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リストVol.114 2017.07.08 ゲスト:多数 ライヴ:檸檬葉with萩原信義、鈴木わみ&音璃、阪本正義withまじ

***森山兄***

01 ピチカート・ワン feat. 甲田益也子 / 美しい星
02 Joan Shelley / The Push and Pull
03 James Elkington & Nathan Salsburg / Reel Around the Fountain
04 山本精一 / キャンディ・セッズ
05 A.S.A.P. / Chuo Freeway
06 Pastiche / My Love so Sweet
07 Rocky Sharpe & The Replays / Heart

<コメント>
♪01 小西康陽のソロ・ユニット。『わたくしの二十世紀』より。

♪02 ケンタッキー州のSSW。ウィルコのジェフ・トウィーディのプロデュースしたセルフ・タイトルドな新作より。ライヴの様子→(YouTube)

♪03 そのシェリーさんの作品によく参加しているギタリストふたりのインスト・デュオ。スミスのカヴァー。『Ambsace』より。(YouTube)

♪04 VUのカヴァー。『プレイグラウンド・アコースティック』より。(YouTube)

♪05 90年代にちょっとだけ活動した、ユーミンの曲を主にカヴァーする女ブラコン・トリオ。動画が見つからなかったので(ちゃんと探せばあると思う)、スウィング・アウト・シスターがやってるやつでも聴いてみて。→(YouTube)

♪06.はジャパン・マネーで作られたAORコーラス・グループ。サザン「いとしのエリー」の英語カヴァー。『That's R & B-Bop』より。CDはなかなか見かけないので、売ってたら買ったほうがいいです。(YouTube)

♪07 80年代英国のドゥワップ・グループ。ロックパイルのカヴァー。ベスト盤より。(YouTube)

***森山弟***

01 [re:jazz] / Quiet Night "Out of the Cool Version"
02 United Future Organization / Cosmic Gypsy
03 Ida / Don't Worry Baby
04 小島麻由美 / SWEET MEOMRIES
05 Marlena Shaw / So Far Away
06 Zaz / J'ai deux amours
07 Kocani Orkestar / Rainy Day Woman #12&35

***THE HIGH BRIDGES***

01 MGMT/Kids
02 Linkin Park /Session
03 Limp Bizkit /Take Look Around (The From M:I-2)
04 Wezzer /Pork and Beans
05 Green day/When I Come Around
06 Primal Scream/Country girl
07 Plus/Common People
08 The Smith/Bigmouth strikes again
09 The Strokes/12:51
10 Blankey Jet City/ディズニーランドへ
11 Maroon5/This Love

***ライヴ:檸檬葉 with 萩原信義***

01 あの娘がくれたブルース(浅川マキカバー)
02 誕生日(加川良カバー)
03 あたしの正体
04 ちゃんとブルース
05 ハスリンダン(浅川マキカバー)
06 中和!
07 にぎわい(浅川マキカバー)

***Akira Furusawa***

01 Chic/Le Freak
02 Stevie Wonder/SUPERSTITION
03 Kool&The Gang/Jungle Boogie
04 Bee Gees/Staying Alive
05 KC & The Sunshine Band/That's The Way
06 Earth Wind & Fire/Boogie wonderland
07 Blondie/Call Me
08 The Clash/Rock the Casbah

***TAKASHI FURUSAWA***

01 positive force / we got the funk
02 roy ayers / running away
03 begninng of the end / funky nassau
04 sylvia striplin / give me your love
05 cymande / bra
06 loleatta halloway / runaway
07 talking heads / once in a lifetime
08 the rolling stones / miss you

***ライヴ:鈴木わみ&音璃***

01 星占い(わみ作・音璃歌唱)
02 家出(わみ作・音璃チャチャ入れ)
03 I say(音璃作・わみ歌唱)
04 よあけ(音璃作・わみピアノ)
05 恋のバカンス(オケ流して2人歌唱・途中ダンスソロあり)
06 ぶらくりブルース(音璃作・2人で演奏)

