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イッツ・トゥー・レイト

イッツ・トゥー・レイト_d0000025_0161441.jpg今年最後のPPFNPが迫ってきました。今度から土曜日開催になったのであさって、25日です。お間違いなきよう。

おまけ、なかなかシブいのができました。いつもどおり、なかなかほかでは聴くことのできない感じのアルバムになっていると思います(1曲1曲は別に珍しくないですが)。ぜひ、もらいに来てくださいね。

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パリで「イースター・パレード」を見て、そのあまりの豊かさに驚き、昨日は昨日でスパイク・リーの「インサイド・マン」のバランス感覚に感心し、古今のアメリカ映画をよりすぐって見られるのだったら何年間かそういう生活をするべきかもしれない、と感じたのだったけど、新文芸坐からシネマヴェーラ渋谷に移動して、東映時代劇特集で沢島忠の「海賊八幡船」「家光と彦左と一心太助」を見たら、あ、このひとがいるんだったら日本映画でいいや、とあっけなく前言撤回したくなってしまった。しかし、「でいいや」ってのは失礼だぁね。

「海賊八幡船」は、16世紀、狭い日本を飛び出して南洋に交易に出かける水軍を描いた海洋大冒険譚。南の島で土人に追われてつかまって、木にくくりつけられてしまったりする。あれ、自分は今、時代劇を見ていたのではなかったか?

「家光と彦左と一心太助」はふとしたことで、将軍家のお世継ぎと市井の魚屋が立場を入れ替える話。中村錦之助が2役を演じていて、まあだいたい想像はつくのだけど、殿様のあまりのおっとりぶりと魚屋のとんでもない威勢のよさの落差に爆笑させられる。

2本とも、スコンと突き抜けた青空が印象的。その青空をキャンヴァスにして広がるのは、カラフルな船の帆だったり、豪華絢爛な着物だったり。誰か、MGMのミュージカルと、沢島忠の時代劇ミュージカルをいっしょに上映する企画を立ててはくれまいか?

その前に、はやく誰か沢島忠を「発見」しろ。まだご存命なんだから。ついでにシネマヴェーラ渋谷にかけつけろ。お客さん入ってないから。監督が亡くなってから、映画館がなくなってから、いい監督だった、伝説の映画館だった、なんていったって遅いんだぜ。
by soundofmusic | 2006-11-23 23:49 | 日記


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