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元気な芋虫

d0000025_8282852.jpg何日か前のこと、ニック・ロウのサイトに突然影絵(写真上)が出現し、25日に重大発表をする、ついては少しずつこの影絵からヒントが飛び出てくるよ! と言ってきなすったので、すわ一大事、まさかのスーパー・グループ結成か、あるいはなにかの再結成か、と色めき立ち、毎日のようにサイトを見に行っては、そのたびごとに犬だとかおばあさんだとかか出てくるのを確認しては、わっかんねぇなあ、と首をかしげておったわけですが、最終的に公表された状態が、ちょっとウェス・アンダーソンっぽい、写真下のもの。10月29日に、音楽人生40年余にして初のクリスマス・アルバム(英語だといまはそうは言わないわけですが、適当な日本語が思いつかないので便宜上そう呼びます)『クウォリティ・ストリート』がリリースされるとのお知らせでした。っていうかさあ、こんなもん、少しずつヒントを出されたってわかりっこないじゃん!

もう公開してしまってますが、期間限定で全篇フル試聴できたので何度か聴いてみましたところ、「サイレント・ナイト」だとかの定番に加えて、ロン・セクスミスの書き下ろし曲や、ロイ・ウッド率いるウィザードの「毎日がクリスマスだったら」(このヴィデオはウォンブルズっぽい)なんかを含む全12曲。アルバムのダイジェストはここで聴けますので、お試しください。

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試聴ネタもうひとつ。ヴァン・ダイク・パークスの『ザ・スーパー・チーフ』がこちらで全篇フル試聴可能です。今年のレコード・ストア・デイにLPのみで限定発売され、わたしには存在さえ知られることのなかった作品。来月出る日本盤CDの商品説明によると、「ヴァン・ダイクが1955年に初めて鉄道でアメリカを横断した旅を描いた、未発表のオーケストラル・アルバム。」だそう。これもさっそくほぼ通しで聴いてみましたが、よいですね。

ちなみにスーパー・チーフとはシカゴとLAを結んでいた列車の名前で、日本語のウィキペディアにも項目があるのでそこを見るといろいろ分かります。英語版のページに載っている1948年の事故の写真は、元気のいい芋虫みたいで、微妙にかっこいいですね。

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いつもうかうかしがちで告知が遅れがちな月例DJイヴェント「黒の試走車」ですが、次回8月3日の情報を掲載しました。まずはご覧いただき、ただしご覧いただくだけではなく、こぞって遊びにいらしてくださいね。ゲストは籠さんと、ひろみ(yu mei)さんです。よろしくどうぞ。
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by soundofmusic | 2013-07-27 09:07 | 日記 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.77

d0000025_13445974.jpg日時:2013年08月03日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
料金:500円+1オーダー(500円~)
DJ:あずまきょういち/チバ/森山兄
ゲスト:/ひろみ(yu mei)

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

遅くなりまして申し訳ありません。当イヴェントは毎月月初の開催のため、いっつも、来月の話だとおもって油断しているうちに当日が接近しているというパターンです。こちらのイヴェントもあとわずか8日後ですので、万障お繰り合わせのうえお越しください。

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by soundofmusic | 2013-07-26 13:54 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

神はいないのに

d0000025_1312013.jpgさて土曜日はそんなこんなでしたが、日曜日はクアトロでオリジナル・ラブを見ました。1996年、2012年に続いて3度目。ひさびさに見た去年も、たいがい驚いたものでしたが、今回はさらに針が振り切れてた。メンバーはコーラスの真城めぐみ以外はたぶんみんな揃いの衣装で、黒のシャツに原色の細いネクタイというニューウェイヴ仕様。出てくる音はといえば、ぶっといシンセのリフに裏打ちっぽいドラムが重なり、そこに田島の分類不能なテンションが乗っかってくると、やっぱり興奮せざるを得ない。

私事ですが、高校生からはたちくらいまでの間、70年代後半から80年代前半あたりの、ニューウェイヴとか(日本では)テクノ・ポップと呼ばれていた音楽をよく聴いていましたが、いろいろ聴いてみてもどれもこれも結局、人間くささが抜け切れてなくて、そこがいまいち不満?でした。人間社会において機械になりきる強靭な意志(それはすごく人間的なものなわけだけど)を持っていたのはクラフトワークだけだったんじゃないか。そしていまは、ラップトップ1台あれば音楽が作れてしまう世の中で、だからといってそれをわざわざロボット的な営為であるとは誰もみなさない。まあこのことは今度時間のあるときにでも……。

で、若いころのわたしは、機械っぽい表象を目指していながら人間くささが残っているものを「中途半端」とみなしていたわけですが、今回のオリジナル・ラブを見たら、いやいや、そこがよかったんじゃないか、とようやく思いました。つまり、1980年代前半の原宿にはピテカン族もいれば竹の子族もいて、彼らがすれ違う往来にはまだ傷痍軍人もいた。そういう時代の、汗くさいニューウェイヴ、呼吸したり飯をくったりするロボットの音楽。

