうか。

大西さん、あなたがメジャー・レーベルとの契約時代に稼いだ巨万の富で悠々自適の生活に入るのか、それとも真摯に学究生活を送るのか、もちろん後者であるのでしょうが、金に困ったらぜひ何度でも、復帰作をレコーディングしたり、これが最後、と銘打って来日公演をおこなったりしてください。あなたが自分自身のためにする演奏は、なまじっかなミュージシャンがオーディエンスを満足させるためにおこなう演奏の何倍も過激で、刺激的で、美しいものであるのは間違いないでしょうから。
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by soundofmusic | 2012-08-28 19:59 | 日記 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.66

d0000025_11541464.jpg日時:2012年09月01日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:チバ/あずまきょういち/森山兄
ゲスト:オカムラ/yumei(BOY☆MEETS☆GIRL、CLUB LOTION)

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

今回のゲストは、それぞれもう複数回ご登場いただき、機嫌の悪いメスカリートのDJ機材にもすっかり馴染んでおられるに違いないおふたり、オカムラくんとyumeiさんです。まだまだ残暑厳しい時期かと予想されますが、ビールを冷やしてお待ちしておりますー! ちなみに画像は、アース(以下略)の「セプテンバー」です。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2012-08-21 11:54 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

Pure Pop For Now People Volume 92

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2012年09月08日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)
地図。

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
オウジ(civic
スズフウ(Twitter)(bem2011
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

7月の15週年を無事に終え、淡々と歩みを進めるPPFNPです。次回9月は、オウジ(civic)さんと、(DJ引退とか言ってたけどなし崩し状態の)スズフウさんをゲストにお迎えします。おまけCDは、いままでになく極悪な感じの選曲で鋭意製作中! おたのしみに! ちなみに画像は、よくわからないと思いますが1995年くらいに出たムーンライダーズのマキシシングル「9月の海はクラゲの海」。
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by soundofmusic | 2012-08-21 11:47 | PPFNPイヴェント情報 | Comments(0)

アメリカのことばかり

d0000025_21245841.jpg幕張まで、ビーチボーイズを見に行ってきました。幕張は初めて行きますがとにかく遠い。津田沼のディスクユニオンとかに寄って余裕をかましていたらトップバッターの星野源には間に合わず、アメリカ(グループ名)が始まったあたりで入場。最初のほうで「河を渡るな」とか「ヴェンチュラ・ハイウェイ」(ジャネット・ジャクソンのこれで清涼感あふれるリフが再使用されたのもすでにめちゃくちゃ懐かしい!)とか惜しげもなく繰り出してきて、まあそりゃみなさん同様、わたしだって四六時中アメリカ(グループ名)のことばかり考えているわけではないのですが、そこから最後まで、多少おおげさにいえばヒット曲、名曲のつるべうちで、途中で予告されていなかったクリストファー・クロスも出てくるわ、最後の「名前のない馬」も、あんまり好きな曲じゃないよなーとずっとおもってたけど、そういう話じゃないんだなと思いました。

アメリカ(グループ名)の名前の由来ってたしか、うろ覚えな知識をインターネットなどで確認することなく書くと、彼らは英国駐留の米軍のひとたちの息子かなんかで、現地のアメリカン・スクール(って言うのかな、やっぱり)で知り合って結成されたとかでしたよね。故郷への憧憬からあまりにもストレートな名前をつけちゃったわけで、グループ名はよく考えてつけなくちゃいけないわけですけど、そうはいっても、このエピソードはいつもちょっとだけ泣けてしまう。

--―

ビーチ・ボーイズは、マイク・ラヴとブライアン・ウィルソンが同じステージに立っているだけでもそりゃ感慨はありますよ。でもね、キーボードの前にずっと座っていて入退場のときのほかは一度も立ち上がることもなく、ステージでもしばしば放心して他人事のようにぼんやりしているブライアンを見るのは少なからずショックであって、そりゃいてくれるだけでいいとももちろん思いますけど、こういう状態の人間を、結成50週年にかこつけて世界中引きずり回すのは倫理的に問題だと強く感じました。

マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストンはみんな歳の割には充分元気で、それは掛け値なしに嬉しかったです。演奏もコーラスも、バックの若い衆(黒焦げになったブロッコリみたいな頭のひとがいたから、おそらくワンダーミンツ中心でしょうか?)にだいぶ支えられていたとはいえ。

