山下敦弘「
リンダ リンダ リンダ」を再見。
女子は女子であるというだけで祝福される瞬間がある。たとえそれが映画の中だけだとしても。ひるがえってみるに、男をそういうふうに描いた映画はあまりない気がする。映画監督は大多数が男性だからだろうか。とにかく、この子たちがこうしてフィルムに固定されたことは喜ばしい。
山下の、気まずさに対する感覚は注目に値する。
音楽。いつまでも聴いていたい前田亜季のドラム。ブルーハーツの曲が、まるでビートルズのように聞こえる。やたらとおおざっぱないいかただが、説明はしない。
音楽がいいのはもちろんとして、ぼくだったら、一切演奏シーンを省いてリメイクしたい。それでも充分おもしろいはず。いやむしろ、そちらのほうがおもしろいかも。バンドをやろうとして奔走するだけの少女たち……
にぎわう文化祭。冒頭、教室から教室へと移動していく前田亜季。ざわめきをざわめきとしてとらえながら、会話の声も埋没させないクリアな録音。すばらしい。
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リトル・ウィリーズ。
1曲目のイントロの幾何学的なフレーズ、
ポール・ウィナーズがカントリーを演奏したらあるいはこんな感じかも、と思わせる。打って変わって2曲目は、ディランがやりそうなダルなブギー。全体としてはまあ、シブい音楽ということになるのだろうけど、わりととっつきやすいのでは。
ノラ・ジョーンズがいるという理由でこのレコードがバカ売れするとしたら、痛快なこと。
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今年度版のアンケート、このブログでも公開されています。目次は
こちら。冊子版を持っていないひとで、これを読んで冊子版がほしくなったひとは、森山まで連絡ください。
もちろん、今度の日曜日、26日に開催される
PPFNPでも配布いたします。DJ一同、腕によりをかけて選曲していますので、こぞって遊びに来てください。
今日はストーンズを見てきます。
(森山)