むやみやたらに放出されるエネルギーには、パンクっぽかったとも聞くプラスチックスのライヴってこんな感じだったのかな、と思いましたし、ズンドコズンドコいうリズムにはアダム・アントを連想しました。家でBBCのラジオ聴いてるとたまにアダム・アントがかかって、けっこうかっこいいんですよ。田島貴男はヴァンパイア・ウィークエンドに注目してるそうだけど、確実にトーキング・ヘッズ→VWなニューヨーク感もある。

かと思うとアンコールの「ラヴ・ソング」。連日の猛暑の話題から入って、♪倒れないでくれ/倒れないでほしい♪という歌詞を、それこそ倒れる寸前のゆっくりなテンポで、ねばっこーく暑苦しーいソウル・マナーで、熱唱。去年のトゥアーでの同曲のライヴ映像がこちらですが、今年のは、さらにスローでさらにソウルフル。なんかのときのルー・リードのライヴで、めちゃくちゃ遅いテンポで「スウィート・ジェーン」をやっててかっこよかったな、なんて思い出したり。(たしか)オーティス的なあいのてを入れながら、ステージ上をうろうろしながら歌う田島に当たるライトがかっこよくて、こういうのってソウルのライヴ盤のジャケでありそう。そして唐突に、勝新を連想したり。さらに言うと、田島貴男はインド映画に出たりするとおもしろいんじゃないか。主人公の友人役とかで。

音楽に限らずなんにしても、作り手と受け手の双方に、まあこのくらいでいいんじゃないスか、という暗黙の了解ってあったりするものですが、やっぱりそこを突き抜けるときの快感って確実にあって、あれっ、そんなとこまで行っちゃうんだ?みたいな瞬間に触れるとわくわくする。当たり前だけどミュージシャンってサーヴィス業なんだよなあってことをひさしぶりに思い出しました。で、この過剰なサーヴィスに接して最後に思ったのは、もしかしたらタイニィ・ティムってこんなひとだったんじゃないかと。音楽性は違うけど、歌が体の中からあふれだして、口に栓かなんかするまでずっと歌ったり踊ったりしているっていうね。

そういう音楽には聴く側もそれなりに反応するもんで、終演後、客電がついてSEがけっこう大きな音量で流れて完全に追い出し/追い出されの時間に入ってもなお、少なからぬ数のお客さんがえんえんと「田島! 田島!」コールを続けてたのが印象的でした。森山弟&宇内さんと合流する都合があったので途中まで見物してたけどあきらめて降りてきちゃいましたが、まさか田島だけ出てきて弾き語りで「惑星」とかやったりしてないだろうな。そんなことがあったら死んでも死にきれない。

ところで以下、備忘というか業務連絡めきますが、トゥアーの日程を見ていたら、宇都宮でも田島貴男のライヴがあることが判明。岡本にあるコーヒールンバという店で、けっこういろんな(宇都宮にはこなさそうな)ミュージシャンを呼んだりしているようなので、帰省のついでになんかを見るのもおもしろいかも、と思いました。カジヒデキとかヒックスヴィルとかもやるような店。店主は同世代か? まあ、だいぶ前に宇都宮を離れたわたしの感覚では、岡本は宇都宮には入んないですけどね。
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by soundofmusic | 2013-07-16 13:19 | 日記 | Comments(0)

海はないのに

d0000025_16142675.jpg昨晩のPPFNPにお越しくださったみなさま、どうもありがうございました。比較的たくさんの方のご来場と、ゲストDJティームであるudon punk、そしてジョー長岡のうたと演奏とで、たいへん楽しい(≒赤字の心配がいつもより少ない)時間になりました。深く感謝いたします。

終演後、ジョーさんは、次回の当イヴェント登場時(2014年7月予定)の際にやってほしいことのリクエストを受けておられました(わたしからではなく)。また、当イヴェントの100回目(2014年1月予定)には、ジョーさんが仕切ってなにかしてくれるそうなので、それも楽しみに待ちたいと思います。

なお、今回のおまけCDは、海の日に起こりがちな海難事故に継承を鳴らす意味もこめて、海っぽい曲を集めておりますが、タイトルの『No New Wave, Only the Sea』について。これは、フランスの映画監督であるクロード・シャブロル(故人)の発言「There is no new wave, only the sea.」に由来しております。たぶんヌーヴェル・ヴァーグについてなんか質問されて、それに対する回答なんだろうと思います。ちなみに筒井康隆は、中央公論社の伝説的文芸誌「海」が廃刊になったとき、海がなくなっても波(新潮社のPR誌。こちらは現存)はあるなんておかしなもんだ、みたいな発言をしていた気がします。これはシャブロルの言葉を念頭に置いたものなのか、それともたまたまなのか、ご存知の方はご一報ください。