***Shinchang***

01 Tamil Rogeon / De manha (feat. Heidi Vogel)-capoeira
02 Tanika Charles / Sweet memories
03 江利チエミ / おてもやん
04 Cindy Lauper / iko iko
05 B. Bravo / Stay the night Mr. Carmack Remix
06 Willie Hutch / Ain't that (Mellow, Mellow)

***Andy Zakiewicz***

01 Seu Jorge and Almaz / Everybody loves the sunshine
02 Jorge Ben / Taj Mahal
03 Karl Hector + the Malcouns / Mellow (version)
04 Genesis Gospel Singers / Momma mo akoma ntutu
05 Gnonnas Pedro / Yiri yiri boum
06 Jorge Santana / Darling I love you
07 Letta Mbulu / What's wrong with groovin'

***ライヴ:阪本正義 with まじ***
01 地平線(加川良)
02 雲の上、雲の下
03 夕焼け
04 晩秋
05 歩こう、口笛吹いて
06 私の青空

***森山弟***

01 Lauryn Hill / Can't Take My Eyes Off of You
02 D.A.N / Ghana
03 ボノボ / THANK YOU FOR THE MUSIC

***森山兄***

01 荒井由実 / 生まれた街で
02 ジョー長岡 / 波止場
03 民謡クルセイダーズ / 会津磐梯山

<コメント>
♪01 独身時代の4枚だといまの気分はやはり『ミスリム』かな。その冒頭を飾っていた曲。ライヴの様子→(YouTube)

♪02 この日の司会をしてくれたジョーさんの、もうじき出るホワスト・アルバムより。ライヴの様子→(YouTube)

♪03.は福生の現代民謡バンド。エリントン「キャラヴァン」を織り込んだ不良っぽいラテン風アレンジ。ライヴの様子→(YouTube)

***おまけCD『One Plus One』曲目***

01 The Isley Brothers / Brother, Brother
02 Ben L'Oncle Soul / Little Sister
03 Lucky Millinder & His Orchestra with Sister Rosetta Tharpe / Shout, Sister, Shout
04 The Puppini Sisters / Sisters
05 Ben Sidran / Big Brother
06 I am Robot and Proud / Save Your Neck, Save Your Brother
07 Iron & Wine / Godless Brother in Love
08 Paul Simon / He was My Brother
09 ハンバートハンバート / ブラザー軒
10 Ry Cooder / Brothers
11 Agnes Obel / Brother Sparrow
12 Innocence Mission / Brotherhood of Man
13 Stefan Grossman & Ton Van Bergeyk / Sister Kate's Syncopated Dance
14 Guy Van Duser & Billy Novick / I Wish I were Twins
15 Astrud Gilberto / Take it Easy My Brother Charlie
16 Eddie Roberts / Giorgio's Brother (Chillo e Nu Buono Guaglione)
17 カーネーション / ラヴァーズ&シスターズ
18 Walter Hawkins / Sister
19 Curtis Mayfield / Beautiful Brother of Mine
20 Carole King / Brother, Brother

☆今回のイヴェントのテーマである二人組(兄弟、姉妹など)にちなんだ曲を集めました。
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by soundofmusic | 2017-07-23 00:49 | PPFNPセットリスト | Comments(0)

小松菜奈はいなかった

d0000025_23404125.jpgジョー長岡さんと知り合ったのはたぶん10年くらい前で、彼が湯治直樹さんとちちぼうろというデュオをやってた頃。そのうちPPFNPに出てもらいたい、と思っていたら、もう活動停止するんですよ、と言われ、じゃあその前に、とあわてて出てもらったのが2007年の9月。そのあたりの経緯はここに書いてある。

2010年からは、毎年7月のPPFNPにはジョーさんが出て歌う、というのが恒例となって、7年間続きました。今年(今月)は歌はなかったけど、司会をやってくださったのはご存知の通り。