音楽的にも文化的にももちろん人間関係の上でも、計り知れないほどのモヤモヤとグダグダを経験しているはずの彼らが、ひとたび音楽を作り出すと、レットベリーの「コットン・フィールズ」も、チャック・ベリーの「ロックンロール・ミュージック」も、無害そのもののような、明るくて健康的なハーモニーで飾られてしまう。うたっている内容も軽薄ならば、見てくれだっていわゆるロック・バンド然としたかっこよさはない。昔からいままでの写真が載っているパンフレットをちらっと見たけれど、一度たりとも外見がかっこよかったことなんてなかったんじゃないか。

ブライアンは、本来ならダニエル・ジョンストンやムーンドッグみたいに暮らしたほうが幸せだったろうし、いっそポップスじゃなくて現代音楽の作曲家になってもよかっただろう。それでもこうして、70歳を過ぎて、昔の仲間と、こうして、いる。

その昔の仲間、もうおよそブライアンと仲直りすることなどできないだろうとみんな思っていたマイク・ラヴは、「オール・ディス・イズ・ザット」の前に、こんな話をした。……これは、超越瞑想にハマっていた時期にアル・ジャーディンと一緒に作った曲なんだ。マヘリシ・マヘシ・ヨギ……すいません、ちゃんと聞いてなかったんですが、40年もたっていまだにそんなことに言及することにびっくりした。歌詞もなんかスピリチュアルだったような気がするんだけども。それ以前にこんな地味な存在の曲、よくやったなあ。収録アルバムは『カール&ザ・パッションズ~ソー・タフ』って、アルバムの存在ごと忘れてたよ。

スピリチュアルといえば、「神のみぞ知る」ではカールが、「フォーエヴァー」ではデニスが、それぞれ巨大スクリーンに映し出されて、生きているメンバーたちと共演した。単なるカラオケじゃないか……しかもめちゃくちゃ泣ける。日本はこの時期お盆だと知っての演出なのだろうか。まさか!

ほかのなにものでもない、ロック・バンドって一体なんなのか、どうやって定義づけされる音楽的存在なのか、ということを考えていた時期があって、あるとき至った結論は、「よくも悪くも、音楽的達成よりもメンバーで音を作ることを優先する集団」っていうものなんだけど、幕張で見たビーチ・ボーイズには、ロック・バンド特有の業みたいなものが確実にあった。そこんとこはもう、好きとか嫌いとかいう問題ではないです。とりあえずひさしぶりに聴いた『サンフラワー』は超名盤だったわ。
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by soundofmusic | 2012-08-19 21:29 | 日記 | Comments(0)

大改造

d0000025_4382767.jpg昼間、ツイッターを見ていたら、吉祥寺駅が一夜にして大改造されていままでとはまったく違った様相を呈しているぞ、という旨の発言がちらほら回ってきてて、そういやたしかに井の頭線のあたりで工事がおこなわれていたような気はうすぼんやりとはしたものの、吉祥寺には年に数回(春夏秋冬各1回くらいかも)くらいしか行かない身としては確信があるわけでもなく、なんてことを思っていると井の頭線は吉祥寺に着いてしまい、南口に出ようとすると動線がまったく原型をとどめておらず、ぐるんぐるんと迷宮の中を歩かされるような具合になっていて、いったい自分が東西南北どちらの方向を向いているのかわからぬようになったところでようやく見覚えのある、南口の、狭いところを無理やりバスが走っているあの道に吐き出された。

とは言うものの、吉祥寺駅の今昔が今日の本題ではなくて、南口から徒歩数分のところにあるマンダラ2で見た、NRQ/鈴木常吉/酒井俊のライヴ、トータル3時間半について書こうと思います。

NRQを見るのは2度目だけど、実にしみじみといいバンド。ベル・エポックのパリにも、1920年代のニューオリンズにも、1930年代の上海の租界にも、1970年代のニューヨークのロフト・ジャズ・シーンにも、どこにいてもおかしくなさそうで、それでいてどこからも少しだけはみ出していそうな音楽。本当だったら地下の薄暗いライヴ・ハウスじゃなくて、ホーチミンとかバンコクとか、どこか蒸し暑い街の川沿いのレストランあたりで、風に吹かれながら聴きたい音。

ベースとニ胡がまじめな音を放つところにもってきて、ギターとドラムスが心持ちヤクザでヒップなのがかっこいいですね。ドラムスの中尾勘二は、本業の管楽器(サックス、クラリネット)は常に音が小さくて、気がつくといつの間にか鳴っているくらいのものなのに(そこがよい)、ドラムスを叩くときは別人格みたいなのだ。