それと、お配りしたもうひとつのおまけである冊子「ジョー長岡を紹介します。」ですが、いくつかの細かいミスのほかに、でっかいポカが発見されまして、肝心のジョー長岡の連絡先とかが書いてないという。まあこんなご時勢ですから、検索していただければブログやツイッターにいることがすぐ分かるはずです。うたや演奏、体型や発汗量についてのご意見ご感想は、直接本人に伝えてください。それ以外の寄稿者については冊子に載せましたのでそちらを参照のこと。

我が家に若干の残部がございます。どっか(lilmagとか)に出そうかなとも思ったのですが、内容的になんかそういうアレでもない気がしますので、どうしても欲しいって方はご連絡いただければ、都合します。
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by soundofmusic | 2013-07-14 16:15 | 日記 | Comments(0)

曲り角にきた?

d0000025_216217.jpg土曜日のPPFNP(詳細はこちら)の際に配る冊子「ジョー長岡を紹介します。」の印刷が完了しました。B6判22ページ、それなりに読み応えのある内容になっていると思います。ジョーさんを知っているひとも知らないひとも、ぜひ土曜日、エッジエンドにお越しの上、ジョーさんの歌を聴いて、この冊子を持って帰って読んでもらえたら、と思います。

「サウンド・オヴ・ミュージック」という冊子は、現在はほぼ、年に一度のアンケート号のみの発行になっていますが、従来は、PPFNPの開催のたびに(ということは隔月で)発行されていたんですよ。知らないひとのほうが多いだろうから書いとく。なもんでzine活は慣れているはずなのに、ひさびさに作るとけっこうめんどくさい。でもやってみたら、すンげーおもしろい。バンドやったり、自主映画撮ったりするのはこんな気分かもしれないね。一緒にするなと言われそうだけど。

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☆Pure Pop For Now People Volume 97


2013年07月13日(土)18時~22時

渋谷エッジエンド(Tel:03-5458-6385)

800円(1ドリンク&おみやげ付き)

DJ:
udon punk (CEO & nibosi)
森山弟(弟)
森山兄(兄、サウンド・オヴ・ミュージック)

ライヴ:
ジョー長岡

ライヴは20時から20時半の間くらいにスタート予定。ジョーさんのブログに当日に向けての意気込みが書かれているので、そちらもご一読ください。

それでは当日、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています! さてこれから、おまけCDの焼き増しタイムに突入です。がんばれディスク・ドライヴ。
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by soundofmusic | 2013-07-10 21:07 | 日記 | Comments(0)

モップ

d0000025_17331922.jpg当日いきなりお渡しして、サプライズ的に驚かせてびっくりしてもらおうかなとも思ったんだけど、せっかくだからこういうことは早めに告知して集客に生かしたい。ということで、07月13日のPPFNPのおまけについてちょろっと。

通常回のPPFNPでは、森山兄弟が日々増殖し続けるお互いのCDコレクションの中から選曲してコンパイルしたCD-Rを配布していて、これはどうも、よく聴いてくれるひとと一度も聴かないひとにスパッとわかれているような印象なんですが(根拠なし)、07月もそのCD-Rは配布されるのですが(まだ選曲してない)、それプラス、特別なおまけが追加されます。

ゲストで歌ってくれるジョー長岡を紹介する、20ページ程度の冊子です。内容はジョー長岡についての4人のエッセイ、ジョー長岡への質問とその回答、わたしによるジョー長岡へのインタヴュー、などです。わたしのうっとうしい文章はほとんど載りませんのでみなさまに安心してお読みいただけます。こちらも鋭意製作中≒原稿到着待ち中! 

ジョー長岡に話を聞くために、先月、中野新橋の彼の家を訪れました。どこかで拾ってきたものを白く塗りなおした薬棚だとか、どーんと木の重量感がそのまま切り出されたようなテーブルだとかがあって、ああなるほどこのひとの家なんだな、と思いました。初めて遭遇したまあまはモップみたいな毛並みのよさでした。そして、録音したものを起こしていると、自分の質問の卑俗さばかりが目立っていて、自分のことだとおもうとみっともなくて耐えられないんですが、他人事だと思って聞くと、ジョーさんの懐の深さのいい引き立て役になっていると思いました。

基本的には、当日いらしてきたみなさんのみへの配布となります。ご都合つけて遊びに来てください。

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その前に、今週の土曜日(06日)は「黒の試走車」です。こちらもいつもどおり快送の予定! 両方来てね!
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by soundofmusic | 2013-07-03 17:33 | 日記 | Comments(0)