知り合って最初のうちはおずおずと、そしてしだいにずけずけと、さらに年月が流れるうちにあきらめ半分に単なる習慣として、わたしがジョーさんに言ってたのが、「アルバム作ってよ」というお願いでした。聴いてみたいから、というのがもちろん最大の理由ですが、それ以上に、音楽やってるんだったら折々の記録(レコード)を残しておくべきだろう、親が子供の写真を成長に応じて撮っておくみたいに、と思っているからってのもある。成長した子ども自身や、大人になってからその子供と出会う恋人が、小さいころの写真を見たがるに決まってるのだし。

年末になるとジョーさんや阪本正義さんは、高円寺の古本酒場コクテイル(食べ物とお酒がおいしい)で歌うのがこれもまた恒例となっていて、わたしも2回か3回に一度は足を運んでは、1年を振り返ります。「ジョーさん、来年こそはアルバム作ってよ」「うん、作る、作るよ」みたいな不毛な会話(酔っ払っての口約束)を何度か繰り返した記憶があります。

もうさすがにバカバカしくなってきて、自分がなにか言ってもなんの影響も及ぼすことはないなと気付いたので、ここ3年くらいはそういう話は口に出さないことにしてました。そしたら昨年あたり、ウッドベースのうのしょうじと再会したのを機に急にやる気が出たらしく、あれよあれよという間に録音が進んで、アルバムができちゃった。まあ実際はそんな簡単なもんでもなく、いろいろ紆余曲折があったには違いないんでしょうが、できるときにはできるもんなんだなあ。

4月に寺尾紗穂の武蔵野公会堂のライヴに行ったらジョーさんもいて、ライヴのあと、わたしと妻とジョーさんとでバーミヤンで夕飯を食べました。吉祥寺、ほかにもいい店いっぱいあるだろうになぜバーミヤンかというのにも一応理由があって、しかしこの話には関係ないので割愛しますが、そのときに、アルバムの帯のコピーを考えてくれないか、と頼まれました。何年か前、もしアルバムが出るとしたら、という仮定で、「ギターを持ったランディ・ニューマン」というコピーを勝手に考えたことはあったので、ふたつ返事で引き受けて、さっそくその日、ごはんを食べ終えて吉祥寺駅に向かう道すがら(たしか雨が降ってた)、「女々しくってごめんなさい」はどうだ、と提案してみたところ、「まだ音源なにも聴いてないじゃん!」と却下されました。

で、音源が届いたのは6月。ちょうど旅行中だったので、四条河原町のネットカフェでひとまずダウンロードして、一度通しで聴きました。それから数日間は、実際に音を聴くことはせずに、関西各地をぶらぶらしながら、どんな言葉がふさわしいだろうかと考えてた。小豆島では原付を借りて島をほぼ1周。「海ー!」「山ー!」と「溺れるナイフ」ごっこ(なぜか小松菜奈はいなかった)しているうちに思い浮かんできたのは、「海から来た流れ者」とか「霧笛が俺を呼んでいる」とかで、ほんとに日活映画のタイトルのセンスはすごいなと。

東京に戻ってきてからは、松本隆のエッセイ集「微熱少年」を読んだり、ユーミンの『ミスリム』を聴いたりしながらマジメに取り組んでたんですが、そしたら行きがかり上、帯の裏(っていうのは、かぶさって見えなくなっている側のことじゃなくて、裏ジャケ側に来る部分のこと)の文章も担当することになりました。

私事ですが、わたしは帯については一家言あるほうでして、ただかぶさっているだけでなにも書いてない帯はとにかく許せない。せっかくつけるのならば、できる限り文字情報を載せるべきだ、と主張して、小さな字でいろいろ書いてあるCDの帯の写真を送りつけたりしました(って書くとちょっと行動が帯オタクっぽくてキモいな)。

そんなわけですので、間もなくリリースされる男一匹ジョー長岡のホワスト・アルバム『猫背』を手に取られた方は、帯のあたりにびっしり載ってる文字を見たら、ああこいつが書いたのか、と思いながらご一読いただけるとありがたい。

