すでに既報のとおり(さっそくダブってる)、今週金曜日に轟渚さんのアルバム『夜明けの唄』が発売されるわけですが、収録曲「いますぐに」のPVが公開されています。
○ミディ・レコード・クラブによる案内
○YouTubeのページ(直接見たいひとはこちら)
監督は、昨年「不灯港」で若干の話題を呼んだ、PFF(←ちょっとPPFNPっぽい)出身の内藤隆嗣。世の中にPV好きのひととそうでもないひとがいるとしたらわたしは後者で、とくに、あの、演奏をしているフリをするというやつがもう耐えられないのですが(最近はさすがにないのかな、そういうの)、これは、そういう風にはなっていなくって、ほっとしました。
この曲は、3曲入りの自主盤にも入っていますが、こっちのほうがややメロウな感じなのかな。アルバムが楽しみです。
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さて、ここからはまったく関係ない話題。いつも読んでいる
こちらのブログの、オリーブ少女と森ガールを比較する記事「
森とオリーブ:作る側と受ける側」が興味深かったです。
いわく、
オリーブ少女を生みだした世代は、まさに現在60歳前後なのではないかしら。戦後教育を受けて、欧米の文化を漁るように吸収し、近づこうとした世代。言いかえれば、憧れていればよかった世代とも言えるかもしれない。彼らの行動が、奇妙に洋風な日本独自のポップカルチャーを育てたともいえる。
一方、ゼロ年代の若者に仕掛ける世代はといえば、30代~40代かしら。もし森ガールたちに、カワイイだけの一時的なファッション流行しか伝えられなかったとすれば、それは仕掛ける側に、提供できるだけの文化的素養が足りないのかもしれないというのが仮説です。
とのこと。
1973年生まれのわたしは、つねづね、戦後民主主義教育の強い影響下にあるほぼ最後の世代だと自認しているけど、それはオリーヴ少女ともかなりの程度、重なっているのかも。としたら、森ガールズから見たオリーヴ少女世代って、なんかよくわからないことに熱心になってるガムシャラなひとたち、と感じられるんだろうか。
実際、オリーヴ文化的なものにあこがれてフランス語をかじってみたひとたちってたくさんいたと思うし、そのうちの一部のひとたちはもしかしたらそういったことをいま、仕事に生かしているかもしれない。わたしにしたって、洋楽を聴いたりして英語に興味を持ったりしたわけで、それもこれもみんな、戦後を長ーく引きずっている時代特有の、異常な行動だった、ということになってしまうのかも。だいたい、最近の若い人たちって、海外旅行したいとかあんまり思わないらしいしね。
戦後問題は、なかなかしぶとい。