鈴木常吉は元セメントミキサーズのひとで、最近では「深夜食堂」の歌をうたっているそうです。台湾でから今日帰ってきたばかりだとかで、なにがなんだかどうしてここにいるのかよく分かっていない様子。とにかくわたしは無頼っぽいものについてはまず警戒してかかる性質なので(申し訳ないけど、トム・ウェイツとかなんか信用できない)、投げやりで放り出すようなうたとMCに、最初のうちは、これははたしてどうなのか? というか、なんなのか? と思いながら見てたけど、最終的には、見てよかった。無頼っていうか、無骨。無骨って、明らかに骨があるのに骨がない、って書くのはおもしろいと思った。

酒井俊は、中尾勘二(ドラムス、管楽器)、関島岳郎(テューバ)、桜井芳樹(ギター)との4人で登場。何度も見ているけれど、この日は、比較的たくさんの、しかも、必ずしも自分目当てではないかもしれないお客さん相手に、エネルギーの充満したパフォーマンスだった。前々から、ロック系のひとたちと対バンしたらいいんじゃないかとか、map系のライヴとかに出たら興味を持つひとがいっぱいいるんじゃないかとか思ってたんだけど、その考えはたぶん間違ってないはず。というか以前から、新宿のピットインでもここマンダラ2でも同じようにうたってたわけで、わたしが言うことでもないんだろうけど。でもとにかく、「黒の舟唄」なんかで4人が発する爆音を浴びていたら、これは余裕でフジロックでだって大受けをとれるぜ! と思いました。フジロック、行ったことないけど。

あとはあれだ、「四丁目の犬」から語りに入って、おばけ煙突の話になって、川原の砂利の話になって、そこから「ヨイトマケの唄」へとつながっていく構成には脱帽。これはほとんど映画(の編集)だなと思ったよ。

アンコールは、全員が所狭しとステージに乗って、鈴木と酒井のデュエットで「喜びも悲しみも幾年月」(同名映画主題歌)と「水の中の女」(鈴木の曲)、そして最後に、作曲林栄一、作詞酒井俊の「ナーダム」。途中で酒井と鈴木が、ふたりで谷中に行ったときの話を延々と始め、もはやMCとかそういったものを通り越して、雑談というか漫談というか、とにかくいまこの瞬間が曲と曲のあいだであることを忘れそうになった。全体通して、いいものを見ました。
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by soundofmusic | 2012-08-13 04:39 | 日記 | Comments(0)

リスト Volume 91 2012.07.14 ゲスト:田口史雄 ライヴ:ジョー長岡

***森山兄***

01 Roger Morris / Golightly's Almanac
02 Lambchop / Never My Love
03 Julia Stone / The Memory Machine
04 Roy Bookbinder / That'll Never Happen No More
05 吉川忠英 / 今だけは
06 New York Voices / Me and Julio Down by the Schoolyard
07 Julius Wechter and The Baja Marimba Band / I'll Marimba You
08 The Mike Sammes Singers / It Takes a Woman
09 Daniel Martin Moore / Dark Road
10 ラジ / 気分を出してもう一度
11 Rumer / Traveling Boy
12 笹倉慎介 / ロッキング・チェアー・ガール '09
13 Beachwood Sparks / Forget the Song
14 Al Anderson / Drinkin' on the Weekend

〈コメント〉
♪01 ザ・バンドの(音楽的)そっくりさんコンテストが開催されたらぶっちぎりで10週くらい勝ち抜きそうな70年代英国のシンガー・ソングライター。『ファースト・アルバム』より。余談ですが、掛布って野球やってたくせに「ファースト」って言えてませんよね。ずっと「ホワスト」って言ってる。(YouTube)

♪02 いわゆるひとりユニット。『ミスター・M』より。ジャケットのイラストが、なんとなくこの日のライヴ・ゲストのジョー長岡さんに似ているのではないかと思ってプレイ。ジョーさんいわく、ゲンスブールみたい、とのこと。たしかに低音のヴォーカルの雰囲気はそうかも。(YouTube)

♪03 オーストラリアがどっかのひとで、兄だか弟だかのアンガスさんと組んでデュオで活動していましたがソロ作もいままで2枚出ています。これはファースト・ソロのタイトル曲。(YouTube)

♪04 たぶん70年代に活躍したフォーキー。フィンガー・ピッキング・スタイルのギターが気持ちよく、とくに名盤とかでは全然ないと思いますがずっと聴いていても飽きないのではないかという気分になります。実際どうかは不明。アルバム『トラヴェリン・マン』より。(Amazon)