今年に入っていちばん聴いたアルバムはたぶん斉藤由貴(そういやこのひとも猫背だ!)のベストで、これは50回くらいリピートしてますが(とくに好きな曲は「初戀」と「MAY」)、ジョーさんのも30回くらいは聴いたはず。わたしにとって『猫背』のほぼ唯一の物足りない点は、新曲がない=知っている曲しか入っていない、ということなんですが、とはいえしかし、いままでほとんどの場合、それらを弾き語りで聴いてきたのであって、今回はそこにうのしょうじのウッドベース、樋口裕志のペダル・スチール、松村拓海のフルートが加わって、新たな驚きがもたらされている。しかもそれは、半端なモンではない。

樋口、松村は数曲ずつに参加して、ここぞってポイントでおいしいところを持ってってますが、ほぼ全曲で聴けるうのしょうじのベースの推進力、ぴったりフィット感、それでいて意外性満載のフレージングには感嘆感嘆また感嘆。なんど聴いても、気付いてないおもしろみが次々に見えてくる。アルバム全体の名義をふたりの連名にすればよかったんじゃないかと、それくらいの貢献度です。

オーネット・コールマンとやっていたころの若き日のチャーリー・ヘイデンだとか、ビル・エヴァンス・トリオのスコット・ラファロ、と比べたらいくらなんでもほめすぎでしょうけど、でも言いたいのはいかにジョーさんがインスパイアされたかということなので、そのたとえで間違ってない。

あとはみなさんご自身の耳と目でお確かめください。PVは「鯰」で、へぇーこの曲をリード・トラックにしたのか、と思ったんだけど、どれにしたらいいのか自分で決められなくて、監督のスッパマイクロパンチョップさんが選んだのだそうです。『猫背』というアルバム自体、いかにも長い歳月かかってようやくできたホワスト・アルバムらしく、やりたいことぎゅうぎゅう詰めのイキった感じがむわっと立ち上ってきてるんですけど、リード・トラックを自分で決められないというエピソードが、これまたいいじゃないの、と思うわけです。
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by soundofmusic | 2017-07-16 23:41 | 日記 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.123

d0000025_2234564.jpg日時:2017年08月05日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
*建物入ってすぐ左側の自動ドアのエントランスには入らず、店舗の並んでるほうをまっすぐ進んで、つきあたりを左に曲がったいちばん奥、行き止まり部分の扉です。
料金:1000円(1ドリンクつき)
DJ:あずまきょういち/籠/チバ/森山兄

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

レギュラーのチバさんも復帰して通常走行に戻る予定の8月です。もはや早くも夏バテ気味のみなさんも多いことと思いますが、あえて道玄坂をえっちらおっちらのぼって、冷えたビールを飲みに来るのもよろしいのではないでしょうか。とくに涼しげな選曲になる気配はありません。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2017-07-15 02:24 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

無粋

d0000025_153979.jpg土曜日のPPFNP20周年パーティにお越しくださったみなさま、DJおよびライヴ・アクトのみなさま、そして司会を務めてくれたジョー長岡さん、どうもありがとうございました。当日のことや思い出したもろもろを書くシリーズの最終回です。

今回特別に、いつもの渋谷エッジエンドから、三軒茶屋のOrbitへと場所を移しての開催でした。スペース広めの、靴を脱いで上がってくつろげるお店なので、本来はもっとゆったり過ごしていただけるはずでしたが、次から次へのお客様ご来場で、完全にキャパ・オーヴァーの状態でした。落ち着けなかった、よく見えなかったなどありましたらすみません。

カウンターのドリンク待ちの列がいつまでたっても途切れないのを見ながら、すげーなーとひとごとのように感心しておりました。ちなみにお店もスタッフおふたり体制で臨む予定だったところ急にひとりお休みになってしまったそうで、たいへんだったと思います。ありがとうございました。

