速報です。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの、世間一般ではなかったことになっている、というか、そもそも存在すら知られていない5枚目のスタジオ・アルバム『スクイーズ』が、来月(たぶん)世界初CD化されるとのこと。快挙というか暴挙というか、需要があるのかないのかとかもはやそういったレヴェルの話ではない気がしますが、ともかく(少なくともわたしには)朗報。
こちらで知りました。
なんでこれがなかったことになっているのかというと、ジョン・ケイルはもちろん、すでにルー・リードも完全に不在の状態であったからで(4作目『ローデッド』の録音の最終段階あたりで脱退したんでしたっけ?)、となると、まあ世間様の目から見たらままっこ扱いでもしゃーないかな、と軽く納得はするものの、2作目限りで脱退したケイルと入れ替わりで加入したユールの小器用さが、『Ⅲ』でのポップ路線への劇的な転向に大いに寄与したことは間違いないわけで、『Ⅲ』がいちばん好きだっていうギター・ポップ~インディ・ロック・ファンのみなさんなんかは、ぜひダグ・ユールの代表作である4枚目『ローデッド』→5枚目『スクイーズ』と順を追って聴いていただきたいなーと思うわけです。
写真は、『スクイーズ』と『ローデッド』のジャケット。どちらもデザインはStanislaw Zagorski。このひとは売れっ子デザイナーで、いろいろなアルバム・ジャケを手がけている。当人にとっては単なるひとつのお仕事でしかなかっただろうから、とくにこれに過剰な意味を付与するつもりはないけれど、ま、とにかく、連続性が感じられるでしょ。