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きつね

きつね_d0000025_0251810.jpg映画を何本かパスして、「サウンド・オヴ・ミュージック」のアンケート作成の追い込みにかかっていました。正確には、自分の回答をずっと書いていました。提出がビリッケツになったの、何年ぶりだろう。

とりあえず書き上がったので、金曜日印刷、土曜日にお会いするみなさんにはたぶんお渡しできるはず。あとは、回答をいただいた順に少しずつ発送していきますので、4月上旬にはお手元に届き始めるのではないかと思います。もうちょっとだけ、お待ちください。

折り悪く、小西康陽の10年ぶりのエッセイ集「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」(朝日新聞社)を読み始めてしまっている。折り悪く、という意味がお分かりかな。この本を仕事帰りの電車の中で読んで、家に帰ってきてから自分でなにか書くってのは、こりゃ酷だよ。

まあ、わたしの書いたものはどうでもいい。今回も、楽しみにしていた何人かに断わられ、そのかわり、新たに参加してくれたひとがいるので、参加人数自体は例年とあまり変わらない。10年これをやってて、ひとが入れ替わるだけで輪の大きさが広がらないところを見ると、これが森山の人徳の限界なんでしょう。

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2時間睡眠で自分の回答を仕上げてから、神保町シアターに駆けつけ、丸根賛太郎「狐の呉れた赤ん坊」を見る。すごくのびのびとした映画。敗戦の年の作とは思えない抜けのよい画面、石本秀雄のカメラには貧乏くささはまるでない。1000円DVDで買おうかどうか迷っていたのだけど、買わなくてよかった。

昔の日本映画が暗いっていうイメージがあるのは、撮影技術的に画面の抜けが悪いとか、フィルムが劣化してるとか、イデオロギー臭がとか、まあさまざまな理由(もっともだと思えるものと言いがかりな気がするものと)があるんだろうけど、これはGHQの過度の指導も特に感じられないし(チャンバラはないが)、抜けのよさは書いたとおりだし、なんといっても映画自体、風通しがよい。無理に時代の雰囲気を読み取る必要は全然ないわけだけど、たとえば「安城家の舞踏会」とかああいうしょーもないものより、よっぽど戦後すぐならではのすがすがしさが感じられる気がしました。

阪妻が見ていて楽しいのは言わずもがな。相手役の橘公子も現代的な顔立ちで、かわいい。おすすめ。
by soundofmusic | 2008-03-28 00:25 | 日記


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