終盤、司会のジョーさんが、われわれ兄弟には内緒でとってきた、森山の父母のコメントを発表する一幕がありました。母は当日来場しましたので、本人がじきじきにコメントを読み上げておりまして、こちらはほぼ内容に誤りはなかったのですが、病床の父からのコメント(兄弟の子供のころのエピソード)は、長年の時間の経過によって多少記憶が変形し、わたし側で把握している事実と異なっている部分が見受けられたため、無粋ではありますが、訂正と補足をおこないたいと思います。弟としてもなにか言いたいことはあるかもしれませんが、それは各自で。

まず、わたしが中学校のときに生徒会長に立候補して、演説の内容を事前に先生にチェックされて修正を求められ、それに抗議して当日、無言で通したというエピソード。

これは明確に誤りです。事前にチェックはあった気がしますが、覚えてない。しかしなにかしゃべったはずです。というのは、規定時間をオーヴァーして舞台袖で鈴が鳴らされたのを覚えているからです。ちなみに落選後、執行部入りを求められて断ったのは事実。

思い返せば中学や高校で、生徒たちが体育館に集められてなにかの議題について話し合ったりする集会的なものがありました。大人になってから否応なしに経験することになる、民主主義の練習的なものだったのでしょう。もちろん学校の体制というものに対しての不満は常にありましたが、同時に、こんな場所で革命は起こりっこない、とも感じていました。

次に、ご質問をいただいた「いいとも旅行」について。これは、小学生のときにわたしが主催していた、日帰り旅行サークルです。栃木県宇都宮市から、電車で東京や横浜にまで行ったりしてました。クラスの約40人のうち、いちばん多いときで20人くらい参加したんだっけな。付き添いはうちの母など大人2、3人で、母はガールスカウトのリーダーなので、慣れてるからいいとして、よく事故が起きなかったなと思います。担任の先生も、そういう余計なことをするガキがいると大変ですよね。もちろん学校とは関係ない活動であるとはいえ、もしなにか起きたら「知りませんでした」では済まないことは目に見えている。自分自身が子を持つような年齢になると、強くそう感じます。

小学生から高校生くらいにかけて、休みのたびにひとりで1泊から数泊の小旅行に出かけていました。大学に入ってからと20代にかけては、1年か2年に1回くらい外国にレコード買い付けに行くくらいで、出かける頻度は下がりまして、30代半ばからまた旅行熱が再燃していろいろ出かけるようになっています。

これも当日披露されたエピソードですが、小学生のころ、たしか東海道線のどこかで、電車の中で大学生に声をかけられました。彼は当時、鉄道旅行のサークルみたいなものをやっていて、小学生がひとり旅をしているのを見かけて、興味を持ったようでした。その後、文通をするようになり、東京の彼の家に遊びに行ったりしたのですが、その何度目かに、性的いたずらをされれかかりました。ベッドの脇の絨毯の上に並んで寝て、ズボンの上から股間を触られたのだったか。直接触られたりはしていません。そういうことがあって驚きましたが、あわてたり取り乱したりはしなかったし、普通に栃木県まで帰ってきました。なにが起きたのかよくわかってなかったのだろうか。親にも話さなかったはずですし、いままで誰かに告白した記憶もありません。ちなみに数年前、彼と同姓同名の男が、男児への準強制わいせつ容疑で逮捕されています。年齢も同じくらいのはずですし、住所も当時わたしが訪ねて行ったのとほぼ同じ地域です。おそらく彼本人なのだろうと思っています。

話変わって、当日も説明しましたとおり、PPFNPは20年間ずっと兄弟主催のイヴェントだったわけではありません。最初はわたしとたひらさんで主催してました。というか先日、1997年7月当時の日記を読み返したら、たひらさんのイヴェントの第1回に出る、みたいに記述されてました。PPFNPという名前を考えたのはたぶんわたしな気がするのですが、このへんのことはもうよくわからない。

