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続・ギターを弾く男たち

昨日、ちちぼうろのラスト・ライヴ、行ってきました。オガワテツヒロAZUMIとの、合計3組。

オガワテツヒロは、いうならば、HARCOとテリー・キャリアーとホセ・フェリシアーノを足して割ったような感じ。「恋は桃色」のフリー・ソウルなアレンジにはたまげた。

キャリアが長いようですが演奏時間も異様に長かったAZUMI。疲れた。終わるかと思うといつまでもやっているものでなかなか1曲が終わらない。初期ジルベルト・ジルのだらりとしてファンキーな匂いが漂ってきていました。

で、ちちぼうろですが、やはり2本のギターの絡みがいいなあと。どっちがどっちの出している音だか分からなくなって、なめらかに溶けていくその瞬間がよかった。ジョーさんは以前、バート・ヤンシュに似てるプレイだといわれたことがあるそうですが、昨日、たしかに、96年ごろに西新宿のロフトで見たバート・ヤンシュ状の人物が、そこにいたよ。

三者三様、ギターという楽器をどう考えるかの研究発表みたいな趣もあって、興味深かったです。といっても、別段ワークショップみたいなライヴだったわけではないんですが。ギターは完全楽器といわれますが、それはつまり、たいていのギタリストは楽器の持つ潜在能力を引き出しきっていないという意味です。たぶん、そういう発想すらないギタリストが多いんじゃないかと思う。

で、昨日の3組4人のギタリストは、ギターの持つ可能性について真摯に考え、とてつもない敬意を払っているひとたちだと思いました。体はくたくたでしたが、大いに刺激を受けて帰ってくることができて収穫。受けた刺激をどう返していくかは、さあ、これから。
by soundofmusic | 2007-10-07 10:54 | 日記


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