♪05 現在は、アコースティック・ギターの名手として、福山雅治、チャゲ、夏川りみなどのバックで弾いているそうです。74年のファースト・アルバム『こころ』より。(Amazon)

♪06 よく知らないひとたちです。ユニオンで中古のコーナーを見ていたら『シング・ザ・ソングス・オヴ・ポール・サイモン』というアルバムがあって、わたしはポール・サイモンが好きなので、400円くらいだったのでまあ買ってみるかくらいの気分で購入。(allmusic)

♪07 60年代A&Mの、ティファナ・ブラスと似たような位置づけのグループ。ナイスな豚ジャケ、『フレッシュ・エアー』より。(YouTube)

♪08 50年代~60年代にかけて活躍した英国のヴォーカル・グルーブ。『ザ・サウンド・オヴ~』より。このアルバムに関して言うと、ソフト・ロック・ファンあたりにもアピールするのではないかと。(Amazon)

♪09 オシャレとルーツィーという、相反する要素を見事に共存させた、類まれな才能の持ち主だと思います。アルバム『イン・ザ・クール・オヴ・ザ・デイ』より。(YouTube)

♪10 日本人による和製シティ・ポップ。アルバム『ハート・トゥ・ハート』より。加藤和彦の曲だと思います。(YouTube)

♪11 英国のシンガー・ソングライター。わたしがいまいちばん安心して聴ける声です。今年出た、70年代の男性シンガー・ソングライターのカヴァー集『ボーイズ・ドント・クライ』より。作曲はロジャー・ニコルズで、オリジナルはポール・ウィリアムス。わたしはアート・ガーファンクルのカヴァーで親しんできた曲です。ライヴの映像→(YouTube)

♪12 半年くらい前だったか、中村まりと対バンでライヴしたのを見に行って、その予習がてら買い求めたミニ・アルバム『カントリー・メイド』より。ピースフルな雰囲気に憧れて入間に移り住んで、そこでステューディオとか喫茶店とかを経営しながらのんびり暮らしているそうです。そういう経歴を聞くと、悪い人ではないんだろうけど冗談通じなそうだなあと思ってしまいます。申し訳ありません。音楽的にはひとりはっぴいえんどです。(試聴)

♪13 西海岸のソフト・サイケ・ポップ・グルーブだった気がしますが、11年ぶりだかに出した『ザ・ターニッシュト・ゴールド』は、ソフト・サイケ・カントリー・ロックになっていました。なかなかの好盤で、年末に年間ベストテンとかに入れるひともいそう。(YouTube)

♪14 元NRBQの巨漢ギタリスト。軽快な……こういうのなんて言うんでしたっけ、ブギーでいいのかしら。(Amazon)

***森山弟***

01 St German / Rose Rouge (2000)
02 ポラリス / Slow Motion (2001)
03 Kings of Convenience / Mrs. Cold (2009)
04 Erin Ivey / Chocolate (2007)
05 Tamas Wells / Valdar Fields (2006)
06 Vikki Clayton / Fotheringay (1995)

〈コメント〉
♪01 四つ打ちが聴いててちょっと疲れるのでジャンルとしてのハウス・ミュージックに心酔することは今後もないと思うけど、こうしてジャズのエッセンスを上品に取り込んでいただけると言うことないです。「Tourist」より。

♪02 デビュー当初はフィッシュマンズとの比較で苦労したんじゃないかと勝手に想像したもんですが、重厚さと浮遊感の不思議なバランスはそれなりに独特だと思うしこれはこれで好きです。「ポラリス」より。

♪03 ノルウェーのアコースティック・デュオ。静謐!「Declaration of Dependence」より。

♪04 テキサス州オースティン在住のチャーミングなSSW。現地の同僚に教えてもらって以来よく聴いてます。「11th Floor」より。

♪05 ミャンマー在住のオーストラリア人SSW。00年代に聴いた中ではもっとも美しい曲のひとつと思われます。「A Plea En Vendredi」より。

♪06 英国フォークの伝説サンディ・デニーの再来と言われるヴィッキ・クレイトンによるサンディ・デニーのカバー・アルバムより。もはや本人と区別がつかない完成度。「It Suits Me Well: Songs of Sandy Denny」より。