それに先立って、95~96年ごろ、たしか埼玉県朝霞の渡辺浩二くんのアパートに集まってCDを聴いたりする会(名前はなんだったかな)というのをやってました。そういうときに、自分でイヴェントをやるとしたらどういう名前にするか、と考えたりしていた記憶があり、コウジくんが「ロック・フォー・ビギナーズ」はどうだ、と提案してきたのをいまでも覚えています。当時、かなりダサいネーミングだとあきれましたが、もしかするとグレアム・ナッシュの『ソングス・フォー・ビギナーズ』からヒントを得たのでしょうか? だとしたらあなどれない。『デジャ・ヴ』っていうタイトルがかっこいい、みたいな中学生っぽい話もしてたね、当時。あと、なんでワーナーから出てた『デジャ・ヴ』の国内盤CDって、解説がついてなかったんですかね。いまだに腹立たしい。

ところで、まだ知らないひとも多いと思うので説明すると、Pure Pop for Now Peopleの名前の由来は、ニック・ロウのホワスト・アルバム『ジーザス・オヴ・クール』がアメリカでリリースされたときのタイトルです。同地での発売元であるコロムビア・レコーズ(言わずと知れた大メジャー・レーベル)が、このタイトルはヤバいんじゃないか、と勝手に忖度して改題したのです。

わたしとしては一応、タイトル流用の許諾を本人から得ようと試みたことは少なくとも2回あって、一度はいつごろだか忘れましたが、イギリスのどこかにあててエアメールを出しました。そして20周年を迎える今年には、ニック・ロウのマネージメントをしている会社にメールしました。どちらに対しても、返事は来ておりません。

さて、スタートした1997年から2005年までは、わたしとたひらさんがレギュラーで、森山弟は東京周辺にいるときには準レギュラーとして参加、という態勢でした。とはいえ、森山弟は留学や仕事で遠隔地に住んでいる時期も長かったので、まあおおむね、たひらさんが脱退して森山弟が正式加入した2005年を境に、第1期、第2期と言えるのかもしれません。

いや待てよ。

土曜日、太田さんに、20年もやっていると終了の危機もあったのではないか、と問われました。わたしは当日最後のあいさつで、こういう晴れがましいことは極めて特別であり、もう2度とない、と断言しました。そこまで言わなくても、あっというまに25年目を迎えそうな気もするのですが、しかしそしたら、そのときわたしは49歳ですよ。なんというか、まあ……。

たしか100回を迎えたあたりで、わたしから弟に、脱退したい旨を伝え、慰留された経緯があります。いつごろからかわたしはまったく集客のための宣伝活動をしなくなっていますし、DJやライヴ・アクトのブッキングもここ数年、一切していません。(BLUEHOURさんにお願いしかけたことはあります。あと出てほしいのは、わっこさん。折坂悠太さんにもお願いしたいけど、もはや難しいだろうな)

当初はそうしたありように心苦しさを感じていたものの、最近ではなにも感じなくなっています。いまや実質的には、森山弟主催のイヴェントに、慣習ないしは付け合わせとして森山兄が付属してくる、第3期に入っているとみなしてよいでしょう。

ですから、というのはヘンですが、土曜日にお越しくださったみなさまも、わたしの存じ上げない方が大半でした。まったく存じ上げない方がたくさんいらして楽しんでくださってるのは別にいいというか、とてもありがたいんですよ。ちょっとだけ困ってしまうのは、わたしとしてもお顔にはたしかに見覚えがあって、あちらからはわたしが森山兄だと(当然)わかっていて話し掛けてこられるみなさまのお名前やご身分を、わたしがあまり覚えていないということなのです。そういう事情ですから、もし当日、わたしに失礼な態度をとられたとお感じの方がいられましたら、お詫びします。(ちなみに少なくとも1名様、その事実に気付いておられる方がいらっしゃいました)

さて、だいぶとりとめなくなってしまいました。そろそろこの文章も終わりに近付いています。最後にちょっとだけ、当日の話に戻って、檸檬葉にゲストとして参加してくれた萩原信義さんのことを。

ほかの出場者のみなさんはわりと何度か拝見してるひとたちで、萩原さんだけ初体験でした。隙間を生かしたフレージング、とてもわたしたちの知っているギターという楽器と同じものとは思えない音、とにかくなにもかもびっくりで、そしてなおかつ、まったくそんなすごいミュージジャンには見えない、そこらのおっさん的な風情(すみません)とのギャップ。落差という点でいうならば、予備校の先生みたいな生の鈴木茂を初めて見たときに近い衝撃がありました。

わたしがカウンターのあたりにいると、萩原さんが、すごい盛り上がってるね~、なにも薬やってないのにハイになっちゃったよ、と楽しそうに話しかけてきました。そこでわたしがなんとなく「昔はよくやってらしたんですか? ドラッグ」と訊いてみたところ、なにもお答えにならず、プイっと体の向きを変えて、ドリンクを買いに行ってしまわれました。

次回は10月です。またいつものエッジエンドでお会いしましょう。

(写真はリハーサル中の檸檬葉と萩原さん、それを見ている鈴木わみさん&音璃さん、左下で写真を撮っているジョーさん、右側は森山弟)
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by soundofmusic | 2017-07-13 01:09 | 日記 | Comments(0)

Twenty years ago today...Again!

d0000025_1359726.jpgヒット作の続篇っぽいタイトル(実際はキャストも話も前作と関係なかったりするやつ)でもって、前回の続きっていうか補足を少し。

気がつくとなんとなく、自分のやっている(やってきた)こと、ものの考え方、現在の状態、そういったあれこれの説明を迫られる機会ってのが意外と多い。他人や世間っていうのはたいてい、「で、ひとことで言うとどういうアレなの?」ってのを求めてくるもので、自分も初対面のひとに対してそういう態度をとることは普通にあるわけです。

理想としては、そんなふうに訊かれたとき、押し黙ったり不機嫌になったり「ひとことでは言いづらいンですよね……」とお茶を濁したりはせずに、自分はこれこれこういう人間で、いまやっているこれはこうした発想で始めていて、将来的にはこっちの方向に進んでいくつもりです、とはきはき答えられるのが自分としては望ましいと思っています。

とはいえまあ、なかなかそううまくいくわけもなくて、たとえば、どんな音楽が好きなんですか? と訊ねられたりすると、ありがちな返事は「いろいろ聴きますね~」で、もうちょっと話が進むと「ここ数年はソウルとラテンにややウェイトを置いています」みたいなことも言うときがある。でもこの答え方ね、話題が広がんないんですよね。いろいろ聴きます、というのは気持ちとしてはウソじゃないけど、実際は好き嫌いが激しくていいと思ったやつしか聴かないし、ソウルとラテンが好き、って答えたら、そう返事されたほうは、あ、ソウルとかラテンが好きなひとなのか、って思うかもしれないけど、そしてそれはウソじゃないんだけど、だからってそういうもんじゃない。

ほら、やっぱり説明が難しいんだよ。極端に言うと、1回1回の選曲なんてのにはあんまり重要性はなくて、連続体のなかの一瞬としては意味があるというか……でもそれって、長年ずっとそばに張り付いて見ててくれよってことでもあって、いくらなんでもそれはおこがましい。みなさん忙しいでしょうし。まあ要するに歴史には転換点なんてのはそうめったには存在しなくて、便宜上そうしたものがあるかのようにふるまってるってだけのこと、なのかもしれない。関係ないけど細野さんもさぁ、「あのときは学生服着てましたよね?」とか「あんときはJBのカヴァーしてたじゃないですか!」とか詰め寄られても困ると思うんですよ。「そのときはそういう気分だったから……」としか言いようがない。って、自分の心象を勝手に細野さんに代弁させてスミマセン。

ところで、弊イヴェントのセットリスト、こちらで2002年ごろの分から参照できます。自分のものに限っていうと、えっなにそれ全然覚えてない、みたいなのは数十曲に1曲くらいかな。意外と変わり映えしませんね。