***田口史雄***

01 Aloe Blacc / I Need a Dollar
02 Sharon Jones & The Dap-Kings / How Long Do I Have To Wait For You?
03 Mayer Hawthorne / I Wish It Would Rain
04 Seal / A Change Is Gonna Come
05 Mayer Hawthorne / Maybe So, Maybe No
06 Lee Fields & The Expressions / Ladies
07 Black Joe Lewis & The Honeybears Cole / I'm Broke
08 Antibalas / Makossa (feat. Mayra Vega)
09 The Soul Snatchers / Crushed Ice
10 Antibalas / Indictment

今回の選曲は、現代のソウルシンガー達の活躍をきいてほしい、ただただそれだけの理由で選曲しました。あまり深い意味はないです。

***森山弟***

01 Poison Ivy (of The Cramps) / Peter Gunn (1996)
02 Paul Weller / Wake Up the Nation (2010)
03 スランキーサイド / 大きいけど ちいさな猫 (2012)
04 Prefuse 73 / The Class of 73 Bells (2007)
05 由紀さおり&ピンク・マルティーニ / マシュ・ケ・ナダ (2011)
06 ロンサム・ストリングス / Buck Greek Girls (2003)
07 Asylum Street Spankers / Digga Digga Doo (2004)
08 大橋トリオ / California Dreamin’ (2011)
09 堂島孝平 / 君は天然色 (2003)
10 New Cool Collective Big Band / Circus Circus (2010)
11 鈴木祥子 / 舟 (Crippled little boat) (2000)

〈コメント〉
♪01 サイコビリー界の重鎮によるヘンリー・マンシーニのカバー。超ガレージ。「暗闇でドッキリ~ヘンリー・マンシーニ・トリビュート」(廃盤)より。

♪02 ポール・ウェラーはいくつになっても元気ですね。なかなか枯れないのが素晴らしい。「Wake Up the Nation」より。

♪03 今年出会った邦楽でいちばんガツンと来たスランキーサイド。最新作「Rare flared flare」より。

♪04 良質な実験的ヒップホップ。School of Seven Bellsをフィーチュア。「Preparations」より。

♪05 昨年から話題の由紀さおり「1969」よりセルジオ・メンデスの名曲。

♪06 70年代以降アメリカのルーツ音楽をベースにした音楽が日本でも広まったものの、ここまで消化しつくしたグループはいまだ見たことがない。「NEW LOST CITY RAMBLERS」より。

♪07 オースティンのコミカルなルーツ音楽グループ。ごきげんなジャグ・バンドっぽいたたずまい。これも現地の同僚に教えてもらいました。「Digga Digga Doo」より。

♪08 ママス&パパスのカバー。大橋トリオは今後もオリジナルとカバーを交互に出すスタイルを継続していただけるとありがたいです。「FAKE BOOK II」より。

♪09 大瀧詠一のカバー。夏ですからね。「djkh calendar -Dojima Kohei's Second Anthology-」より。

♪10 オランダのソウル・ジャズ・グループ。今年のフジロックにも来てました?「パチンコ」というアルバムより。

♪11 敬愛する鈴木祥子がすべてのパートをひとりで多重録音した「Love, Painful love」より。岡村靖幸のイケナイコトカイもここでカバーしてます。

***ライヴ:ジョー長岡***

01 素晴らしき日曜日
02 道の途中
03 あじさい
04 GIRL(ジョンレノン/ジョー長岡)
05 ブラザー軒(高田渡)
06 夜釣り

04、05以外はジョー長岡作詞作曲

***森山兄***

01 だいだらぼっち / 真夜中のギター
02 Agnes Obel / Close Watch
03 轟渚 / 少年
04 Ramsey Lewis / Unchain My Heart
05 オリジナル・ラブ / カミングスーン
06 Nick Lowe / I Love the Sound of Breaking Glass
07 O.S.T. "Emperor of the North" / Terror Chase
08 ロンサム・ストリングス&中村まり / ロンサム・フォー・ユー
09 Doyle Lawson & The Quicksilver / The Rich Man
10 Joe Houston / Out on a Limbo
11 直枝政広&朝日美穂 featuring 上田禎 / カルアミルク

〈コメント〉
♪01 独自というより奔放な活動を続ける(ジャズ・)ヴォーカリスト酒井俊が、林栄一(アルト・サックス)、田中信正(ピアノ)と組んだグループ。アルバム『螺旋階段な日常』より。作詞:吉岡オサム、作曲・編曲:河村利夫、歌唱:千賀かほるによる1969年の曲のカヴァー。本人のサイト。

♪02 デンマーク出身の女性シンガー・ソングライター。アルバム『フィルハーモニクス』より。ジョン・ケイルのカヴァー。(YouTube)

♪03 発売されたばかりのセカンド・アルバム『名もなきあなた』より。するっと聴けてしまうのであまり意識されていないのかもしれませんが、かなり特異なヴォーカリストだと思います。この曲なんかかなりアクロバティックだと思います。このPVは轟さんが綺麗に撮られているのもよいと思う(実物が綺麗でないという意味ではない)。

♪04 レイ・チャールスで有名な曲。『ライヴ・イン・トーキョー』より。日本にこんなにもゴスペル的な音楽が響いていた瞬間があったと思うと興奮しますね。(Amazon)

♪05 スチャダラパーをゲストに迎えて、90年代を甘酸っぱく回顧したナンバー。なんですが、会場がざわざわしすぎてて、誰も聴いてなかったよねコノヤロー。アルバム『白熱』より。(YouTube)

♪06 イヴェント名のピュア・ポップ・フォー・ナウ・ピープルっていうのは、ニック・ロウのファースト・アルバム『ジーザス・オヴ・クール』がアメリカで発売されるときに、そのままだとなんかキリスト教団体的にヤバいことになるんじゃないかってことで(たぶん半分冗談で、これくらいにしときゃいいんじゃねえのってニュアンスで)つけられたタイトル。これはそのアルバムからの曲です。(YouTube)

♪07 映画「北国の帝王」のサントラより。列車にタダ乗りしようとする男たちと、そうはさせまいとする鬼車掌との戦いの映画(ほんとうです)。その車掌を演じたアーネスト・ボーグナインさんが亡くなったので追悼っぽくプレイ。その映画の予告篇→(YouTube)

♪08 日本人離れしたシンガー・ソングライターと、異能の弦楽器集団によるコラボレーション作『フォークロア・セッション』より。コラボレーションの見本みたいなアルバムですね。(Amazon)
オリジナルはカーター・ファミリー。(YouTube)

♪09 ゴスペルとブルーグラスの融合した音楽。こういうのいろいろ聴いていきたいんですが、なかなかとっかかりがつかめないです。軽快に始まったかと思うといきなり歌詞が抹香くさい。ライヴの模様→(YouTube)
アルバム『シング・ミー・ア・ソング・アバウト・ジーザス』より。(Amazon)

♪10 下世話なテナー・サックス奏者。試聴できるところが見つからなかったので、ジャケだけ見てください。そいでもってピンと来たひとは聴いてほしいですしピンと来なければわざわざ聴かなくても大丈夫です。(Amazon)

♪11 『トリビュート・トゥ・ヤスユキ・オカムラEP』より。このプロジェクトは発展して、岡村ちゃんのトリビュート盤(フル・アルバム)に結実しましたが、そっちは箸にも棒にも引っかからない出来のものばかりだったような気がします。(Amazon)
これも、直枝のヴァージョンはないっぽいので、岡村ちゃんのオリジナル・ヴァージョンを貼っときましょう。(YouTube)

***おまけCD『Beer, Beer and More Beer』曲目***

01 Pokey LaFarge & The South City Three / Drinkin' Whiskey Tonight
02 Asylum Street Spankers / Beer
03 The Electric Flag / Wine
04 The Pirates / Drinking Wine Spo-Dee-O-Dee
05 The Pogues / Streams of Whiskey
06 ボガルサ / ワン・スコッチ、ワン・バーボン、ワン・ビア
07 Earl Bostic / Who Snuck the Wine in the Gravy
08 Ry Cooder / My Old Kentucky Home (Turpentine & Dandelion Wine)
09 岩渕まこと / ウィスキー・ドライブ
10 The Isley Brothers / Spill the Wine
11 Professor Longhair / Rum & Coca Cola
12 Cal Tjader / Hot Sake
13 The Soultwisters / Tequila Afternoon
14 Dorothy Ashby / Wine
15 Howard Roberts / Days of Wine and Roses
16 アン・サリー / 酒とバラの日々
17 Feist / Brandy Alexander
18 Tunng / With Whiskey
19 Linda Thompson / Whiskey, Bob Copper and Me
20 カルメン・マキ&OZ / きのう酒場で見た女
21 Ronnie Lane & Slim Chance / One for the Road
22 直枝政広&朝日美穂 featuring 上田禎 / カルアミルク
☆お酒に関係した曲を集めました。
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by soundofmusic | 2012-08-06 17:11 | PPFNPセットリスト | Comments(0)