で、こっからが前回書き漏らした話。CDが売れなくなった、的な話は世間ではさんざんされてきてますし、うちの兄弟についていえば別に関係ない話なので割愛するとして、DJイヴェントをめぐる状況みたいなものは変ったよなーとは感じます。弊イヴェントがスタートした1997年当時、PPFNPのようなノンジャンルうたものイヴェントは目につく範囲では存在してなくて、同じようなことをやってるやつがいたらぜひ友達になりたい、と渇望していましたが、その当時からいまに至るまでの20年間のどこかで、まっそんなことはどうでもいいか、と考えが変わりました。ある時点で変ったのではなくて、時間をかけて徐々に、そうなっていた。まったく同じでなくても面白いことをしているひとたちがいろいろいるのがわかってきたのと、あとはありきたりですが、自分の成長ないしは加齢による気持ちの変化です。

それはそれとして、業界関係者とか、バンドやってるひととかだけじゃなくて、なんでもないただの音楽好きが何人か集まって、どっか場所を借りて、好きな曲をかけるっていうの、いまなら昔よりも簡単にできるし、アナログじゃないとダメとかもう誰も言わなくなったし、それどころか盤なんて持ってなくてもiPhoneでできちゃうし、みんなどんどんやればいいと思う。90年代はみんなそうしてたよ、と書くと歴史の捏造になるから書かないけど。

とはいえ、特定のアーティストしばり(「ザ・スミスnight」)とか、ひとつのジャンル・オンリーのイヴェントは、わたしはあんまり行く気がしないから、好きなひとだけで勝手に盛り上がってください。そのかわり、なにか関係ない同士をくっつけてやれとか、どうしても決まった枠からはみだしてしまって困ったな、みたいなDJは聴いてみたいので、イヴェントやるときは教えてほしいです。

最後に。ここ数年、海外編集のコンピレイション盤を見ていて、これって弊イヴェントのおまけCDと同じ発想だよなあ、と僭越にも感じることがちょくちょくあります。たとえば『君の名を叫びたい~浮かれ男子の妄想ガールズ・ネーム・ソングブック』は、女性の名前を織り込んで歌われたヒット曲を集めたものだし、『男子たち、これが答よ!~女子たちのアンサー・ソング』は、男性が女性に語りかけたヒット曲にあやかって作られた女性からのアンサー・ソングを集めた1枚。他人が作ったとは思えない。どっちも解説、安田謙一だし。

手持ちの中からなにを選ぶか、そして次になにをかけるか、は、それだけでそのひとの個性だし、批評の萌芽でもあるってことはずっと言い続けてるわけですが、せっかくなので違う言い方を考えてみよう。これは、毎日のように新しく考えられては発表される、レシピみたいなものなのかも。どこの家の冷蔵庫にも転がってるこれこれに、あれをかけてこれと混ぜると、あっと驚く意外なおいしさが! みたいな。

レアな食材だとか高級な輸入物、本格的なスパイスも、たまには必要でしょう。でもそういうのは、プロにまかせて、もっぱら外食で味わえばいい。日々の生活を楽しくするのに重要なのは、よしんば毎日でなくても日常的に接するものに対して、自分だったらなにができるか、そしてどうやるか、それを考えて、試して、工夫してみることなんじゃないかな。それやってると、20年くらいは、あっというまにたっちゃうみたいです。

とりとめなくなりましたが、今度の土曜日7月8日は、三軒茶屋Orbitで、PPFNP20周年の記念回です。DJ、ライヴ・アクトともども大増量。それに呼応して入場料やや値上げ。となっておりますが、いずれも今回のみの特別措置となっております。夕方から夜までたっぷりお楽しみいただけますので、ぜひ遊びに来て、音楽の話をしてください。詳しくはこちら
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by soundofmusic | 2017-07-02 14:02 | 日記 | Comments(0)